「くうき」が僕らを呑みこむ前に

脱サイレント・マジョリティー

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刊行日 2023/01/24 | 掲載終了日 2023/05/09

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内容紹介

すごく貴重な「自由」を享受しているのに気づいていない。自分の頭でしっかり考えていないと、あっと言う間に失くしてしまうのに──。生まれたときから身の回りにある「自由」と「民主主義」について、若い人の身近な日常に即して描く、「言論の自由」専門研究者と絵本作家のコラボレーションによる絵本。謎のイキモノ「くうき」の4コマ付き、プロフェッサー・ケンタによるコラム&解説付き。

すごく貴重な「自由」を享受しているのに気づいていない。自分の頭でしっかり考えていないと、あっと言う間に失くしてしまうのに──。生まれたときから身の回りにある「自由」と「民主主義」について、若い人の身近な日常に即して描く、「言論の自由」専門研究者と絵本作家のコラボレーションによる絵本。謎のイキモノ「くうき」の4コマ付き、プロフェッサー・ケンタによるコラム&解説付き。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784652205402
本体価格 ¥1,300 (JPY)
ページ数 90

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NetGalley会員レビュー

冒頭の引きがすごい。
一体どういうことなんだろう、とどんどんページが進む。
道徳的な内容だけどちょっとホラーな雰囲気が出ていて、危機感を持って読むことができるところがいい。
学校図書館には置いておきたい一冊。

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KYという言葉が流行って以降、空気の「存在」はだいぶ可視化されたが、「空気」自体の存在感は薄まっていないように感じる。『二番目の悪者』という絵本でも描かれていたように、ハンナ・アーレントが「凡庸な悪」と表現したように、「自分は悪いことに加担している」なんて自覚のない、そして自分のしていることにも自覚のない大勢の「一般市民」たちが「気付かぬうちに『悪』に手を貸してい」たという事例はたくさんあり、自分だけはそんなことはないと言い切る厚顔さを捨て、自分の発する言葉への自覚をそれぞれが持つことが大事だと思う。
「空気」の存在に気付くだけでなく、「空気」の持つ力に気付くための一助として、鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない』もわかりやすいが中高生向けとはいえ新書なので、文字量の多い本を敬遠しがちな生徒にもこちらは手渡しやすく、イラストもあって伝わりやすいのではないかと思う。

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くうきを読む」ということは、良い面でいえば「協調主義」とも言えますが、
日本社会の特徴として挙げられる「同調圧力」や「世間体」などから来るもので、
「子ども病」と表現される日本人の幼稚性を現わしていると思います。
この「子ども病」の根源は、「自立・自律ができていない個人と、ムードに支配されている組織」にあると
知恵蔵mini (コトバンク) に説明されていますが、
まさに民主主義が説く「市民社会」や「個人の尊厳」とは真逆の思想で、
日本で昔から続く「ムラ社会」でうまく生きていくために役に立つものですが、
日本国憲法が基礎とする民主主義とは異なるものです。

この本が教える実際の内容は、民主主義と民主主義を基に作られた日本国憲法、
「意識高い系」と嘲笑される同調圧力よりも「知ることの大切さ」、
「民主主義=多数決」と勘違いされることが多いが「対話と少数意見の尊重」、
戦争の被害と日本が起こした太平洋戦争の加害性 (戦争、徴兵制、平和の大切さ)、
日本の貧困問題、少数民族の迫害 (人種差別問題) など、
民主主義に関して学ぶべき多くのことが書かれています。

本文は漫画とともに小学生低学年でも分かるように書かれていますが、
各項と巻末にまとめられた「コラム」は、小学生には少し難しい内容で、
大人こそが知っておくべき内容だと思います。

書かれた内容で一つ批判するとすれば、「いまの日本の『言論の自由』は、世界最高」と題したコラムで、
日本国憲法の条文としては「世界最高」かもしれません。
しかし、日本社会の実態としては、「言論の自由」は守られていないことも指摘すべきでしょう。
たとえば、大日本帝国がアジアで犯した戦争加害の内容を展示する写真展や、
「表現の不自由展」に対する右翼およびネトウヨからの攻撃・妨害。
また、ジェンダー不平等や LGBQ に関する発言に対する SNS での誹謗中傷、
(ジェンダーに関しては旧統一協会から自民党議員への圧力が原因だと報道されましたが)、
人種差別、排外主義、歴史修正主義、陰謀論など、言論としては禁止すべき発言が野放しにされている状況。
また「言論の自由」に関係する「報道の自由度ランキング」は、過去の民主党政権で一時的に上がりましたが、
長期安倍政権で順位が下がり、2022年のランキングは71位です。
マスコミによる報道も SNS の発信も大日本帝国時代の「大政翼賛体制」と変わらない状況になってしまっています。

このような時代に抗うためには、日本国民一人一人が自立し、民主主義を学び実践することが大切だと思います。
この本は、そのようなことを知るきっかけになるのではないでしょうか。

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「空気を読む」ことは、その場のムード、流れ、そういったものを壊さないため。ゆえに、空気は読めて然るべきもので、読まない者はその場の異端児のように扱われがちだ。
しかし、読まないことで起きる軋轢、これが民主主義には必要なのだとわかる。
忖度なし。サイレント・マジョリティーに甘んじていてはいけないのだと思い知らされた。
ある本で、「言わないこと」を選択したということは、「言わない」という決意の表明であり、言わないからといって透明人間のように、その責任を免れるものではないということを読んだ。
民主主義の最大限の武器、「言える」ことを大いに行使しよう。わたしたちの未来のために!

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人間は社会的な動物であるとよく言われる。そして社会を作っている限りは、メンバーの持っている色々な意見を調整していく必要がある。しかし、ここで空気を読んで、単に声の大きい人に引きずられては、とんでもないことになる可能性がある。私達一人一人が、正しい情報をもとに、きっちり自分の意見を言っていかなくてはならない。そうでないと、心の中では反対でも、決まったことにいやいや従うといったことになるだろうから。

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【「くうき」が僕らを呑みこむ前に】
#山田健太 #たまむらさちこ #理論社

#空気を読む という言葉が数年前に流行りましたが、

その空気について、日本は良くも悪くも従順国家です。

災害があったら皆が助け合う姿は日本の誇りです。

しかし、基本的に多数派の意見が尊重することも多く、

皆がしているからという理由で否定されたり、傷つけられたりすることも多々あります。

#いじめ なんかもその代表です。

#サイレントマジョリティー
→物を言わない多数派のことです。

日本の半分以上がこのサイレントマジョリティであり、「みんなが賛成する意見に賛成だ」

という状況で、ほとんどの人が自分で判断せずに物事を決めるのは空気になるということです。

#選挙 なんかはほんとこれで、投票率が非常に低いですよね。

本書には副題にもなっていて、より具体的に細かくかかれていました。

また、文字も少なくて読みやすい本でした。

より知りたい人はコラムも一緒に読むことで知識も蓄えられます。

#戦争 や#核 #憲法 なども書かれていました!
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#くうきが僕らを呑みこむ前に
#空気
#くうき

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子供用の読み物だから少し大人にはきついかもしれません。わかりやすさ重視だからしょうがくでも読めるのかな。多数決の話しとか、だよねとかんじました。空気を読むということをちょっと考えさせられる内容だったような気がします。

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子供の頃から慣らされてきた《多数決》ですが、一人でも多ければそちらの意見が正しい!!って考え方は改めて考えてみるととても怖い。日本人は特に《空気を読む》事に長けていて、《同調圧力》にも屈しやすい様に思うし、自分もその一人だと思います。とても取っ付きやすい装丁と読みやすい中身からは想像できない怖い内容ですが、すごく大事な事が書いてある、そんな一冊。

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#くうきが僕らを呑みこむ前に

6年社会で国会と憲法を学習する4月、5月に読みたい。多数決には、対話と少数派の意見も取り込むことが大事だと、学校現場の教員ですら理解していないことが多い。

公文書改竄や、日米地位協定によって事件現場に立ち入ることができないことなど、昨今のおかしな流れについても事実が淡々と述べられているところがいい。

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