輝け！ブラインド社交ダンスサークル”キララ”の仲間達

筆者は、実際にブラインド社交ダンス・サークルの会員で、競技選手でもあります。

〇あらすじ
ナナミは新米の家事ヘルパー。
最初に受け持ったのは、上岡恭平７０歳、途中失明者で独り暮らしの男性だった。
上岡は、頑固でかたくな。ずっとパジャマ姿で家の外に一歩も出ず引きこもり状態。
口を開けば、
（なんにも楽しいことがない）
と暗いことばかり。
そんな上岡に、
（もう一度生きる喜びを感じて欲しい！）
と思ったナナミは、
（ブラインド社交ダンスサークルに行ってみませんか？）
と彼に体験レッスンを誘ってみる。

ナナミが働く介護・家事ヘルパー派遣会社の所長の謙一は、糖尿病による完全失明者でありながら、ブラインド社交ダンスサークル・キララを開催し、毎月競技会に出ている、超アクティブで活動的な男性。
謙一に相談すると、
「大歓迎だよ。うちのサークルには３０代から８０代、幅広い年齢層の会員が２０人近くいて、若手の全日本ラテンチャンピオンのカップルもいるよ。先生もいいし、おすすめだよ」
と告げられ、しぶる上岡を説き伏せて体験レッスンに行ってみると、そこには、ブラインド、晴眼者、色んな人たちがいて生き生きと楽しそうにダンスを踊っていた。
（こんな世界があったんだ…）
初めて見る光景に、ナナミは胸を高ぶらせるーー。

ブラインド社交ダンスに熱心に打ち込み、活動している人々の様子や出来事、人生模様や人となりを描いたエンタテーナメント小説。
ダンス場面もダンス競技会の場面もたくさん出てきます。

【著者紹介】
大阪出身。離婚後幼い子供をかかえながら、深夜書いた短編小説がある出版社に採用されたことをきっかけに、上京。
アパートに住みながら、ライターとウエイトレス、すき焼き店でのお運びさん…と二足のわらじの掛け持ち仕事で生計を立てる。
40代後半から、大手デパートの準社員となって働く。
デパートに長年勤め、現在は、ショッピングセンター内での洋服店で販売員をしています。
趣味ダンス。サルサ・インストラクターとして教えています。
社交ダンスのアマチュア競技選手でもあり、ラテンＤ級です。
八王子にある、元気な会長さんのブラインド社交ダンスサークルに入って会員さんと踊り、練習、レッスン受けています。

【出版にまつわるエピソード】
まだ発売したばかりですが、これから各方面に送ったりお知らせしたりと、販売活動をしていく予定です。反応を楽しみに活動して行きます。