幻告

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刊行日 2022/07/25 | 掲載終了日 2022/07/24

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内容紹介

「僕の父親は犯罪者だったのか?」
時空を超えた法廷で、奇跡を手に入れろ。空前絶後のタイムリープミステリー!

裁判所書記官として働く宇久井傑。ある日、法廷で意識を失って目覚めると、そこは五年前――父親が有罪判決を受けた裁判のさなかだった。冤罪の可能性に気がついた傑は、タイムリープを繰り返しながら真相を探り始める。しかし、過去に影響を及ぼした分だけ、五年後の「今」が変容。親友を失い、さらに最悪の事態が傑を襲う。
未来を懸けたタイムリープの果てに、傑が導く真実とは。
リーガルミステリーの新星、圧巻の最高到達点!

「僕の父親は犯罪者だったのか?」
時空を超えた法廷で、奇跡を手に入れろ。空前絶後のタイムリープミステリー!

裁判所書記官として働く宇久井傑。ある日、法廷で意識を失って目覚めると、そこは五年前――父親が有罪判決を受けた裁判のさなかだった。冤罪の可能性に気がついた傑は、タイムリープを繰り返しながら真相を探り始める。しかし、過去に影響を及ぼした分だけ、五年後の「今」が変容。親友を失い、さらに最悪の事態が傑を...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

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○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、...


おすすめコメント

≪著者より≫
本作で挑んだのは、法廷を舞台にしたタイムリープミステリーです。一筋縄ではいかなそうな構想とストーリーが浮かび上がり、期待半分不安半分で一行目を書き始めました。
裁判所書記官として刑事裁判に携わった経験、弁護士として身につけた法律実務の知識、作家として挑戦してきた社会的なテーマ。どれか一つでも欠けていたら、この物語は完結させられなかったと思います。
罪の償い方、人が人を裁く難しさ。知識や経験を総動員して導いたラスト数十ページの展開を、『幻告』というタイトルと共に届けられたらと願っています。

≪担当編集者コメント≫
五十嵐さんには、デビュー作『法廷遊戯』で新人離れした大胆な構成に驚かされてから、今度は、「最新作が最高傑作」を更新し続ける作家としての姿に、驚かされ続けています。今作も、とんでもなく面白くて、胸打つ長編に仕上がりました。五十嵐律人の初期の代表作になると信じています。気に入っていただけると嬉しいです。

≪著者より≫
本作で挑んだのは、法廷を舞台にしたタイムリープミステリーです。一筋縄ではいかなそうな構想とストーリーが浮かび上がり、期待半分不安半分で一行目を書き始めました。
裁判所書記官として刑事裁判に携わった経験、弁護士として身につけた法律実務の知識、作家として挑戦してきた社会的なテーマ。どれか一つでも欠けていたら、この物語は完結させられなかったと思います。
罪の償い方、人が人を裁く難しさ。知識や経験...


販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。
ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★

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★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直...


出版情報

ISBN 9784065284476
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

タイムリープするたびに、興奮度は上がっていきます。リーガルミステリーにSF要素を、加えるなんて!異議なしです。とても綿密な展開と次から次へと明らかになっていく真実。蒔かれた種がどのようになるのか?ラストが近づくに連れて、祈るような気持ちになりました。法廷場面の緊迫感は、現役弁護士ならではと感じました。

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裁判などの細かい仕組みがとにかく丁寧に説明し描いてあって、この作家さんって何者なのって思ってしまいました。略歴、どこかにあったかな。
さて、タイムスリップものということで、どうなるのかなあと読み進めてみれば、なんとこちらの予想を何度も何度も超えていくというか、ここまで凝った設定にしていたのかと、いろいろ振り返り読みをすることに。
タイムスリップするのに、冷静沈着、私利私欲に走らない主人公がなんだか、もったいなかったけど、爽快なラストがあって、全部許せる! と思ってしまいました。
勉強になりました。ありがとうございました。

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法律家としての経験に裏打ちされた作品を次々と出される著者の最新作。
今回の主人公は裁判所の若き書記官。彼の職場が裁判所なので、法廷の場面が多い。
子供が小学校の頃、地域を管轄する裁判所で子供向けの催しがあり、中を見せてもらったり、模擬裁判を体験させてもらった時に付き添いで言ったのがいい経験になっていて、法廷の場面ではその記憶が蘇る。
罪を裁くことの重み。冤罪の可能性。この本は法廷ミステリでありながら特殊な仕掛けが全編を貫いているので、登場人物の生き方を過去現在未来の状況を複雑に絡めて話がすすむ、非常に凝った作りになっている。

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新しい!面白い!タイムリープリーガルミステリー!タイムリープを重ねるにつれ、こんがらがっていた糸が綺麗にほどけていく過程にワクワクしました。どちらの結末を選んでも最悪の結果となってしまう中で、もがきながら、悩みながら、観察眼と思考力と行動力で、切り抜けていく宇久井くんのファンになりました。ドラマ化を激しく希望します!

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新作を楽しみにしている作家さんなので、期待以上の面白さに一気読みでした。

法廷を舞台としたタイムリープミステリー。
タイムリープを繰り返し未来はどう変わるのか、蒔いた種は過去でどう成長するのか、親子とは血の繋がりとはと問いかけられながら、最後までテンポがよくてとても面白かったです。

法律用語の説明も分かりやすくて良かったのですが、私が印象に残ったのは「法廷から木槌」と言う場面です。裁判場面で裁判官が木槌を持っている姿をイメージしていまうので、「法廷から木槌」しっかり覚えました。

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バタフライ・エフェクト。
そんなミステリーだ。
ただ純粋な謎解きは、ここにはない。
謎解きの魅力ではなく、命や尊厳がかかった難題を、解きほぐしていく方法はあるのか、という一種の思考実験だと思った。思考実験なので、ありえない状況も、あると仮定してすすむ。そうすることで、問題そのもののテーマがクリアになってくる。
読み終えて思うことは、問題を抱え込まないことの大切さだ。難題を解く緒はいつも、俯瞰できる場所からもたらされる。

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リーガルミステリーとタイムリープの組み合わせに今までに味わったことのない新しさを感じた。父親と子の繋がり、親友、恋人との繋がり、信頼する上司との繋がり、様々な人と人との関係性が、審理の過程とタイムリープで変容していく様が、謎の解明とともにとても面白かった。一点、例えば烏間と宇久井のタイムリープの過程を図解するイラストなどあると、より分かりやすくなったような気もする。

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主人公が裁判所書記官、法廷ミステリーでありながらタイムスリップもの、すべてが斬新。複雑なタイムスリップの時系列に混乱し、置いていかれそうになりながらも、先の読めない展開、絡まった事件の真相が知りたくて、読むことをやめられない。ものすごい読書体験だった。読み終えてあらためて絶妙なタイトルだと思う。法律用語や裁判のシステム、携わる職業についての解説や例えがとても丁寧でわかりやすい。

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普段余りスポットの当たらない「裁判所書記官」という立場から、タイムリープを繰り返し過去の父の有罪裁判と向き合っていく新進気鋭のSF法廷ミステリー。
戻った時間軸の立場で出来る事、書き換えた未来で起こる事――無数の可能性を秘めた選択を、法律家として、一人の人間(息子)として、正義と共に追及していく。時間の概念や法律用語と少し難しい説明が必要な部分があるけど、大事な事は凄くシンプルで、そこに気付ければ主人公と一緒に突っ走れる。同じ人間が人間を裁くという事の重みを、裁判員になって体験した様な臨場感がたまらなかった。

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すごい!すごい!こんなミステリーがあるとは驚きです。リーガルミステリーとタイムリープの掛け合わせなんて聞いたことがありません。決定したはずの判決を覆すことができたら、過去も未来も変えられるかもしれない。繰り返すタイムリープで、どんな結末を迎えられるのかとドキドキです。

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筆者の本は必ず読んでいる。今回は読み進めていくうちに、いきなり世界がグニャリとねじ曲がったかのように、あっと言う間にタイムリープの世界へ。四角四面な法律と非現実的なSFと。一見油と水のようだが、真実の追求には必然のように思えてくる筆者の巧みな筆捌きに唸ってしまった。着地もよく気持ちよく読破。

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面白かった!そしていろいろと考えさせられました。
厳粛な法廷で繰り広げられる裁判。それに関わる主人公が、期せずしてタイムスリップした過去で行動を変えると、今がどう変化するのか…。一筋縄ではいかない様々な要因や状況、無関係に思えた事件や人物たちが絡み合い、その展開に非常に興味そそられ、次が気になり一気読み!主人公の終始冷静な語り口が、裁判の意義や人が人を捌くことの意味を、読み手の心に深く伝えてくる。ストーリーの流れや時間軸、登場人物の関係性や気持ちの機微など、とてもとても丁寧に描かれ、迷うことなく読み進められたことに、作者の構成力や表現力の凄さ秀逸さを改めて感じた。そしてこの装丁もとてもいい!手に取ったらきっと最後まで読んでしまわずにはいられない1冊です。

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五十嵐律人さんなのでそりゃ法廷ものだよなぁ…と読み始めました。

宇久井傑は書記官。はてこの職業って何する人だろう?学校の書記のように記録する人なのかな??と思ってましたが途中本人が説明してくれました(いや、正確には説明してくれてないかも)。事前の調査や調整をしたり、名の通り文書作成をしたりする役割が規定されてるようです。裁判所法なんて単語も初めて聞きました。

プロローグで父が法廷で性犯罪の加害者として審理を受けている姿が描かれて…それが過去の振り返りであるというところから物語が始まる。
刑務所に入るために万引きしたという女性、窃盗罪で執行猶予中に再犯した女といった裁判を通じて、弁護人や書記官がそれをどう扱うのかを描くのかと思いきやまさかのタイムスリップもの。
最初は意味分からずでしたがこのへんから話が一気に動き出し読むペースがあがりました。
そして「一事不再理」というたまに聞く単語からこんな真相が導き出されるとは…このどんでん返しはやられました。
最終的にどういう未来が開かれたのかは見えないところも多いけどめでたしめでたしとなってそうでなにより。
やっぱり小説は明日への一歩を期待させる終わり方が読んでても気持ちいい。

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宇久井傑が記憶にない父の姿を初めて見たのは、
父が性犯罪を起こしたという裁判の傍聴席。
冤罪を訴える父を冷ややかに見ていた。

それから5年後、
傑は裁判書記官として働きはじめていた。
そんなある日、
傑は不思議な感覚に襲われ、
過去に戻ったような体験をし、
ある特定条件下でタイムスリップをしていることに気付く。

そこで父が本当に冤罪である可能性を知った傑。

過去を変えてしまえば未来も変わり、
どんな影響があるのか怖さもある中で、
命と名誉を守るため、
迷いながらも全力を注ぎ奮闘していく。

過去を変えたことで、
関わる人たちそれぞれにどんな未来が待っているのか。
法廷×タイムリープ、
ちょっと不思議なミステリー。


導入からグッと世界に引き込まれて、
繰り返すタイムリープって非現実的な設定にも違和感を覚えることなく、
続きが気になってどんどん読まされた。

時間軸がコロコロと変わるので、
集中して読むのをおすすめします。

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リーガルミステリ×タイムスリップ。宇久井が裁判所書記官という立場や知識をフル活用して父の有罪判決に向き合ったとき見えたものとは⋯。/過去を変えると当然未来が変わる。過去での持ち時間と当時の立場でできること、過去を変えたことで変化した未来に戻ったときの衝撃。集中して読まないと時間軸を見失いそうになるけれど、めちゃくちゃ面白くて大興奮! 法律や裁判という題材の中にも人の心をうまく絡めているので、温かな読後感も良い。タイムスリップを繰り返しどんな未来に帰着するのか、心拍数爆上がりになる一冊。

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五十嵐律人さんの作品は全部読んでます。
読んでいて、今どっちの話か迷う場面あっりましたが、現在と過去を行き来して真相に辿り着く展開は面白かったです。
法廷要素に時間軸も加わってさらにロジカルな世界観だった印象でした。
次回作も期待しています。

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タイムリープで、過去の事件を紐解いていく、という話は割とありますが、過去を変えたら本来ならハッピーな未来があるはず!なところ、この作品は、どんどん不幸になっていく。無罪よりも有罪の方が幸せになるって、そんなはずはない。
だんだんと明らかになる事実が、人間不信を呼び起こしそうになるけれども、裁判官の矜持、覚悟が見えた時、真実の強さと人間の強さを感じました。
しばし、余韻に浸りたい作品でした。

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タイムスリップ物は好みなだけに、これはとっても面白かった!5歳の時に母と自分を捨てて去った父の5年前の有罪判決を受けた裁判にタイムスリップした傑。タイムスリップとは気づかずに、過去の時空の中で不用意に口にした言葉で、現在がドンドン書き換えられてしまう事に唖然とするが、「自分はやっていない」と主張する父の姿に冤罪の可能性を感じ、憎んでいたはずの父を何とか助けようとする。タイムスリップする条件を調べ、父を救う方法模索する傑。が、無罪になったはずの父の未来は最悪の事態に書き換えられてしまう。判決を下した裁判官をも巻き込み、無罪か有罪か、悩みながらも、少しずつ真実が見えてきて…過去が変わればおのずと未来も変わる。言われれば当たり前のことだけれど、大概は有耶無耶に誤魔化され、ここまで理詰めで話を積み上げた作品は少ない。自分にとっての現在がいとも簡単に一瞬にして変わってしまう恐怖。過去の中の一挙手一等足が自分自身の現在に降り掛かってくる緊張感。計算しつくされたタイムスリップがもたらす新しい未来。何もかもに心をすっかり持っていかれ、どっぷりはまり込んだ最上級のSFリーガルサスペンス。最高でした

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タイムスリップと法廷ミステリーの組み合わせが斬新。
裁判の進め方や法律に関して細かく言及されていてすごくアカデミックなかんじがあるのにそこにSF混ぜちゃう発想がすごい。
タイムスリップのたびに未来が改変されていくので脳みそフル回転させながら一気に読みました。

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法廷ドラマとタイムリープが好きなので読んでみました。
過去に戻るたびに未来が変わるという設定で、どの時点の過去にいるのかわからなくなったり、途中で新ルールが出てきたりして、いろいろ混乱しましたがラストは爽やかでした!
裁判とSFという複雑さはあるものの、家族や友人と深く関わることで主人公が成長していく青春小説だなと思いました。

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時間は元に戻せない。
確定した判決が覆されることはない。
例え真実が誤っていても。
その法則を、主人公をタイムリープさせることで覆していく、面白いミステリー。
ちょっと難しい裁判モノも、登場人物が若いので、わかりやすく入り込める。

過去を変えると未来も変わり、その未来がうまくいっているとは限らない。

裁判所の庁舎がちょうど建て直されており、旧庁舎の赤レンガの「紅塔」と新庁舎のコンクリートの「藍塔」をタイムリープで行ったりきたりするところが、映像的でよかった。

真実が明らかになる度に、傑の父親に対する印象がどんどん変わっていくところがすごい!
裁判官の烏間も魅力的なキャラクター。

映像化希望と続編も読みたいくらい面白かった。

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五十嵐律人の作品はデビュー作の『法廷遊戯』から『不可逆少年』『原因において自由な物語』と3作読んでおり本作が4作目であるが、全く思っていなかった角度での舞台づくりであった。法律が絡んでくるのは想像通りであり、書記官を主人公に据えるのも驚くにはあたらないが、SF的要素を絡めてくるのは、全くの想定外であった。しかし、その要素がとても面白い効果をだしていて、とても面白い作品であった。五十嵐作品は、法律の興味深い部分にスポットをあて、分かりやすく解説するとともに、その内容がプロットの重要な部分を占めている。法廷における弁護士や検事の「切った張った」ではなく、ここまで法律をテーマにして「読ませる」作家は他にいないだろう。本作もその期待に違わぬ傑作である。散りばめられた伏線がきれいに回収されていく様は「出来過ぎで作ったかのよう」であるが、そう思うことこそが作者の狙いであり正しい認識であるように思わせる。驚くべき構成力であり、とても面白かった。しかし、そういった技巧を超えてジュリストに対する強い信頼感と職業に対する誇りが感じられ、心地よい読後感であった。

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すっっごく面白かったです!! ある日突然タイムリープ。なんでどうしてと思いながらも 早々と納得して対応する主人公さすがです。
 タイムリープによって現在が変わってしまった。そこらへんも なんとか臨機応変に対応する傑さん さすがっす。

 って軽い感じに感想を書き連ねそうになりますが とてもとても。私の語彙力では すごいとしか書けないくらいの 骨太の物語です。

 法廷物が結構好きな私。でも文章だと難しかったりなんで 映画で法廷物を結構見ている。あとドラマとか。それなのに この物語はすんなりと私の中で消化されました。場面場面の映像も思い浮かぶし 法廷用語も 丁寧な説明で分かりやすい。裁判の登場人物の相関も理解しやすかったし ここで初めてしったってのもある。jどこまでも読ませる力がすごかったです。

 そして人。やはりそこですよね。すべての登場人物たちが魅せてくれました。冤罪を晴らすためにの行動が現在を変えてしまう。良くも悪くも。そのなかで 最善の方法を模索する 苦悩する。できることじゃないよね。それでも諦めずに 何を犠牲にするのかを見極める。犠牲とは考えなかっただろうね。傑さんは。

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『幻告』

母と自分を置いて出ていった父は犯罪者になった…それとも…
父の裁判を傍聴したことをきっかけに裁判所書記官になった主人公がタイムスリップを繰り返し、真実を、未来を、求めるミステリー。

書記官の主人公は、裁判が終わり法廷の扉から出た時に、タイムスリップに巻き込まれた。
着いた場所は、過去の父の裁判の日。
当時とは違う行動に出て、運命を変えていく、そして、父の冤罪に気付き…

普通に暮らしていると馴染みない法廷とまさかのタイムスリップ。
突飛もない物語になるのかなと思ったけど、根底にはお互いを思いやる家族の姿。
タイムスリップで幸せな未来をたどり着けるのか?

タイムスリップを望んでいるのは裁判官。
過去に行って真実を見れれば、自分が下した判決が間違っていると気付いた時、戻ってやり直せれば…

法廷や法律が出てきて難しく感じさせない五十嵐先生、さすがでした。

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主人公は、裁判所書記官の宇久井。幼いときに別れた父親の有罪判決が冤罪てまあることに気づき、タイムスリープを繰り返しながら真相に迫っていくという、法定ミステリーとSFを融合させた作品。タイム先では、その当時の自分の体を借りて、事件について調べていく。過去に影響を与えた分が「現在」を変えてしまったりすることもあったが、タイムスリープする度に事件の核心に近づいて、最後まで一気に読了した。毎回現役弁護士が描くミステリーを楽しんでいるが、今回の作品は私には、かなり意表をついたものだった。

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リーガルミステリ×タイムリープ。娘への性的虐待で逮捕、起訴された父親。無罪主張する父親。有罪か無罪か。現在と過去を行ったり来たりしながら父親を救う為に奮闘する主人公。時々、今自分がどの時間軸を読んでいるのか見失いそうになりながらも未来の変化や、一見バラバラに思えていたピースがはまっていく気持ち良さが面白く、一気に読んでしまう。なかなか思う様にいかない様子に映画『バタフライ・エフェクト』を思い出される。結末が吉となるか凶となるかハラハラ感もあって作者作品の中で1番面白かった。

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五十嵐さんと言えばリーガルものが面白いのですが、そこにタイムリープが加わり最高の面白さ。実父が無実の罪で義理の娘にいたずらした罪をなすりつけられる。そのリベンジを過去に戻ってやる。しかし、戻れる時間は父の裁判中とその少し前のみ。烏間という担当裁判官を巻き込んだミステリー。その事件の背後に色んな問題が絡んでいて、問題が一つ解決すると、歴史が代わり、さらなる問題が浮上する。無実になった父が今度は義理の娘に殺害されるという展開には驚いた。タイムリークの面白さと、ミステリーの面白さに法廷の面白さまで加味されている

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法廷でのやり取りの描写はさすがだなと思いました。法廷ミステリーかとおもいきや、タイムリープ物とは!!徐々に引き込まれて主人公と一緒に冷や冷やしながら物語を読み終えました。ラスト、裁判官を目指す未来で終わってて、その先がめちゃくちゃ気になってます。

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今回の主人公は書記官。ある日の法廷での裁判のあと、意識を失って目覚めるとそこはなんと5年前、彼の父親の裁判の日だった…。短い期間で現在に戻ってきたり、あるタイミングで繰り返したり、さらにタイムリープ後の現在が変わっていてその間の記憶がなかったり、それに加えて時系列も複雑なので最初は混乱した。でも、読んでいるうちにタイムリープの短い時間に起こした過去への影響が、どう変化を与え結果どこに行きつくのか、夢中になって一気にページをめくっていた。タイムリープに翻弄されるが、分類としてはやはり読み応えのある法廷ミステリだと思う。書記官という仕事についても、とても勉強になる一冊だった。

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裁判所書記官の主人公は5年前にタイムリープ。有罪判決を受けた父親の裁判を傍聴するが、当時は思わなかった父親の言葉に冤罪を疑う。調査し過去を改変するのだが、戻った未来は望まぬ方向に向かっていた。袋小路の中、タイムリーパーがもう1人現れる。実質W主人公でお互い別の思惑があるのが面白い。真相の究明だけが解決とは限らない。裁くことの悩ましさと救いに言及している。

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まず初めに、中学校に置ける本かどうかという観点で読み始めました。
冒頭、性犯罪の詳細を裁判において陳述する場面があり、あ、これはダメだなと考えました。
蔵書としては置けないと判断したにも関わらず、読むのをやめることができませんでした。

タイムリープの有名なものと言えば、映画ですとバック・トゥ・ザ・フューチャーがあります。タイムリープはデロリアンに乗って、日時を指定して自らの意志で(最初以外は)リープするわけです。
ところが本書では、どの条件を満たせばどの時間に行くのか、タイムリープの始まりも終わりもわからず、手探りで進めることになります。しかも選択を間違うと人死にが出てしまう。相談できる相手も居ない。考えて考えて考え抜く中で活路を見いだせるか………と、ハラハラしながら見守り続け、あっというまに最後まで読んでしまいました。

中学生向きではありませんでしたが、大人にはお勧めします。

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裁判所書記官として働く主人公は法廷で意識を失う。
目が覚めると父親が有罪判決を受ける裁判の最中だった。
しかもそれは五年前。
タイムリープで少しずつ変化する現在。
彼は徐々に真実へと歩みを進めていく。

複数の裁判が"より糸"のように関係を明らかにしていく様は読んでいて震えがきます。
本来は間違ってはいけない判決に対して鋭く切り込んだお話しでした。
良心とは?
裁判に関しても詳しくなれる面白い作品でした。

よく練られた構成だと思いました。
タイムリープによる事象改変は本来のリーガルミステリでしたら賛否が分かれるところかもしれません。
ですがそれで法廷ものとしての面白さが阻害されるわけではなく「もうひとつの事実」へと導く点は評価が高いです。
でも途中で何回か読み直しましたけどね。複雑だったー。

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裁判所書記官の宇久井傑。目の前には自分と母を捨てた父がいたー。犯罪を問われる側として。そんな父を自分はどうするのか?と思っていたらタイムスリップが起こる。なぜ自分なのか!?有罪か無罪かより、仕組まれた「父の人生を一緒に背負うため」、経験したことにより、過去の自分が蒔いた3つの種を信じて未来へ懸ける!罪の重さではなく、自分がどれだけ周りの人を信じて話し合い、何が大切なのかをわかるために。誰にでも悪意は起こるもの。警察や裁判官は誰を救ってくれるのかを信じたい。

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