きつねの橋 巻の二 うたう鬼

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刊行日 2021/09/24 | 掲載終了日 2021/09/24

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内容紹介

「鬼の腕」の伝説を下敷きに描かれる、のちに頼光四天王とよばれる若武者たちとふしぎな白きつねの活躍を描いた平安朝ファンタジー!


ときは平安時代、京の都。

主人公・平貞道は、仲間の季武とともに、源頼光に仕えている。ある日、季武は新入りの渡辺綱に得意の弓で負け、ふさぎこんでしまう。

季武のため、貞道と友人の公友は、紅葉を見に山へ連れだすが、そこで彼らは鬼の歌声を耳にする。

それ以来、季武は人の力とは思えぬような活躍をするようになるが、次第にやつれていく。鬼は、自分が宿れる古木を探しており、そのために季武に宿って、京へきたのだ。一方、貞道は季節外れに花びらを舞わせる桜の古木と、その木を愛でる桜の姫と出会うのだが……。

貞道は、ふとしたことから助けあうようになった白きつね・葉月とともに、季武に宿る鬼を取りのぞこうと奔走する。

「鬼の腕」の伝説を下敷きに描かれる、のちに頼光四天王とよばれる若武者たちとふしぎな白きつねの活躍を描いた平安朝ファンタジー!


ときは平安時代、京の都。

主人公・平貞道は、仲間の季武とともに、源頼光に仕えている。ある日、季武は新入りの渡辺綱に得意の弓で負け、ふさぎこんでしまう。

季武のため、貞道と友人の公友は、紅葉を見に山へ連れだすが、そこで彼らは鬼の歌声を耳にする。

それ以来、季武は人の力とは思え...


出版社からの備考・コメント

【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。

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販促プラン

作 久保田香里(くぼたかおり)

岐阜県に生まれる。現在は長野県伊那郡松川町に在住。第3回ジュニア冒険小説大賞に応募。『青き竜の伝説』大賞受賞。作品は岩崎書店より刊行。『氷石』(くもん出版)で第38回児童文芸新人賞受賞。ほかに『緑瑠璃の鞠』(岩崎書店)『駅鈴』(はゆまのすず)(くもん出版)『根の国物語』『天からの神火』(ともに文研出版) などを刊行。前作『きつねの橋』で産経児童出版文化賞・JR賞を受賞。


絵 佐竹美保(さたけみほ)

富山県生まれ。SF・ファンタジーの分野で多くの作品の表紙、さし絵を手がける。おもな仕事に『宝島』『不思議を売る男』『西遊記』『三国志』など渡辺仙州編訳の中国古典シリーズ、上橋菜穂子と組んだ『虚空の旅人』『蒼路の旅人』など「守り人」シリーズ、ほか内外の多数の作家から厚い信頼を寄せられている挿絵画家。

作 久保田香里(くぼたかおり)

岐阜県に生まれる。現在は長野県伊那郡松川町に在住。第3回ジュニア冒険小説大賞に応募。『青き竜の伝説』大賞受賞。作品は岩崎書店より刊行。『氷石』(くもん出版)で第38回児童文芸新人賞受賞。ほかに『緑瑠璃の鞠』(岩崎書店)『駅鈴』(はゆまのすず)(くもん出版)『根の国物語』『天からの神火』(ともに文研出版) などを刊行。前作『きつねの橋』で産経児童出版文化賞・JR賞を...


出版情報

ISBN 9784035405801
本体価格 ¥1,400 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

平安の世。人も、きつねも、鬼も、ともに一つの世界で生きていたのですね、ときに深くまじわりながら。
挿絵の佐竹美保さんの名前にひかれてたどり着いたこの物語。久保田香里さんの作品は初めてでした。「巻の一」は読まずに、いきなりの「巻の二 うたう鬼」。佐竹さん、ありがとうございます。久保田さんに出逢えました。
この物語の舞台、平安の世には、現在では基本存在しない「 身分の違い 」があり、それぞれに考え方も身につけるべきものも違うようです。この時代の人は、それをおおらかに受け入れ、「 自らの分 」をわきまえていた 。貴族、郎等、牛飼童、大盗賊や鬼ですら・・・それがとても凛としたものに感じます。互いの違いの上で、矩(のり)をこえず、精一杯にそれぞれの本分のうちに、力を尽くす。互いにその事を理解し、尊重している。この距離感のうつくしさ。わたしも、桜の姫のように見えない者たちを感じ、貞道や葉月のように他を思いやって生きてみたい。
今、多様性ということを、ことさらに言う時代。久保田香里さんが、この平安の世の人々の心のうちをサラリと、生き生きとと描くことで、令和に生きるわたしたちに伝えたかったことは何か? わたしにはこの国が長く平安の世から大切にしてきた、この「 潔くうつくしい心 」ではないのかな、そう、感じました。昨今SNS等で見かける狭い心や、必要以上に欲しがる心は、「はやり病」のようなもので、けっしてホントのものではないと。
素敵な物語を、ありがとうございました。続編、ものすごく期待しております。もちろん、挿絵は佐竹さんで。

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摩訶不思議なことが起こったとしてもおかしくない平安時代を舞台に、武士の貞道・狐の葉月が、今回は鬼を巡っててんやわんやするお話でした。運びがキレイで思わずどんどん読みすすめてしまいます。
この物語のお気に入りキャラが『桜の姫』ですが、鬼と交わした会話がとても良い。受け入れることと受け入れられることの難しさや優しさを感じました。
個人的に歴史の人物は殊更大切に扱ってほしいという考えの読者なので、渡辺綱の扱いはあれでいいのか?という疑問は残ります。でも、歴史とファンタジーがうまく噛み合った、温かくそしてハラハラする物語だったなと思いました。

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産経児童出版文化賞JR賞を受賞した前作「きつねの橋」の続編! 待ってました!
今作では、渡辺綱が登場。副題の「うたう鬼」との対決があるのだろうとワクワクして読み始めた。
鬼の登場シーンやその後の展開にはゾッとしたり、ハラハラしたり。貞道と白きつね・葉月の活躍が素晴らしく、一気読みだった。
久保田香里さんの文章は読みやすく、平安時代の生活や風景も目に見えるようだ。それを助ける佐竹美保さんの挿絵が美しい。最後の貞道と葉月のツーショットの葉月がかわいい! 衣の仕立てを頼もうと考えるなど、このふたりの今後は、もしかして……?とドキドキしてきた。
前作同様、歴史に疎い人も、歴史好きの人も楽しめる歴史ファンタジー。児童書だが大人も十分楽しめる作品。オススメ!
#きつねの橋 #NetGalleyJP

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渡辺さんは豆まきしなくてもいいという所以の渡辺綱、ちょっとイイ性格ですね。でもどこか憎めない雰囲気も感じられてこれからの頼光四天王の活躍に期待感が持てます。貞道と葉月のやり取りもお互いへの思いやりが伝わってきていいなぁと思います。最後の場面は幻想的で、姫も凛として素敵でした。

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現代よりも生死が身近なこの時代。嫉妬や妬みもありながら、それを乗り越えていく強さ、鬼という存在を怪異としながらも受け入れていく人の強さ、同輩への友情、妖である狐との交流など、不思議と現代的な感覚とが普通に混在しているこの本は、その世界に引き摺り込まれたら一気である。
読むこちらが透明人間になって一緒に走り、闇を伺い、矢を番えてひょうとうったような心地になれる。
ふと気づくと地下鉄の中にいる自分が不思議な心地さえする、引き込まれる一冊。

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