修羅の家

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刊行日 2020/04/15 | 掲載終了日 2020/04/14

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内容紹介

『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!

簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。

【著者プロフィール】
我孫子武丸(あびこ・たけまる)

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部哲学科中退。同大学推理小説研究会に所属。新本格推理の担い手の一人として、89年に『8の殺人』でデビュー。『殺戮にいたる病』等の重厚な作品から、『人形はこたつで推理する』などの軽妙な作品まで、多彩な作風で知られる。大ヒットゲーム「かまいたちの夜」シリーズの脚本を手がける。近著に『怪盗不思議紳士』『凜の弦音(つるね)』『監禁探偵』などがある。

『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!

簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだ...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前の作品でありミステリー作品でもあります。発売後に読まれる読者の皆様のためにも、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前の作品でありミステリー作品でもあります。発売後に読まれる読者の皆様のためにも、ネタバレのレビュー投稿は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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おすすめコメント

40万人が震撼した本格ミステリの金字塔『殺戮にいたる病』が刊行されて28年。悪意に満ちた悪夢のような作品の登場です。中流家庭の家を乗っ取り「家族」を作った中年女性が求めたのは? 
恐怖と衝撃に満ちたミステリをぜひともご堪能ください!
――担当編集者より


40万人が震撼した本格ミステリの金字塔『殺戮にいたる病』が刊行されて28年。悪意に満ちた悪夢のような作品の登場です。中流家庭の家を乗っ取り「家族」を作った中年女性が求めたのは? 
恐怖と衝撃に満ちたミステリをぜひともご堪能ください!
――担当編集者より



出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065191668
本体価格 ¥1,700 (JPY)

NetGalley会員レビュー

ありがとうございました。犯人の名は、蒲生稔!という名帯コピーを思い出しながら拝読しました。これは褒め言葉として、近年まれに見る猟奇馬鹿ミス!こんな荒唐無稽な話と思いながら、現実は小説より悲惨で異常なんだろうとも思いながら。

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これは強烈な嫌悪と吐き気をもよおす衝撃作でありながら、怖いもの見たさでページを捲る手が止まらなかった。
ゴロツキのような男がレイプしている所を中年女性に目撃され彼女の家に連れて行かれたところから無限地獄が始まった。
実在の事件を彷彿とさせる洗脳と支配で、こうも人間が人間でなくなるのか。
文字だけで映像が浮かんでしまうほどリアルで、恐ろしい話だった。
それでも最高に面白かった。

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読み終わった瞬間は、様々な衝撃がありすぎて、放心状態でした。エロさやグロさが過激なので、読む際は御注意を。序盤から衝撃的な場面に遭遇するので、心して読んでみてください。

物語は、晴男と北島の視点で交互に進行していきます。交互に進行するたびに若干の違和感が生まれるのですが、あるキーワードが出てきた瞬間、衝撃が出てきます。ネタバレになるので言えませんが、個人的には一瞬時が止まりました。

園子温監督作品を見ているような感覚でした。実際にこうした事件があったのではと思うくらい、臨場感がありました。人間の嫌らしさや汚いところをこれでもかと思うくらい、次々と出てくるので、正直目を背けたくなる部分もありました。しかし、続きが気になるような衝動に駆られ、ついつい内容の魅惑に取り憑かれました。その結果、今まで見た場面は無駄ではないことに気付きました。そう考えると、うまくまとまっているなと思いました。

「悪魔」からどう解放していくのかだけでなく、色んな仕掛けが、この本に集約されています。
様々な衝撃を体感してみてください。

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久しぶりの我孫子武丸であるが、空気が重い。途轍もなく重い。意味も無いような暴力シーンで幕を開けるが、スモールワールドにおける暴力装置の象徴なのだろう。しかし、その意味するところは、洗脳と支配そして恐怖の物語である。輪廻のように循環していく。物語の持つ密度なのか濃度なのか「どろり」とした空気が読む者を包み込み、とても息苦しい。これは好き嫌いの分かれる作品ではないだろうか。

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最初から最後まで猟奇的でグロテスクで、読み飛ばしたいシーンもあるくらいだった。一人の男性の勇気で一筋の光が見えたけれど、それまでの関りを読んでいるとこれで終わりになるとは思いにくいくらい。人間性のひとかけらまで喰いつくされる様子が、現実に起きている事件を彷彿とさせて背筋が寒くなった。苦手な人は苦手なんだろうけど・・・読みだせば止めるタイミングが分からなくなる作品でした。

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『殺戮にいたる病』同様、嫌悪感100%な状態のまま読了。ある男が女性をレイプし殺害した現場を目撃されてしまう。目撃した女は彼を家に連れて帰るが、そこに住む『家族』は暴力と恐怖でがんじがらめにされていた。人が人を恐怖で支配するという怖さと、麻痺してゆく支配される側の常軌を逸してゆく過程が物凄く、読んでいる側も病んできそうな程。怖いというよりも嫌悪感の勝る内容だった。これだけ嫌悪感を与える内容を書ける作家も多くはない気がする。

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何がここまでさせるのか。修羅と言ってよいのか。人というものが分からなくなる。人を惹きつけるもの、離れられなくさせるもの、一体それは何なのか。国家の機関は助けてはくれない。その時人はどうなってしまうのか。迷路に迷い込み、ただ生きるしかないのか。

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ミステリーの金字塔『殺戮にいたる病』から28年。あの最高傑作を上回る衝撃作

晴男が訪れた優子の自宅、そこでは日常的に激しい虐待が行われていた。
優子は居住者に対し「お前はクズだ」と何度も暴言を吐き、人格を否定する台詞を繰り返す。
さらには衣食住の徹底的なコントロールを行い、支配と服従の関係を強いていた。
読み始めて間もないうちから強烈な描写が続き、胃酸がせりあがって激しい胸焼けを感じた。
しかしこの支配と服従の経緯とその結末への好奇心から、その後どんな恐怖や嫌悪な描写が続いても読むのを辞めることが出来なかった。
そして最後まで読みきった私の感想はなんと
「すごく面白かった!」のである。

この作品を語る上で、恐怖や嫌悪という言葉は切っても切り離せない。
既存のユーモアを交えたミステリーや、ハードボイルド作品を好む方には刺激が強い内容だ。
けれど同ジャンルの殺戮にいたる病は「描写が強烈でしんどかったがすごく面白く、もう一度読みたい」という声が多く、ミステリー好きから長年愛されている。
多少の勇気は必要かもしれないが、のちにすごいミステリーとして語り継がれるであろう "しんどい方の" 我孫子作品を是非堪能して欲しい

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嫌悪感が先に立ち、逆にゆっくりじっくり読んでしまった・・
ある共同体(「家族」という言葉を使いたくない)の実情を描いている。
人の心の隙間、弱い部分に忍び入り支配する典型だが、これを「家族」という
共同体で行うところがえげつない!。結末はさらなる悪夢が・・
フィクションでよかった・・

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「洗脳されるとはこんな風なのか・・・」
これが第一印象です。

こんな家あるはずがない、と思いながらも
読み進めていくと、ひょっとして一歩間違えれば
どこにでもある家なのかもしれない。
そんな風にも感じました。

そして途中からは「えっ???」と思う仕掛けもあります。
ミステリーだけど何も解決しないミステリー。
愛する人のために自己改革していく様は
純愛ともとれますが私には歪んだ愛と感じました。
イヤミスとも違う不思議な読後感です。

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怖い!怖すぎる!!!
家を乗っ取られる。
そんな洗脳が、どうやって行われるのか。
その闇を垣間見てしまって吐き気がした。

嫌悪感が凄いのに、読むのをやめられない。
ページをめくる度に頭がぐらぐらする。
常識だとか既存の価値観の外にある現実。

本当にこんな家が存在するんだろうか、いや、するんだろう。
もし知人がこんな目に合ったら、私はどうすべきなのだろう。

読後、平穏に見えた住宅街が、一気に不穏なものに見える。
屋根の下では何が行われているか、家族以外は誰も知らない。
その事が急に怖くなった。

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目を背けたくなるような始まりから 、なぜか気が付いたらその世界に夢中になってしまいました。
後半は、意外な展開で驚きも加わり、あっという間に読み終わるほどでした。
最後まで油断出来ず、緊張感が楽しかったです。

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正体の分からない悪魔のような女と、関係性のわからない老若男女が『家族』として生活する家。そこでは様々な肉体的、精神的な暴力や虐待が日常的に繰り返されているのに、『家族』がなぜ逃げ出そうとしないのか。恐怖による支配と洗脳の恐ろしさが終始私の頭の中をいっぱいにした。それなのに『悪魔』の正体や、『家族』が最後どうなるのかが気になって読むのが辛いのにどうしてもやめられない!

目を覆いたくなるようなその家の異様な様に、読むのが辛かった!ヘトヘトになりながらたどり着いた最終章。バイオレンスなシーンはあんなに辛かったのに、ヘトヘトなのに、おもしろかったと思っている自分にびっくりした。
かなり強い暴力シーンや、性的な表現、"その他".....がたくさんあるので、少々覚悟を持って読んでいただきたい!

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我孫子 武丸氏の本は『殺戮に至る病』を最初に読んで「ただただすごい!」と思い、『8の殺人』を友人から借りて読んで木下かわいそうとか思いつつも面白く、その後NetGalleyにて『凛の弦音』を拝読し素敵な作品だなと思い、幅広いミステリーを書く方だなと思いました。

『修羅の家』はもう、最初から最後まで恐ろしくて、そして途中から「え!!!」と思う展開になってきて、この「ハルオ」と共に自分の頭もおかしくなっていくような感覚を覚えました。戦慄ということばがふさわしい作品です。

読み始めたらもう止めることはできませんがもうとにかく怖くて怖くて、恐怖で震えます。

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これは酷い。ツライ小説だ。小説と思いたい。
どこかで起こるかもしれない。明日は自分かもしれない。
抜け出せるのだろうか。暗闇しかないのではないか。全ての希望を打ち砕く。
読み終わったあとはなんとも言えない黒く澱んだものが心に残る。

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我孫子さん、もう嫌悪感がダダ漏れです!
始まってすぐに、強姦殺人。
その目撃者が第二の被害者になるかと思いきや…。

地獄とはこの家のことかもしれません。

伏線も上手に張り巡らされていて、
おお!ってなる部分もありますが、
それよりもこの常軌を逸した「家族」から逃れたくて
大慌てでページをめくりました。笑

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かなりドぎつい内容。
洗脳とはこのようにして行われるのか、何が正で何が悪かの判断基準すらなくなる。
救い出すことが出来るのか、友人、知人を無くしてでも止まらない人たち。
人間の弱さをあぶり出すような作品。

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北九州監禁殺人事件を彷彿とさせる描写に少し既視感を覚えつつ読了。我孫子先生のトリッキーな仕掛けに、終盤、アレ?アレ?とページを行ったり来たりしつつ楽しめました。上に立って支配する者と抗えず支配される者。救いのない日々に終わりはあるのか。

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『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!だそうで、そちらは未読ながら、期待して読みました。なにか実際にあった事件を下敷きにしているのでしょうか、信じられないようなグロテスクなシーンが続くので、読む人を選ぶ作品かもしれません。しかしながら、事件の猟奇性だけを追うのではなく、ちゃんと我孫子作品で、きっちりミステリだったことにほっとしました。未読のために凌ぐかどうかはわかりませんが、帯に採用されるほどの「殺戮にいたる病」を読まなくては、という気になりました。

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我孫子武丸、恐るべし。まさか、ラストにアレをぷっこんで来るとは・・・。家族を完璧に洗脳し支配して犯罪を犯させる女。そいつから、初恋の女性を救おうと頑張り侵入し洗脳したふりまでするのだが、とにかくグロい。ミステリー形式なんだが、ホラーだと思いますよ。人間というのは、すごく泥弱で少し軌道を外れたら何をしでかすのかわからない存在だと、私は最近ずっと思っています。犯罪者と正常者のボーダーラインて簡単に超えられるし罪も続ければ慣れてしまい。洗脳のようになり、最後は人ですらなくなるのだと気づかされた。傑作だ。

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北九州や尼崎の監禁事件などを彷彿させる設定が何度か目にしたパターンで、読み始めはうーんという感じでなかなか読み進めることができませんでした。途中でそういう仕掛けだったのかと分かってからはあっという間に読了。全体としてはまずまず楽しめたが、キャッチコピーにある"『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!"とまではとてもいかないでしょう。また最後に待っていた結末はある程度想定済みではあってもちょっと辟易・・・。食べ物が絡むグロは勘弁願いたい。

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