バーナバスの だいだっそう

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刊行日 2021/09/24 | 掲載終了日 2022/01/05

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内容紹介

バーナバスは半分ネズミで、半分ゾウの人工ペット。

ここは、ペットショップの地下にある人工ペットの研究所。<しっぱいさく>の烙印を押されたバーナバスは作りなおされる運命に…。でも、バーナバスは自由を求め、できそこないの仲間たちと力を合わせて危険な冒険にのりだします。


バーナバスは半分ネズミで、半分ゾウの人工ペット。

ここは、ペットショップの地下にある人工ペットの研究所。<しっぱいさく>の烙印を押されたバーナバスは作りなおされる運命に…。でも、バーナバスは自由を求め、できそこないの仲間たちと力を合わせて危険な冒険にのりだします。



出版社からの備考・コメント

原作のファン・ブラザーズはカナダに住むテリー、エリック、デヴィンの三兄弟。
テリーとエリックの代表作には『夜のあいだに』(訳:原田勝、ゴブリン書房)、『海とそらがであうばしょ』(訳:増子久美、科学同人)等。絵を担当した本には『くらやみのなかのゆめ』(作・クリス・ハドフィールド、訳:さくまゆみこ、小学館)等がある。『バーナバスのだいだっそう』は兄弟3人が初めて力を合わせて作った一冊。
Amazon U.S.A 2020ベスト絵本や2020カナダ総督賞・絵本賞受賞など、数多くの賞を受賞している。10か国以上で翻訳出版されている。

原作のファン・ブラザーズはカナダに住むテリー、エリック、デヴィンの三兄弟。
テリーとエリックの代表作には『夜のあいだに』(訳:原田勝、ゴブリン書房)、『海とそらがであうばしょ』(訳:増子久美、科学同人)等。絵を担当した本には『くらやみのなかのゆめ』(作・クリス・ハドフィールド、訳:さくまゆみこ、小学館)等がある。『バーナバスのだいだっそう』は兄弟3人が初めて力を合わせて作った一冊。
Amazo...


おすすめコメント

細かいところまで書き込まれていて、何回も読み返したくなる絵本です!


主人公のバーナバス以外にもできそこないの人工ペットが多数登場しますが、

それぞれユニークなキャラクターが魅力的です。モンスターズインクやセンダックの絵本が好きな方にも是非ご覧いただきたい絵本です。


★本文72ページと読み応えたっぷり!

★総ルビで読みやすい。就学前の幼児から小学校低学年生に特におススメ。

★心地よいテンポ、頭に入りやすい文!

★個性的なキャラクターたちが魅力的!

★細部までこだわった美しい絵!

★ワクワク、ドキドキのストーリー展開!


・・・ストーリーの内容はもちろん、表紙の印象や、上記の点についても、ご意見・ご感想をいただけるとうれしいです。



◆ 翻訳を担当した原田勝氏より ◆

『夜のあいだに』に続いて、大好きなファン兄弟の作品を翻訳する機会をいただき、うれしいかぎりです。この本は、原作のカバーを見たとたん、ガラスびんの中から、じっとこっちを見ているバーナバスの瞳に心をつかまれてしまいました。物語はスリリングな脱走劇ですが、「みんな、ちがっていてあたりまえ、助けあって前をむいて進んでいこう」というメッセージがこめられています。でも、なにより、個性ゆたかに描きわけられた、二十種類をこえる〈できそこない〉の人工ペットたちの絵がとっても楽しい。どれも、まねして絵に描きたくなる「かわいい(?)」ペットたちばかり。読者のみなさんには、ページをめくりながら、好きなキャラクターの絵をたくさん描いてほしい!


【原田勝(はらだ・まさる)】

神奈川県生まれ。主に児童書の翻訳に携わる。訳書『ペーパーボーイ』(作:ヴィンス・ヴィンター、岩波書店)で第3回翻訳大賞最終候補になる。翻訳最新刊は『ぼくは川のように話す』(偕成社)。幼いころは、よく、マンガやテレビの主人公の絵を、広告の裏やノートに描いていました。この絵本で好きなキャラは、もちろんバーナバス、そしてお尻が光るライトアップ・ロイス。あ、バンブルベアも。

細かいところまで書き込まれていて、何回も読み返したくなる絵本です!


主人公のバーナバス以外にもできそこないの人工ペットが多数登場しますが、

それぞれユニークなキャラクターが魅力的です。モンスターズインクやセンダックの絵本が好きな方にも是非ご覧いただきたい絵本です。


★本文72ページと読み応えたっぷり!

★総ルビで読みやすい。就学前の幼児から小学校低学年生に特におススメ。

★心地よいテンポ...


販促プラン

本作品にレビューをご投稿いただいたかたの中から、抽選で5名様に本書をプレゼントいたします。翻訳の原田勝氏のサイン入りです!  ご希望者にはサインに加え、お名前や日付も入れさせていただきます。


★レビュー投稿締切:2021年10月31日まで

★応募期間終了後、当選されたかたのNetGalley登録メールアドレスへ、送付先等の確認メールをお送りいたします(メールアドレスの開示設定を行っているかたが対象となります)

ふるってご参加ください!!

本作品にレビューをご投稿いただいたかたの中から、抽選で5名様に本書をプレゼントいたします。翻訳の原田勝氏のサイン入りです!  ご希望者にはサインに加え、お名前や日付も入れさせていただきます。


★レビュー投稿締切:2021年10月31日まで

★応募期間終了後、当選されたかたのNetGalley登録メールアドレスへ、送付先等の確認メールをお送りいたします(メールアドレスの開示設定を行っているかたが...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784052054303
本体価格 ¥2,300 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

深い闇の中に一筋の光が
差しているかのような
美しい表紙に惹かれました。

「完璧」=「幸せ」でもなければ
「できそこない」= 「不幸」でもない。

どんな状況であっても
夢をあきらめないバーナバスに
勇気をもらえます。

読み終えた後、
「できないことなんてないさ」と
呟いていました。
ありがとうございます。

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ファン・ブラザーズの今作は三人兄弟の合作。バーナバスはネズミサイズのゾウ。パーフェクトペットショップの地下の研究室で作り出された。毛がフワフワで目がパッチリ大きいものがパーフェクトペットとして店先で売られるので、目が小さくてフワフワじゃないバーナバスは失敗作。処分される前に逃げ出さなきゃ。…大人にはいろいろ考えさせられる話。ペット業界なら常識かも知れない。売れない可愛くないペットは、価値がないのか?命の選択の線引はどこで、誰がするのか。誰にもそんな権利はないはずなのに。失敗作なんて失礼な汚名はお返しして、バーナバス達は自由に暮らしていって欲しい。でも時々ピーナッツを置き忘れて頂戴ね。

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「失敗作」とレッテルを貼られ、自らも「失敗作」と自覚していて、読んでいてなんて悲しい話なんだ…と感じてしまいました。が、読み進めている内に、バーナバスが一人ぼっちではないことや、前向きで明るく行動力があること、素直な気持ちの持ち主であることで救われました。
途中、本に動きがあったりして楽しい読書&読み聞かせの時間になりそうだなぁと感じました。

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細やかにセンスよく描かれた爽快な絵本です!
バーナバスをはじめとした、パーフェクトじゃない” 失敗作 ”たちがなんとも愛おしい。
なかまたちのなまえが、どれがだれなのか覚えられるまで、何度も何度も読みたくなる中毒性絵本です。

完璧なペットを提供することがうりの「パーフェクトペット」。その地下深くの研究所で生まれたバーナバス。
かんぺき・・・とは言えないけれど、ぼうごふくの人の言うみたいに” 失敗作 ”なんかじゃない!
ピーナッツとチーズが好き。ともだちが好き(もちろん、みんな” かんぺき ”ではないけれど)。そして、見たことないけど、ピップの教えてくれた、星を散りばめた、たかい山やまを絶対見てみたい・・・それが、ぼくだ!
ぼくは好きなものをなくして、ちょうきょう済みの” かんぺき ”になるより、このまんまのぼくを自由に生きる!
無理だと思われたガラスびんからの、だいだっそう! まさか、まさかのバーナバスの秘めた力!
へんてこな仲間たちと協力しあって、スリル満点のとうそうげき!
バーナバスは自分の運命を人任せにしませんでした。
「できっこないなんて ない」なかまたちがいる!
ホントですね。ありがとうございました。

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人工ペット、失敗作、となんとも悲しい呼び方をされるバーナバスたち。
人の手によって作りさ出され、勝手な線引きで要不要を決められてしまう。
外の世界の存在を知ったバーナバスの憧れは、窮屈なガラス瓶の中の小さな世界への抵抗となる。
絶体絶命のピンチを諦めず乗り越えることができたのは、みんなの気持ちがひとつになったからこそ。
自由に伴う自己責任とか危険との駆け引きとか、それはもちろんあるけれど、仲間たちがいっしょなら、心を強く持てる。
もう、失敗作なんて誰にも言わせない!
そして、ファン・ブラザーズのイラストのすばらしさに今回も圧倒されました。
1作ごとに違うテイストを味わえて、ますます目が離せないファン・ブラザーズ。

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少し前から、読友さんの間で大人気で、新作が待ち望まれているファン兄弟! 先読みできるとは感激!

表紙は、ガラスの瓶に閉じ込められた……ゾウ? ガラスや差し込む光は美しいけれど、タイトルや閉じ込められた様子にドキッとさせられる。
実は、バーナバスは、半分ゾウで半分ネズミの人工ペットの <しっぱいさく>。そして、もうすぐ <しっぱいさく>たちは作り直されるという。バーナバスは、仲間と一緒に脱走を決意するが……。

無理だと思われることも、決して諦めないバーナバス。力を合わせることを提案するバーナバス。仲間を見捨てないバーナバス。バーナバスは <しっぱいさく>なんかじゃない!
誰にだって、欠点はある。だからって、<しっぱいさく>なんて言われたくない。
パーフェクトではないバーナバスが思い切って行動し、仲間を、自由を、手にするこの作品は、読者に勇気をくれるだろう。
そして、隅々まで描きこまれた美しい絵と愛らしい <しっぱいさく>仲間は、読者に癒しをくれるだろう。
(どの名前がどの子なのかわからない子がいる。見返しで紹介があるといいな)
早く、紙の本でも読みたい。

#バーナバスのだいだっそう #NetGalleyJP

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バーナバスは、半分ゾウで半分ネズミです。鼻はゾウと同じでながいけれど、体の大きさはネズミのように小さいのです。バーナバスははパーフェクトペットというペットショップの地下にある秘密の研究所で作られました。けれども、失敗作として、小さなビンの中で暮らしています。このお話は、そのバーナバスが、仲間たちと脱走するというお話です。バーナバスは、遺伝子操作によりつくられたのでしょうか。未来の世界では本当に作られそうです。このバーナバスくんとっても可愛いのです。ゾウを飼うのは、広い場所がひつようですが、バーナバスなら、ビンの中で暮らせるくらいですから、それほど広くなくても大丈夫です。失敗作なんてとんでもない。

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絵が心地イイ。読んでいて楽しい。

ストーリーも冒険要素があり想像力を刺激する。とても楽しかった。これは子供も受けすると思います。ワクワク😃💕が止まらない展開。
とにかく絵が好みですよ。とても面白かったですよ。

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失敗作にも夢がある。

バーナバスは、はんぶんがネズミで、はんぶんはゾウの不完全な完全人工ペットです。
失敗作のレッテルを貼られた小さい瓶の中から、いつか星を眺めることを夢見ていました。
そんなある日、秘密の研究所から脱出してしまいます。
果たして、幾多の絶望を乗り越えた先に見た景色はなんだったでしょう。

いつだって仲間たちがそばにいる。

迷路あり、つぶらな瞳の可愛いキャラたちにキュンとなる、最高に楽しい絵本でし

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ガラス瓶に光がさす綺麗な表紙に惹かれ読んで見ました。
とにかく絵が可愛い。
建物や、ガラス瓶に入れられた「しっぱいさく」といわれてしまうペット達の一つ一つまで可愛く描かれていて、細かい体の模様や表情まで楽しむ事ができます。
パーフェクトペットでない「しっぱいさく」とは?……大人目線でも、ありのままの自分がもっと好きになる一冊だと思います。
読み聞かせでは、バーバナス頑張れ!と思わず応援してしまうのではないでしょうか。

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〈しっぱいさく〉のレッテルを貼られた子たち、みんなとてもかわいいです。
バーナバスが完璧だと感じたお店に並べられた子たちも、もちろんかわいいけど、完璧な子なんているのでしょうか?完璧に見えてもみんな何かしら自分に不満があったり、周りをうらやんだりすることもあるのではないでしょうか?なにより、周りに〈しっぱいさく〉だなんてレッテルを貼られることがいちばん耐えられません。
物語の最後に、バーナバスたちが自分たちらしく自由に暮らせるかもしれない場所を見つけることができてほっとしました。
とてもかわいい絵で最後まで楽しんで読めるのですが、私は、バーナバスに思春期特有のいろいろ・・・自分と向き合い苦しむ、自分の殻を破る、仲間を得て広い世界に飛び出すといったイメージを重ねて読みました。
「できないことなんてない」この本を読むすべての人にバーナバスのメッセージが届きますように。

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表紙の雰囲気が神秘的でひかれました。

ペットたちがカラフルで、このような配色は不思議と日本の絵本にはあまり見られないので、まさに外国の絵本らしい配色だなぁと思いました。

もし自分の姿が完璧な姿に変わってしまったら、今の自分は自分でなくなるかもしれない 。
だから自分はこのままでいいと思ったのに、完璧な姿の仲間を見たときに、ちょっとその気持ちが揺らいだのが印象的でした。

子どもが読むと、がんばれ~みたいな気持ちになるんだろうけど、大人が深読みして読むと色々考えさせられるものがある絵本だなと感じました。

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「夜のあいだに」「海とそらのであうばしょ」のファン兄弟の作品。とても楽しみにしていました。今回は三人兄弟の合作。バーナバスは半分ネズミで、半分がゾウの人工ペットだが、失敗作と烙印が押され閉じ込められている。そんな失敗作たちは作り直される運命。自由を求めて大脱走をはかるお話。素敵な絵と違って、とても考えさせられるストーリー。バーナバス達は遺伝子操作された生き物なのだろうか。こんな秘密の研究所がどこかにありそうな気がしてくる。ダウン症の診断のための羊水検査など、命の在り方について色々と考えさせられた。

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表紙は、暗闇に差し込む一筋の光。そのビンの中からこちらを見つめるバーナバスに惹かれて、読みました。話は、ペットショップの地下にある研究所からの脱走劇ですが、失敗作と烙印を押された生き物たちが、完璧を求める社会から、自分らしく生きるために自由を求める話でもあります。ページの隅から隅まで、書き込まれた地下の世界や、ゆかいな生き物たちを楽しみつつ、ストーリーの奥深さに何度も読みたくなります。

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バーナバスがかわいい。パーフェクトってなんだろうと思う。なんなら失敗作っていわれてるバーナバスの方が好き。だって好みは人それぞれだし。バーナバスの仲間たちもPOPで素敵です。ちょっと個人的に苦手な生き物が出てきますが、キャラクターとしていい味出してました。

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明るい街の中にある「パーフェクトペット」と、暗い地下にある「ひみつのけんきゅうじょ」。同じ名前同じ姿をした完璧な姿の「バーナビー」達売られる人工ペットと、目は小さくてふわふわではない毛並みでも一人一人の個性が豊かな「バーナバス」達失敗作の人工ペット。
絵と言葉を同時に楽しめる絵本だからこそ、失敗作とされたバーナバス達の自由さが楽しく、完璧と思われるペット達の窮屈さが感じられると思います。
地下から外への冒険もワクワクしてとても楽しかったです。

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バーナバスは、半分ネズミで、半分ゾウ。人工ペットの失敗作が並ぶ地下室で、ガラスの瓶に入れられている。でも、ゴキブリのピップから外の世界の話を聞いて、自分も行ってみたいと思うようになり……。カンペキとは? 失敗とは? 自由とは? すみずみまでかわいい絵とシンプルな文章の中に、大事なことが見えてくる絵本でした。好きだなあ。

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ゾウとネズミ?
特に翻訳されたものを読むときには、その背景にあるものはなんなのかということが気になる。気にしないで読んでももちろんいいのだが、我々の文化圏にはない共通認識(聖書などは一番よくある)が隠されていることがあるので。象は大きい、ネズミは小さい。大きなものと小さいものの象徴?ねずみ色、はぞう色?などと想像を巡らしながら読む。
つのぶねのぼうけん The Antlered Ship
海とそらがであうばしょ Ocean Meet Sky
を以前読み、その絵の緻密さと暖かさが脳裏に残る。著者名が、ブラザーズ、となっていたので一瞬ピンと来なかったのだが、三人の兄弟なのd。

訴えてくるものがある、力のある子供の本に出会うたびにいつも思うこと。
個性を尊重する、長所を伸ばす、君は君のままでいいんだよ。
口当たりのいい、誰にも異論ない言葉だろう。
子供たちをめぐる環境は、実際にそうなっているだろうか。
この本が子供たちに勇気を与えてくれますように。

The Barnabus Project

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ぼくは かんぺきじゃないかもしれない…

はんぶん ネズミで、はんぶん ゾウのバーナバス。〈しっぱいさく〉の烙印を押され自信をなくしても奮い立つバーナバスとなかまたちを応援したくなる!美しく奥行きのある絵、メッセージを感じる物語。まるで映画を観たような余韻を残す傑作絵本です。

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地下にある工場で、人工ペットとして作られたバーナバスは、<しっぱいさく>の烙印を押されてしまい、ガラス瓶に閉じ込められている。外の世界に憧れるバーナバスは、他の<しっぱいさく>の仲間たちに声をかけ、工場からの脱走を試みる。
繊細な絵の美しさとバーナバスの可愛さに思わず見惚れてしまった作品。誰かの目に完璧と映らなくても、あるがままの自分を受け容れ、前を向いて生きて行くことの大切さ。決して思い通りに行くことばかりではないかもしれないが、助け合える仲間がそばにいてくれる安心感と心強さは何ものにも代えがたい。子どもだけでなく、大人も楽しむことが出来る一冊。この絵本に出会えて本当によかった。

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完璧な人工ペットを売る“パーフェクトペット”のずっとずーっと下にある、地下の秘密の研究所でバーナバスはうまれました。半分ねずみで半分ぞうなので“失敗作”としてラベリングされてしまいます。
「つくりかえられたくない!」
自我に突き動かされたバーナバスは、友達のピップ(ゴキブリ)に無理だと言われても諦めず、仲間たちと力をあわせて脱走をします。
バーナバスたちは無事に、自分たちらしく過ごせる居場所を見つけることが出来るでしょうか…。

必ずしも、失敗は悪いことではないし、完璧だからっていいわけでもない。一つの側面からしか物事を捉えられないのは少し哀しい。
自分の頭で考えて行動することで世界が広がっていくんだよ、と優しく教えてくれる、素敵な絵本でした。
バーナバス以外のキャラクターのフォルムもとても可愛らしくて、今後、どんなお話が続いていくのだろう…、と勝手に想像をふくらませてしまいます。

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バーナバスたちは『人工ペット』、しかも最終的に『しっぱいさく』なんてレッテルを貼られてしまう。バーナバス自身も「そうなんだなあ」と理解してしまっている。…悲しい、悲しすぎる。
だけどバーナバスは前向きだ。脱走を試み、挑戦し、仲間と手を取り合って“外の世界”へと飛び出していくのだから。
そもそも表紙を見た瞬間から私は「可愛い!バーナバスめちゃくちゃ可愛い!!」と思ってました。彼自身がパーフェクトペットの姿じゃなく、このままがいい、と思っているその気持ち、間違ってないよ、と抱きしめたくなりました。他の『しっぱいさく』たちもそれぞれ魅力的。素敵で緻密な絵で描かれたバーナバスたちの冒険、ただのハッピーエンドではありません。でも、彼らは1人じゃない。

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まず何といっても絵がとっても魅力的。子ども向けの絵本にしておくのはもったいないくらいです。「パーフェクトペット」で作られた「失敗作」のバーナバスたち。作り直されると聞いて脱走を試みる。仲間のみんなで力を合わせ、誰も見捨てないで頑張る姿にワクワクします。読み終わってから、改めて絵だけをゆっくりじっくり堪能しました。

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絵がかわいらしい。たとえ失敗作でも、飼いたくなります。でも、ペットでおさまりきらないバイタリティが高い彼等だからこそ、怖がった人類はとじこめていたのかもしれません。男の子が好みそうな内容だか、絵のかわいさで、女の子も夢中になりそう。

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まず、繊細で滑らかな絵のタッチと優しい色づかいに惹かれました。たくさん出てくるキャラクターたちがみんな魅力的に奇妙でかわいい! ありえないようで、もしかしたら本当にあるかもしれない世界、隠された地下施設からの脱出という舞台もわくわくします。

人の手でつくり出されながら「しっぱいさく」として処分される人工ペットたち。悲しい境遇なのに外の世界を夢見てあきらめず、自分で道を拓いていくバーナバスに落ち込んでいるだけではしかたない、と背中を押された気分になりました。同じ境遇のキャラたちが協力して脱出しようとする姿にも胸を打たれます。

自分たちの意にそぐわないものを嫌がって排除しようとする人間たち……、考えさせられるストーリーでドキリとしました。完璧な存在に憧れても、その子にはその子の良さがある。失敗作なんてない。排除するのではなくて、それぞれの良さを認め合える世界になったらなと思えました。子どもはもちろん、大人もじゅうぶん楽しめる物語です。読み聞かせに合っているかも。

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地下にある研究所では「パーフェクト・ペット」、つまり完璧な人工ペットが作られている。だけどバーナバスは「しっぱいさく」で、もうすぐ作り直されてしまう。たしかにバーナバスはふわふわでもないし、目も小さい。お店に並ぶ商品たちとは違う。だけれどそれは何も出来ないという意味じゃない!

絵本なのにシュールで、そして力強いメッセージを感じました。
星を見ることを夢見ていた大小すべての「しっぱいさく」たちへ捧げられた絵本です。

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パーフェクトも失敗作も人の評価で相対的でパーフェクトペットでは失敗作だったバーナバスを表紙で見たとき私は可愛いと思ったから物差しが違えば評価も変わる。総てが誰かのパーフェクトであり失敗作になり得ると思った。

バーナバスも可愛いけどナマケキノコも他の子たちもポップで可愛い、バーナバス以外の子たちは名前と顔が一致しない子が多いのでどの子がこの名前でどんな特徴があるのかと考えるのが楽しいです。

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書店で見かけて気になっていた絵本だった。
試読の機会に恵まれたことを感謝したい。
惹きつけられる絵。
色々な生き物が並んだ様子や迷路のような脱出の場面は、子どもが好む構図だと思う。
ただの冒険話ではないところも、小さなお子さんだけでなく、中学生以上でも楽しめる作品ではないだろうか。

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「失敗作」はいけないことなのか。外の世界に出ることは許されないのか。そんな事を考えながら、読了しました。
人間が研究(と言っていいのかも考えてしまいますが)の末に生み出した、未知の生物達が自分達の存在意義を求め文字通り外の世界へと飛び出すお話。

最初は表紙の絵の可愛らしさに心惹かれてリクエストしました。しかし最終的にはこの物語自体に物凄く心惹かれる自分がいました。
他のものたち(ここでは「かんぺき」と表されていますが)と違うもの=「しっぱいさく」なのでしょうか?「かんぺき」でないと価値がないのでしょうか?人は、完璧を求めるあまり少しの妥協も許せなくなる時があります。
それは時に多くの人やもの、更には自分自身を傷つけます。
他の人と違うところがあったって、周りからビックリされるような態度を取られたって笑われたって、自分は自分。
かけがえのない、たったひとつの個の存在なのです。バーナバスも、周りの仲間たちも、まだまだ悩んだり苦しんだりすることが沢山これからもあるでしょう。けれど彼らはひとりじゃない。
これからもいつまでも、お互いを認め合い助け合える素敵な関係でいてくれますように。
素敵な作品を、有難うございました!

手元に置いて、疲れた時や自分を見失いそうな時に読み直したい一冊がまた増えました。

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まるで写真のような絵本なのに、見たことのない様々なキャラクターが登場。とてもきれいに丁寧に描かれています。失敗作の設定でも全てのキャラクターが愛らしい。みんな優しい目をしている。一つ目の巨大なお化けすら怖いとは感じない。バーバナスは今のままがお気に入りで、作り替えられると、自分の考えている中身も変わってしまうかもしれないと不安を抱きます。今の気持ちを大事にしたいという強い思いが大脱走を実現させます。バーバナスの素晴らしい所は、失敗作の仲間全員を救おうとしたこと。自分さえ良ければいい、という気持ちが微塵もないことでした。できないことなんてないさ、と自分を信じて挑戦したことが奇跡をよんだんですね。大人にも読んで欲しいと思いました。人間に嫌われ者のゴキブリも、ここでは外の世界を教えてくれた重要キャラクター。読後に兄弟3人の合作と知り、3人の思いが一つになった真理を著した内容だと確信しました。

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絵がとてもかわいかったため読み始めたのですが,内容も何度も読み返すと多くのメッセージが込められているように思いました。
 例えば,完璧でない自分が嫌になることがあるかもしれないけれど,完璧でない部分こそが各々の良さであり,ある意味〈しっぱいさく〉であるからかけがえのない存在になれるのだと思いました。
 また,何かをやる前から「できっこない」と諦めてしまうことがあると思います。けれどもこの作品を読むと,バーナバスのように「できないことなんてない」と思って行動に移してみれば案外上手くいくのかもしれない,と勇気をもらえます。
 この作品はなかまの大切さにも気づかせてくれます。なかまがいるからつらい時も苦しいときも頑張ることができるのだと思います。相手のことをよく知らないうちから距離を置くのではなく,自分のなかまだと思って相手をよく知ろうとすることができれば,お互いに支え合う関係になれるかもしれないと思えました。

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