「自閉症」の時代 21世紀の時代精神

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刊行日 2020/05/19 | 掲載終了日 2020/06/05

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内容紹介

「若沖ブーム」からAI、ITの普及まで。
21世紀の感性のベースには「自閉症」的な美意識がある。 
新しい「時代精神」が明らかに。 
近年、「自閉症」について多くの書物が書かれ 論じられるようになっています。これは21世紀になって突出してきた現象で、20世紀にはなかったものです。
著者は21世紀という時代の1つの特徴が、この「自閉的傾向」の突出化には現れているのではないかと考えています。 


『君の名は』『天気の子』が立て続けに大ヒットになったアニメ作家の新海誠。彼の作品は「自閉症的」傾向が初期の段階からしばしば指摘されていました。ディテールへの過剰なまで のこだわりそれゆえに画面は異常なまでに高精密になり、と同時に非常にフラットなものデジタルな感じがするのです。デジタルとは、完璧なコピー と同一なものの繰り返しが可能になる技術ですが、この「高精密」で「完璧に同一なもの」の繰り返しこそは、まさに自閉症者が大好きなものです。 

IT、AI に関わる科学者、技術者に「自閉症的傾向」が強いことも、つとに指摘されている通りです。
本書は、21 世紀という時代そのものの「自閉症的傾向」を明らかにいたします!


「若沖ブーム」からAI、ITの普及まで。
21世紀の感性のベースには「自閉症」的な美意識がある。 
新しい「時代精神」が明らかに。 
近年、「自閉症」について多くの書物が書かれ 論じられるようになっています。これは21世紀になって突出してきた現象で、20世紀にはなかったものです。
著者は21世紀という時代の1つの特徴が、この「自閉的傾向」の突出化には現れているのではないかと考えています。 


『君の名は』『天...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

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出版情報

発行形態 文庫・新書
ISBN 9784065197066
本体価格 ¥940 (JPY)

NetGalley会員レビュー

竹中均「『自閉症』の時代」
自閉症が「発見」された20世紀を経た今、自閉症的なものの新しい考察。
伊藤若冲からグレン・グールド、白鯨のエイハブ船長から新海誠作品まで、古今東西「自閉症的」な人々の列記。反復を好み、不可逆的な時間よりも可逆的な空間に親和性が強い。ソナタ形式より変奏曲にはなるほどと思った。
最も興味深かったのが縄文人と自閉症の見立て。現代日本人のDNAに12%ほど残る縄文人気質。この12%という数字は自閉症の人々の割合と近いという。 特異でなくプリミティブな存在という位置づけ。なるほどと膝を打つ。
#NetGalley での先行読み。5月20日に講談社現代新書での発売です。

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時代精神とは?

「〜精神を持って」や「〜の精神にたちかえる」など理念的なものから、人間の心の持ち方などにも使われる「精神」という言葉。

機械になりたかったウォーホルやホームズの視点を持つコナンドイル、または新海誠の信条背景にサティの幾何学など。
独特な感性保有者を斬新な切り口で紹介し、そこから自閉症スペクトラム障害を考察している。

私が特におもしろい感じた点は、以下の3つである。
1)反復のモチーフ
2)primaryとprimitive(直接体験)
3)縄文人と現代日本人のモード

自閉症は病気ではなく、社会文化である。
そして誰にでもその一面はあるということ。
そんな思いがみて取れる。
特に、デジタル社会において、空間認識や天才的な反復行動は、既存のやり方よりも良い結果をもたらす可能性に満ちている。

内なる自閉症と付き合う道が、21世紀の時代精神である。

本が好き!倶楽部
せい

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発達障害としての自閉症ではなく、自閉症的傾向に関しての書籍。
天才はおしなべて変人が多い、というのは昔からよく言われていることだが、その変人っぷりを自閉症傾向としてとらえて、実在の著名人から創作作品のキャラクターを例にとって語る。自閉症傾向が生みだす文化の特異点とその拡散の実態が興味深い。

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自閉症「的」とされるものの幅広さが伝わる本でした。かなり広い範囲から引用されたり紹介されたりしているので、自分の浅学さにより理解が深められないところも多く(詳細を紹介していたらそれだけでページが埋まってしまうのである程度知っている前提で進んでいくのは致し方ないとは思います)それは残念に感じましたが、自閉症は「スペクトラム」で考えるものだという認識も、この本などを通して広まっていったらいいなと思いました。

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