ＱＵＥＥＮ　スカイマーシャル　兼清涼真

高度１万メートル。

究極の密室に218名。

この中に、殺人犯がいる。

公安警察の頂点『ZERO』、

国際テロに対抗する『外事警察』、

そして——。

ベールに包まれた警察や自衛隊の組織を描くことで定評ある著者が今回選んだのは、飛行中の機内でテロを排除する特務警察〝スカイマーシャル〟。

彼らの現実を、徹底取材を元に描き切るノンストップ・エンターテインメント。

知られざる扉を開く圧巻の警察サスペンスの誕生！

■あらすじ

日本からアメリカに向かういずれかの旅客機に不審者＜QUEEN＞が乗り込み危険行為を行う可能性が高い、という情報を得た警視庁。警備部特務班の兼清、上司の矢島、2名のスカイマーシャルを14時羽田発ニューヨーク行き＜さくら212便＞に搭乗させた。だが清兼の警戒を嘲笑うように、離陸から1時間半後、一般客には知られていないクルーバンクで遺体が発見された。いったい何者が、どうやって？

そして、スカイマーシャル・兼清の孤独な戦いが始まる……。

■著者プロフィール

麻生幾（あそう・いく）

大阪府生まれ。作家。1996年、政府の危機管理システムの欠陥を衝いたノンフィクション『情報、官邸に達せず』で作家デビュー。日本の危機管理をめぐる〝真実〟を小説で描く一方、オウム事件など内外の事件を取材したノンフィクション作品も発表。主な小説に、映像化ドラマ化され反響を呼んだ『宣戦布告』『外事警察』をはじめ、『ZERO』『奪還』『トツ！』『観月』などがある。