へんしん！いろいろれっしゃ

いろいろれっしゃと周囲の風景の色との関係に気づくと、次に何色に変身するのか見当がつくようになります。
そうすると、自分と本の世界の距離が一気に縮まって身近なものになります。
「いろいろれっしゃは　へんしんれっしゃ」の繰り返しが楽しさを連れて来て、わくわく前へと進みます。
色を扱っているだけに、カラフルな輪郭の明瞭なイラストが目を引きます。
虹色れっしゃもいいけれど、くろいろれっしゃもかっこいい。どれが好きか言い合いながら読むのもいいですね。

乗り物大好きな子供とたくさん読んだ乗り物絵本。
そういえば、いろいろ、って言葉は、色がたくさんあるって意味か、ということを思い出した言葉の意味って毎日使っているのに気づかないというか忘れちゃうものだな。
まさに、いろいろ、色々、な蒸気機関車のおはなし。
汽車の色と、形と、走りながらどういうことが起こるのか、かわいい仕掛けがついていて、子供も大人も一緒に考えながら、節をつけて歌ったりしながら読めそうな本。
はっきりした色使いで、色の名前を覚える、ことにもなりそう。

この絵本は、色の変わる汽車の話です。機関車には顔が付いており、機関車だけでなく引いている貨車も、周りの状況に応じて、赤、青、緑などいろいろな色に変化します。自分で絵本を読める子はもちろん、読めない子も親が読んであげれば、色の名前を覚えるのにいいのではないでしょうか。

いろいろれっしゃはへんしんれっしゃ。いろんな色に変身しながら走ります。雨にぬれたら水色で、トンネルから出たら元の色。小さい子にも認識しやすい色の組み合わせと短いセンテンスで、楽しさが表現されています。0才児さんにもおすすめの絵本です。

この作者の方の本はいつもよく読んでいます。
今回もこどもが楽しめるレイアウトや話の構成が素敵でした。
色使いも読みやすく、何度も読みたくなるような絵本です。
出版されたら是非購入しようと思います。