さかなくん

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刊行日 2022/05/09 | 掲載終了日 2022/05/11

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内容紹介

木炭と鉛筆ですみずみまで緻密に描きこまれた『そらからきたこいし』(偕成社)で鮮烈なデビューをはたし、

『たまごのはなし』(ブロンズ新社)でブラチスラバ世界絵本原画展金牌を受賞した、しおたにまみこ最新作!


さかなくんは、さかなですから当たり前のことですが水の中で暮らしています。

さかなくんが通う小学校は水の外。学校に行くときは、ゴムのズボンをはいて、水でいっぱいのヘルメットをかぶって、ひれにはクリームを塗って……と、ひと仕事。

でも、ゴムの靴をきゅっきゅっきゅっと鳴らしながら歩いて通う小学校がさかなくんは好きなのです。ただ、体育の時間だけはきらいでした。なぜなら、さかなくんは走るのが苦手だから……。


さかなくんの暮らす世界を魅力的に描ききった一作。私たちと同じようなごく普通の毎日だけど、どこかちがう、そんな世界をたっぷり味わえます。

木炭と鉛筆ですみずみまで緻密に描きこまれた『そらからきたこいし』(偕成社)で鮮烈なデビューをはたし、

『たまごのはなし』(ブロンズ新社)でブラチスラバ世界絵本原画展金牌を受賞した、しおたにまみこ最新作!


さかなくんは、さかなですから当たり前のことですが水の中で暮らしています。

さかなくんが通う小学校は水の外。学校に行くときは、ゴムのズボンをはいて、水でいっぱいのヘルメットをかぶって、ひれにはクリームを塗...


出版社からの備考・コメント

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。

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おすすめコメント

【著者紹介】

作・絵 しおたにまみこ

1987年千葉生まれ、埼玉育ち。女子美術大学工芸学科陶コース卒業。背景美術制作会社勤務を経て、絵本制作をはじめる。2014年「やねうらおばけ」で第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。2018年『そらからきたこいし』(偕成社)で絵本作家としてデビュー。同作が第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞第2位受賞。作品に、『やねうらべやのおばけ』(偕成社)、『たまごのはなし』(ブラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞 ブロンズ新社)がある。


【著者紹介】

作・絵 しおたにまみこ

1987年千葉生まれ、埼玉育ち。女子美術大学工芸学科陶コース卒業。背景美術制作会社勤務を経て、絵本制作をはじめる。2014年「やねうらおばけ」で第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。2018年『そらからきたこいし』(偕成社)で絵本作家としてデビュー。同作が第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞第2位受賞。作品に、『やねうらべやのおばけ』(偕成社)、『たまごのは...


販促プラン

●『さかなくん』を5冊以上ご注文いただいた書店様に、『さかなくん』販促用簡易POPケースをもれなくお届け致します。配本と同時期に郵送の予定です。


●新刊同時期出荷予定の著者既刊

『そらからきたこいし』『やねうらべやのおばけ』

2点合計で10冊以上ご注文いただき、ご希望の書店様には拡材パックをお届けします。パック内容は<著者プロフィールパネル><POPセット(フェアタイトル/書名別/キャラクター)>となります(内容は変更になる可能性がありますのでご了承下さい)


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『そらからきたこいし』『やねうらべやのおばけ』

2点合計で10冊以上ご注文いただき、ご希望の書店様には拡材パックをお届けします。パック内容は<著者プロフィールパネル><POPセット(フェアタイトル/書名別/キャラクター)>となり...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784033501802
本体価格 ¥1,300 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

若き才能にまた出会った。子供たちはもう結構大きくなり日々絵本を手に取る時代は過ぎてしまったせいか、こんな新しい世界を見せてくれる作家さんをこの本で初めて知った。大きな紙の本で隅々まで目を凝らすようにして眺めたらどんなに楽しい時間が過ごせるだろう。さかなくんは毎日学校に通う。うん、ふつうだ、なんてことない日常だ。学校にはいろんな友達がいる、これもあたりまえだ。さかなくんは学校はすき、でも苦手な科目もある。体育だ。・・・これもよくある風景だ。でもなんで苦手か、ってここで考えてみる。苦手なこともある、得意なこともある。得意分野、ホームグラウンドにいるさかなくん、まさに、水を得た魚のよう、て言葉が思い浮かびますね。みんなそれぞれ違う、みんな一緒に生きてく、ってことを考えさせられる。美しい画面に加えて、テンポよく、楽しくて楽しくて、そしてちょっと考えさせられる。

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デビュー以来個人的に大注目のしおたにまみこさん。『たまごのはなし』で射抜かれましたが、今回はまた味わい深いお話です。
個性の尊重、多様性の理解、そういったテーマが思い浮かびますが、そう振りかぶらなくても、さかなくんのありのままの日常と努力を見つめればいいとも思います。学校へ行くための大変な(わたしには大変に見えるけれど)準備も、ガラスのヘルメットにゴムの靴のせいで、体育がやりにくいことも、なのにがんばっちゃう健気さも、これがさかなくんのデフォルトの毎日であると認めるところから、フラットな関係が築けるのではないでしょうか。みんな違うからこそ、補い合っていきましょう。できないことがあってもいいのです。

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この絵本、人間の学校に、さかなが通うとどうなるの?・・・みたいな本じゃないのです‼
さかなくんも、にんげんくんも、とかげさんも、みんなが通う学校では、違った姿かたちのいろんなクラスメイトがいっしょに、なかよく、まなんでいます。ただ、さかなくんは、さかなだから、そのままでは外に出られないので、水の入ったヘルメットやらゴムの靴やらたいへんです。かっこがいいので、わりあいきにいってますが、まあ、ちょっとたいへんです。こんなふうに、みんな、ずいぶんちがうので、得意不得意はさまざまです。さかなくんは、はやく走るのが苦手だから、たいいくがキライ。きょうも、ころんじゃいました。
「きそってまなぶ」けれど、「きそうことをまなぶ」のではない。違いを学び、自分の個性をのばす。それが学校。でも、まなんでいる最中の当人は、やっぱり、傷つくものです。「なんで、じぶんばっかりたいへんなんだ」
他の友達と違うことで、おちこむものです。思うようにはならなくて、なんだかむっすり・・・
何も感じないこと、何も嫌なことがないこと・・・それは、心が動かない世界。一人で閉じこもった世界。
でも、さかなくんはひとりじゃない。ひとりじゃないから、違いが辛いと感じることもあるけど、それだけじゃない。とかげさんとにんげんくんが、心配してお家に来てくれました。素敵なアイデアを持って・・・
絵が、明るい春の日差しのもとそよ風の中読むようなトーン。さかなくんの家、グッドデザイン賞ものです。
よみ終えた時、朝からちょっとむっすりな私がポカポカしていました。わたしのためのほんでした。

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さかなくんは魚だから普段は水の中で生活していますが、地上の小学校へ通っています。学校へ通学するため、ぴちぴちズボンをはき、水が入ったガラスのヘルメットをかぶらなければいけません。準備は大変ですが、概ね学校が好きなさかなくん。でも、苦手な科目もあって…。

皆がさかなくんの立場になろう、水の中に行こう、というような展開じゃなく、さかなくんの“走りたい”という望みを叶えるためのローラースケートってところが素敵です。
しかも、厳密には走ってるというより滑ってる、なんですけど、風をきって進んでいるのだから“走る”に準じているんだろうな、と。完璧に百点満点で願いが叶ってないところもこの作品の魅力だと感じました。
さかなくんの可愛らしくて、負けず嫌いな姿と、足りないものを補うためのツールを受け入れる、理解の進んだやわらかな世界観が好きです。

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しおたにまみこさんの新作。小学校に通う魚の子が主人公。この学校は、人間の子だけじゃなくて、いろんな生き物の子が通っています。みんなが違うという状況の中、自分らしくあるためにどうしたら良いのか。そのヒントを友達がくれるというのは、とてもほっとするストーリーでした。でも、考えてみたらみんな違うのは当たり前のこと。考えるチャンスを与えてもらいました。その上、絵がとっても素敵でした。優しい本。ありがとうございました。

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かわいいお話だった。
色々な動物が学校に通う話はよくあるが、魚まで一緒に通うとなると、確かに大変なことだ。
その発想が面白いし、目から鱗だった。
転んだ時は、ガラスが割れるのではとハラハラした。
人間も登場することで、完全なファンタジーと切り離されず、一緒に学校に通ってみたいなと思ったりして、実感を伴いながら読めた。

そして何より絵が素晴らしい。
キャラクター達がかわいいのはもちろん、
淡く優しい色彩、柔らかなタッチ、丁寧に描き込まれた細部の描写、見ていて飽きない。生活感もある。
水の中の描写も素敵で、差し込む光の淡さなど魅力的。
実際には、陸の生き物が水中で過ごすのは、魚くんと逆の大変さがあるはずだけど、友達が「こんなうちにすみたい」「すてき」と言うのにも、ちゃんと共感できる。

あと、一部の場面が角の丸い枠で囲まれて、文字と分けられているのが、視覚的にも変化が出て面白いと思った。
もう一度読み返すと、地上での場面だけ丸枠だった。魚くんがガラスで覆われて、周囲との間に隔たりがあるのと重なって、上手い表現だなと、思わず唸りました。

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リクエスト承認ありがとうございました。「たまごのはなし」も独特で面白かったですが、今回も色彩がとても綺麗で、さかなくんが外の世界に行く時の支度は独特だけれども、とても可愛らしかったです。表紙を飾っておくだけでアートになるようで、今回も大人の方にもお勧めしたい絵本です。

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注目している しおたにさんの新作。今まで以上にかわいらしいキャラクター。子どもの読者を意識したのだろうか。シュールな絵柄のたまごさんのファンも多いだろうが、私はこの感じが好き! 

「さかなくんです。しょうがくせいです」と始まった。めだかの学校ならぬ、さかなの学校か~と思ったら、なんと、水の外にあるので、ガラスのヘルメットなどを付けないといけない。準備が大変! 人間や動物が一緒というのはよくあるけれど、魚まで一緒という設定には度肝を抜かれた。さすが、しおたにさん。ひと味違う。 
その後、楽しい学校生活ともに苦手なことが語られ、とうとう「もう がっこうなんか いきたくない」という言葉がぽろり。さかなくん、どうなる? 

さまざまなものが共に暮らす世界。苦手なことに困るものに、誰かが手を差しのべる。工夫すれば、苦手も乗り越えられる! それは今の社会だって同じはず。読後、明るく、温かい気持ちになれる作品♪ 

そして、絵がとてもいい! 上から、下から、アップ、ロングとアングルの変化が素晴らしい。部屋や家の細かい描き込みも楽しい。とにかく、さかなくんがかわいい!! オススメです!

#さかなくん #NetGalleyJP

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さかなくん、ゴムのピッチピチのズボンを履いたり、頭には大きなヘルメットをかぶったり、尾びれにはクリームをたっぷりぬったりと、学校に行くのは大変なのに、すごく前向きでステキ。
歩くのは苦手だから、体育も苦手で、先生から休んでいたら?と声をかけられても頑張ります。
周りのお友だちもステキで、またきっと、もっと学校が楽しくなるのでしょう。
とっても可愛いお話で、ほっこりしました。
ありがとうございました。

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ほんわかとした雰囲気の中に、とても大事なメッセージが隠されているように感じます。だれにも得手不得手があり、それは優劣ではない、個性なのだという前向きなメッセージ。
 さかなくんのほかに、とかげくんと、それに「にんげんくん」がいるところが、じつによいですね。人間というのも一つの種であると、相対化しているところにスケールの大きさも見てとりました。
 この本を、ぜひ「さかなクン」(あのテレビによく出ている)にも、ぜひ読んでもらいたいと思いました。

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パステルカラーの絵がとても素敵でした。
不思議な設定でしたが、体育が嫌いなさかなくんの気持ちはよーくわかりました。
子どもたちは隅々まで絵をたのしむことでしょう。
ローラースケート、思いもよらないendでした。
子どもたちの思いやり、いいですね!
大人も是非読んで、今の辛い時代を癒されて欲しいです。

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逆にさかなが陸地に出て生活するなんて、最初のページからとても面白いと思いました!
このような新しい世界を子供がたくさん見てほしいですね。
魚が見れば見るほど可愛いです。
鉛筆で緻密に描かれた絵もすごいと思います。

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とてもすてきなおはなしでした
「きらいでは ないのです」じゃなくて
「きらいでも ないのです」の方が「かっこいいでしょう」というニュアンスを包含する感じがしてぴったりな表現だと思う
しおたにさんの前作のたまごのはなし
に引き続き言葉を1文字1文字大切にしてるのが魅力的ですね
さかなくんの表情が豊かでとっても可愛いくて大好きになりました
購入するのが楽しみです

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穏やかに暮らす「さかなくん」の日常の一部をあくまで日常のままに切り取ることで、心の動きがとても自然に映ってくる素敵な作品でした。
わたしたちの住む場所とは「何かが違う」世界、でもそれは彼らにおける「日常」生活。さかなくんが何を感じて、学校の友達がどんなふうに思っていて、みんながどう関わりあっているか。それらを、けっして「ここから何かを学べ。(たとえば多様性などについて)考え、話し合うきっかけにせよ。」といった問題提起を強要しない描き方に、非常に安心感がもてる気がします。問題を見つけて考えるのも、もちろん読み方のひとつ。魅力的な絵や色彩を色んな視点から眺めて楽しむのも、文章を何度も繰り返して読んだりただ声に出して楽しむのも、どんなふうにでも楽しんでいいんだ──そのやさしさが、もしかしたらこの絵本の「姿」なのかなと思いました。
なんども味わいたい、素敵な絵本です。ありがとうございます。

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友達っていいな。さかなくんが朝起きて学校へ行って帰ってくる1日。何気なく描かれているようでいて、実はとても大切なこと、子どもたちに伝えたい姿がいっぱい詰まってる。優しさやあたたかな気持ちが良い意味で"当たり前"に描かれていること、その深さにじーんとしました。
今作はフルカラー!さかなくんはもちろん、いろんな友達も可愛くて、背景も隅々まで見どころいっぱいに描かれ、特にさかなくんのおうちはキラキラしてとても綺麗!子どもにも大人にもおすすめしたくなるステキな1冊です♪

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表紙の絵がとても繊細で惹かれました。ストーリーは、今まで考えた事もない斬新な発想で、ほっこりするお話。さかなの子ががっこうに行って過ごす日常生活を描いている。水の中で生きるさかなが外に出るまでの準備や、その格好容姿のため工夫しないといけないこともあるけど、本人が自分の格好をそんなに悪くないと否定してないところがいいなと思った。
自分がマイナスだと思うことも周りからはプラス、羨ましいと思われることもあるし、ちょっとしたフォローでそれが解決したり。個々を尊重という話でもなく、色んな動物やにんげんが一緒に共存してるそんな世界を丁寧に描かれているなと思った。
あと、とにかくイラストが緻密で繊細で
絵本になったら、実際に、手にとって読んでみたいと思う。

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魚が陸の学校に通うという発想がおもしい。そのためには逆、潜水服ならぬ・・・を着て、陸なのに水中で生活しているような重装備で登校しすごなくてはならないということでした。でも、みんなが魚も動物も仲良く学校に通うというのは良い。

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魚の通う学校の話、かと思いきや、人間も猫もトカゲも一緒に通う学校⁉︎それで表紙のヘルメット姿だったんですね。アイデアも面白いし、見ていて楽しい。さかなくんの部屋に水草が生えているのは、もちろん家が〇〇だから。これは読んでみてのお楽しみ。

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とても優しい世界が絵本のなかに広がっていました。
柔らかい光が降り注ぐ部屋で学校にいく準備をするさかなくん。
さかなくんの大好きな学校。あらゆる動物たちと一緒に勉強している姿もかわいいし、動物たちに合わせた給食が出されているのがとても素敵です。
きらいでもないかっこう、とてもかっこ良かったです。

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自分たちと違う姿かたちのさかなくん。
学校はさかなくんのような子が来ることを想定していないから、
さかなくんは外の環境に自分を合わせないといけないけれど、
奇妙ないでたちになる彼を笑うクラスメイトはいない。
同情もしないし自分たちと同じようにしろと強制もせず、ごく自然に受け入れる。
そしてまたクラスメイトも自分と違うさかなくんの住む世界に触れ、
友情を深めていく。
「多様性を認めよ」
と世の中が言い出してずいぶん経ったけれど、むしろ世界は
認めるどころかますます不寛容になっているような気がする。
事細かく分類し、レッテルを貼って自分が何者かを示す。
ついには「何者にも属さないジャンル」
「何者になるかまだ決まってないジャンル」
なんてものまでできてしまった。
この絵本にはその、多様性を認めることの本質が
こんなにも短く優しい絵で描かれていた。

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新しい作品が発表されるたびに、新しい世界を見せてくれるしおたにさん。珍しいカラーの作品はどのページも可愛らしくて、さかなくんの表情も生き生きとしていて、とても楽しい気持ちになる。
当たり前のように学校へ行き、動物も魚も人間もみんなが当たり前に友達でいる世界。
当たり前に好きな教科も苦手な教科もあって、泣いたり不貞腐れたりするのも微笑ましい。
多様性とか種族の壁とか、小難しくテーマを捉える事もできるけれど、そうではなくて「あぁ、子ども達の楽しい日常ってこんな感じかも」と穏やかな気持ちの中で、様々な種類の生き物が等しく過ごしている心地良さを感じられた。

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さかなくんかわいい…!そしておうちもすっごくすてき。ついつい書き込まれた絵に見入っちゃいます。
得意なことや苦手なことがそれぞれ沢山あって、それで学校に行きたくないなぁと思う時、周りの友達や先生に支えられた子供時代を思い出しました。
ずっと水の入ったヘルメットを被っていれば涙も隠せるさかなくん!泣き虫だった私にとって、あのヘルメットはものすごく羨ましい!笑

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隣の芝生は青い。あの人は仕事が楽しそうだし、あの人はパートナーと幸せそう。見渡した周りの芝生のなんと青いことか。
けがをしたさかなくんと同じように、ひとりむっすりする。
そういう時は、少なくとも私の場合、現状を変える努力をしていない時。
だって、先が見通せない「変化」に向き合うのはとても怖くて、部屋でむっすり現状に甘んじている方が楽だから。
でも、頭のどこかでは分かっている。それでは、いつまでたっても自分の芝生は青くならないことに。
そんな時、さかなくんは教えてくれる。
つらい時は休みつつ、時には誰かの力も借りながら、「変化」を怖がらずに一歩を踏み出せば、きっとあなたの芝生は青くなる。最後にさかなくんが見せた雄姿のように、自分では想像すらしなかった道が開けるかもしれない。
新生活が始まる春。不安を感じている人の背中をそっと優しく押してくれる一冊だ。

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きょうも さかなくんは がっこうへいきます。(本文より)
でも外に出るには準備がいる・・・。
このさかなくんの光景は、私の勤務校の子どもたちの姿と重なる。
私の勤務校は何らかの支援を必要としている児童が全校児童数の3割以上を占める。支援を受けながら通常授業の生徒に混じって同じクラスで勉強をしている。教員も子どもに配慮しながら授業を行い、専門の資格を持った職員も各教室を回りながら支援をおこなっている。勤務当初は私もどう支援して良いかわからないことが多く戸惑っているばかりであったが最も頼りとなったのはまわりにいる子ども達だった。まさにこのお話に登場するにんげんくんとトカゲくんだ。さかなくんの家の様子に象徴されるいわゆるハンディの壁を子どもたちは彼らなりに入り込み、困っていたらすぐに手を貸し、何かあればすぐに行動を起こし、手話も通訳できるくらいマスターするなど、大人顔負けの順応力で「さかなくん」たちを助けていくのだ。
このお話はこの物語の世界の「がっこう」だけのお話ではない。
この社会のどこかで起きている現実の出来事なのだ。

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最初っから最後までとにかく可愛い!
内容もイラストもどちらも愛らしいです。
水中で生活するさかなくんが陸の学校へ通う方法も可愛い!
学校にはさかなくん以外にも爬虫類や人間など様々な生き物が学んでいます。
自分用にも購入したい一冊です。

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淡い色がとてもきれいで、隅々まで細やかな絵は、今回も本当に驚くもので、しおたにまみこさんのすばらしさがまた見られて嬉しかったです。
一見私たちと同じような世界がリアルに描かれていて、自分の世界と重ね合わせて考えたりできました。
だれでもちょっと苦手なことやものがあったりするもの。それとどう向き合っていくか。
ちいさな子の真っ直ぐで素直な気持ちで描かれていて素敵でした。
さかなくんが出かけるときは準備がたくさん必要。でもそれは私たちも何かしら準備するのと同じなんですよね。
日差しの強い日は帽子を用意したり、日焼け止めを塗る場合もあったり。雨の日は傘を使ったり。
お話の中で、せんせいや保健室のせんせいは無理をさせず休むことや帰ることをすすめていたり、まわりのみんなが心配してくれたり、とても豊かで素敵な世界だなと思いました。
お友達が帽子を拾ってくれていてやさしいなぁ。
現実の子どもたちもそうであって欲しい、私たちの日常もこんなやさしい世界でありたいと思いました。
トカゲさんとにんげんくんが、さかなくんの世界を体験することで、いいなあと魅力的な点に注目しているところがとても素敵です。誰でも負を感じることはあります。でもどこに注目するか。
お互いの素敵な部分を見ていたら、気持ちが上がりそうですね。
そしてさかなくんがもらったローラースケートのように、ちょっと手助けしてもらえたら苦手な部分も克服できたり、悪くないなと思えます。そんなふうに気持ちと向き合えたらいいですね。
さかなくん、トップでゴール。嬉しかっただろうなぁ。

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表紙の絵に惹かれて読んでみた。
柔らかく優しいタッチの絵が、ただ美しいだけの絵本ではない。

多様性社会のあり方を、小さな子どもが物語を通して自然に考えられるように構成されている。
登場人物が動物だけの絵本や物語はよくあるけれど、魚や人間も同じ立ち位置の生き物として描かれているものは出会ったことがなかったので、とても新鮮だった。

親子で一緒に読んで、一緒に考えられる素敵な絵本。
小学校の図書館に是非置いて欲しい。
中学校にあってもいいと思う。

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生き物にはその生き物なりの生きていく環境がある。
だから、絵本の中のさかなくんが陸地で過ごすためには、不自由さがセットでついてくる。
息ができないから水の入ったヘルメットをかぶり、歩くためにゴムで覆われた靴にヒレを通す。
しかし、さかなくんの友達が家に来れば、逆に彼らが空気の入ったヘルメットをかぶり、服のまま水中に潜るといった不自由さを強いられる。
普段、私たちが当たり前に過ごしている世界は、別の生き物にとっては住みにくい世界。
だからそんな世界で生きていくためには、お互いの多様性を尊重できる広い心が必要なのだ。

今、ロシアが戦争をしている。
自国だけが都合のいい環境なんてどこにも存在はしない。
色んな国がそれぞれの不自由さを受け入れ、互いを尊重し成り立っている。
だからこそ、私はこの絵本を戦地で配ってやりたい。
さかなくんの多様性を学べと。

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繊細であたたかみも、陰りも感じる絵
私たちとは少し違うさかなくんが過ごす
日常の風景

読み終えると
私の中で固くなって開けづらくなった
『個性』の蓋を
やさしく、けれど少し強く
開けてくれる
そんなお話でした

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さかなくんはいつも前向きに頑張っていてすごいなぁ。水の中じゃないから、自由に動けなくて、イライラしたりしないのかなぁ。そんなことを思いながら、この絵本を読んでいると、なんだかとてもせつない気持ちになった。
でも、学校から帰ってきた子どもたちは、「さかなくん、いいなー!ローラースケートカッコイイ!スーイスイって気持ちよさそう。ボクもさかなくんと遊びたい!」と目をキラキラさせながら、さかなくんのことを羨ましそうに見ていた。
わたしは、支援学校に通う息子のことを、無意識にさかなくんに当てはめながら読んでいたのだろう。でも、本作品は可哀想なさかなくんが頑張っているお話ではない。
わたしはいつも、こうして可哀想な息子を作り上げてしまう。毎朝、笑顔で行ってきますを言う彼のことを、ちゃんと見れていないんじゃない?とさかなくんが教えてくれた。また何年後かにこの作品を読んだら、わたしはどんな気持ちになるだろう。何度も読み返したくなる、やさしい作品だ。

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自分のハンデを憎まずに自分自身が好きでいてあげること、それってものすごく大切で、でもとても難しいことと思います。生まれ持ったハンデもそもそもの生態の違いもあります。
そんな時のために人は支え合うのだなと再認識しました。みんな違ってみんないい。人目や利便性でなく自分を見つめましょう。自分の好きなところ探しをしませんか。

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内容はさかなくんって子が学校に行くお話でそれはありふれた日常だけど、さかなくんの魚類の身体で陸の学校へ歩いて通っていることがどれだけ大変かは自分と違うことと同じところを解って初めて解る。多様性って言葉を知らなかった時代から母校は一クラスに1人か2人障がいのある子がいてそれが普通だった。世界観が固まる前に色んな人がいることを知ることが大事だと思う。

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小学生のさかなくん。学校に通うのは、ゴムのズボンを履いてヘルメットを被ってと準備が大変です。でも学校に行くのは、学校が好きだから。ところがある日、体育の時間にケガをして…。それぞれの身体の特徴によって、得意なこと、苦手なことがあるけれど、何かしらの工夫をしたら、できないことができるようになるかも…と前向きになれる本です。この本を読んだ子どもたちが、自分の周りと同じように感じてくれるといいなと思います。

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さかなくんのちょっと不思議で不自由な日常は、小学校へ通うだけでも一苦労。
水の生き物が陸上で生活しようと思ったら、それは大変なのは当たり前、なのにさかなくんは、とっても楽しそうで、不満や不幸を口にしない。
それは、周りのみんなが大変さに寄り添い助け合っているからだと思います。
うまくいかない事もみんなで工夫して困難を楽しさに変える優しさを感じました。
明るい色合いの表情に鉛筆のやわらかな線と影が独特の世界観を保って、とても個性的で素敵な絵本です。

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どうして自分だけこんなに大変なんだろう。
かといって変に気遣われて、特別扱いされるのも嫌だし。
みんなと同じことを、同じようにやりたいだけなのに。
そんなもやもやをかかえている人に、そっと寄り添ってくれる絵本。
ずっといたくなる、とても優しい世界。

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表紙からの印象は「シュールな絵本なのか…?」
…と思いきやさかなくんは可愛いし、水中の家は素敵だし、学校は好きだけどちょっとしたことで嫌いになったりする小学生の時の気持ちがよみがえるし…でぜんぜんシュールではありませんでした(笑)
誰だって悩みはあるよね~。そして気分を上げてくれる素敵な友達も。

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地上の小学校に通うさかなくんには、どうしても苦手な授業があって、失敗をして一旦落ち込んでしまうけれど、それを克服するだけでなく、自信を手に入れた姿が堂々としていて眩しいくらいだ。
私にも論理的に話す事や、細かい作業など、驚く程たくさんあるけれど、さかなくんの自信に満ち溢れた姿を見ていたら、苦手な事をとっくに諦め、避けて過ごすようになっていて、結果的に自分の可能性を狭めて、凄く勿体無いことをしていることに気付いた。
だから、私もさかなくんのように苦手意識を取っ払って、新しい景色を見てみたいと思った。
とは言うもののこの本は、ただ闇雲に努力すればよいなどの根性論ではなく、苦手な事を克服して自信に変えるためには、どうすれば良いのかというヒントが描かれているので、たくさんの方に是非おすすめしたい。
きっと、何か一つでも、気軽にチャレンジしてみたくなるはずだ。

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