お医者さんが考えた認知機能を育むえほんコグトレシリーズ（全3巻）

『ケーキの切れない非行少年たち』の先生の監修によるトレーニング絵本。かわいく親しみやすい子どもたちと動物たちの絵。知育、とかトレーニングをしている、という感覚なしに、子供たちが楽しんで手に取り、遊ぶ、という作りになっているのが特徴。

データより）

コグトレとは；
「学習や生活で困らないよう社会面・学習面・身体面から子どもを支援する包括的トレーニングを指します。見る力、聞く力、集中力、記憶力、想像力といった力は「認知機能」と呼ばれているものですが、この認知機能は、学習や社会生活における基礎体力といえるものです。これが弱いと、将来さまざまなつまずきの原因にもなるのです。この絵本では、子どもたちが物語を通して特に学習面の基礎体力を付けることを目指しています。また、日常で起こりうる危険を察知する力を養う社会面のトレーニングも含まれています。」

■この本の素晴らしさは、イラストたっぷりのフルカラーの内容にあると思います。勉強勉強してなくて、楽しみながら頁を開くことができるのではないでしょうか。絵本としてすぐに手に取れるこういった本が、もっともっとたくさんあれば、個人差の大きい認知機能について、そのやや低い、苦手な子どもたちを救えるのではないかと感じました。
　ビジョントレーニングなど、鍛える、トレーニングするという分野の本が広がっていますが、そういった視点とは異なる立ち位置、展開をこの本は目指しているのだなあと思います。幼稚園、小学校など、多くの機関にこの本があればいいなあと強く思いました。

幼稚園ぐらいの子供にぴったり。
ちょっとした問題に答えながらお話が進んでいく絵本。
子供も楽しく遊びながら認知機能をはぐくめる画期的な絵本。
勉強しているという感じではないのでとっつきやすく子供にお勧めです。