パラダイス・ガーデンの喪失

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刊行日 2021/08/25 | 掲載終了日 2021/08/25

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内容紹介

2020年秋、葉崎市の崖の上にある個人庭園〈パラダイス・ガーデン〉で、身元不明の老女の自死死体が発見された。庭園のオーナー・兵藤房子は自殺ほう助を疑われ、ささやかな暮らしは大きく乱される。葉崎署の二村貴美子警部補が捜査に乗り出すが、署内は新型コロナのクラスター騒ぎで落ち着かず、事件を端に、他の住民たちの日常にも綻びが見えはじめるのだった。
新作キルトの着想を得て心を躍らせる引退した大御所キルト作家、亡くなった老女の正体を噂する房子の亡き母の幼馴染たち、〈パラダイス・ガーデン〉の名を騙った老人ホーム詐欺の発覚、不穏な動きを見せる出所したばかりの「日本一有名な殺人容疑者」、ママ友の息子の身代金誘拐事件に動揺する移住ママ……等、総勢15名以上の住民の物語を、様々な視点からパッチワークのように綴っていく著者の緻密な筆力は圧巻。8年ぶりの、若竹七海氏の人気シリーズ〈葉崎市シリーズ〉。今の世相とコージー・ミステリーの世界を見事に合わせた、書下ろし長編推理小説! 

2020年秋、葉崎市の崖の上にある個人庭園〈パラダイス・ガーデン〉で、身元不明の老女の自死死体が発見された。庭園のオーナー・兵藤房子は自殺ほう助を疑われ、ささやかな暮らしは大きく乱される。葉崎署の二村貴美子警部補が捜査に乗り出すが、署内は新型コロナのクラスター騒ぎで落ち着かず、事件を端に、他の住民たちの日常にも綻びが見えはじめるのだった。
新作キルトの着想を得て心を躍らせる引退した大御所キルト作家、...


おすすめコメント

ファン待望の「葉崎市シリーズ」最新作が、10年ぶりに書下ろしで登場!

一足早く読んでいただいた皆様のレビューをお待ちしております。

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光文社書籍販売部 近藤、または川原田までご連絡ください!(☎03-5395-8112)

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出版情報

ISBN 9784334914196
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

若竹新作! 大ファンなのです。
一字一句見落とさないぞ――っ! 強く決意して読みました。
前半は登場人物やエピソードをメモしながら慎重に読み進めましたが、
後半は、思わぬところで意外な人物たちが繋がりが見えてきて一気読みでした。

15人の主要人物ですか! 
その中でも推しキャラは「女刑事サンバーザー」二村貴美子警部補です。
葉崎署に居座るヌシのようなベテラン。
有能だが、関わった事件が軒並みややこしくなるというジンクス持ち。夫は7年前急死した刑事。
いや~、「葉崎市シリーズ」再読ですね。え? 出てこない……かもしれない。

「総勢15名以上の住民の物語を、様々な視点からパッチワークのように綴る緻密さ」に脱帽です。
これは若竹七海氏にしか書けないミステリだ!
楽しませていただきました。感謝 (^O^)v

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(偶然+偶然)×2(人)悪意+喜劇(嘲笑含む)=大混乱。
風光明媚なガーデニングで起きた、身元不明の老女の死の顛末記。
様々な人物が顕れ、多々な事件が発生するが、そこには羨望、悪意、興味本位、欲望、嫉妬、諦観、悪戯、家族愛、自己顕示欲、継承と様々な感情が混在する。そんな中、二村が縦横無尽に活躍し事件を明らかにしていく様子は、あたかも色々な布切れを紡ぎ合わせて作品としてしあげるキルトのようだ。
コロナ禍で様々に変化する中、過去からずっとあり連綿と続く様々な感情を繋ぎ合わせて一つの作品に仕上げたようなダークミステリー。

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作品の中にキルト作家が登場するが、この作品自体がまさにキルト、それも細かい柄からなる巨大なキルト。そしてその色調は若竹七海だけあってかなりどす黒い。まるでパッチワークを形成するハギレのように登場する個性豊かな登場人物。複雑に絡み合い、一筋縄ではいかない人間関係。次々と起こる一見関係なさそうな事件が、一本の糸で見事につなぎ合わされていく過程にワクワクしっぱなし。
メモをとりながら読んでも終いには書ききれないほどの情報量の多さと、仕掛けの複雑さにもはやついていくのがやっと。それでも、全ての伏線が見事に繋がり、一人の女性の人生の悲哀まで描かれた日にはもう完敗。参りました。これだから若竹七海はやめられない。

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お名前はよくよくお見かけしていて、装丁も好みの感じだったので気になっていた作家さん。
こちらは#葉崎市シリーズ とのこと。
300頁強の長編、登場人物の多さに始めは怯みもしましたが、伏線が拾えてくると先へ先へと読む手が止まりませんでした。
名取裕子さんや羽田美智子さん辺りが出ていそうな2時間ドラマの雰囲気は、一定以上の年代にはかなり好まれる作品かと一定以上の年齢な私は思いました。
これで終わりかぁ、と短絡的な私にガツンと。
最後の最後まで気が抜けなかった。

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久しぶりに若竹さんの作品を読みました。
一癖も二癖もある登場人物たち。彼らのエゴが連鎖してぶつかり合い、事態を複雑怪奇にしていく様は殺人事件という悲惨な事象すらどこか喜劇的に感じさせてしまう。
このちょっとブラックさを感じる作風、私の思う若竹風味でとても好きです。

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久しぶりの葉崎市シリーズの新作!これは嬉しいっ!!私の好みなシュールさがたまらない。登場人物も多く、混乱しないようにじっくりと読む。自分が捜査をしているかの様に少しずつ、少しずつ真相に近づいていくのが楽しい。自分なりに『あの人が怪しい。』『実はあの人が…。』なんて推理しながら読むもラスト数ページで完全にやられた。楽しく、面白く、ゾッとさせられる読書時間だった。

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最新刊はコロナ禍の葉崎市。大御所キルト作家など総勢15名以上の住民の思惑が、色とりどりの布を組み合わせるパッチワークのように繋がり、やがて一枚の大きな図柄が見えてくる様は圧巻。若竹作品あるあるなのだけど、見えそうで見えない真相、繋がったと思ったのにまだ繋がってないピースに翻弄されるのがホントに楽しくてワクワクする。毒気とユーモアの塩梅が絶妙な若竹作品はクセになってやめられない!

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いきなり殺人事件で始まるや、ノンストップの捜査がらみのあの人この人、15人ほどの群像劇が組んず解れつ、もうその勢いたるや!
女刑事二村警部補の押し出しのいい恰幅と、捜査っぷりが重なって、まぁ小気味のいいこと。
欲と二人連れの犯罪の裏に見える執念ともいうべきダークな自己愛。どいつもこいつも身勝手だ!と吠えたくなるような中盤から、繋がりだしたパーツのいくつかが見えてくるともうページを繰る手が止まらない。
人間の欲の底にあるぎとぎとした穢れみたいなものが、見事にひっぺがされていく。
表紙のようにみんな繋ぎ合わさって一枚のキルトのような事件の相貌が見えても、最後の最後まで目が離せない!

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じっくりと静謐に身を置きながら読みたい作品。安楽椅子系ではあるが、しょっぱなからショッキングな幕開けで、まるでよく練り上げられた火サスを見ているかの如く、誰もが少しずつ何やら怪しい。。こういうの大好物!久々に最後まで目が離せない国内ミステリで堪能した。大満足!広い年代層にお勧めしたい。

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平和そうな葉崎にまたもや不穏な事件が…。しかも、事件の重複でワケが分からなくなるかと思いきや、進行が上手いのでストンと腑に落ちます。
若竹先生の作品は、とにかく登場人物が個性的で面白味がある人たちばかり。なので、シリアスな事件内容でも暗く嫌な気持ちになることなく最後まで読み進めました。相変わらずシニカルなスパイスが効いており、嬉しくてニヤニヤしてしまいました。ラストはまるで海外映画のような後味で、10年ぶりの葉崎市シリーズを堪能させて頂きました。
#若竹七海 #葉崎市シリーズ #光文社

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読んだ方皆さん仰ってますが、まさにこの作品自体が1つのキルト作品。これだけ大勢の人物がそれぞれの“色”や“柄”や“形”を抱えているのが、ガーデンで見つかった女性死体から始まり、事件に事件が絡み合ってややこしくなっていき、だけど繋がりまとまっていく…。読みながら「うわ」とか「ええ〜」とか、思わず口に出していました。
最後の最後の1行まで気を抜かせてもらえないドSなミステリです。けど、これは事件に悩む彼らと共に頭を悩ませながら一気読みして楽しんで頂きたい作品でした。若竹七海先生流石すぎますね!

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若竹七海の葉崎市シリーズらしい展開。とにかく登場人物が多く多彩。次から次へと出てくる。そして皆、一癖も二癖もある変な人たちばかり。その人間模様を読んでいるだけでも十分に面白い。そのうえ、散りばめられた数々の伏線がまるでジグソーパズルのピースのよう。登場人物とその情報量の多さに溺れそうになるけれども、伏線がきれいに回収され、ばらばらのピースが一気に組みあがって大きな絵になっていく様は、読んでいて驚愕しかない。出来上がった絵は複雑に絡み合ったキルトといっても良い。重めの内容ではあるものの若竹タッチで描かれることによりエグさが抜け落ちていて、とても面白かった。

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コロナ禍における世相を踏まえた高齢者の不安的な要素がかなり丁寧に描かれていて、群像劇的に進められていく物語に不安げな印象を与える。
ミステリーとしては堅実すぎるきらいがあるものの、人の描写が見事で、閉鎖的な田舎の雰囲気と、事件のバランスがとても良かった。

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個人庭園パラダイス・ガーデン。コロナ禍において老人ホームの詐欺問題が絡み、死体が現れ…著者は相変わらず女性オーナーに冷たい。読み始めてすぐ現れるいくつものピースは、まるで繋がりのないように見えていても、もちろん正確に切り取られ大きな絵の一部として納まるところに収まるようにできている。事件と二村警部補により少しずつ繋がって綺麗な模様を作り始め、一枚に仕上がっていく様を楽しく読み進んだ。出来上がったパッチワークキルトを万感の想いで眺める私に、最後に著者が指さした隠し絵のようなピースに息をのむ。仕上げも完璧。

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