ゴッホの犬と耳とひまわり

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刊行日 2022/11/22 | 掲載終了日 2022/11/22

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内容紹介

Vincent van Goghの署名は本物か?
ゴッホ手稿の真贋とその来歴を追う。
実業家一族のファミリーヒストリーが謎を解く。                   

古いフランス製の家計簿に書きこまれた膨大な文書を翻訳してほしい、と文化人類学者河島からの依頼。最後にVincent van Goghと署名があって、ゴッホ直筆かもしれない。しかも署名付き家計簿は二冊存在するという。
贋作ならば、なぜ複数必要だったのか。

ぼくは翻訳を進めるいっぽう、家計簿の来歴を追った。

だが、謎は深まるばかりだった。

著者・長野まゆみ
東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。



Vincent van Goghの署名は本物か?
ゴッホ手稿の真贋とその来歴を追う。
実業家一族のファミリーヒストリーが謎を解く。                   

古いフランス製の家計簿に書きこまれた膨大な文書を翻訳してほしい、と文化人類学者河島からの依頼。最後にVincent van Goghと署名があって、ゴッホ直筆かもしれない。しかも署名付き家計簿は二冊存在するという。
贋作ならば、なぜ複数必...


出版社からの備考・コメント

★校了前の仮データを元に作成しています。刊行時には内容が若干異なる場合がありますがご了承ください。

発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方

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販促プラン

読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューを投稿ください!

著者・担当編集ともに楽しみにお待ちしております。

発売前作品のため、ネタバレや、読書メーターやブクログなどNetGalley以外の外部書評サイトで発売前にレビューを投稿することはお控えください。

ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。

★★★★★

作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は

恐れ入りますが<講談社 第五事業販売部>まで直接お問合せをお願い致します。

★★


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出版情報

ISBN 9784065297551
本体価格 ¥2,000 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

あの“ゴッホ”が家計簿をつける話? 違いました。
アート系ミステリ風味入りのエンタメで、読み応え十分。
美術に関しては詳しくないので、興味を引かれたのは、「森の中のお城」のストーリー展開と解釈を話し合う場面です。実在する絵本なのかもしれないと思わせるほどリアリティーがありました。
インクと画材の話も興味深かったです。
私たちが今見ている絵の色は、書かれた当時の色ではない! 考えもしなかったです。
変色すことに気づかないなんて…。色が変わってしまっても、名画は名画、天才は天才ということでしょう。
最後の、種のオチを読んで、「ひまわり」の絵を検索してしまいました。
登場人物の会話が楽しくてしゃれている長野さんらしい作品を存分に味わうことが出来ました。

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長野まゆみさんの本。どんな話なんだろうと思いながら読み始めた。
この作品の雰囲気、いいなと思った。
なんでもないような日常生活を送っているところへ、ちょっとした謎が持ち込まれ、それを静かな雰囲気の中で(登場する人物は少なくないのだけれど)探っていくその雰囲気が好き。
一ヶ所、「森のなかのお城」が物語そのままで挿入されている章があり、それもよかった。
ひょんなことからこの家で飼われることになった“ゴッホくん”という名の犬も、良い味を出している。

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長野まゆみさんの作品は初期の物を中心に読んでいましたが、こちらは今までとは違った印象を受けました。
ゴッホの署名が入った家計簿を調べてほしいと主人公に依頼した学者の河島は、当人にも自覚がある通り、とにかく語る人。会話文が1ページを超すことも頻繁にあり、初めは圧倒されました。あちらこちらへ広がっていく会話から、謎は思わぬ方向へと向かいます。
作中で鍵となる『森のなかのお城』という絵本が素敵で、どんな絵本か想像するのが楽しかったです。また、犬好きとしてはゴッホくんに癒されました。

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ゴッホの家計簿から、当時のゴッホやその周辺を読み解いていく物語なのかと思いきや、どうやらそうではなさそうだと察するまでに時間がかかってしまい、焦らされ、はぐらかされているように感じていた脱線部分にあまり注意を払っていなかったことが、私にとっては幸いしたのか、終盤で「ゲーム」の謎が次々と解き明かされてゆく様子に、驚かされました。会話調の説明文が苦手なのと、知識が足りないせいで難解な箇所もあって、読むのに苦戦しましたが、登場人物たちの雰囲気が好きでした。

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群像の連載からファンです。書籍化を心待ちにしたおりました。おめでとうございます。

長野まゆみさん新境地すぎる本作です。

確かに同じ地球を歩んでいた歴史の偉人に想いを馳せる時の、この史実と空想が混ざり合うような幻想さはなにも何も変え難いと思っています。
そして誰かの人生を思う時、その人の中にも必ずなにかの力学が生じることでしょう。

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家計簿にあるゴッホという署名は、本物なのか?!これだけでも、興味が湧きますが、作者が長野まゆみさんであること等など、読む前から楽しみでした。
長野まゆみさんの作品は、実は、随分、久しぶりなのですが、私が抱いている作風と違う気が…もしかして、新境地である作品なのでしょうか?
とにかく、結論として、とても面白かったです!
長野まゆみさんの新境地?と思いつつも、ゴッホについて、インクについて、紙、ザクロ、家具…その他たくさん、マニアックな話がたくさんで、おお!やっぱり、長野まゆみさんだ!と思いました。
このマニアックな話が実に面白い。
重要な役割を果たす『森の中のお城』の絵本も魅力的。
そして、犬のゴッホに癒されつつ…運命の出会いだったですね。

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タイトルに惹かれて読み始めたが直ぐにこれはゴッホにまつわる謎解きではないと気が付く。それでは犬は?耳は?ひまわりは?様々な形で『本』を取り囲む人々の話を、私たちは聞かされ謎解きは進む。本の森に静かに降る胞子、腐り始める本、文書に仕掛けた時限装置の件が心に残る。必要な登場人物は最初からすべて揃っていた。現代での仕掛人である河島が、実は全部分かっていたからなのか。そうでないなら少し都合がよすぎるような気もする。

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夥しいフランス語が書き込まれたゴッホの署名入り家計簿の翻訳依頼が発端となり、真贋を確かめる探偵ごっこの中で浮かんできた謎を追求する芸術ミステリー。
知的好奇心の塊が故に脱線が多い登場人物たちの、豊富な雑学が鏤められた会話がとても魅力的だった。反面、知識の乏しい私には情報量が多すぎて処理出来ず、会話をなぞるだけで一杯一杯で、なかなか本質が掴めず物語に入るのに苦戦した。作中作やインクと複数の要素が複雑に絡み合って、全く想像もしなかった真相に驚いたが、揺蕩う会話の中に全てのヒントがちゃんと隠されていた事にも気付き二度驚かされた。
「当たり屋の犬」という表現が凄く好きで、ゴッホくんと母の不思議な温度の会話が印象的で癒された。

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ゴッホの手稿の真贋を問うコレクターやオークション界隈の経済的なミステリーかと思ったら、もっとゆったりした非常に家庭的な、かつ学術的なテーマを扱うミステリーだった。いろいろな人物やモノが思いもよらないところで繋がり後半は一気読みでした。
しかしながら登場人物がみな思考レベルが高く、生活環境も芸術、学術が身近にある人ばかりで、今時のティーンエージャーで興味を持って読み進めることができる子はどの位いるのか…と。かなり読む人を選ぶ作品だと感じました。

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長野まゆみさんの作品は、中学生の頃に同世代を描いたものを読んでいたので、この作品の世界観に馴染むまでには時間がかかってしまいました。そして、国や時代をまたいだミステリーなのに案外身近なところに繋がりすぎているように思えました。とはいえ、紙の質感や重量感などの描き方、作中の絵本の内容など、ところどころに馴染みのある長野節を感じられました。

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タイトルから絵画好きにはたまらない本だろうと勝手に思い込み、
実際に読み始めてみたら想像と違う展開に戸惑いました。
紙、インクの専門的な内容になかなか理解が追いつかず
小説なのに読み進めるのに四苦八苦という貴重な経験。
終盤になって謎が解けていくうちに夢中になっていきました。
犬のゴッホくんの存在が息抜きになり、ありがたかったです。

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ゴッホの署名入り家計簿は本物なのか?そこから紐解かれる人々の物語。面白い。ゴッホが生きていた時代、そして後世に生きる人々の物語、複雑な因果の絡み合う、素敵な作品でした。何より登場する人々が魅力的で引き込まれました。楽しくて濃い小説です。

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