たとえ悪者になっても ある犬の訓練士のはなし

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刊行日 2021/07/07 | 掲載終了日 2021/07/16

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内容紹介

どんなにきびしい訓練になろうと、暴力だと批判されようと、人をかむ危険な犬を更生させるべく日夜奮闘している、実在の訓練士の話。


作者佐藤真澄

ノンフィクション作家、ライター。広島県福山市出身。『ヒロシマをのこす 平和記念資料館をつくったひと・長岡省吾』で児童福祉文化賞を受賞。その他の著書に『小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅』『ボニンアイランドの夏』『いのちをつなぐ犬・夢之丞物語』などがあるほか、佐藤美由紀名義で一般書も執筆。ベストセラーになった『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』や、『世界の著名人が伝えていたヒロシマからの言葉』『ゲバラのHIROSHIMA』『信念の女、ルシア・トポランスキー』などの著書がある。

どんなにきびしい訓練になろうと、暴力だと批判されようと、人をかむ危険な犬を更生させるべく日夜奮闘している、実在の訓練士の話。


作者佐藤真澄

ノンフィクション作家、ライター。広島県福山市出身。『ヒロシマをのこす 平和記念資料館をつくったひと・長岡省吾』で児童福祉文化賞を受賞。その他の著書に『小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅』『ボニンアイランドの夏』『いのちをつなぐ犬・夢之丞物語』などがあるほか、佐藤美由...


おすすめコメント

NHK「プロフェッショナルの流儀」で紹介され、賛否を呼んだ犬の訓練士・中村信哉さん。

ほかの訓練士たちに見放され、安楽死しか選択の余地はない、と宣言された人をかむ危険な犬たち。狂暴犬となった犬を守るため、どんなにきびしい訓練になろうと、暴力だと批判されようと、更生させるべく日夜奮闘している。

動物を飼うということはどういうことなのかを問いかけるノンフィクション。

NHK「プロフェッショナルの流儀」で紹介され、賛否を呼んだ犬の訓練士・中村信哉さん。

ほかの訓練士たちに見放され、安楽死しか選択の余地はない、と宣言された人をかむ危険な犬たち。狂暴犬となった犬を守るため、どんなにきびしい訓練になろうと、暴力だと批判されようと、更生させるべく日夜奮闘している。

動物を飼うということはどういうことなのかを問いかけるノンフィクション。


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784863896215
本体価格 ¥1,300 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

NHK「プロフェッショナルの流儀」で紹介された犬の訓練士・中村信哉さんの話です。「児童書/絵本」に分類されているように、全文にふりがなが付けられているので、小学生でも十分に読める内容になっています。

本書の主人公の中村信哉さんが特殊なのは、日本に2人しかいない、人に本気咬みしてケガをさせてしまうほど凶暴な犬を訓練することのできる訓練士であることです。その訓練は最低でも1年、犬によっては2年以上かかるともいいます。そんな中村信哉さんでも咬み癖を治すことのできない犬が2割ほど存在し、そのような犬は中村信哉さん自身が責任をもって育てているそうです。

中村信哉さんに頼む飼い主の中には、他の訓練士に頼んだけれど咬み癖が治らず、困った上でが依頼してくる人が多いそうです。その中には、体罰を含めて厳しく𠮟るばかりの訓練士に訓練された犬は人間不信になり、より凶暴になるそうです。また、反対に甘やかして訓練された犬は、我慢することを覚えずに、自分の思い通りにならないと我慢できずに咬みついてしまう犬になってしまうそうです。

犬のしつけの仕方にはいろいろいわれていて、トレーナー (訓練士) によっては、「厳しくしましょう」と言う人もいれば、「叱らないでほめて育てましょう」という両極端な意見があります。しかし、中村信哉さんは、「ほめるだけでもダメ、叱るだけでもダメ。両方をバランスよく与える必要がある」と言っています。中村信哉さんが体罰を使うのは最後の最後の手段として用いているのであって、やみくもに体罰を与えているわけではありません。

本書のおすすめに「賛否を呼んだ」と書かれているように、中村信哉さんの訓練では咬みつく犬を時にはケガをしない程度に体罰を加える点にあります。中村信哉さんが訓練に取り入れている「体罰」は、人によっては「虐待」と映るかもしれませんが、訓練によって人馴れできなかった犬は、保健所に持ち込んで殺処分するしかありません。そのような不幸な犬を出さないために「体罰」を最終手段として使うそうです。

また、訓練が終わった後の飼い主が犬に対する接し方も重要だと言います。空前のペットブームと言われる日本で、「犬を飼う」ということが当たり前になっている今、飼い犬とどう接するのかを本書を読んで、考えてみるのが良いと思いました。

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いい子にするために体罰を加えるというのは、最初はちょっと受け入れがたく感じましたが、それが最終的には犬の命を救うことにつながるとわかり、容認できる気持ちになりました。犬に対する中村さんの愛情もひしひしと伝わってきました。一番悪いのは、間違ったしつけ方をして犬を凶暴化させてしまうトレーナーの人たちであって、中村さんはむしろその尻拭いをさせられていると言えます。家や学校でこの問題について話し合ってもらいたいです。

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わが家にも”子供(犬ですが)”がいます。
うちの子も家に人が訪ねてくると狂暴になり吠えまくります。
わが家を守ろうと必死なのでしょう。
もちろん”こら!”とか怒るだけなのでちっとも治りませんが
たまにどうしようもないくらい吠えることがあります。
やはり犬の飼い方は自己流ではなくよくわかった方に教えてもらうことが
共に生きるよい”心得”なのだと感じました。
いい本と出会えてよかったです。


#たとえ悪者になってもある犬の訓練士のはなし
#NetGalleyJP

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