帰ってきたＫ２

丁寧な話し方でスマートな対応をする神崎と、軽い感じの巧みな話術で相手の心を開いていく黒木。
優等生と問題児。その組み合わせが面白い。
次々に起こる事件、つながる人々、見えそうで見えない犯人に徐々に近づいていく。
黒木のために動ける人物が、この街には一体どれだけいるのだろう。

面白かったー！！！
申し訳ないことに前作は未読なのですが…2人のキャラクターの違いとさっぱりした関係性、章ごとに出てくるキャラクターがそれぞれいい落とし所に落ち着きつつ、事件は解決に向けて進む構成、何もかも凄く良かったです。一気に読んでしまいました。
今度ドラマにもなるんですね。発売日と放映日を楽しみにしつつ、さっそく前作を買ってきます！

縦横無尽！
ストーカー的な視線に悩まされていた矢部結衣は、隣の部屋から幼児の泣き声を耳にする。ほぼ面識のない隣人だったが気になり確認すると・・不可解な事件の幕開けだった・・。
池袋管内を縦横無尽に活躍し解決する刑事バディ物語だが、とにかくテンポがよい。一見関係のない事件、人物が絡み合い収束していく様子は痛快だった。破天荒な黒木と真面目な神崎の掛け合いもコミカルで心地よい。刑事の刑事である前の一人の人間としての内面（恋愛など）も描かれており面白かった。

冷静な神崎と人たらしで破天荒な黒木。
KKコンビが帰ってきた。

きちんと耳を傾け、小さな事を見逃さない。
些細なこととかたづけない。
そんな姿勢が点を糸に変え、事件を解決へと導いていく。

池袋の治安を守るため奔走する二人。
眠らない街、池袋がK２を眠らせない。

『帰ってきたK２』
９月からドラマが開始される『K２』の続編です。
ドラマは、神崎が山田涼介さん、黒木が田中圭さんということで、もちろん楽しみなのですが、新刊も楽しみにしていました。

真面目な神崎と破天荒な黒木…
神崎は真正面から、黒木はいきなり別行動をとって、違うところから事件の真相に迫る…
お互い信頼し合って最高のコンビです。

池袋で様々な事件が起こる。
生活の中に事件があり、それが運命を変えることもある…
違う事件に関わることだってあるかもしれない、それが運命を変えることだってある…

人は繋がっている、繋がりを作っているのは、池袋か、神崎・黒木のコンビなのかもしれない。

さらなる2人の活躍に期待してしまいます。

シリーズということですが、この巻から読んでもとても楽しめました。
神崎・黒木コンビがとてもキャラがよく、テンポもとてもよかったのでサクサク読み進められました。
最初のストーカー事件から殺人事件に発展し、池袋ではどんどんいろいろな事件が起きるのですが、
そのどれもいい感じにクリアしていって痛快でした。
是非前作も読んでみたいですしドラマも楽しみです。