鎮魂
染井為人
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刊行日 2022/05/19 | 掲載終了日 2022/08/08
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内容紹介
被害者にも、加害者にも、家族や大切な人がいる……
半グレ組織のメンバーが殺された!
これは抗争か?それとも復讐か?
連続ドラマ化の話題作『正体』、大ヒット中『悪い夏』の著者が事件の裏にある「知られざる物語」を描く
●内容紹介
世間を騒がせている半グレ集団「凶徒聯合」のメンバーが殺された。警察は暴力団や半グレ同士の抗争と見て捜査をはじめるが、それを嘲笑うかのように次々にメンバーが殺害されていく。疑心暗鬼になっていくメンバーたち。そして、犯人を持ち上げるSNSの住民たち。意外すぎる犯人と絡まり合う人間関係が驚愕を誘う、今大注目の著者による社会派サスペンスの傑作。
●著者プロフィール
染井為人(そめい・ためひと)
1983年千葉県生まれ。芸能マネージャー、演劇プロデューサーなどを経て、2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞。同名作で小説化デビューする。4作目となる『正体』は亀梨和也が主演しWOWOWで連続テレビドラマ化された。そのほかの著書に『正義の申し子』『震える天秤』『海神』がある。
出版社からの備考・コメント
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出版情報
発行形態 | ソフトカバー |
ISBN | 9784575245219 |
本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
NetGalley会員レビュー
あっという間に夢中で読んでしまいました!そのくらい素晴らしい作品でした。
たしかに被害者にも加害者にも家族がいて大切な人を失ったときの深い悲しみは一緒だと感じました。
わたしは主人がよく反社会的な方のドラマとか映画をみてるときにその都度半グレとかの説明をしてもらうのですがこのお話を読んでさらにその仕組みがはっきりわかりすっきりしました!素晴らしい作品でした!別の作品も読ませていただきます!
あまりに暴力的だったり残忍な描写が多かったらしんどいな、と思いながら読み始めたのだが、話の運び方が非常に巧みで引き込まれて、あっという間に読み終わった。語る視点の工夫が上手い!なぜそれに気づかなかったんだ。。。と呟く刑事の言葉に一緒にうなづいてしまうことだろう。世の中白黒割り切れるものじゃない。スッキリ勧善懲悪、なんてうまくいくものじゃない。半グレ集団と、彼らにいろんな形で関わってしまった者たちそれぞれの苦悩がリアルに感じられて、これはよくできた物語だが、私の知らないこんな世界がきっとあると思わせるものがある。
犯人が誰なのか推理しながら読む。
いや、犯人はわかってはいた。しかし、どうやって被害者たちに接近するのか。
犯人の動機は痛いほど良くわかる。同じ立場なら行動できるのならやってしまうだろう。
今回の被害者たちは過去は加害者であり反省もしておらず、正直作品内のネットや世論のように「ざまみろ」「自業自得」と思ってしまう。
そんな彼らにも家族はいるのだとわかっていても…複雑な気持ちで読み終えた。
ページをめくる手が止まらない止まらない!怖そうな設定に不安もあったが、読み始めたらそんな杞憂は吹き飛んでしまった。正義とは、人の尊厳とは。一貫したテーマでストーリーは突き進んでいく。悪者がどんどん成敗されていく様は爽快だったが、最後にミステリとしても完璧な着地点を見せてくれた。大ヒット作になる予感しかない。
手に汗握る展開?
警察内部しかも捜査本部内に内通者がいる、内通者は事件早々に犯人を特定できる立場で自身の家族も被害者であり脅されている。
なら、犯人と協力?して警察の動きを犯人に渡して自分の復習も果たして欲しかった。
最凶の半グレ集団「凶徒聯合」メンバーの連続不審死。彼等を少年時代から追うベテラン刑事と潔癖なまでに誠実な新米刑事のタッグで繰り広げられる、評価が割れる「因果」を多面的視点で描いた社会派サスペンス。
元になった事件に思いを馳せると余りの理不尽さに気が滅入ると同時に、自分の中の正義を考えさせられた。全てに共感出来るキャラは一人も居らず、しかし全員に共感出来る部分があり、そこにまた完璧じゃない人間らしさを感じ生々しかった。被害者、加害者、関係者、野次馬、それぞれの心理の変遷が着目点。
暴走族上がりの半グレ集団「凶徒聯合」(キョウレン)。
IQ150の石神をトップに「ノリで」集団リンチを繰り返し、そのくせ社会的には成功している。
頭がよく冷血ないじめっこが大人になり社会的にも権力を持ったような😱
もう、最悪で最恐。
「キョウレンに捕まったら舌を噛みきって自殺しろ」
って、どんな地獄😱😱
彼らには理不尽と怒りしかない。
一方で、被害者側の怨みも底がなく辛かった。
復讐は死者の魂を鎮めるのか。
刑事の「がっさん」と事件を追いながら、裏社会の歪みをなぞる。
後半は驚かされ、イッキ読みの面白さ🔥
辛い話だったのに、最初から読み直したくなりました🙈
運がなかったでは済まされない!
誤認により殺害されてしまった若者の未来を思うとなんとも言えない。
好き放題やる集団を抑えることもできない。頭がいいといえばそれまでだが…
伏線はあるのだが、まさかの結末。
スッキリとは絶対に言えないストーリーではあるが、やられた感満載です。
一気読み必至。
初読みの作家さんだったが、面白くてページを捲るのを止められない。誰もが恐れる半グレ集団の1人が殺害される。彼らと敵対関係にある者、恨みを抱く者は数知れず。それこそ星の数程いるのだから警察の捜査、半グレ仲間の追跡も進展しない。凶悪な半グレが次々と殺害されてゆくのはスカッとする思いもある中、正義という名のもとに通常では抱きもしないだろう強い凶暴性が表に出そうになる人間の怖さをこの作品で知った。真の正義は司法で完全に成されない悔しさや無念さも伝わる。復讐とはいえ殺人は殺人だが、強く共感してしまう。