世知辛異世界転生記

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刊行日 2018/09/10 | 掲載終了日 2018/09/12

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内容紹介

とある青年が、少年レウルスとして異世界転生。しかしそこは、勇者として魔王を倒す世界ではなく、奴隷として働かされ、ただ死を待つだけの絶望的な世界だった。

キマイラによる奴隷輸送馬車襲撃をきっかけに、辛くも自由を掴んだレウルス。心優しい少女コロナに助けられ、生き抜くために冒険者となった彼は、ようやく人々の優しさに触れ、生きる場所を手に入れる。

しかしそこに再び、キマイラの影が忍び寄っていた……。

命を助けてくれた仲間への恩義に報いるため、レウルスは立ち上がる。かつての敵に、そして自分自身に打ち勝つために――。

魂の強さで運命を切り開く、本格活劇ファンタジー!

とある青年が、少年レウルスとして異世界転生。しかしそこは、勇者として魔王を倒す世界ではなく、奴隷として働かされ、ただ死を待つだけの絶望的な世界だった。

キマイラによる奴隷輸送馬車襲撃をきっかけに、辛くも自由を掴んだレウルス。心優しい少女コロナに助けられ、生き抜くために冒険者となった彼は、ようやく人々の優しさに触れ、生きる場所を手に入れる。

しかしそこに再び、キマイラの影が忍び寄っていた...


出版社からの備考・コメント

校了前となりますので、書影画像は仮となります。

校了前となりますので、書影画像は仮となります。


おすすめコメント

異世界で俺TUEEE…のはずが、地獄の底でサバイバル!?

貧困、貧困、また貧困…魔物の肉で飢えを凌げ!!

本格活劇ファンタジー!

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出版情報

ISBN 9784864727273
本体価格 ¥1,296 (JPY)

NetGalley会員レビュー

―― 生きるために喰らい、恩を返すために戦う"本物の異世界"ファンタジー ――

最近巷に溢れる異世界転生ファンタジーのように見えて、まったく別の物語と化している。
しっかりとした芯のある主人公、困難に立ち向かい懸命に生きる登場人物達、数字遊びでない確かな成長と熱い展開。あの手のお気楽な幻想に慣れた方には新鮮に感じ、そうでない方にも心に残ること請け合いである。


剣と魔法の異世界ファンタジー。子供が喜びそうな響きだが、生憎世界はそれほど甘くはない。
人は食わねば生きていけない。人間は一人では生きていけない。そして、赤子は生まれを選べない。現代社会に慣れた身には王侯貴族であれど劣悪であろう世界の中で、主人公レウルスはこの世の最底辺、農奴の子供として生まれる。劣悪な住居、過酷な労働、死と飢えが彼の原風景であり、最も身近な女は飢え死にした年端もいかない少女達である。これほど野垂れ死にしないか心配になる主人公も珍しい。

所謂チートと呼ばれる力や知恵はなく、しいて言えば「強い精神と肉体」だけ。死を体験したからこそ、生き延びようと懸命に足掻く。雑草を食み、虫を喰らい、泥水を啜ってでも生き延びる。生きていたからこそ起こり得た人生の転機によって、彼は新たな世界で一歩を踏み出し、初めての救いと恩に出会えた。この世界の初めての温かさ、涙や鼻水が溢れるほどの美味さ、命を救われた食事に。

一宿一飯の恩、親切にされたら感謝するという、元日本人なら当たり前の感性。知識や経験を生かして何かができるわけではないが、その価値観は彼の芯となり、懸命にただ真っ直ぐに生きていく。世知辛い世界の中で、前世の続きではなく、この世界に生きるものとして進む彼の「強さ」に憧れを抱いてならない。ゲームキャラや神の気まぐれでない本当の強さを感じる主人公が大きな魅力の一つであろう。


重苦しい世界観の一服の清涼剤となっているのが「フードファイター」なレウルスさんである。通称『魔物喰らい』。可愛いヒロインじゃないのが、何ともこの物語らしい。いや、ヒロインも可愛いのだが、どう考えてもこちらの方が印象に残る。血気に逸るのが若者なら、食い気に逸るのがレウルスさんだ。魔物の死体を目にして、素材ではなく、目の前に食べ物が捨てられていたら勿体無いと考えるブレのなさ。生まれ変わっても、日本人の勿体無い精神は斜め上の形で生き延びていた。魔物グルメなんて贅沢な話でも、手軽に強くなるから食べるでもない、腹が減ってるから喰らうという人間として原初の本能。ただ生きるために、ある意味で真っ直ぐな彼の食欲もこの作品を彩る特徴の一つであろう。


飢え、乾き、暴力、死にたくないとあらゆる苦難に耐え、逃げ、喰らい、懸命に生き延びようとする。
プライドで腹は膨れない。そんなものは捨てて、獣のような食欲であれど、死にたくはないけれど、それでもなお人間として忘れてはならない一線がある。彼は決してそこを間違えたりはしない。
初めて口にする「いってきます」の一言。身内として受け入れられた人々。彼はその価値を忘れはしない。


これは、ただの労働力という「モノ」だった彼が、「ヒト」として自分の居場所を見つける物語。
これは、誰かの役に立ち、生きてきた意味を見つける物語。
世界はどこも世知辛く、それでも人は生きていく。
地に足の着いた話が読みたい方にお勧めしたい名作である。

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タイトルに世知辛とついてるようにのっけから村人を主人公が埋葬してますし異世界転生なのに死にかけてます。
チートな能力もヒロインもなかなか出てきません。
転生要素必要なのかってくらい前世が役に立ちません。
だけどRPGをプレイしているかのようにハラハラドキドキと達成感を感じたのはこのジャンルでは初めてでした。

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