小説・日本の長い一日

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刊行日 2023/03/22 | 掲載終了日 2023/03/22

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内容紹介

鈴木エイト氏推薦!!

「この小説は本当に全てがフィクションなのか。散りばめられた”真相”が現実とリンクした時、読者は戦慄するだろう」

 2022年7月8日、元総理が銃弾に倒れた。だがこれだけの重大事件でありながら、国民に対する情報発信は極めて少ない。この事件が起きた時、現場では、またその裏ではどのようなことが起き、組織や人々はどのように動いていたのか。警察庁での勤務経験もある元県警警部が、公安警察での経験を基にして書き上げた「非現実の中に現実を織り込んだ」小説。そこには、フィクション作品という最大限の利点を活かし「限界突破」を覚悟した内容まで書き込んでいる。

 本企画は実際の事件をモチーフにして新たな視点で捉え、事件の背後に何らかの陰謀は存在しないのか、 要人狙撃事件により翻弄される関係者と表面化しない側面、国内政治及び激変する国際関係を描いた新ジャンルのフィクション小説である。

 著/本郷矢吹

●著者プロフィール

1967年東京生まれ。某県警に拝命後、警察本部で外事課に籍を置き、韓国語の能力を活かして朝鮮半島を中心とした周辺国の情報を担当。その間、国内外の情報機関の担当者と交流を持ち、国際情勢に幅広く精通する。警察庁では危機管理を担当した経歴も有する。

●ストーリー

元総理が息子洋介の選挙応援演説中に群馬県高崎市内で狙撃されて死亡する。狙撃現場の警備責任者、県警本部、内閣官房調査室、メデイア、そして家族の長い一日が分刻みで動くなか、直後に逮捕された被疑者は元陸上自衛官だった。この人物を、主人公の山田は2週間ほど前から知っていた。山田は警察庁外事課長で、友人の防衛省情報課長の井上から被疑者である石田悠人の出入国確認を依頼されたためだった。その瞬間から、真相を探ろうとする二人の運命は、思わぬ方向へ動き出す・・・

●リアル感のある設定とストーリー

小説でありながらも、現実の世界をより忠実に再現しようとした作品で、同時に政治的、国際的な側面をわかりやすく説明している。主線では事件の全容解明が展開する一方、伏線では情報戦が展開しながら、そこに登場人物の複雑な思いが絡み合う。

●狙撃事件発生時の関係各機関の動き

事件現場での動きや各監督官庁、政府の動きを個性的な担当者によってリアルに、そして分かりやすく構成。

●事件の動機から見る被疑者の決意と新たな関係者

「政策が気に入らない」ことが狙撃理由だと警察は発表。その動機は、真実だったのか?

●宗教団体に傾倒する報道

宗教団体に傾倒する報道。問題のある団体ではあるが、本質の話なのか?この狙いは何であり、そこから見えるものは?

●なぜ、元総理は狙撃されたのか?

既に政界から引退を表明した元総理。その人物を殺害する意味はあったのか。そして、その目的は何であったのか。

●日本を取り巻く世界情勢

ロシアの侵攻や北朝鮮のミサイル発射、そして、中国の台湾統一問題。日本はアメリカとの軍事同盟だけで問題はないのか?

鈴木エイト氏推薦!!

「この小説は本当に全てがフィクションなのか。散りばめられた”真相”が現実とリンクした時、読者は戦慄するだろう」

 2022年7月8日、元総理が銃弾に倒れた。だがこれだけの重大事件でありながら、国民に対する情報発信は極めて少ない。この事件が起きた時、現場では、またその裏ではどのようなことが起き、組織や人々はどのように動いていたのか。警察庁での勤務経験もある元県警警部が、公安...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784910825106
本体価格 ¥1,600 (JPY)
ページ数 352

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NetGalley会員レビュー

作者の経歴と内容に惹かれリクエストしました。
「小説」としたのであれば、リアルなディテールをもすべて書いてしまえばいいのでは?
興味本位で、さらっと立ち入って、さっと去るみたいなスタンスで読む作品ではなく、
読みきるのにも、かなりの気力が必要と感じました。
作者の筆力と熱量を感じる作品です。
この時期に、この方が、この本をだすことに意義があるのだと思います。
貴重な原稿をありがとうございました。

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本書は安倍元総理の暗殺事件からヒントを得て書かれたフィクションではあるが、当初思っていたのと全く違う世界に連れて行かれ、いい意味で裏切られた作品だった。平凡な一市民の私には、全く無縁のように見える世界の裏側の情報戦略。政治家や警視庁、防衛省、外務省、そして新聞記者。それぞれの組織にいる人たちが、日本のCIA、JCIA成立に尽略を尽くしていく。最後の最後まで反対派の妨害などにあいながらも、チームが一体となって諦めない努力を続ける姿は、手に汗握るようなシーンの連続だった。最後に著者について書かれたあとがきを読んで、本当に小説に出てきたような人が存在することを改めて知った。小説の内容も入り組んでいて、一読で全てを理解したとは言い難いが、今までとは世界が違って見えてきた事は確かだ。非常に読み応えのある大作だった。自分の頭で考えること、言葉が私の脳裏に強く刻み込まれた。

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安倍氏暗殺を、巷で噂された屋上スナイパー説で修飾して日本に暗躍する者たちを臨場感抜群に書き上げたノンフィクションノベル。その主題は「同盟に仲間あれど諜報に仲間なし」といったところだろうか。語りたいことがたくさん詰まっててやや交通渋滞気味だけど、丹念に読むと著者が体験・危惧しているであろうことが行間からじんわりにじみ出てくる本となっている。

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警察OBの作家といえば最近は濱嘉之氏が思い浮かびますが、本書を著された矢吹氏もこれからインテリジェンスをはじめとした警察小説を書き続けて欲しいですね。警察を舞台とした作品が好きな私には待望の新人です。本書も安倍元総理の狙撃事件をモチーフにされているのかなと思いきや、実はもっとスケールの大きく、この作品の軸はこちらだったのかと気付かさせられました。次はシリーズ化できるキャラクターの誕生を期待しています。

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