パラソルでパラシュート

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刊行日 2021/11/24 | 掲載終了日 2021/11/23

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内容紹介

第165回直木賞ノミネートで話題をさらった『スモールワールズ』著者の最新長編小説!

大阪の古い一軒家ではじまる、芸人さんとわたしのふしぎな共同生活。
クセが強めな人たちの、真面目でおかしい人生劇場。

大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨(やない・みう)は、29歳になると同時に「退職まであと一年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨(やざわ・とおる)。摑みどころのない亨、その相方の弓彦(ゆみひこ)、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。
美雨と亨と弓彦の三人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。

第165回直木賞ノミネートで話題をさらった『スモールワールズ』著者の最新長編小説!

大阪の古い一軒家ではじまる、芸人さんとわたしのふしぎな共同生活。
クセが強めな人たちの、真面目でおかしい人生劇場。

大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨(やない・みう)は、29歳になると同時に「退職まであと一年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨(や...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。



発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。

○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方

○NetGalleyへレビューを書いてくださる方

○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方




下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。

ご理解のほど、宜しくお願いいたします。


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○NetGalleyへレビューを書いてくださる方

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おすすめコメント

一穂ミチさんの、書き下ろし傑作長編が完成しました!
たくさんの読者様からの、「一穂ミチさんの物語をもっともっと読みたい!」という声におこたえするために、11月に待望の長編作品を刊行致します。
一穂さんの新たな才能に度肝を抜かれる面白さです。
笑いあり、涙あり、恋あり。読み終わったあとに、心がほっと軽くなる物語です。ぜひ、よろしくお願い申し上げます。
――担当編集より

一穂ミチさんの、書き下ろし傑作長編が完成しました!
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笑いあり、涙あり、恋あり。読み終わったあとに、心がほっと軽くなる物語です。ぜひ、よろしくお願い申し上げます。
――担当編集より


販促プラン

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなど外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★

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★★★★

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★★


出版情報

ISBN 9784065260746
本体価格 ¥1,600 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

登場人物がみんなどこかに居そうな、普通な感じと、その人にしかない特別な感じが混ざり合っていて、どの人物も強く印象に残りました。それぞれの人生観に共感したり感心したり、癒されたりします。弓彦くんの、パーカーのひものエピソードが好きです。

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前作とは違う雰囲気だっけど、やっぱり一穂ミチさんをそこかしこに感じる。
私もこの人たちとおしゃべりしてみたい。いややっぱりこの人たちの会話をこっそり盗み聞きして夜寝付く直前に思い出してニヤニヤしながら眠りにつきたい。
私は大阪には2、3回行ったことがある程度だけど、色んな意味で大阪良いところやんなと思った

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崖っぷちでも、なんとかなるものなんだ。自分の好きなものがあれば。どんなことでもいい。夢中になれるもの、心を落ち着けられるものを手に入れたならきっと大丈夫。未来はとても漠然としていて不安にはなるけれど、今日を続けていくことができてたらきっとやっていける。

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お笑い好きにはたまらない。実在の芸人の方を脳内で妄想キャスティングしながら読んでみたり。
エピソードのひとつひとつがリアルで作中の漫才やコントもクオリティが高く、登場人物の彼らが出演する地下ライブがどこかで開催されているんじゃないかという気がする。
私もたいがい崖っぷちで、高い目標も高尚な夢も持っていないけれど、ただ笑いながら生きていきたいし、その崖から傘程度のかんたんな装備で飛び降りても、お互いに支え合って受け止め合って笑い合える社会であればいいなと思う。

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パラソルでパラシュート、危うくて滑稽な状態なはずなのに、どこか痛快で不思議と飛べそうな響きがある。

「解決もゴールも求めないでいて」
この言葉に思わず泣いてしまった。
いつか終わってしまう関係かもしれない、何かひとつでも区切りがついたら壊れてしまうかもしれない。
でもどうか3人にはいつまでもこのままでいてほしいと思ってしまった。

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個人的にめちゃくちゃ好きでした。3人の関係が物凄く好き!初めての作家さんでしたが、文章がすっと入ってきてすぐに物語に引き込まれました。予想がつかない、でもなぜか不安じゃない。心地のいい読書体験になったのは、主人公含めた登場人物たちもそうだったからなのではと思います。私も笑いながら生きてやる。這い上がるのではなくて笑いながら落ちても大丈夫なんだ、と安心できる読後感でした。

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29歳という世間一般からすると「微妙な」年齢の女性といわゆる「売れない」お笑い芸人たちの出会いと関わり合い。
ほのぼのとしていながら、ズバッと直球で切り込んで来るような核心をつく台詞が所々に散りばめられていて、はっとさせられます。そして、3人の絶妙な関係は心地よい読後感をもたらしてくれます。

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パラソルを開いて、崖っぷちから飛び降りる。その姿は、メリー・ポピンズのようにゆっくり舞い降りてくるファンタジーかもしれないし、すぐに傘がひっくりかえって、湖にドボンと落ちるコメディかもしれない。

自分が崖っぷちに立ったとき、どうするかは、本人の気持ち次第。亨が崖っぷちから飛び降りたときは、底抜けの笑顔だった。それを見た美雨は思う。「わたしは、亨が本当に止めるんじゃないかと思った。黒い傘で、葉っぱみたいにひらひらと風に乗って。亨自身、そう信じて疑わない笑顔だった気がした。」

飛び降りるには勇気がいる。なんとかなるかもしれないという希望や、真っ逆さまでも「笑っていてやる」という挑むような覚悟。だから、飛び降りる人は笑っている。飛び降りても平気だよということを伝えるために。自分がそう信じるために。それが幻であっても、勘違いであっても。

パラソルがパラシュートになるとき、笑いが救いになるのだと、前向きな気持にしてくれる素晴らしい作品でした。

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3人の程よい距離感が特に心地の良い作品でした。
今後のふとした瞬間の出会いや物事だったり、先の未来に不安なこともあるかもしれない。
それでもこの先の自分に起こる事への、期待や勇気をもらえるような気持にさせてもらえたような気がします。

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スモールワールズとは全く違う雰囲気で始まった これ同じ人の作品?
大阪の特にディープな人と地区、人情味あふれてるけど、自分が一番みたいな大阪人の濃ゆい味を感じました
人には分岐点があって、それを超えるか超えない時期、自分が見えない時、ありますね
どうやって回避しようか、ふとした瞬間に思いだす恐ろしさ
美雨ちゃんは、迷った時期に亨くんとあって、なんとなく思ったんやろうね
この人やと
キッカケが歩いてやってきたと
根底に流れるのは一穂さんの芯のある静かな文章
恋なのか、愛なのか、友情なのか、同類感なのか、不安だからか、憧れか
いろんなものをひっくるめて読んでいて頑張らなくていいそのままでいいと思える、心地いい読後感でした

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大切だと感じて始めていた相手の、自分は関わりようがないルーツとも言えるべき存在が現れたらどうするのか。これは心揺さぶらずにはいられないですし、複雑な想いを抱いてしまう相手ですけど、それでも今とこれからにどう向き合うのかそれぞれの姿がとても印象的でした。

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前作のスモールワールズで心を鷲掴みされましたので、本作もとてもとてもとても楽しみに読ませていただきました。
物語の長さを感じさせないほど、あっという間に読んでしまいました。
もう過ぎ去ってしまった感覚や、経験してこなかった感覚を、存分に堪能しました。
二作続けてこんなに読ませられてしまうと
ついつい、次回作の期待が高まってしまいました。

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人生の崖っぷちかもと思い悩む3人が、あれこれ試行錯誤の末に軽やかに崖っぷちから飛び降りで、次のステップへと進んでいく。仕事、恋愛、将来など、昔よりも現代の方が自由になったようで、それを手にするにはまだまだ戦う必要があるのだなぁと思いました。
そのしんどさを「面白い」で包みこんで歩いていく3人の姿が逞しく、力強くて読んで元気になりました。

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直木賞ノミネートの前作『スモールワールズ』の闇を鏤めた雰囲気とはガラリと変わり、強く自分の世界感を持った登場人物と、無自覚な崖っぷち主人公のアンバランスな掛け合いがクセになる喜怒哀楽がぎゅっと詰まった物語。
出会う事のなかった芸人さん達との共同生活を通し、少し鼻につく印象だった主人公に協調性が表れ、視野が広がる事で与えるイメージに大きな影響が出るという事を痛感した。劇場ネタなど笑えるシーンが多いものの、やはり前作に共通する真相心理の闇が垣間見える描写がとても魅力的で、読後は清々しさと同時に心地好い切なさも残った。

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柳生美雨29歳。非正規の企業の受付嬢。30歳目前で転職を考え…。コンサートでは靴ずれをし、そこで芸人の矢沢亨に出会った。亨と相方、芸人仲間、美雨の楽しくもあり、それぞれの悩みもある不思議な関係(生活)は、自分の未来を手にするか諦めるかの道でもあった。自分がどうしていいのかわからなくなったら、その場所からパラシュートを開いて地上に降りればいい。葉月さん、亨、美雨の関係はそれぞれだけれど、自分の進む方向を自分で決められるのはステキなこと。行き先は自分できめればいい。誰かの先にもありそうな話しでした。

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『パラソルでパラシュート』

30歳で契約打ち切りと言われる受付嬢の主人公が29歳の時にお笑い芸人と出会い、そして、ルームシェア仲間になり、人生が動きだす。

いつからなんだろうか…
気軽に遊ぼうって言えなくなったのは…
相手を値踏みするようになって、本当の友だちになれなくなったのは…
これが大人になるということなのかな。

良い就職、良い恋愛、良い結婚、安定した生き方をしないといけないと決められて…
ただ生きていくだけではダメなの?

放課後がずっと続くみたいに、手を取り合って楽しく生きていってもいいじゃない!

お笑い芸人と主人公の関係、大阪の街、大阪弁を交えながら軽やかに進む物語。
最後のページに行くのがあまりにも惜しくて、もっともっと読みたいと思った。

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一穂ミチさん、今作も心にグッとくるものがあった。"崖っぷち"と揶揄される29歳・企業受付の美雨が、ひょんなことからお笑い芸人・亨と出会い、相方の弓彦や亨の住むシェアハウスの芸人たちとの不思議な距離感の交流を通し、自分として生きようとする彼女のストーリー。大阪を舞台にほぼ関西弁で進む小気味良さと、3人の淡々としているようでいて相手を思っている関係性が切なくも心地良い。上手くいかない人生をもがきながら生きているのは自分だけじゃない。生き辛さを客観的に笑いに変える救いもあることを、この物語は教えてくれる。

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男女を結びつけるのは恋愛感情だけでないし、2人の人間を結ぶ最上の関係が恋愛とも限らない。そして、その間柄を既定の言葉で表現しなくてもよい。リードボーのように言葉にしてしまったことで明らかにされるものもあるけれど、言葉にしてしまうことで本来の形からずれてしまうものもある。だから、名付けられない関係のままでいられるつながりに温もりを感じるのだと思う。

個人的にはこの本で初めて漫才とコントの違いを知りました。

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キーワードは「崖っぷち」
主人公の美雨は29歳、華やかな受付嬢として働けるのは残り1年。恋愛、仕事、これからの自分はどこを目指していくのだろう。まさに崖っぷち。そんなときに出会ったのが、お笑い芸人の亨。安全ピンというコンビを組んで10年の享もまた芸人としての崖っぷちに立っていた。

2人の出会いは、ドラマみたいな偶然で運命的なもの。美雨の何となく過ごしてきた日常が動き始める。

大阪を舞台に芸人たちとの共同生活。クセの強い芸人たち、会社の先輩や後輩、それぞれが皆パラシュートを背負い着地点を探していることに気付く。一人一人が魅力的に思えるのは、確固たる信念を持つ強さだと思う。

美雨と享、そして相方の弓彦。3人の距離感は絶妙で、この物語の終着点も心地よかった。

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以前、一穂ミチさんの「スモールワールズ」の装丁を何かで見た時に、読みたいなぁと思ったのだが、紹介文を読んで、中学校図書館に置いてもあまり読まれないかもしれないと思い、結局そのままになってしまった。その後、直木賞候補に上がったので、タイミングを逸した…と思っていた。
今回、その一穂さんの新しい小説を読む機会を頂き、本当に嬉しい限りだ。

誰が決めたのか分からない、いわゆる世間の常識…きちんと舗装された道(人生)を外すことなく歩いていく人たち。
でもそれを選ばない人もいる。
決して楽には見えないその道は、視点を変えればとても自由で楽な道なのかもしれない。
自分の中心にあるのが、自分自身なのか、世間なのか…その見えない世間に人はいつから縛られるのか、そんなことを考えさせられた。

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29歳、人生崖っぷち
でも飛び立つのは今じゃない

29歳までしかいられない職場、次に進めない賞レース、いつも左側だけ長くなるパーカーの紐。
どうにもできない事はたくさんあるけどそれでもいいんだって思えました。

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読み始めはなかなかこの世界に入っていけず2作目は違ったかと思いきや後半から胸に刺さる言葉が連発。ひょんなキッカケからお笑い芸人達と親交が始まる美雨。29歳の彼女の崖っぷち感が彼等との出会いで前向きに変わっていく様が見事。大阪弁の掛け合いも絶妙で人生において笑いが重要であることを教えてくれる。セーフティネットがお金ありきではなく、細い糸も編めば網になる。崖の底から這い上がるためでなく笑って落ちていくこともできるのだ。不思議な世界だけど、ズドンと胸を打つ言葉が一穂さんの魅力か。次の作品も楽しみにしよう。

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今一番人にお勧めしたい作品。心にすっと入ってきます。出てくる人たちが本当に存在していそうで、でもきっといないんだろうと思わせる人柄に引き込まれました。タイムリミットがくることに周りは焦っていて、でも本人は焦っていない。私は焦らないといけないのだろうか。という主人公の自問自答を感じました。最初は普通の主人公かと思いましたが、読み進めると全然そんなことはなく、不思議な子だなぁと思います。
読み終わった後、テレビに出ている芸人さんの見る目が変わりました。この人もこんな風に悩んだり、試行錯誤を繰り返している物語があるのかと考えると、愛おしく思えます。自分の中で物事の捉え方を変えてくれた作品です。文章がまとまっていませんが、本当にありがとうございます。出会えてよかったです。

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面白かった!漫才の掛け合いにも笑わせてもらいました。
ところどころ笑いが起きる中最後にはじんとくる、超素敵な物語でした。
一穂ミチさんは前回NetGalleyで『スモールワールズ』を拝読させていただき、すごくすごく良かったのでAmazonで購入しました。最近は欧州までアマゾンジャパン送ってくれるので本当に本当に重宝しています。この本も買えばよかった!と思いましたが、また次回のお楽しみにしておきます。

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凪いで冷めた感と激しい熱に浮かされた感の両極端を行き来する登場人物たちの心の揺れが、今どきのリアルを映し出している。それぞれのつかず離れずの距離感も。
最初はヒロインの美雨に感情移入しにくかったけれど、人形のような受付嬢の笑顔の裏に秘められたやけくそな情動が見え始めてから一気に物語に引き込まれた。
コントのやりとり、ボケとツッコミが絶妙。実際に演じられるところを観たくなる。ドラマ化されたらいいなあ。

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前作の著者さんのイメージとはガラリと変わるコメディ系です。最近笑いに飢えていませんか?
「自分で嘘やと思って言うことって人にも届かんのよ」(本書より)何も考えずにものを言うような彼に気がつかされることも多い雨ちゃんと私たち読者。
でこぼこコンビ、ふたりとひとり。面白くおかしいシェアハウスのルームメイトになったようでした。

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期待した展開とは違っていましたが、「いまどき」だなと思い、面白かったです。
現実は小説のようにうまくはいかないものだと、小説を読んで思い出したような、そんな気分です。
ドラマや映画になったら観たいと思いました。
ここまで感想を書いて、なにげなくタイトルを検索したら、PVがあったのでビックリしました。
そして、観てきました。雰囲気が想像どおりでした。ますます、映画化されるといいなと思いました。

読みながら、主人公の美雨に共感しながらも、じれったいような、腹が立つような、複雑な気持ちになりました。
それは、美雨の母の目線であり、姉の目線であり、親友の目線であり、そして、美雨本人の目線になっていました。

なかなかないような環境にいる主人公がとても等身大なところがとくに好きです。

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芸人たちの棲む大阪の古民家風シェアハウス。縁あって契約社員だった“美雨”もここで暮らすことになる。
売れる前の下積み生活をおくる“亨”と相方の“弓彦”。三人の不思議な関係性の中で美雨も共同生活を始める。
恋と友情の間の奇妙で絶妙の距離感の三人だが、穏やかな季節も過ぎ去りやがて嵐がやってくる。
人生、それぞれ「崖っぷち」。人生で必要なのは雨や嵐から身を守るパラソルか、
無事に到達できる着地点を模索するためのパラシュートが必要なのかを考えさせられる作品。

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