博物館の少女

怪異研究事始め

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刊行日 2021/12/02 | 掲載終了日 2021/12/02

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内容紹介

舞台は明治時代。運命に導かれ、文明開化の東京にやってきた少女イカルは、博物館(現・東京国立博物館)の古蔵で怪異の研究に取りくむ老人の手伝いをすることになる。

富安陽子、大注目の最新作!


明治16年、文明開化の東京にやってきた、大阪の古物商の娘・花岡イカルは、親戚のトヨの用事で上野の博物館を訪れた際、館長に目利きの才を認められ、博物館の古蔵で怪異の研究をしている織田賢司(= 通称トノサマ)の手伝いをすることになる。

トノサマの指示で蔵の整理を始めたイカルだったが、目録と収蔵品の照合を終えた後、黒手匣(くろてばこ)という品物だけが何者かによって持ち去られたことが発覚した。いったい誰が、何の目的で盗んだのか? 隠れキリシタンゆかりの品とも噂される、この匣に隠された秘密とは?


【著者紹介】

著 富安陽子(とみやすようこ)

1959年、東京に生まれる。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞と産経児童出版文化賞フジテレビ賞、『さくらの谷』により講談社絵本賞を受賞。その他の作品に『やまんば山のモッコたち』『キツネ山の夏休み』『天と地の方程式』『絵物語 古事記』などの作品がある。

舞台は明治時代。運命に導かれ、文明開化の東京にやってきた少女イカルは、博物館(現・東京国立博物館)の古蔵で怪異の研究に取りくむ老人の手伝いをすることになる。

富安陽子、大注目の最新作!


明治16年、文明開化の東京にやってきた、大阪の古物商の娘・花岡イカルは、親戚のトヨの用事で上野の博物館を訪れた際、館長に目利きの才を認められ、博物館の古蔵で怪異の研究をしている織田賢司(= 通称トノサマ)の手伝いをする...


出版社からの備考・コメント

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。


おすすめコメント

●古道具を見立てる目利きの才を持つ古物商の娘イカルは、素直な気性で、いきのいい大阪弁を話す魅力あふれる主人公です。


●江戸情緒を残しつつも、博物館や動物園が作られ、鉄道馬車が走り始めた文明開化の明治時代。怪しげな古道具屋やカソリックの天主堂を巡りながら、主人公イカルは「黒手匣(くろてばこ)」の謎を追い求めます。


●「画鬼」と呼ばれた絵師、河鍋暁斎の娘・トヨ(第165回直木賞受賞作『星落ちて、なお』(澤田瞳子 著/文藝春秋)の主人公)、織田信長直系の子孫で明治維新後は博物館勤務だった織田賢司など、実在の人物が多数登場します。


●装画は今注目を集めているイラストレーター、禅之助さんです。

●古道具を見立てる目利きの才を持つ古物商の娘イカルは、素直な気性で、いきのいい大阪弁を話す魅力あふれる主人公です。


●江戸情緒を残しつつも、博物館や動物園が作られ、鉄道馬車が走り始めた文明開化の明治時代。怪しげな古道具屋やカソリックの天主堂を巡りながら、主人公イカルは「黒手匣(くろてばこ)」の謎を追い求めます。


●「画鬼」と呼ばれた絵師、河鍋暁斎の娘・トヨ(第165回直木賞受賞作『星落ちて、なお』(澤...


販促プラン

レビューをご投稿いただいた方の中から抽選で5名様に、『博物館の少女』著者サイン本をプレゼントいたします。

●レビュー投稿締切:2021年11月30日まで

●応募期間終了後、当選者へプレゼント送付先確認メールをお送りします。

●このプレゼント企画はNetGalleyにメールアドレスをご登録になっている方を対象とさせていただきます。


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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784038145100
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

富安陽子さんといえば、図書館では「ムジナ探偵局」「シノダ!」「天と地の方程式」などが人気ですが、ミステリと少しホラーの気配もある新作です。探偵役は織田信長の末裔「トノサマ」、助手は大阪の道具屋で育った少女「イカル」。盗まれた黒手匣を巡る冒険と謎解きと、少しゾッとする結末に引き込まれます。小学生には少しボリュームがあるかもしれないけど、頑張って読んで欲しいです。

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さすが「シノダ!」シリーズの富安さん。たしかに児童書だけど児童書じゃない、そんな魅力に溢れた読み応えある物語が始まりました!
目利きの才を持つ13歳の少女イカルは気持ちの良い性格の大阪娘。東京で新たな生活に挑み、個性豊か(すぎる)人々の刺激を受けながら不可思議な謎に向き合います。文明開化の明治時代の描写も魅力に溢れ、描かれた謎も後味も中々に重たい。そもそもイカルの上京理由が重いものです。
だけど、これは間違いなくドキドキする素敵な物語。これ、イカルの年齢時に読みたかったなあ!!
禅之助さんの装画が凄く合ってますね。

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文明開化の時代が描かれたノスタルジックな表紙に引き寄せられました。

両親を亡くし大阪から東京の親戚宅で暮らす13歳の娘が主人公。
主人公は道具屋の娘であった為、美術品に関する目利きの才能があり、博物館で美術品の整理の手伝いをすることになった。その博物館から価値がなさそうな黒手匣が盗まれた。誰が何のために盗んだのか。黒手匣とは一体何なのか。主人公の知りたいという好奇心から、それらの謎を追うストーリー。

主人公の関西弁の語り口が心地よく脳裏に響き、描写表現が巧みで想像しやすく、物語の世界に入り込み読むことができました。
登場人物も個性的で癖があり、良い味を出しています。色々な出来事が次々起こり、ミステリータッチで、想像を超える展開が続き、私はとても面白かったです。一気に読みました!ノスタルジックな表紙に惹かれましたが、読み終えた後も私はノスタルジーな気持ちになりました。

児童書とありますが、大人が読んでも面白いし、むしろ大人の方が読みやすい気もしました。

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富安陽子さんの作品は面白いものばかりで、今作も期待を裏切ることなく面白かったです。
両親の死をきっかけに、親戚を頼るため上京してきたイカル。目利きで博物館の館長に認められ、トノサマと引き合わされたことをきっかけにイカルの運命は動きはじめます。
舞台が博物館であるということ、焦点が古道具にあてられていること、これだけで面白そうな雰囲気がします。

イカルがトノサマと出会い、「黒手匣」がなくなっていたことが発覚してから物語は急激にまわり始めます。「黒手匣」とは一体何か?、古道具屋で見つけた小皿は?……散らばっていく様々な点と点が繋がっていき、最後、一本の線になる様は圧巻の一言。そしてあやかし要素もさらっと回収。

イカルも主人公らしく名推理……ということはなく、イカルは目利きの腕と好奇心旺盛以外は普通の女の子。そこにも親近感が沸きます。
イカル他、トノサマやアキラたちのキャラも物語の邪魔にならないくらい程よくたっていたのが良い。謎が一つわかるたび、増えるたび、ドキドキする作品です。

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両親がたて続けに亡くなったことによって、今まで住んでいた大阪から遠い縁者を頼り単身、東京へむかう少女・イカル。
ちゃきちゃきしてて好奇心旺盛なイカルにとって、少し窮屈に感じてしまう大澤家の老夫婦との新たな生活。
そんな中、同年代で絵師でもある(!!)トヨとの外出で博物館へ足を運んだのをきっかけに運命は大きく動き出す。
目利きの才のあるイカルが、古蔵で怪異研究をするトノサマの助手になって早々、博物館へ寄贈された黒手匣の紛失が発覚し、物語はミステリーの色が濃くなっていく。果たして“黒手匣”とはなんなのか?盗んだ犯人の目的は?
イカルの周りの個性豊かすぎる人々との関わりがぽんぽんとテンポ良くて読んでいて面白かったです。
謎のままな幼い日の不思議な出来事の意味と、そこで、不思議な描かれ方をしている、一流の目利きな町田とは一体どんな人物なのか、今後の展開がとても楽しみな作品でした‼️

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健気でたくましくて賢いイカル。古道具の目利きも確かで、これからもトノサマやアキラとともに不思議や怪異を解決するために奔走するのでしょうね。イカルが引き取られた家の人たちも、独特だけど良い人たちで、なんとなく赤毛のアンのマシューとマリラみたいだと勝手に思ってしまいました。アキラとの関係性も少しずつ変化があるだろうし、続きが楽しみです。

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初読み作家さん。
児童書というジャンル分けになっているが大人でも十分楽しめる作品となっている。
舞台は明治時代、文明開化の東京にやってきた少女イカルは、館長に目利きの才を認められ、博物館の古蔵で怪異の研究をしているトノサマの手伝いをすることになったが、事件が起きる。
いったい誰が、何の目的で? 
隠れキリシタンゆかりの品とも噂される匣に隠された秘密とは?
と、いったあらすじのミステリー。
人物のキャラも濃く、最後まで飽きずに読ませてくれる子供から大人まで楽しめる魅力あるミステリーとなっている。

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明治時代初めの頃の舞台設定で、主人公は当時の女の子にしては風変わりな子。そんな子が自分の未来を切り開いていく様子に、こちらまで元気になってくる、そんな作品だった。ミステリー要素もあり、どんどん物語の世界に引き込まれていく。江戸時代から明治時代への切り替わりの姿が詳細に描かれているのも嬉しい。アキラとの迷コンビぶりと2人の今後の展開が楽しみ。

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子供は、黒手箱の秘密に惹かれて読み進めるのだろうか……大人の私は、博物館の舞台裏や道具の目利きにも興味を惹かれた。何よりも、義兄はイカルの才能に気がついていなかったのかが、気になった。まだまだシリーズの始まりで続編にも期待したい。

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時は明治、主人公のイカルは大阪の古物商のむすめで、賢く好奇心旺盛、鑑定の才もあるようです。十二で父が亡くなり、後妻だった母はイカルを連れて家を出ますが、その母も次の年に病で亡くなってしまい、イカルは東京の遠縁に身を寄せることになります。東京での暮らしは、花嫁修業のお稽古と行儀見習いで、堅苦しく退屈な毎日でしたが、ひょんなことから出来て間もない上野の博物館で怪異を研究する老人の助手を務めることになり、持ち前の好奇心を発揮して、不思議な出来事を追及していきます。

イカルの助手としての活躍ぶりや、初代館長と運命的な再会はあるのか、アキラとの関係はどうなるの?など、これからどうなるのか楽しみで、ぜひ、シリーズ化してほしいです。

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博物館の景色が主人公イカルの目を通して伝わり行きたいという思いが沸き上がる。イカルが「やりたい」と思う気持ちを勇気を出して開いた扉から運命の糸が繋がれて行く不思議や時として重くなる命の話が軽妙に織り込まれていて面白い。

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伏線や展開がうまいと思いました。
環境の変化を余儀なくされて見知らぬ土地に上京してきた主人公が、
戸惑いながらも周りの人に支えられて成長していきます。
小道具の知識で順調に行き始めた矢先に不可思議な事件が起きてしまいます。
持ち前の好奇心と探究心で行動を起こして謎に迫ります。
時代設定は少し前の日本ではありましたが、そこが逆に良かったです。
芸が身を助けることを教えてくれるとともに、探究心で成長していく少女が感動します。

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大阪の古物商の娘として生まれた花岡イカル。幸せな子供時代を過ごしていたのですが、父が亡くなり、間もなく母もなくなり、東京の母方の親戚の家にお世話になることになりました。明治16年、13歳のイカルはひとりで東京へやってきました。

 お世話になっている家の孫、トヨに連れられて上野の博物館に行ったイカルは、ひょんなことから官庁に気に入られ、博物館の古蔵でお仕事をしている織田健司(トノサマ)のお手伝いをすることになりました。蔵の所蔵物と目録の照合を手伝うことになったのですが、黒手匣(くろてばこ)という品物だけがないのです。これがなぜ紛失したのか、それとも盗まれたのか、トノサマと一緒に謎を追うことになりました。

 イカルという名は、母の故郷の斑鳩からつけてくれた名前です。鵤(いかる)という鳥のように自由に羽ばたいて欲しいという気持ちが込められていたのでしょう。イカルの好奇心は尽きることがありません。トノサマから頼まれる仕事が楽しくてしょうがありません。

 不思議な結末となるこの作品ですが、とにかくイカルという少女の元気さに惹かれます。偉そうな大人の人たちに遠慮しつつも、疑問に思ったことはどんどん質問する彼女の積極性がとても心地よいのです。

 絵師としてすでに才能を認められているトヨ、トノサマの使用人アキラ、彼らとの関係も面白いし、イカルは博物館の人になっていくのかしら?まだまだお話は続きそうな感じです。

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児童書になるのかな、と思いつつ読んでみたけれど、思っていたよりずっとおもしろかった(失礼!)イカルが不安を抱えつつも一人で上京する様子、博物館でトノサマと会うところ、実家の道具屋で身についたモノを見る目が役立って助手に抜擢されるところ、どきどきわくわくする。そして黒手匣を巡る謎も、しっかりミステリしている。読み応えあります。子供向けにしておくのは勿体ない。親子で一緒に楽しめる本です。

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明治16年、大阪の古物屋の花岡イカルは、親を失い、東京・上野の遠縁の家に世話になることになった。そのうちの登勢と行衛は悪い人たちでははいけれど、厳しく、イカルは居心地の悪い思いをしている。ある日登勢の孫娘トヨが遊びにきて、同じ年頃の二人は仲良くなる。トヨは父は絵師の河鍋暁斎だった。
博物館に届け物があるというトヨといっしょに初の見物にでかけたイカルは、博物館の品々に目を奪われる。
古物屋での経験がイカルを目利きに育てていた。そこから一気にイカルの運命が動き出すのがワクワクする。
博物館の古蔵の整理を任されているトノサマとその弟子のアキラにであって、古蔵の盗難品を探し出すことに~その後、殺人事件まで起こり、なんとも物騒な話になっていくのだが、イカルは事件を解明する数々ヒントに気づく。
なんといっても、イカルがその年齢の娘にしては物知りなのが楽しい。

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ジュブナイル小説ということでストーリーに少々深みがない感もありますが、大人の読書にも十分耐えうる作品である。

主人公のイカルは大阪の下寺町に店を構えていた花宝堂で生まれたが、両親がなくなり遠縁をたより東京へ。行き着いた遠縁は河鍋暁斎の奥さんの実家。イカルは暁斎の娘トヨと友達になる。

舞台は、「博物館」とよばれていた現在の東京国立博物館。博物館の本館はジョサイア・コンドルの設計したもので今の東京国立博物館の前の建物である。博物館の蔵から持ち去られた黒手匣をめぐるイカルとトノサマ(織田賢司)の家の奉公人アキラの活躍が物語の核となる部分。ミステリーにファンタジーの要素をくわえた筋たては読んでいて最後まで飽きさせない。

イカルの友達になる、河鍋暁斎の娘 トヨ(のちの河鍋暁翠)をはじめ、博物館の初代館長 町田久成や二代目の館長 田中芳男(物語では現館長)さらに織田信長直系の子孫で明治維新後は博物館勤務だった織田賢司(織田 信愛)など実在の人物が主人公イカルを取り巻く。ちなみにジョサイア・コンドルは河鍋暁斎の門下であったりもする。

町田久成は田中館長の話に出てくるだけで、まだ物語には登場していない続編も期待出来そうである。イカルの骨董に対する目利きと見えざるものを感じる異能が怪異研究に突き進む予感がするのである。
この小説で「博物」好きの少年少女が育ってくれることを期待するモノであります。

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二親を相次いで亡くし、遠縁を頼って大阪から東京へと向かったイカル。道具屋の娘で目利きでもあり、運も手伝って、博物館の古蔵で収蔵品整理の手伝いをすることになる。イカルが手伝い始めてすぐに、古蔵で起きた盗難騒ぎ。それをきっかけに、イカルは思いがけない騒動に巻き込まれていく。
 スピーディーな展開、散りばめられた謎、魅力的な登場人物と、文句なしな作品。ほぼ名前しか出ていない不思議な登場人物もいて、これはもう続くしかないでしょう!私が子どもの時に読みたかった。そしたらもっと楽しめたのに。
 そして、13歳のイカルの目を通して見る博物館のなんと素敵なこと。久しぶりに足を運んでみたくなった。

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大好きな冨安陽子さんの新作、楽しみにしてました!
ちょうど、大河『青天を衝け』の時代と重なり、子どもたちにも身近に感じてもらえそうです。
過酷な環境ながらも、前向きな主人公イカルの好奇心が頼もしく、ちょっと怪しげなアキラとのやりとりにも、にんまりしました。
隠れキリシタンに不老不死とテーマもさることながら、人間、見えるものだけがすべてじゃない、というメッセージを強く感じました。
とても面白く読ませもらいました!

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カバーの絵と「文明開化 アヤカシ譚」というキーワードに惹かれてリクエストしました。児童書だと軽い気持ちで読み始めたのですが、意外と読み応えがあり、段々と明かされていく謎も面白かったです。物語のテンポが途切れることなく進んでいくので、児童書にしては多めの文章量でしたが疲れることなく読み切ることができました。主人公の道具屋で培ったという目利きの才能や、美術品への深い知識と愛、好奇心旺盛で快活な性格にはとても好感が持てます。主人公以外の登場人物の個性や描写も魅力的で、感情移入がしやすく、読み進めるたびに心が弾みました。続編で鍵になってきそうな謎もあり、今後主人公がどう活躍していくのかとても楽しみです。続編も読みたいと思わせてくれる一冊でした。

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富安陽子の最新作。
御一新の明治時代は混沌とした世相で、怪異ものがよく似合います。付喪神ものは最近もはやひとつのジャンルというくらい出ていますが、それとも違う、不思議なモノがとても魅力的です。
それと、上野の森と関西弁のミスマッチが新鮮! 富安さんの関西弁のテンポは本当に小気味良く、ついつい読み進めてしまいます。
シノダ!、のようにシリーズ化して欲しいですね。楽しみです。っていうか、町田さんとまだ会えてないし!

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「怪異研究事始め」という副題からも、きっと続きを想定しているんだろうなと期待をさせる内容。このあたりが伏線としてそのうち拾われていくんだろうな…などと想像(妄想?)しながら読了。
明治の少女から見た「博物」や「動物」の姿が新鮮でもあり、自明と思えることも新たな気付きをもって見つめ直すこともでき、ミステリー要素やファンタジー要素、そしてきっと巻数を重ねるにつれ恋愛要素も絡んできそうな含みがあったりと、色々な引きがあるので幅広い層が楽しんで読める作品だと思います。

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明治時代の東京を舞台にしたミステリー小説。古道具の目利きの才能がある少女イカルの、気丈で明るく素直な性格が可愛らしく、非常に好感が持てる主人公像でした。丁度良いテンポの会話と程良く挿入される情景描写のおかげでスラスラ読むことができました。個人的には特にイカルと同年代の少女トヨとの会話が微笑ましく、この2人が話しているところをもっと見たいと思いました。古蔵黒手匣という盗まれた美術品を巡る謎を追っていくイカルとトノサマ、アキラが最後に辿り着いた真実に思わず鳥肌が立ち、アプリを一度閉じてしまう程の衝撃を受けました。魅力的なキャラクターや見事な伏線回収、目に浮かぶような情景描写が素晴らしい作品なので、続編があれば読みたいです。また富安陽子さんの作品を読んだのは初めてなので、他の作品も是非読みたいと思いました。

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明治維新後に生まれた、大阪、道具屋の娘イカルは、両親を亡くし、13歳のとき遠縁の老夫婦を頼って東京へ出る。生家で養われた利き目を才を認められ、博物館で古蔵の管理をする織田の助手となる。古蔵から、黒手匣が紛失する。その行方と持ちだした犯人捜しは、やがて隠れキリシタンの島、五島列島沖の怪異へとつながってく。

物語が次々と展開がするなか、舞台となる明治初期の時代の空気をたっぷり味わわせてくれる。さらに、美術品、歴史などの知識がきっちりと詰め込まれ、推理とサスペンスが盛り込まれている。イメージが豊かに広がる。歴史、美術ともに知識のない私だが、好奇心をかき立てられて、いっきに読んだ。

絵師の河鍋暁斎と娘トヨ他、たくさんの実在の人物が登場する。どの登場人物もはっきりと特徴づけられている。イカルをひきとり後見する老夫婦は、おそろしく厳格で退屈だが心根はよい。古蔵を管理し、イカルの上司となる元旗元の老人、織田信愛は、気骨があり、闊達だ。

主人公イルカは、おそらく架空の人物だと思うが、そうした濃い登場人物たちのなかで、生き生きと輝いている。明治の時代に、13歳のまっすぐな娘が、自分の足で立ち、生きていこうとする、すがすがしく逞しい姿を見せてくれる。

ぜひ、シリーズ化してほしい。

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明治の文明開化の時代を舞台にした時代小説です。登場人物の喋り方や風景描写、ちょっとしたところに出てくる現代には馴染みのない道具などに時代小説らしさが感じられますが、その場面を思い浮かべにくいという事もなく、かといって説明染みている訳でもなくすらすらと読みやすいです。サブタイトルに『怪異研究事始め』とあるように、ちょっと不思議な心霊体験を楽しめる、明治時代と妖という珍しい組み合わせだと感じました。

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上野博物館であやしげな収蔵品を管理するお手伝いとして働く女の子を主人公にしたファンタジー入りYA歴史ミステリ。
怪異は起こるけどキャラの立ったあやかしが出てきたりする路線じゃなく、地に足のついた時代描写を背景にコツコツ謎を解いていく地道な作品で、また怪異についてもわからない部分が残ったまま終わったりするのがリアルな味でなかなかいい。
孤児だけど元気で現代っ子っぽい考え方のヒロイン・イカルちゃんに好感が持てるし、トヨさん(少女時代の河鍋暁翠)との仲良しぶりも可愛い。キャラにほんのり赤毛のアン風味も感じる。
面白いけど、養母、同僚のアキラ君、雇い主のトノサマなど魅力的な脇役たちを掘り下げる間も無くあっという間に終わってしまって少々ボリュームが足りないという印象はある。シリーズになりそうな気配なので続きに期待。

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とても面白くて、読み始めてからは休む間もなく読み進めました。え?どうなるの?と、次から次へと、次にどうなるのかが楽しみで、いっきにページをめくってしまいます。
 両親をなくした子が、一人で知らない親戚の家に上京し、好奇心旺盛のため、いろいろな人とめぐりあい、自分の長所を見ぬいてもらえ、周りの人たちの助けがあって自分の才能を生かせるようになっていく姿は、とてもたくましく思えました。
 ぜひ、子どもたちに呼んでもらいたいと思います。

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とても、とても、面白い!!
『怪異研究』と書いてあるので怖い感じかと思ったら・・・

主人公のイカルは両親が亡くなり正直不幸のどん底なはずなのに、関西弁だから?そこまで暗くならずむしろ明るく前向きに生きているのかとても読みやすい。
黒手匣が盗まれ、謎を追うのですが登場人物も魅力的で一気読み!

河鍋暁斎・トヨなど実在の人物が出てくるので、そちらにも興味が出て世界が広がり本って楽しいなぁと改めて思えたのもよかった。

気が早いですが、まだまだ謎が多いので2作目を楽しみにしています。

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タイトルと表紙に惹かれ読み始めました。読んでからノンストップで読み終わり、続編を熱望しています。安富先生の作品は『シノダ!』シリーズから読み始めて、どの作品にも共通してわくわくするような設定と、そしてキャラクター、話の展開といつも楽しませてもらっています。

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まず、両親を亡くして親戚の家に預けられる主人公イカルが少しも人生に悲観せず、明るく前向きなことが物語を読みやすく雰囲気にしています。
物語が展開し始めるまでに少し間がありますが、事件が起こってからはハラハラ、ドキドキの連続で、あっという間に読めてしまいます。ミステリーの要素もあるので、YA向けに初めてのミステリーとしておすすめできる作品だと思います。

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勤務先の教員から『天と地の方程式』をお薦めされていたので、気になっていた作家さんです。
大阪から上京し博物館の収蔵品の整理を手伝うことになったイカルが、行方不明の黒手匣を追ううちに不思議な事件に巻き込まれていきます。天真爛漫で元気な大阪弁を話すイカルは誰からも愛されるキャラクターで、敵か味方か分からないアキラと行動を共にする場面ではハラハラドキドキしました。いつもニコニコ穏やかなトヨも魅力的で、なんでも話せる姉妹のような2人の交流が微笑ましかったです。
児童書として紹介され、ルビが振られている箇所も多いですが、明治初期の雰囲気を味わうことができ、大人でも十分楽しめる内容だと思います。

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道具屋の娘として育った主人公、イカル13歳が、両親を亡くし、天涯孤独の身となり、遠い親戚を頼って着いた先は東京。由緒正しい家柄で、イカルは厳しく折り目正しい教育を受けることになる。その中で縁に導かれ訪れた博物館で、イカルは強い感銘を抱く。それは、博物館に並べられたものの素晴らしさ。古道具屋で骨董品を見続けてきたイカルには、本物を見抜く目があった。イカルは館長に会い、これらの作品を見事に集めた審美眼を持つ人物に会いたいと直訴する。館長はイカルを試し、合格。その人物が一目置いている、トノサマなる人物の元で働くこととなる。果たしてイカルに待ち受ける運命とはー。
時は明治時代、現代とは違う背景だが、主人公はもちろん、登場人物の生き生きとした描写がすっと入ってくる。イカルの物を見抜く力、まっすぐな行動力にすべてが突き動かされ流れるように物語が進んでいくのだ。博物館から消え去った「黒手匣」を求め謎が解き明かされていく展開にハラハラしながら楽しめた。大変面白く、また、続きが気になるものであった。次回作も是非読んでみたい。

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描写の表現にうっとりしました。
思うのですが、この頃の児童書は、児童書として売り出すだけではもったいない。大人にも充分に読みごたえがあるものだし、児童書というくくりであるがために、読む機会に恵まれない大人がいるはず。主人公が子供であっても、今後、主人公が大人になり、なんならおばあさんになるまで書いてもらいたいし、そしたら朝の連続ドラマにだっていいのに。
児童書という垣根をとびこした売り出し方を考えてもらいたい。
お話もおもしろく、主人公をはじめとする登場人物がイキイキとしていて楽しかったです。続編を楽しみにしております。
ありがとうございました。

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大阪の古道具屋の娘が主人公。両親を続けて亡くし、東京の遠縁の親戚の元へ単身向かう。礼儀作法に厳しい叔母は『赤毛のアン』のマリラの様だが、虐められないので安心して読める。最後の義姉妹の契りもアンとダイアナみたいに感じた。上野の博物館に仕事を得、そこで起きた盗難事件を織田信長の子孫であるトノサマとちょっと謎めいた少年・アキラと共に解決する。怪異や妖はあまり登場しないが楽しく読めた。シリーズ化しそうな雰囲気なのでレギュラーキャラの個性が色濃くなると良いなぁと思う。

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中学生というのは心身ともに成長著しい年代ながら個人差もかなりあり、公立中学校では、幅広い生徒に向けて興味を持ってもらえる本を探すのはなかなかに難しい。そのような中、富安陽子さんは、司書にとっては有り難い作家さんで、大好きな作家さんの1人だ。
そんな富安さんの新作とあって、すぐさまダウンロード。主人公の少女イカルの生い立ちと、東京で暮らし始めるまでの序盤が少し長い気もしたが、イカルが上野の博物館にたどり着いてからは、スピード感のある展開で、ハラハラドキドキ。この人味方なの?え、犯人だれ?と、どの人も怪しく見えてきたり、忍び込んで大丈夫なの?見つかる〜!とページをスクロールする手が止まらない。

自分と地続きのようでいて、見知らぬ景色が現れる妖の気配が残る明治時代の物語。
博物館をテーマにした小説や、中学生が大好きな文ストシリーズなどとコラボして展示企画しても面白いかな、と思う。

一つ気になったのが、最後の方、338ページの一文、「結局、盗難事件のことは結局」とあり、結局が繰り返されていて、誤植なのではないか、と思ったのだが…。

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富安陽子さんの作品が好きですが、表紙の雰囲気から、どうやって子どもたちに勧めようかな?と悩みながらページをめくりました。
悩みが吹き飛ぶほど、イカルちゃんの魅力的なこと!そして冒頭からさりげなく漂う怪しい雰囲気。怖い話?怖くはない?ドキドキしながら、ページをめくる手がとまりませんでした。
読後も怪しげな雰囲気に囚われながら、次作が楽しみで仕方ありません!!

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相次いで両親を亡くし、遠縁に引き取られる形で文明開化の時代の東京にやってきたイカル。
大阪の古物商の娘で、父の薫陶宜しく目利きの才を持つ13歳だ。親戚に河鍋暁斎一家がおり、その娘トヨとはすぐに打ち解け、トヨと出かけたことがきっかけで、上野の博物館の古蔵で収蔵品の整理を手伝うこととなる。
怪異研究所としてトノサマを長とし、助手のアキラとともに目録作りを始めたところ「黒手匣」が消えていることが発覚。そこからの展開は、推理、ちょっとした冒険、イカルのアンテナが忙しく働く。黒手匣の秘密に迫るとともに、明治の文化のあれこれが窺われ、カソリックの天主堂も舞台のひとつとなるゆえに、信仰にまつわる異国情緒漂う印象も受ける。
黒手匣の秘密は怪異としても、人が生きる上での究極の祈りの凝縮としても、興味深い。
登場人物がみんな個性的で、魅力たっぷり。生き生きとした姿で立ち上がってきます。
次はどんな謎に迫るのでしょう。イカルの活躍をまた見たいです!

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魅力的な主人公とハラハラドキドキの展開に、続きが読みたい衝動が抑えられなかったです。

前半、主人公イカルに起こる出来事などで、一気にイカルが好きになりました。
禅之助さんの装画も想像力を掻き立てられますね。
相乗効果でしょうか?
読んでいくうちにイカルや、トノサマなどの登場人物の声が聞こえてきそうでした。


最後まで読んで思ったことは、「これは続きが読みたいぞ!」でした。
まだまだこれから!そんな印象でした。

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富安さんとの出会いは、20年前ぐらいだったか。友人に講演会に誘われ、予習で読んだ本がどれも面白くて、「どうして、今まで知らなかったんだろう? でも、出会えて良かった」と思った。以来、ずっと追いかけているが、ハズレはない!

今回の『博物館の少女』も、読み始めたら、一気読みの面白さ! 
大阪の古物商で育った少女イカルは、両親を相次いで亡くし、東京へ出ることになる。幼い時に父から教えられた知識を生かし、大きく羽ばたいていく。

「怪異研究事始め」という副題通り、怪しい謎が展開するが、怖いものではなく、悲しく、切ないものだった。
謎を追いかけるトノサマたちとの行動は面白く、登場人物が魅力的だった。特に、トヨが好き。ちょうど、澤田瞳子さんの『星落ちて、なお』を読んだところだったので、しんどそうだった大人のトヨを思うと、本当にイカルと友達だったらなあと思ってしまった。「イカルちゃんと知り合えて、よかったよ」と言い、義姉妹の契りを結んだトヨに、アンとダイアナを思い浮かべた。そうすると、大澤夫妻はマシュウとマリラ? 似ているところもあるかも。
ともかく、シリーズ2が楽しみ♪

#博物館の少女 #NetGalleyJP

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13歳の時に不安な気持ちで東京に出てきてから、いろいろな人々や新しいことに出会っていくイカルの気持ちの揺れや移り変わりが生き生きと描かれていて、テンポよく楽しく読ませていただきました。
 文明開化初めの頃の街並みや、イカルの目から見た出来立ての博物館展示の物珍しく面白いありさまが目に見えるように描かれていて、私もぜひ行って見てみたい!という気持ちにさせられました。
 おばあさまの登勢さんは、口うるさくきちっとしていますが意地悪な方ではなくて、何気にトヨやイカルの好きなことの後押しをしてくれて、実はイカルにとって大事な役回りの方なんだなと思いました。イカルやトヨのことを大事に思ってくれているいい人なのですね。
 古物関係のうんちくあり、謎解きあり、冒険あり、友情あり等々、驚いたりはらはらしたり腑に落ちたりできる面白いお話でした。しかもそれに怪異も加わっていますから、そういうことに興味のある方には面白さ倍増ですね。今後の展開も楽しみになりました。

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児童書ということでしたが、お話に引き込まれて楽しんで読めました。
描写により、時代は違えど、その場にいる感じでハラハラ・ドキドキも味わえ、また謎が解かれていくのも興味深かったです。読んでみることをおすすめする本の一冊です。

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児童書となっていますが、大人が読んでも楽しいお話しでした。
両親を亡くした少女が東京に出てきて、博物館を初めて見て、素晴らしさに感動して、鑑定をした人の弟子になりたいと思わず言ってしまって。そこから話は進んでいきます。
児童書って、こんなに内容が濃いものなのかって、他の本も読んでみたいなと思いました。

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明治の文化芸術の造詣が深く宗教などの時代考証から登場人物のプロフィールなど事細かな設定がしっかり出来上がっているのを窺わせた世界観を紐解く1冊目という感じで面白かったです。
これから怪異研究を始めていく上で理詰めか民俗学かオカルトかとどのスタンスでいくのかなぁと次が楽しみです。

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両親を亡くし、大阪から東京へやってきた少女。目利きの才能だけじゃなくて、賢くて、勇気もあってとっても魅力的。読み応えのある内容で、大人も楽しめます。登場人物たちも面白くて、シリーズ化を希望したいです。

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富安陽子さんの新しい本です。明治時代が舞台となり、ひょんなことから博物館の資料の整理の手伝いをすることになった主人公のイカル。冨安さんといえば妖怪、というイメージでしたが、今回はまた違った面白さがあります。文明開花の様子を少女の目から見た文章も共感できます。

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