真昼のキョーフ

２４時間のキョーフシリーズの第3弾。待っていました！
子供と不思議な世界や不思議な存在は近いという考え方は世界中にありますよね。それは子供が心身ともに未熟で、医療の発達していなかった昔は亡くなる確率も高かったからだと思いますが、それだけでは片付けられない事もあるような気がします。
２４時間シリーズはそんなキョーフを感じさせてくれます。
「キョーフを感じるのは夜だけじゃない」
不思議な世界はいつだって隣にある。気がついていないだけで。
5つの真昼のキョーフ物語がそう教えてくれます。
これから明るくても油断なりません。
キョーフはいつだって登場するタイミングをうかがっているのですから。
巻頭のイラストが物語のイメージを広げてくれ、今回もゾクゾクさせてもらいました。

恐怖シリーズ3冊読み終わりましたので感想をお伝えします。

9月4日に日本児童文学者協会から『真昼のキョーフ』が発売されます。こちらシリーズ第３弾となっており、第１弾『真夜中のキョーフ』第２弾『夜明け前のキョーフ』は発売されておりますので是非お手にとって見て下さい。

大人の方は児童文学と思って甘くみてはいけません。大人が読んでもホラー感たっぷりの一冊となっております。一冊の中に短編が書かれているのでどの話から読んでも大丈夫です。気になるタイトルから入るのも良いかと思います。
まだまた暑い日々、お子様いらっしゃる方は一緒に読んでホラー本で涼しくなってはいかがでしょうか。お化け屋敷よりも迫力満点の一冊。怖がりの大人の方、誰か近くにいた所で読むことオススメします。

恐怖というものは夜だけではなくて24時間至るところに、、、。昼間でも恐怖は近づいてきていますよ、、、。

全部で５編の短編を集めたアンソロジー。タイトルは「真昼のキョーフ」だが、全部の話が怖い話という訳ではない。不思議な話を収めてはいるのだが、最後の二つ、「空に消えたあの子」と「ひみつの部屋」は怖いというよりはいい話。最初の3つ「おとりかえ」、「知りたいは、いけない？」、「運命は変えられない？」は、大人はそう怖くないだろうが、子供なら怖いかもしれない。一番不気味なのは、最初の方にあるイラストかもしれない。

ちょっと、ほんとうに怖い、怖すぎる…
幽霊とかそんな怖さじゃないので、大人の方がゾクっとするのでは。
これ、子どもが読んだら、時間差で色々な都市伝説が生まれそう。星新一にいやぁな感じのエッセンスを混ぜた感じ。とはいっても怖面白いんですけれど。小学生には人気間違いなしの一冊になるとおもいます。