落梅の賦

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刊行日 2019/04/23 | 掲載終了日 2019/04/22

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内容紹介

歴史小説界の新星、待望の第二長編。
あなたの、戦国の風景が変わります。


「俺は、武田を食うぞ」
戦国最強を誇った甲斐武田家の落日。家を滅ぼす二人の裏切り者が出る。
一人は、武田信玄の腹違いの弟、武田上野介信友。そして、一族衆筆頭、穴山梅雪。
「武田の海」を任された二人は、なぜ悲劇の引き金を引いたのか――。

歴史小説界の新星、待望の第二長編。
あなたの、戦国の風景が変わります。


「俺は、武田を食うぞ」
戦国最強を誇った甲斐武田家の落日。家を滅ぼす二人の裏切り者が出る。
一人は、武田信玄の腹違いの弟、武田上野介信友。そして、一族衆筆頭、穴山梅雪。
「武田の海」を任された二人は、なぜ悲劇の引き金を引いたのか――。


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には若干内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。

校了前のデータを元に作成しています。 刊行時には若干内容が異なる場合がありますが、ご了承ください。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784065134306
本体価格 ¥1,650 (JPY)

NetGalley会員レビュー

必ずしも《良い》ことだけが人の心を動かすとは限らない。誰からも憎まれない裏切りなど存在しない。それは実は裏切ろうとする者が一番よく分かっているのかもしれない。それでも、たとえ誰から憎まれようとも裏切らなければいけない、と強い覚悟を決める、その理由に読者は心を揺さぶられるのかもしれない。
 無知であることは決して褒められたことではないですが、それでも無知ゆえの面白さ、というものがあるのも事実だと思います。本書で軸となる歴史上の人物がどういう生涯を辿ったのか筆者はまったく知らず、正直なところ、「名前はなんとなく聞いたことがあるけど……」くらいの知識しかありませんでした。しかしだからこそどういう展開を辿るのか分からず、次の展開が気になって仕方ありませんでした。情報の提示の仕方が簡潔で、文章が抜群にうまい。歴史小説は敷居が高いと感じている人にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。歴史小説に疎い筆者にとっては気軽ではないけれど、素晴らしく愉しい読書体験でした。

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忠義とは何だろう。戦乱の世に生まれ、武士として生きる。家のため、主君のために命をかけるそれを、忠義の一言で片付けてはいけない気がする。敬愛、思慕、畏怖…様々な感情が入り混じり、家族以上の繋がりをももつ。今の日本からは到底考えられないその状況が、少し羨ましくもある。

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歴史の流れやうねりを作り出すほうの人ではなく、その周りで翻弄された人の痛みに焦点をあてているのが新鮮でした。

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