「山奥ニート」やってます

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刊行日 2020/05/21 | 掲載終了日 2020/05/21

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内容紹介

大学に進学するが、ひきこもりとなり中退。ネットを通じて知り合ったニート仲間に誘われ、2014年から和歌山の山奥に移住。以来、駅から車で100分の限界集落に暮らしている。月の生活費は1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。

大学に進学するが、ひきこもりとなり中退。ネットを通じて知り合ったニート仲間に誘われ、2014年から和歌山の山奥に移住。以来、駅から車で100分の限界集落に暮らしている。月の生活費は1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。


おすすめコメント

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784334951658
本体価格

NetGalley会員レビュー

なんか凄いもの読んだ気がする。働くことをどのように捉えるかは、その人の価値観次第。身体を壊すほどたくさん働いたり、人間としての尊厳をめちゃくちゃにする人間関係の中で働くなんて、本末転倒。私たちは生きるために働くのであって、働くために生きているんじゃない。
日本は少子高齢化で、限界集落がどんどん増えていくけど、そこでは若くて優しいニートは、お年寄りの生活のサポートをして喜ばれ、仕事を手伝って、おこずかいをもらい、光熱費などを払う。ドローンによる配達やワイファイ環境が整えば、コンパクトシティを新たに作って、住み慣れた場所を離れなくても、ニートの助けがあればお年寄りも生きていける。自治体はニートの誘致を!
文章もクスッと笑えて、いい感じに力が抜けていて、抑えた表現に教養がにじみ出ていました。

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山奥の限界集落にあるもと小学校で共同生活を送る、15人のニート達の生活。
情景が目に浮かびめちゃくちゃ面白かった。
鹿を解体して食べたり、草刈りや紀州梅の収穫でわずかな収入を得る。
村で暮らすお年寄りも彼らが来てくれてどんなに心強いだろう。
生活とは何なんだろう、というような事を考えてしまいますね。
山奥ニートたちよ、羨ましいぞ!
彼らに幸あれ!!

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限界集落も存続できる方法を考えていくべきだと思うし、引きこもる場所を変えることで訪れる変化の可能性や、本書の中でも触れられていた通り働きアリの中に働かないアリが一定数いた方が群れ全体の生存確率が上がるという意味でも、こういう暮らし方もありだと思う。集落とニートや引きこもり、両者にとってウィンウィンならもっと各地で広まるとよいとも思うし、このような本はそれを広めるきっかけにもなると思う。
ただ、それを肯定するために「都会的暮らし」を毎回引き合いに出したり、否定的にしか捉えていなかったり、山奥暮らしを一般化し過ぎたりすること(あくまで紀伊半島の話で東北や北海道では成り立ち得ないこともある)で説得力を落としてしまっているのが残念。

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「山奥」「ニート」の言葉に興味を持ち読み始めました。

なにこの人?と怒りがフツフツと・・・
「働くのが嫌だから」とかどうなの!!とか思いながら
読みましたが、読み進めるとこんな考えの方もいるのか、
こんな考え方もできるのかと感心することもできました。

いろんな人がいていろんな考え方がありいろんな環境がある。
勉強させられた1冊でした。

私は・・・山奥ニートはできないなぁ。

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よく「働くのが嫌」って聞くけど、本当に労働自体が嫌なのか、それとも人間と触れ合るのに嫌気がさしたのか、どっちなんでしょうね。ただ働くだけなら大丈夫なのに、気持ち悪い人間関係が一緒についてくるから嫌っているひとが多いんじゃないかと思います。(本文より)

 「働かざるもの食うべからず」的な発想を持った人が世の中の大多数なんだけど、それだけが真実なのかということを、この本の中で何度も感じました。限界集落に昔から住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんたちの話に耳を傾け、お手伝いを頼まれれば草むしりをしたり、重いものを運んだり、そういう付き合いって、単なる労働とは別のものですよね。

 そうやって仲良くなると、帰りに野菜をもってけとか、パン食べるかなんて優しくしてもらえる。そして一食助かる(笑) こんな相互扶助の関係こそが本当の人間関係のはずだったよなぁって思います。お金とか時間とか効率とかばっかり考えていたら、こういうことはできなくなっちゃう。

 村おこしの起業家がやってきて、「ニートの人たちが過疎を救う」みたいな企画を立てて、一生懸命働けば稼げますよって提案してきたときに、「働けるのは1週間に1日くらいです」という返事をして、起業家が黙っちゃったというところには笑いました。そこなんですよ、「一生懸命に働いて稼ごう」という発想が通用しない人がいるということが分からないんだな!そういう考え方がニートを生んじゃうんだなってことなんです。

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現在なら理解る選択肢の一つ?
「ニート」青年が、限界集落のある山奥で共同体を営み生活していく記録。
価値観の違いと言えばそれまでだが、違和感を感じてしまうのも素直な印象。
著者の理屈、大多数社会の論理、私自身の価値観すべてが違い、読み進む作業がすり合わせの作業のようにも感じてしまう。
「じゃない人」の論理は納得しつつも不安の裏返しのようにもかんじ感じたが、「仕事」「生活」に関しての価値観が大きく変動しそうな現在、選択肢の候補にも入れてもいいかな。

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「生命力」がまだ足りていないけど、山奥生活で少しずつ生き返ってきている人たち。本書を読んでの「山奥ニート」たちについてのイメージを最もシンプルにまとめるとこんな感じか?
ヒッピーのような強い主張もない。ナチュラリストもいないわけではないが、それが共通の価値観になっているわけでもない。海外へ飛び出す活力もない。インターネットのような文明の利器は拒絶するどころか、それがあるからこそ可能な山奥生活。都市生活の束縛(賃金労働、家族など)を逃れて、家賃がタダであることに大きく惹かれて何となく住み着いた山奥。そこでいったん回避した既存社会のルールを、今度は自らの小社会の運営のためには多少なりとも作らねばならないという一種のジレンマ。高齢化する限界集落の住人との交流から学ぶ人間関係。すべてが現在進行形で、先の行方は未だ手探り状態。
都市勤労社会で機能できない、一括りで言うと「発達障害」を多かれ少なかれ持つ人たちの逃げ場としての「山奥」。意図せずとも、市場原理の下での競争社会から距離を置いた形で自らのコミュニティを守ってきた山奥の先住者たちは、新参者たちにシカやイノシシの捕り方を教え、孫を見るように暖かく見守る。
東日本大震災、コロナウイルスパンデミックが都市生活の脆弱性を極端な形で見せつけてきたが、今のところはまだごく一部の人がそのライフ設計を根本的に見直しただけである。そして高度成長やバブルといった「これまで」を引きずる多数派は、山奥ニートのみならず地方回帰者一般を引き続き「変人」や国の「お荷物」として見るのだろうか?

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「いつも安心感に包まれる。この闇の中なら、何をしていても、誰にも咎めることはない。」(本文p28)
とても印象的な文であった。
僕は今コロナ失業のため無職で、一般的な解釈でいうのなら限りなくニートに近い。
完全に共有できるとは決していえないが、山形の田舎暮らしは山奥ニート暮らしと結構近いものがある。
そんな僕が本書を読み特に心を鷲掴みにされたのは、「優しい空間」を捻出しているような点にある。
かといって山岳信仰やビーガンなど、そういった極端な思想があるわけではない。
定義付けは難しいが、自然や人にも自分にも優しいイメージだ。
もちろんそうなるために様々な葛藤があったことは第4章からの山奥ニートたちで垣間見えるのだが。
先の文もそうだが「なんて観念的なんだろう」と思った。
ニートが社会の役割を考えるという件は、今の僕と重なって正直ギュと涙が出た。
コロナ渦で人類の生活そのものが見直されることが予想される中、この時期に出会えてよかった1冊である、と同時に僕は僕の土俵を考えるきっけにもなった。

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ニートやひきこもりなど社会に居場所がない方々が集まって共同生活をしている「山奥ニート」の暮らし方の一冊です。

自分を必要としない世界、居場所のない世界を後にして自分で新しい世界を作った方々のその一人が本書の筆者です。

全てを捨てて未知の場所に行って暮らすのはとても勇気のある行為だと思います。

新しいことを1人で始めると不安だらけで怖いけれど、他の人と一緒に始めると恐怖が楽しみに変わる。

ひきこもりの毎日から脱出して最寄駅から車で2時間の山奥で生活に必要な最低限のお金を稼ぎ長閑に暮らしている山奥ニート。

お金が沢山なくても、自分を必要として大切にしてくれる仲間がいることを幸せの人生を生きるために欠かせない一部だと私は本書を読んで改めて気づかされました。

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どういうことだろうか、とタイトルで気になり読んでみた。
えっ?本当に山奥で本当にニートを(収入源はおのおの微々たるものを持っているけれども)している…のか!
皆に愛されるニートといえば、人気アニメ「おそ松さん」を重ねてしまいますが、彼らより山奥で、彼らより(ある意味)精神的自由に辿り着いた(辿りつこうとしている)人達がいました。しかも限界集落の廃校を有効活用しているわけだし。めっちゃ貢献しているわけだしこの人達。
彼らと私達との違いは、実はそれほどない気がする。踏み留まるか、越えていくか。これはどちらが悪いとか良いとかではない。決してない。だからこそ読んでほしいです。
こういう生活だって選択肢にはあるのさ、と言える世の中なんだ。
その認識は残念ながらまだ浸透してはいないのだろうけれど、彼らを支える人々のように、大らかな気持ちを皆が抱けたら、もっと心地よい世の中になるのかもしれませんね。

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読み始める前は、山奥?ニート?どうなんだろうな。。っと思ってたのですが、読み始めるとグイグイ引き込まれる内容でした。

読み進めていくと、働くとは。。。? 生活して生きていくとは。。。? と考えてしまうことは多いけれども、どこか懐かしく回顧してしまうのは、資本主義(貨幣文化)以前は、こういう生活を営んでいたからなのだろうか?

キャリア教育を行なっているため、学校図書館に置けるかと言えば、YES!っと即答出来ないのが残念なくらい、とても読みやすかった。公共図書館にはありかな。

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コロナによるリモート勤務。
家で仕事していると、プライベートとの区別ができなくて、つい仕事のことばかり考えて嫌になっていた。

本書を読もうと思ったのは、純粋に興味を惹かれたのもあるが、「働きたくない」「外出したい」そんな気持ちでモヤモヤしていたので、嫉妬や羨望などネガティブ感情もあったと思う。

実際に山奥ニート達の生活は、いまの自分にとっては贅沢でとんでもなく羨ましかった。

でもその一方で、山奥ニートに至るまでの過程や山奥生活ならではの大変さ、著者の思いを知るうちに、単に楽だから、楽しいから、以外の理由が浮き彫りになってきて、すごいなぁと感心してしまった。

また、自分が山奥ニートになるのは難しいけれど、東京以外の自然豊かな土地に引っ越して古い一軒家で生活するのはいいかも……なんて新しい希望が生まれた。

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