月の淀む処

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刊行日 2021/07/30 | 掲載終了日 2021/09/10

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内容紹介

消えた死体、謎めく大量の骨壺……

怪しいのは、住民全員。

マンションで連鎖する狂気の事件の真相は……!?

注目の気鋭による戦慄のホラーミステリー!

築40年のマンション・パートリア淀ヶ月に引っ越してきたフリーライターの紗季。ある日、敷地内で行われていた不気味な盆踊りに遭遇する。祭りに乱入した女が連行されるのを目撃した彼女は、隣の部屋に住む雑誌記者の真帆子と共に調査をはじめるが……。

住人たちの持つ奇妙な風習、連続して起こる行方不明事件、徐々に明らかになる驚愕の事実とは……!?

【目次】

プロローグ

第一章 泣く女

第二章 消える男

第三章 替わる男

第四章 描く女

エピローグ


[著者略歴]

篠たまき(しの・たまき)

秋田県出身。2015年『やみ窓』で第10回『幽』文学賞短篇部門大賞を受賞、同作を含む連作短篇集『やみ窓』でデビュー。他の著書に『人喰観音』『氷室の華』がある。

消えた死体、謎めく大量の骨壺……

怪しいのは、住民全員。

マンションで連鎖する狂気の事件の真相は……!?

注目の気鋭による戦慄のホラーミステリー!

築40年のマンション・パートリア淀ヶ月に引っ越してきたフリーライターの紗季。ある日、敷地内で行われていた不気味な盆踊りに遭遇する。祭りに乱入した女が連行されるのを目撃した彼女は、隣の部屋に住む雑誌記者の真帆子と共に調査をはじめるが……。

住人...


出版情報

ISBN 9784408537863
本体価格 ¥1,700 (JPY)

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

一気に読みました。初めは平凡で現実的な主人公のように思いましたが、物語が進むにつれ、狂気を孕み、周りの狂人と同化していく。さらに真帆子まで狂人だったとは...マンション内が異常のはずなのに、住人ほぼ統率のとれた狂人になるとあたかもそれが正常なのか?と錯覚さえしてしまう最後まで期待を裏切らず、手に汗握り読み終えました、エピローグの紗季の平和な主婦で収まらないあたりのイヤミス感も好きです!タケシも出て来てまだまだ続きが気になります。本当に面白かったです。

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話題の作家さまなのでとっても楽しみにしていた。
キャッチコピーの「あやしいのは住民全員」というのが
てっきり殺人事件の容疑者的なことで、
ミステリーだとばかり思って読み始めました。
ホラーっぽいのですが、幻想的でもあり、
ミステリー的ないわゆる犯人探しではないのですが、
言葉がきれいで、楽しく読ませていただきました<(_ _)>

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面白かったです!ホラーが苦手なので、事故物件もある集合住宅という舞台設定がいきなり恐怖だったのですが、無事最後まで読めました。「ホラー苦手だけど、ミステリーは好き!」という方にまずおすすめしたいです!
月や植物の描写がとても幻想的で、どこまで読み進めても現実と異世界のはざまでゆらゆらと揺れているような読み心地で、その不安定さが住民たちの不気味さと相まって、読書中ずっと胸がキリキリして、でも読むのを止められない読書となりました。真相が気になってページを捲る手が止まらないと同時に、「この秘密、暴いてはいけないやつなのでは…?」という恐怖も感じて、読み進めるのがとにかく怖かったです。とても感覚的なのですが「怪しい」よりも、「妖しい」ミステリーと聞いてピンとくる方には絶対に刺さる作品だと思います。
村化した集合住宅の怖さがとても印象的でした。最初はあんなに奇妙で不気味に思えた住人達独自の風習も、途中から受け入れてしまっている自分がいたり、主人公の心情とリンクするように読まされていた気がします。
魅力的な謎が物語中に散りばめられていて、というか謎の量がとにかく多くて面白く、真相が明らかになっていく過程で色んなジャンルのミステリを読んでいるような楽しみも感じ、最後には伏線回収もしっかりされていて良かったです。
そして個人的には章末から次の章への切り替え箇所の読み心地が好きでした。ここまで途中で読むのを止めることが困難な連作短編集は読んだことがありません!夏に読みたい一気読み作品をお探しの方にもぜひおすすめしたいです。思わず次回作を期待してしまうエピローグも良かったです。

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狂気に呑まれないためには、狂気の一部になってしまうことだと思う。
このマンションの真実は幾重にもおぞましく開かれている。
外からエントランスへ、部屋から隣人へ。
関係が深くなるほど、幸福で、どちらを選んでも破滅的ではあった。
しかしラストの展開には痺れた。
この続きを、さらなる発展を知りたくなってしまった。

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