愛されなくても別に

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刊行日 2020/08/24 | 掲載終了日 2020/08/23

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内容紹介

時間も金も、家族も友人も贅沢品だ。

「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者が、息詰まる「現代」に風穴を開ける会心作!

遊ぶ時間? そんなのない。遊ぶ金? そんなの、もっとない。学費のため、家に月八万を入れるため、日夜バイトに明け暮れる大学生・宮田陽彩(みやたひいろ)。浪費家の母を抱え、友達もおらず、ただひたすら精神をすり減らす――そんな宮田の日常は、傍若無人な同級生・江永雅(えながみやび)と出会ったことで一変する!

愛情は、すべてを帳消しにできる魔法なんかじゃない――。 
「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者の会心作! 


時間も金も、家族も友人も贅沢品だ。

「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者が、息詰まる「現代」に風穴を開ける会心作!

遊ぶ時間? そんなのない。遊ぶ金? そんなの、もっとない。学費のため、家に月八万を入れるため、日夜バイトに明け暮れる大学生・宮田陽彩(みやたひいろ)。浪費家の母を抱え、友達もおらず、ただひたすら精神をすり減らす――そんな宮田の日常は、傍若無人な同級生・江永雅(えながみやび)と...


出版社からの備考・コメント

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。

校了前のデータを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

※発売前作品のため、発売後に読まれる読者の皆様のためにも、「ネタバレ」「外部書評サイトへのレビュー投稿」は極力お控えいただけますよう、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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おすすめコメント

「響け! ユーフォニアム」シリーズがアニメ化もされ大ヒット。『その日、朱音は空を飛んだ』が吉川英治文学新人賞の候補になるなど、今最も旬な著者の最新長編です。

今回満を持して選ばれたテーマは「親と子」。愛されていれば何でも許さないといけないのか、愛されなければ“幸せ”になってはいけないのか――? お金と時間とコミュニケーション能力がなければ友達を持つことさえ難しい、貧困と孤独を抱える今の20代が息詰まる現実と「戦って」いく。その痛々しくも力強い姿に、何度も心を揺さぶられました。

間違いなく武田さんの新しい“代表作”になる。その確信を持ってお届けします。ぜひご一読ください。
――担当編集より


「響け! ユーフォニアム」シリーズがアニメ化もされ大ヒット。『その日、朱音は空を飛んだ』が吉川英治文学新人賞の候補になるなど、今最も旬な著者の最新長編です。

今回満を持して選ばれたテーマは「親と子」。愛されていれば何でも許さないといけないのか、愛されなければ“幸せ”になってはいけないのか――? お金と時間とコミュニケーション能力がなければ友達を持つことさえ難しい、貧困と孤独を抱える今の20代が息...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784065205785
本体価格 ¥1,450 (JPY)

NetGalley会員レビュー

愛されなければ、生きてはいけないのか。親に恵まれなければ、幸せになれないのか。さまざまな感情に揺さぶられ、一気読みだった。親に恵まれなかったなら、親を捨ててもいいのだ。壊れた家庭に育った、少女たちの行く末を見守らずにはいられない傑作青春小説。

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愛されなくても別に

愛、家族、
すべてを肯定してしまうような言葉…
愛してると言っただけで、すべて許される訳ではない。
家族だからと言って、すべて受け入れられる訳ではない。
愛してると言われ、家族だからと言われ、苦しんでいる人もいるかもしれない。

居場所、
人は居場所を求める。
お金で繋がっている場所もあるかもしれないが、人は自分がここに居ていいという場所が欲しくなる。
分かり合える相手がいる場所、それが居場所…

主人公たちの今までの境遇には苦しくなったけれど、幸せに生きてほしい。
2020年東京オリンピックが延期になったことは、2人の話題になってるかな…

愛してるより、分かり合えること…
家族より、大切な人と居ること…
考えさせられる素晴らしい作品だった。

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闇が深ければ深いほど、光は強く見えるように、どうしようもなくどん底に生きる二人が、眩しい。
痛いほど救いようのない状況下に置かれ、必死にもがきながらも突き進む。
雨に野垂れ死んだら、その後に雨が止んだかどうかなんて知ったこっちゃないんだよ!
だから、いろんな選択をしてもいい。自分で選んでもいいんだ。それが生きる術となるならば。

「愛されなくても別に」
タイトルと同じこの台詞がページ上に出てきた時、泣いた。そんな台詞が生み出された過程を思って、泣けて仕方なかった。
だけど読後に射す希望が、その台詞の続きを生み出す。
「愛せたらそれでいい」
愛するなんて言葉、二人にはちょっと大袈裟かもしれないけれど、幸せになってほしい、と互いに想い合う、そんなささやかな愛が、その先への一歩一歩に続いていってくれることを願わずにはいられない。

なんだかどうしようもなく、愛おしいんです。
この二人の背中を押してやりたくなるようでいて、本当は自分が背中を押してもらっているのかもしれない。
みんなも出会ってほしい。宮田と江永に。

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辛い毎日に疲弊して深く考える余裕もなく、自分は愛されていると信じて疑問に思わなかった親子関係。他のケースとなかなか比較することもないとそれが当たり前になってしまい、その呪縛からなかなか抜け出せないことも多いですが、作中に登場する三組の母と娘はそれぞれが重い積み重ねの先に出来上がった辛い関係で、そんな中で江永雅と出会い変わるきっかけを得てたことで陽彩が希望を見出してゆく姿がとても印象的な物語でした。

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「家族だから」。それは必ずしも温かい言葉ではない。
人によっては呪縛であり、呪いである。
家族だからって全てを受け入れなくていい。
家族だからって愛せないことはある。
それはおかしなことでも悪いことでもない。
説教くさくならず、呪いを断ち切ることを肯定してくれる、
一筋の光のような物語。

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いわゆる『毒親』と言われる親と、それによって傷付き苦しむ子ら。自分こそが不幸だと思い込むことでしか主張ができない。『不幸中毒』とは言い得て妙だ。束縛され自立したいと言いながら抜け出せないのも、搾取され続けても手を離せないのも、「愛してる」という親からの呪いの言葉に固められているから。「愛してるからなんだ。愛されなくても別に良いんだ」と言えるようになり、ようやく完全に親を突き放せる強さを持ったラストは清々しい。
親子の繋がりの業の深さや家族の枠の呪縛にぐったりとした苦しさを感じた。でも読後感が何故か明るくて救われる。子育てや家族に目が向かい勝ちな私達世代に読んで欲しい。

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