千年図書館

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刊行日 2019/01/11 | 掲載終了日 2019/01/11

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内容紹介

ラストのたった一行で 世界のすべてが覆る!

5つの優しくて、美しい物語が、残酷に反転する衝撃は、もはや快感!

あなたはこの結末、想像できますか?

【目次】

「見返り谷から呼ぶ声」
――死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語

「千年図書館」
――村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密

「今月の月はしましま模様?」
――地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々

「終末硝子(ストームグラス)」
――大きく奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎

「さかさま少女のためのピアノソナタ」
――呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議

ラストのたった一行で 世界のすべてが覆る!

5つの優しくて、美しい物語が、残酷に反転する衝撃は、もはや快感!

あなたはこの結末、想像できますか?

【目次】

「見返り谷から呼ぶ声」
――死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語

「千年図書館」
――村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密

「今月の月はしましま模様?」
――地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々

「終末硝子(ストームグラス)」
――大きく...


おすすめコメント

【担当編集より】
デビュー作に端を発する「城シリーズ」では物理トリックへの並々ならぬこだわりから「物理の北山」と呼ばれ、ミステリ界の注目を集めた北山猛邦さん。 実は繊細な人間ドラマと優しいキャラクターの切ない物語にも定評があります。 本書の5つの物語いずれも、読み始めるやいなや、その世界に心奪われることでしょう。 そして様々な感情を立ち上がらせてくれるドラマの先にあるのは……強烈な余韻! ラスト1行まで見逃せない、ミステリの醍醐味が詰まった短編集をお楽しみください。

【担当編集より】
デビュー作に端を発する「城シリーズ」では物理トリックへの並々ならぬこだわりから「物理の北山」と呼ばれ、ミステリ界の注目を集めた北山猛邦さん。 実は繊細な人間ドラマと優しいキャラクターの切ない物語にも定評があります。 本書の5つの物語いずれも、読み始めるやいなや、その世界に心奪われることでしょう。 そして様々な感情を立ち上がらせてくれるドラマの先にあるのは……強烈な余韻! ラ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065139646
本体価格 ¥880 (JPY)

NetGalley会員レビュー

不思議なミステリー短篇集。
宇宙人が出たり、なぜか孤島にある図書館だったりと不思議な設定から広がるミステリーが散りばめられています。
短篇の醍醐味であるどんでん返しがすべて秀逸です。
表題作も面白いがお薦めは「今夜の月はしましま模様?」。
月に巨大結晶のようなものが飛来してという奇想天外なシーンから始まるこの短篇は、設定の妙を生かした謎解きが際立ちます。最後のページで明かされる真実はある古典的ミステリー名作が浮かびました。
おススメです。

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昔、夜のラジオドラマを聞いていた頃の物語を思い出した! SFチックだったり、昔話だったり、世にも奇妙な物語だったりと, 5話共、興味深い物語で、一挙にその世界に引き込まれました。単独短編5話ですが、それぞれとても印象に残りました。・・・①『見返り谷から呼ぶ声』②『千年図書館』③『今夜の月はしましま模様?』④『終末硝子』⑤『さかさま少女のためのピアノソナタ』・・・『千年図書館』最終のマークは未だ謎です。『さかさま少女・・・』は、不思議な時間の世界の物語で、落下していくさかさま少女と、止まった時間の中で会話しているのが、とても印象に残った!・・・楽しめた!

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司書を選出し、孤立した図書館に島流しをする村がある─。

地下の本棚に並べられていたのは、とんでもなく危険な廃棄本。歴代の司書たちの死因を想像すると身の毛がよだつ…。
表題作『千年図書館』。

短編集のトリを飾ったのは『さかさま少女のピアノソナタ』。
古本屋で巡りあった“弾いてはいけない曲”を掲載した楽譜本。
天国と地獄、どちらに落ちるかは君の推理次第。

物語から足抜けできない、そんな読後をもたらす作品集。

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表題の「千年図書館」を含めて5編のミステリーの本です。
この千年図書館は最後のページに度肝を抜かれました。
読み返すと、伏線があちらこちらにちりばめられていて
「なるほど…」と背筋が寒くなりました。

特に最初の2篇は暴力的な描写や残酷な描写もないのに
ゾクっとさせるのです。
私はこの手のミステリーは実は苦手なのですが
思わず読み返すほど惹きつける小説でした。

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ちょっと不思議であっと驚くミステリー短編集。
最後の1行を見て、なるほど・・・と、思わずつぶやいてしまうそんなお話たちで、残酷さとやさしさの対比も鮮やかです。私は優しく切ない『見返り谷から呼ぶ声』を読んでからしばらく呆然として、なかなか物語の余韻から抜け出せず次の話をしばらく読むことができなかったです。

5編の短編ですが、それぞれテイストが違うためどれかひとつは好みのお話にであえる、そんな本でした。

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それぞれに趣の違う短編集です。
序盤に受けた印象からは予想しない方向に展開していくので、
風呂敷を広げたまま小箱の中身に終始する感があります。
とは言え、少し不思議な話がうまくまとまっているので、退屈はしないかと

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少し不気味な雰囲気の短編集。好きな感じ!
どの話も印象深く、特に最後の「さかさま少女のためのピアノソナタ」はよかった。

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短編ながら、ぞくっと背筋を凍らせる作品が集まっています。特に、表題となっている「千年図書館」は心拍数が跳ね上がりました。

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●「ひとつ ひとつの物語が秀逸に面白い」

いやー面白かった
独立したひとつひとつの物語が
短編ながら読み応えがあって、
それでいてスピード感もあって、
それでいて想像するような世界の向こう側の話で・・・・・・

でも他の人の感想で、
最後に全部つながったって言っているかたが
いたけれども
最後に全部つながったの???
読解力が弱い私にはわかりませんでした。

しかし、本当にひとつひとつの物語が
面白いし読み応えも確かにあるので
オススメです!

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ラストの一行で世界が覆る短篇集。シュールなお話やSFっぽいお話でどれも余韻が残るものばかり。雰囲気の違う短篇ばかりでラストはうまいなあと思う。

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最後の一行で、それまでの、伏線とも思っていなかった伏線が、一気に一つの物語になって、グッときてしまう。後味の良い悪いも、意地悪な私もハッピーを願う私も、沢山の私が満足させられた一冊。最初からずっと、独特な静かな空気が流れている作品で、読書世界に没入できたのは久々でした。豪華で満腹の一冊です。

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描写が繊細で美しい。見たことのないはずの景色が頭の中で映像化され、それはまるでショートドラマを見ているように鮮やかに浮かび上がる!

ストーリーは簡潔なのに、不思議なほどの深さと優しさを持ち、読み進めるほどに引き込まれる。怖くもなく、決して明るくもなく、文章は美しく、ラスト一行でストンと落とされる感覚。「えっ!?」「そんな…」「うわぁ…」と、思わず声が出てしまう。呼吸を忘れていた様に吐き出した息、そして反転された世界にニヤリ。

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SFテイストにホラーやファンタジー要素を織り込んだ五編の北山ワールド。ゾクッとする不思議な余韻を漂わせつつ、インパクトあるラストで全てを氷解させ溜め息を連れてくる、その職人技はどれも実に見事。マイベストは、ラスト一頁にもたらされる息が止まるほどの衝撃と同時に、辛辣に提起されたある問題を考えずにいられない「千年図書館」。ヒトを構成するDNAにSF的解釈を加え、斬新な切り口で結末へと導く「今夜の月はしましま模様?」、結末に唸る異色のボーイミーツガールもの「さかさま少女のためのピアノソナタ」。全編とても面白かった。

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どのお話もとっても面白かった!
まさに最後の一行が全てを握ってました。
個人的には千年図書館に一番衝撃を受けましたね。
あれはねー。
やられました。

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素晴らしかったです。特に表題作は最後の1ページで息が止まりました。最初の「見返り谷から呼ぶ声」もそうですが、意味が分かると中途半端に宙に浮いていたピースが頭の中でカチカチと音を立ててはまり、見ていたはずの絵を別のものに書き替えてしまいます。「今夜の月はしましま模様?」の独特なSFにも惹かれますし、因習っぽいのにミステリでおとぎ話のような「終末硝子」もとても好き。「さかさま少女のためのピアノソナタ」の結末も全く想像を超えてため息が出ました。全編通じて凛とした澄んだ空気を感じてとてもよかったです。

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短編集なのですが、どれも不思議な余韻を残す、奇妙な味の作品でした。標題作、千年図書館もファンタジーかと思って読み進めていくと、突き放すようなブラックな結末。

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5編の短編集は日本を舞台にしているものもあれば架空の世界もあるが、どの短編もSF(少し不思議で少し不穏、少しファンタジー)でバラエティに富んでいて面白かったです。どれも、きちんとオチがあるのが素晴らしい。表題作『千年図書館』はオチが何となく想像ついてもやはりラストのあの表現はインパクトがある。本書を手に取ったら、うっかりオチが目に入らないように、パラパラっと頁を捲ってみたりしないで最初の方から一頁ずつ折り目正しく読むことをお勧めしたい。

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ちょっと不思議で、ぞくぞくするファンタジーの短編集。
中でも「終末硝子」が面白かった。ファンタジー好きの中学生には
おすすめしたい1冊です。

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-ラストのたった一行で 世界のすべてが覆る!-
そんな内容紹介の通り、ラストでそれまですべてがひっくり返る短編集。

ひとつひとつの物語は切ない後味が残ったり、
かと思えば背筋がすっとするような不気味さがあったり、
ユニークなSFファンタジー風味があったり、
爽やかな青春の爽快感があったり、
とそれぞれの短編のテイストはまったく違うのだけれど、
そのラストのやられた感だけは共通している。

個人的には「千年図書館」のラストがいつまでも頭から離れない。
物語は舞台はどこかの貧しい村。
そこでは吉兆がある度に若者が〝図書館〟に捧げられるという風習がある。
ここでの図書館はどうやら私たちが考える一般的な図書館とは少し違うらしい。
むしろ、若者が捧げられるという風習からもどこか禍々しい存在のようにも感じる。
主人公の少年ペルもまた「司書」として図書館に送り込まれる。
そこで一人の少女と出会い、歴代の司書たちと同じように淡々と役目をこなしていくのだが・・・
一つの事件をきっかけとして、図書館の正体が明らかとなる瞬間がある。
それは文章ではなく、一つの〝マーク〟で明かされる。
このマークの意味がわからなければ、よくわからないまま、
え、ここで終わり?なんかよくわからないけど気持ち悪いなあ・・・となる。
しかし、そのマークの意味がわかってしまうと、
う、うわぁあああ!あれがあれで、これがこれで、そういうことか!
えぇええええ!こわ!こわー!となる。
私の場合もはじめのうちは意味がわからず、
そのマークの意味を調べて、理解して、凍りついた後、絶叫した。
絶叫するほど、面白いと思った。

「千年図書館」他、「見返り谷から呼ぶ声」、「今月の月はしましま模様?」、
「終末硝子(ストームグラス)」、「さかさま少女のためのピアノソナタ」、5篇から成る短編集。

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ありそうでなかった少し不思議な世界観と筋運びが巧みで最後の1ページにゾクゾクきてクセになります。

他の作品も読みたくなりました。

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ラストまで読んで初めて意味がある短編を集めた、短編集。
優しさで溢れた世界かと思いきや、残酷さがラストであり、どんでん返しが楽しめる。

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ミステリでもあり、SFでもあり、おとぎ話のような寓話のような、不思議な感覚におちいる小説でした。本当に「ラスト1行まで何がおこるか分からない」上に、読後の余韻がなんともいえず不気味で、自分だけが何も知らないという感覚への強い不安と焦燥感が拭えませんでした。

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短編集で読みやすかったです。それぞれ趣の違う小説で、読み応えたっぷりです。
最後の一行までわからないと、期待させてくれますが、その期待通りの作品でした。
全体の描写が美しく、この作家さんの他の作品も読んでみたいなと思いました。

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