学園の魔王様と村人Aの事件簿
織守きょうや
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刊行日 2022/06/29 | 掲載終了日 2022/06/20
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内容紹介
ライトノベルが好きな普通の男子高校生・山岸巧（やまぎし・たくみ）は別のクラスの眉目秀麗な生徒・御崎秀一（みさき・しゅういち）に本を拾って貰い、彼のスマートさに憧れを抱く。しかし御崎には、ヤクザの孫だとか、先輩をたたきのめしたなどの不穏な噂があった。
ひょんなことから御崎のたぐいまれなる推理力を知った山岸は、彼の助手として学校や町で起こる事件の解決に挑むことに。
「片方の個室だけいつも使えないトイレ」「犯人を見たのに名乗り出ない目撃者」「酒を飲んで寮から転落した先輩」「半グレの仲間割れが招く殺人事件」――些細な違和感を見逃さず、魔王・御崎は予想外の真相を導く！
おすすめコメント
「100％騙される」と話題のミステリー『花束は毒』で新境地を拓いた織守きょうやさん。その最新作は男子高校生ふたりが活躍するバディミステリです。
些細な違和感を見逃さず、あっという間に真実を導く探偵役・御崎くん。並外れた推理力と無敵の風格は、まさに魔王！ 一見、平凡なオタク男子の山岸くんも、「助手の才能がある」と御崎に言わしめる稀有な才能の持ち主です。そんなふたりが少しずつ仲良くなる過程は、微笑ましいを超えて甘酸っぱいほど。
しかし「ほのぼの可愛い」だけでは語れないのが織守きょうや作品。御崎＆山岸が追う事件は、様々な人の秘密に繋がり、予想もしない真相が浮かび上がります。「誰にでも秘密がある」という言葉がしっくり来る、毒の滲む事件の数々を堪能してください！
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784041113905 |
| 本体価格 | ￥0 (JPY) |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 946550
異世界推理ものかなあと思って読むと、全然違って、それともう一つ違ったのは、少しずつ少しずつ、バディを組むふたりの方向性があっちのほうに傾いていって、なるほどなあって思った。
推理内容は最初に出てきたトイレのが、なかなかスマートで、最後まで日常系でいってもいいのかもと思ったりも……。というのは、それ以外の事件は、途端に文章の密さが増してしまって、ふたりの関係性を楽しみにくくなったので。けれど、ふたりがふたりの特性を生かした推理を作り上げていくところは、面白くて、これもありかなあと思った次第。
他の青春推理物とみごとに差別化を図っていてて、この戦略はさすが。おそらくシリーズ化になると思うので、ここからどう展開していくのか、作者さん、編集さんの腕の見せどころ。読ませていただき、ありがとうございました。
