ＷＯＭＥＮ　世界を変えた偉大な女性たち

例えばアンネ・フランク。
命をかけて閉じこもらざるを得ない状況が、何年も続いているところに、「やさしく勇敢な人になろう」と書ける心の強さ。
しかし彼女の日記を読むと、嵐の海の荒波のようにさまざまな感情と向き合っていることが、わかる。
そのなかでなお、この言葉であることに、深く感心してしまう。

日本人にも、世界を変えた女性たちがいる。まさに彼女らの前に道はなく、彼女たちが進んだ後に道ができていくようだ。

それらができる人できない人。人生これまでと諦めたらそこで終わり。世界を変えるまではいかなくても、この本を読むことで、自分の足で歩けることの幸福さを噛みしめて日々を過ごす糧になるだろう。

試し読みはアンネ・フランクと、日本人が取り上げられたページが読める形でした。
アンネ・フランクは最初のページに使われている写真が「普通の女の子」という感じで、印象的です。
この写真を見てから「アンネの日記」を読むと、「普通の女の子に、あんな過酷な現実が降りかかったのか」という思いが強くなりそうです。

日本人のページは、試し読みで読めた部分では２ページに７人が掲載されていました。
もう少しじっくり読めたらさらにいいのになと思いました。

#Me tooの流れか、類書が多い気がしますが、
この本は写真が多用されているので、
写真の力を感じられる作りになっていそう。
ごく僅かなページしか閲覧できなかったのすが、
大まかなイメージですが

日本版は日本人女性のページを新たに加えた特別編集、
ということだったので、そこをちょっと期待したのですが、
ざっくりおまけという感じだったのがやや残念。

これまで活躍し、世界を切り開いてきた女性たちのストーリーを一気に知ることができる良い本だと思います。
アートの世界で活躍した人が多い印象を抱きました。日本人女性だけの本もあれば、読んでみたいと思います。