十七八より

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刊行日 2022/01/14 | 掲載終了日 2022/01/13

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内容紹介

『最高の任務』『旅する練習』で芥川賞候補となった乗代雄介。そのデビュー作が待望の文庫化。

彼女は過去を振り返るとき自分のことを「少女」と呼ぶ。
やがて死す叔母との対話、国語教師との怪しげな関係、夜更かしな読書ノート。それは平穏だったり不穏だったり日常だったり秘密だったり。
驚異の文体で高二の少女のひと夏の記憶を描いた乗代雄介の晴朗なるデビュー作。
第58回群像新人文学賞受賞作。

『最高の任務』『旅する練習』で芥川賞候補となった乗代雄介。そのデビュー作が待望の文庫化。

彼女は過去を振り返るとき自分のことを「少女」と呼ぶ。
やがて死す叔母との対話、国語教師との怪しげな関係、夜更かしな読書ノート。それは平穏だったり不穏だったり日常だったり秘密だったり。
驚異の文体で高二の少女のひと夏の記憶を描いた乗代雄介の晴朗なるデビュー作。
第58回群像新人文学賞受賞作。


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。



発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。

○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方

○NetGalleyへレビューを書いてくださる方

○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方




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おすすめコメント

≪担当編集コメント≫
『最高の任務』で第162回芥川賞候補、『旅する練習』で第34回三島由紀夫賞受賞&第164回芥川賞候補……。
この華々しい経歴は、文芸業界でいまもっとも注目されている小説家・乗代雄介のもの。
そんな彼の鮮烈なるデビュー作がついに文庫化されることになりました。
「えっ?」と驚き「そんな!」と怒り「うそ!」と衝撃、そして最後には「面白かった!」と風が吹き抜ける。

極限の解像度で語り尽くされる〈ある少女のひと夏の記憶〉はあなたに今までにない読書体験をお届けします。
お楽しみください。


読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!
著者・担当編集共に楽しみにお待ちしております。

また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。

※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

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恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。
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≪担当編集コメント≫
『最高の任務』で第162回芥川賞候補、『旅する練習』で第34回三島由紀夫賞受賞&第164回芥川賞候補……。
この華々しい経歴は、文芸業界でいまもっとも注目されている小説家・乗代雄介のもの。
そんな彼の鮮烈なるデビュー作がついに文庫化されることになりました。
「えっ?」と驚き「そんな!」と怒り「うそ!」と衝撃、そして最後には「面白かった!」と風が吹き抜ける。

極限の解像度で語り尽くされる...


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『十七八より』を読んでNetGalleyにレビューを書いていただきました方の中から、
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≪キャンペーン対象レビュー投稿締切≫
2022年1月13日(木) 23:59

【注意事項】
※応募期間終了後、当選者へはメールにてご連絡いたします。NetGalley 登録メールアドレスを出版社に開示している方が対象となります。

※当選の発表は、講談社からのメール通知をもってかえさせていただきます。

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【注意事項】
※応募期間終了後、当選者へはメールにてご連絡いたします。NetGalle...


出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784065264034
本体価格 ¥610 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

文学好きの共通点を持った、叔母と、主人公の高校生の少女。叔母との死別を起点に、生前の叔母との交流、少女の学校の事件、少女の家族の風景等が、畳み掛ける様な言葉達で物語られる。流れに緩急があり、筆者のペースに巻き込まれたかの様な読後感。

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少女のあるひと夏の記憶を描いた作品。
200ページ足らずの本であるが読むのに難解で、思いのほか時間がかかった。
淡々と語られる少女の言葉に繋がりを求めるのだが、時に呼称が変わりそれはある意味思春期特有の不安定さを想起させた。彼女を取り巻く人々とのエピソードも、全てに明確な答えもなく、答えを求めるのでは無く、少女時代の不安定な心持ちを追想するような1冊だった

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不思議な体験をしました。読み進めるのが難しく、文学や歴史に詳しくない私には伝わりにくい表現が多々あったにもかかわらず、少女の語りからは目が離せずに食い入る様に読んでしまいました。
語る少女の心がずっと不安定であるからなのでしょうか、物語全体に緊張感があるというか、不安な感じがあるといいますか…でも自分が少女だった頃の感情や感性に少し似ている部分があって、緊張感や不安を楽しみながら読む事ができました。
そして少女も叔母も好きになってしまいました。弟も可愛かったです。
読み始めは難しいな…と思いましたが、読み終えた今は、少女の心なんて難しくて当たり前!楽しい読書だった!となりました。オススメする相手は選びそうですが、この雰囲気が好きそうな友人にはオススメしたいです。ありがとうございました!

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私にとっては、何気ない日常の描写ですら、何度も同じ行を読み返してしまうほど難解でした。ただ、彼女と叔母のやり取りの中で納得したのが、私には凶器にできるほどの大著が書けるくらい許せない人はいないけれど、誰かを許せないと思うことと、それだけのエネルギーを釣り合わせることは、なんとなく妥当だという気がしたことです。
少女は大人になった今でも、決められたように、求められるように生きることに抗っているように思えました。

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主人公の少女は「最高の任務」の彼女ですよね。不思議な感性の子だわ。古典が好きで、どこか冷めている高校生。叔母とはいい感じの関係が成立しているのに、父母弟との4人での会話は何だか空虚だなぁ。特に母親との関係は微妙に嫌な感じがします。支配したがる母親の脇の下をするっとすり抜けていくようなしたたかさもあり、投げやりな感じもあり、家族との関係を無視したがっている感じに溢れています。

 様々な場面が登場してくるのだけれど、最後の方の病院のシーンがとても印象に残ってしまいました。いつもと同じ先生じゃないと困るという老婆のクレームにうまく対応できない病院の人、本を読んでいるふりをしながらもその話を無視できない少女。

 その小さな事件に巻き込まれた彼女が、何もできずにオロオロしているところが妙に生々しくて、ああ、彼女のにもこういう所があるんだなって思ったのです。

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難しい本でしたがその難しさが癖になるようでもありました。
理解出来そうなところまでいくとするりとかわされる。
やっぱり良くわからないと思うと急に近付いてくる。
その繰り返しでどんどん進んでいき最後のページを迎えました。
今までにない不思議な読書体験でした。

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独特な文体が難しく読み辛かったですが、そこが17、8歳の思春期特有の複雑な心内を表しているようでした。
何気ない家族の日常会話や叔母とのやり取り、教師との謎めいた関係などが語られているが、果たして理解できたかというと、あまり自信がない。
だけど、作者の意図はそこにあるのではないかとも思う。
17、8歳という多感な時期のひと夏の出来事と叔母の存在が、少女にとっていかに印象深く大切なものだったのだろうかと思うと同時に、もし自分なら一体何時を振り返るだろうかと考えた。
ストレートな言葉で誰もがわかりやすい小説もいいけれど、今作のように「理解できるか?」と試されているような小説も癖になりそうだ。

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新しく可能性を予感させる。それは長年、ブログを書き続けた修練があるからだ。

勉強家である側面が作品の中にたくさん。『徒然草』二百四十段。ハックフィル。パディ・グラス。イタロ・カルヴィーノ。ユニクロ。マルケス。カルピス。トレペ。弟の記憶。織田裕二と世界陸上。読書付きの女子高生。『今昔物語集』」時。ジミークリケット。世阿弥。モスバーガー。店内で喫煙できる時代。作者はよく勉強している。どの作品も一読しただけでは味わい尽くせず、再読が必要。カフカ。2014.7.22 。スタインベック。「歴史上の出来事にかわいそうとも何とも思えないんです」「私、処女じゃないの」ディロフォサウルス。


さて、再読しよ。

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十七、八の少女の日常。ひとつひとつの出来事ややり取りは、具体的なようなそうでないような不思議な描かれ方でした。元気一杯な青春小説よりも、考えたりもがいたり逃げたくなったりする少女の息苦しさがリアルな気がしました。少女と叔母の関係は、乗代さんの他の作品にも描かれ続けているようなので、追いかけて読んでいきたいです。

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文学好きのある少女(阿佐美景子)の、叔母とのやり取りを軸に置いた他愛のない日常。「少女」は、弟の「姉」であり、叔母の「姪」であり、主語が場面によって変わる上に、文章自体もなかなか独特かつ難解。あれ?これは乗代さん?文体が既読の作品(『旅する練習』)と全然違って翻訳の直訳文のような文章…という戸惑いを隠せないまま読み進みました。

家族の前では茶目っ気もあり、教師とのやり取りでは時に大人びていたり、病院の待合では不可解な大人に怯えたり…。少女の日常はありふれた事が次々に起こって時間が過ぎていく。太宰の『女生徒』を思い出しました。いつの時代も女子の頭の中ではくるくると言葉が生まれるんですね。

一文読むたびに「才能の塊や…」と感じるんですが、その塊が延々と置いてあってそれを拾っているうちに道に迷わされている感じの不思議な体験でした。読む人を選ぶ作品ではあると思いますが、面白かったです。

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読みながらずっと感じ続ける違和感に疲弊しつつも、目は次のセンテンスを追い続ける。
自分を「少女」と呼び、かつてのひと夏を語る、その内容はミステリアスなのか空虚なのか全く像を結ばない。
難解なことばの彩りで描かれる日常の、ごくありふれた場面が浮き足立つ感じ。叔母との会話の意味深なのか不毛なのか掴みかねる感じ。
家族の、特に母との会話の何も共有できていない感じ。学校でのエキセントリックな言動で周りを眩ませるシーンの重なり。
読んでいるのにするりと逃げていくのは、何ひとつ確かなことが描かれないからか。いや、この掴みどころのなさこそが味わいの妙だろう。
選評を読んで、全部腑に落ちた。

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なんて捉えどころのない文章だろう。一行目を読んでからずっとニュートンの揺りかごの永久運動を見てるみたいに文字が目を追っているのにつるつる抜けていって全然頭に入ってこないけど何故かずっと見入ってしまうという不思議な感覚はなんか面白い。

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このタイトルは何と読むのだろう?と思っていたが、読み始めて理解出来た。17.8歳の『あの少女』の1ヶ月の物語。純文学は決して得意とは言い難い私だが、乗代雄介作品には心惹かれてしまう。作者の想いを読み取れるだけの読解力は無い為、何度か読者失格だななんて思いながらも惹かれてしまうのである。故に『好きなものは好き!理由なんて要らない』と心の中で叫ぶ。今作で特に好きで読み返したのは家族4人で焼肉に行く場面。道すがらの会話、店内での会話はとても身近で楽しめた。これからの作品も楽しみに待ちたい。

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冒頭から、何かを掴みとれると思ってはスルリと消え去っていく。
確か、先を目指しこの道を通っていたはずだか気づけば違う場所に来ていたような感覚の読書時間。
その読みづらさが、反って捉えようのない少女と叔母との会話や関係を魅力的に見せてくれている。
唯一無二、他では味わえない物語だった。
病院での待ち合いでの老婆の様子などは、食い入るように読んでしまった。
乗代雄介さんの作品をもっと読んでみたくなりました。

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経験したことのない読後感に包まれている。内容を理解しようとすればするほど頭が沸騰しそうになったり、でも次の瞬間にすっと理解できる場面があったり、何気ない日常の描写が独特で癖になってきたり。こんなに頭が翻弄されてしまった作品は初めてではないだろうか。読んで理解しやすい作品を選びがちな自分には、なかなかすぐに面白さがわからず、途中でリタイアするかもと不安になった。様々なたとえは読んでいて楽しくもあるが、次々と繰り出される言葉の数々は理解に時間を要する理由にもなり、読み終えるのに時間がかかった。でも、なぜだろう。また読んでみたい気持ちが心の中にある。純文学が苦手な方にはあまりおすすめできないが、たまには一筋縄ではいかないこのような読書体験が、自分の世界を広げてくれるのかもしれない。

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理解も説明も解釈も不要。
ちょっと周囲の生徒たちよりも知的レベル、精神年齢高めの阿佐美景子の2014年7月が詳細に、
粘っこく鮮明に描かれている。
特別病室の叔母、週末の夜のリビング、学校での体育教師との攻防!、
眼科クリニックでの叔母ゆき江とのやり取り、
図書室での特別な読書会と国語教師との関係などなど。
ある日は一家で焼き肉を食べに行き、なばなの里での親族集合写真を見て当時を思い出したり。
j事件もハプニングも恋愛要素もない、
でも、17、8歳の日常が濃厚に詰まっている。

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40代の私にとって、聴き慣れた懐かしい言葉が出てくるところが面白く可笑しくて、思わず笑いながらも、
理解することが難しいと感じられるところも多く、読み進めてはもどるといった感じになりました。
「不思議な小説だなぁ」
そんなふうに思いました。
簡単に言うと好きです。

家族みんなで話しているところも、少女の行動も言動も、私にとって、とてもリアルでした。

自分が高校生だった頃を思い出しました。
家族との団らんや学校での居心地の悪さ。そして、時々感じていた孤独。
私も過去を振り返ることができました。

この本を本棚に並べて、眺めて、思い出しては読み返したい。
そう思います。

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柔らかい雰囲気を醸し出している表紙とタイトルに惹かれリクエスト。気軽な気持ちで最初のページを開いた瞬間、しまった、と思った。純文学だった。上質で濃厚な、紛れもない純文学。言葉遊びや膨大な文学の知識を作品と混ぜ合わせる技術。時間をかけてゆっくりと読みたい一冊。しっかり装丁された書籍になってから、再読しよう。

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十七八歳のある少女の1ヶ月を描いたお話。
乗代雄介さんの作品は『最高の任務』『旅する練習』に続き、3作目。
前2作も読みやすい印象ではなかったですが、今作はさらに難解。

選評を書かれている方も、「掴むことのできない」「この中身のない小説」(良い意味だと思います)とおっしゃっているように、本当に理解が難しかったです。

十七八という多感な時期に、周りの人たちとの関わり合いの中で見え隠れする少女の本質が、あの頃のなんともいえない感情を思い出させてくれました。

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思春期真っ只中な文学少女の、人との関り合いによって生まれる日常の“役割”の多様さとその時の感情の落差に翻弄されます。
読み続けていると、なんだか目の前がくらくらしてきて、普段と違う場所に迷い込んでしまったような若干の心細さを感じさせる文章に、自分は正しく理解できていないのではないか…、という不安を何度も抱きながら進んでいくようでした。
個人的に得意なタイプの作品ではないのに、先を読まずにはいられなかった状況に“中毒”とラベルをつけたくなります。

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かつて少女だった頃の一ヶ月。死別した叔母との会話に始まり、とりとめのない日々に描かれる女としてどう生きるのかという思い、そして何とも噛み合わない関係として描かれる母親とのすれ違いが妙に印象に残る物語でした。

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『旅する練習』で芥川賞ノミネートした著者のデビュー作。芥川賞ノミネート作家ならではのじっとりとした骨密度の高い文章。さっぱり終わってしまうのが、この純文学の良さであり、欠点でもあるように感じている。人が豊かな想像力を働かせて読むことを忘れているのかもしれない。

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大人にも子供にも近い思春期の不安定な心情を言葉にするとこうなるのか?
著者の本を読んだのは初めてだったが、どうも素直に読み進めず時間がかかった。
群像新人文学賞を受賞なさった作品だということだが、私の理解力が低いようで最後までよくわからずに終わってしまった。そのため、これ以上の感想が書けないのは申し訳ない。

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最近芥川賞や純文学に興味を持ちました。乗代先生はわたしの読者デビュー作にも当たります。
さらっと書くようで印象的な事象がいくつも残る不思議な作品です。わたしとしては新しい世界観の純文学を書かれる方のような気がいたします。空気になかなか馴染めずに進むもふほーっと嬉しくなってしまう場面がたくさんありました。

「化石を燃やしてプロ野球選手は照らされ、観覧車は回ってる。そんなことって信じられる?」(本文引用)
そんなこと考えもしなかった。いままで自分の人生にかすりもしなかった。
そんな事象に触れてみませんか?

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旅する練習、が衝撃的な読書体験で、そこからそれ以前の作品、数はけっしておおくはないが、遡る形で読んでいる。黒地の表紙に少女、バレリーナ?開いたトランプという不思議なイメージの表紙だった。
今回はまたがらりと、ぜんぜん違う表紙での文庫化。

文体の勝利であり、読んで味わう快感。古典への回帰。あの本もこの本も読みたいし知りたい、いったいどれだけ文学でできているんだろうこのひとの存在は。

世の多くの人にたぶん幸いなことであろうことには、彼のその後の作品は、「わかりやすい」方向にむかっている。最高の任務、旅する練習、皆のあらばしり、と作品がつづいてでているので、そちらを是非よんでほしい。
芥川賞候補の旅する練習、も#NetGalleyJPさんのゲラが出会いだったかもしれない。

濃厚な文学の気配のなかに、若者と、ひと世代違う人物を配置する、という構図はお気に入りなのかもしれない。

風姿花伝、落窪物語、鴎外の手紙、随所に古典へのオマージュのような語り、見落としている言葉遊び文学遊びもたくさんあるだろう。

文庫化おめでとうございます。他の作品もどんどん文庫化してほしい。

以前単行本を読んだ時の自分のメモ;
あとあとの #最高の任務、#本物の読書家 に通じるものがたしかに、確かにここにある!

「この中身のない小説を受賞作として強く推したのは、時折、何を言っているのか分からない センテンスやパラグラフから上がる軋り音の中に、ある種の捨ておけない才気が感じられたか らである。だからこそこうして、まだ常に口元を汚していた時分の弟が父のスーツの上着の中
に入って玄関まで歩いて行った後ろ姿、あれをくり返しまぶたの裏側に浮かべつつ、ぶかぶかの文体で出かけてみたというわけである。
ぶかぶかの文体の可能性に賭けてみよう。」
(辻原登) 第58回群像新人文学賞選評より

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