放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件

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刊行日 2023/06/26 | 掲載終了日 2023/11/06

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内容紹介

本屋大賞ノミネート作家・知念実希人による初の児童書本格ミステリシリーズ!

殺人事件はない。でも、トリックは超本格的。

大人も子どもも楽しめる、親子で安心して読める、児童書ミステリができました!

(あらすじ)

夜の学校。プールに放たれた金魚。だれが、なんのために?

依頼人は、先生。

ある夏の日に学校で起こった事件を解決するために、4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ」が動き出す!

「ぼくは読者に挑戦する」

名探偵・辻堂天馬の挑戦に、キミはこたえられるかーー?

対象:小学校中学年から〜(総ルビ)

●「大人のミステリ小説とまったく同じ手法で書きました」知念実希人

→「人生初の“伏線回収”を子どもたちへ」をコンセプトに、考える楽しさ、謎を解く気持ちよさを人生で初めて感じられる児童書を目指しました。本格ミステリ作家が本気で書いた、大人が読んでもおもしろい親子で楽しめる一冊です。

●挿し絵には、キャラクターがとっても躍動的な「Gurin.」さん

→キャラクターデザインやグッズイラスト、MVイラストで人気のイラストレーター!本Twitterフォロワーは4万人。本文内にはカラーの挿絵もたくさん入っています。

●シリーズとして、2023年冬に第2巻、2024年春に第3巻を刊行予定!

→第2巻は「雪のミステリーサークル」です。お楽しみに。

<著者プロフィール>

知念 実希人(ちねん みきと)

1978年、沖縄県生まれ。東京在住。

東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。

2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』が、‘ 18、‘ 19、‘ 20、‘ 22年の本屋大賞にノミネートされる。著作多数。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。


本屋大賞ノミネート作家・知念実希人による初の児童書本格ミステリシリーズ!

殺人事件はない。でも、トリックは超本格的。

大人も子どもも楽しめる、親子で安心して読める、児童書ミステリができました!

(あらすじ)

夜の学校。プールに放たれた金魚。だれが、なんのために?

依頼人は、先生。

ある夏の日に学校で起こった事件を解決するために、4年1組の辻堂天馬・柚木陸・神山美鈴、通称「ミステリトリオ...


出版社からの備考・コメント

「人生で初めて出会うミステリ」がコンセプトです。
低学年向け図書からのステップアップにもぴったり。

「かいけつゾロリ」「おしりたんてい」などの小学校低学年向け読み物に親しんできた子どもたちに、その次の段階となる「本格ミステリ」を楽しんでもらいたい。この本で、考える楽しさ、謎を解く気持ちよさを知った子たちは、その後、小学校高学年文庫、そして大人向けの推理小説へと、一生の「ミステリ好き」になってくれるはずです。

作・知念実希人

※書影は仮のものです。
※ゲラは校了の前のデータにつき、修正が入る可能性がございます。

「人生で初めて出会うミステリ」がコンセプトです。
低学年向け図書からのステップアップにもぴったり。

「かいけつゾロリ」「おしりたんてい」などの小学校低学年向け読み物に親しんできた子どもたちに、その次の段階となる「本格ミステリ」を楽しんでもらいたい。この本で、考える楽しさ、謎を解く気持ちよさを知った子たちは、その後、小学校高学年文庫、そして大人向けの推理小説へと、一生の「ミステリ好き」になっ...


おすすめコメント

<読者の声>

・ぜんぶの話がおもしろい!最初から最後まで。(小1)

・問題がかんたんじゃない。最後がいっぱいあってびっくりする。殺人とかじゃない、怖くない、幽霊系とかでもない。(小3)

・謎解きがむずかしい言葉でないからよくわかる。ちがう事件と事件がつながっててびっくりした!途中でちょっとだけ気づいた、でも共犯だとは思わなかった。何回も驚いた(小1)

・こわい話がきらいだけど、これはやさしいお話だから好き(小3)

・ぜんぶワクワクした(小1)

・いわゆる「伏線回収」を人生で初めて体験したようで気持ちよかったのか、「早く学校のみんなに広めたい!」と言っています(母)

・ものすごい楽しかったようで、ずっと大騒ぎでした(母)


<読者の声>

・ぜんぶの話がおもしろい!最初から最後まで。(小1)

・問題がかんたんじゃない。最後がいっぱいあってびっくりする。殺人とかじゃない、怖くない、幽霊系とかでもない。(小3)

・謎解きがむずかしい言葉でないからよくわかる。ちがう事件と事件がつながっててびっくりした!途中でちょっとだけ気づいた、でも共犯だとは思わなかった。何回も驚いた(小1)

・こわい話がきらいだけど、これはやさし...


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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784909044457
本体価格 ¥1,100 (JPY)
ページ数 160

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子どもだけではなく、大人も楽しく読める物語です。イラストが物語のイメージに合っていて、想像の世界が広がりました。
事件を解決するヒントが、ちりばめられていて、思わぬ伏線もあり、ワクワクしながら最後まで読みました。

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「ようこそ。ミステリ好きの人生へ」という始まりの言葉にワクワクする。「人生初の“伏線回収”を子どもたちへ」をコンセプトに書かれたとあり、殺人事件やお化けや超能力は出てこないけれど、しっかりと本格ミステリのお作法に則ってWho・Why・Howの謎解きの面白さを味わわせてくれる。
終盤「読者への挑戦」もあり、これをミステリの入門書にできる子どもたちが羨ましい。
私もルパンや少年探偵団から読書にハマったので、本を通じて世界が広がった知念さんの気持ちがわかる!
ぜひとも小学校の教室や図書室に置いて欲しい1冊。次巻も楽しみ!

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これは面白い!子どもたちが本を好きになるきっかけになること間違いないです!大人の私でも難しい謎解き、そして舞台は子どもたちに身近な学校。ミステリに付き物の殺人などの怖い話も一切ない。子ども向けのミステリとして完璧だと思います。さすが知念先生ですね。続編も楽しみです。

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当然子供目線では読めないけど、小学生時代に出会っていればたのしめたと思うし、
推理小説を読むきっかけになっただろうと思う。
今回は推理しないでお手並み拝見というスタンスで読んだが(上から目線)、
次回作からは一緒に謎解きをしてみよう!

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明るくておてんばな美鈴、ミステリ小説が大好きな天馬、ちょっとした特技がある陸。3人は「ミステリトリオ」と呼ばれる小学4年生。そんな彼らに持ち込まれた担任の理子先生からの相談とは・・・。
小学校中学年から読める内容ですが、ちゃんと本格ミステリなので大人でも楽しめると思います。途中で挟まれるお約束のアレも健在です。
この作品を読んで考える楽しさや謎を解く気持ちよさを知った子供たちが、児童向けから大人のミステリ小説にハマっていったり、将来ミステリ小説家になったりするかもしれないと思うとワクワクします。そのためにも、この作品が気に入ったら、第2弾以降もぜひ読んで欲しいと思います。

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現役医師でありながら多数の作品を執筆されている知念実希人先生の初児童向けミステリ小説。
物語の展開を追ううちに、作者が段階的に準備していた小さな伏線が、いかに大切な役割を果たしているかが明らかになっていきました。特に最後の結末に至るまでの展開がとてもスッキリとして見事でした。

ミステリというジャンルゆえに細かなレビューは出来ませんが、この物語からは「誰かを助けることの大切さ」が伝わってきます。

主人公たちのキャラクターも素晴らしいと思いました。フレッシュな魅力があり、それぞれに個性が光っています。特に、ミステリオタクの名探偵くん、運動神経抜群の明るい女の子、大人しいけど合気道が強い主人公の組み合わせがバランスが良くグッときます。

この小説は大人も子どもも楽しめる素晴らしい作品だと思います。伏線回収の見事さや、優しさや人間性が詰まったストーリー展開、そしてキャラクターたちの魅力など、読者を飽きさせずに引き込みました。おすすめできる一冊です!

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数々の名作ミステリを発表している知念先生のジュニア版ミステリとなれば、期待度大!全てのヒントが出揃った時点で「読者への挑戦状」が差し込まれたり、カラーページが効果的に入っていたりなど本のつくりが非常に凝っており、視覚的にも楽しませてくれる。物語自体は子どもが安心して読める日常の謎系ミステリ。本の中で古今東西のミステリ小説が紹介されている点でも、子どもたちに良質なミステリブックガイドとしておすすめできる。

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著者が、子どものころ読書の楽しみを知った本が「奇巌城」だった、とあとがきにあった。そこからどんどん世界は広がり、ミステリに限らずたくさんの小説を読むようになったと。ああわかるなあ・・・と思う。アルセーヌルパンの活躍。図書館にある、たくさんの人に読まれて角が擦り切れたようなかたい表紙の結構重い本を、かたっぱしから読んでどんどん世界を広げてゆくあの感じ。今や売れっ子作家になった著者が子どもたちに向けて、そんなきっかけになる本になれたら、という思いが伝わる。明快で、子供たちの心の機微をも描いた、楽しい作品でした。
続編も楽しみです。

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思えば、私が初めて手に取った小説はミステリであり、初めて最後まで読み果たした小説もミステリでした。
 図らずも私が作中の彼らと同じ小学生四年生の頃です。
 もし当時、私が本作と出逢っていたら、間違いなくミステリ小説の興趣に惹かれていたことでしょう。

 まず、登場キャラ(主にミステリトリオ)の立ち居振る舞いが明るく卑屈でないからこそ、ミステリという作風の持つ不安気な空気を打ち払っていました。夜の校舎の調査も、ちょっとした冒険心を味わせてくれます。
 私的に読んでいて良いなと思ったのは、トリオの彼らにはそれぞれに与えられた役割があって、解決へ至るまでの道筋には「友達の尊さ」や「他人とは違う自らの強みがある素晴らしさ」が表れており、真相解明に際しては、「大人になっても決して忘れてはならない大切な要素」が詰まっていたことです。
 そうして解決に至った後の天馬君の言動は、名探偵ならではの魅力に富んでいて、いやはやこれは彼に憧れる少年少女が増えるのではないかと思いました。

 本作が「児童書ミステリ」と銘打ちし、読者層である小学生が事件と推理の楽しさを味わうのに相応しい一冊であることは間違いありませんが、「親子と読んでも楽しめる」理由にも納得です。
 なにせ扱われるロジックと伏線の妙が、決して児童向けとしてのみ迎合されたものではなかったからです。因みに大人の私は完全に負けました。
 よく考え頭を柔軟にできれば、きっと解決の端に指をかけることができる。
 これはつまり、子供が一人で謎に挑めば「名探偵の気分をすこぶる感じる」ことができ、親子で挑めば「必然的にコミュニケーションが生まれる」ことにもなるわけです。
 今すぐ本作を片手に過去へ戻りたくなりました。

 ページのそこここで挟まれるイラストも可愛らしく、今にも動き出すんじゃないかと声が聞こえるのではないかと錯覚しそうになりました。
 巻末にはミステリトリオの紹介や作中に出てきたミステリ小説の紹介などもあって、本作を正門としたこちら側の世界への誘いにも最適。
 いずれ新たなミステリ作家の誕生を期待したくなるほどです。面白かった。

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小学4年生の探偵団。
それだけでもワクワクするのに、彼らには学校の一室が「ミステリクラブ」の部室として与えられていて、そこは秘密基地のよう。
スポーツ万能美鈴ちゃん。ミステリ好きの天馬君。実はボディガードもできる陸君。
地図や図解付きで楽しさも倍増。
ミステリ作家が書く物語は、児童書とはいえ手加減なし!
続編も楽しみです。

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面白くてどんどん一気に読んでしまいました。子どもが一番長い時間を過ごす学校で「事件」が起きて、それをミステリー好きの子どもが情報を集めて状況判断をして筋道を立てて解決していく過程はワクワクさせられました。普段は本ばかり読んでいる静かな子が事件で一転キビキビと動くさまに引き込まれました。性格も好みも全然違う仲良し3人組というのもいいですね。私が子どもの頃読んでいた「マガーグ探偵団」というシリーズを思い出しました。大人でも楽しく読める、子どもでもわかりやすいミステリーだと思いました。シリーズになって物語が増えたら、学校にこんな「ミステリクラブ」が本当に増えていくかもしれないな、と感じました。

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久しぶりに児童書ミステリーでおもしろい本に出会いました。
まさか作者か児童向けを書いてくれるとは!嬉しいです。
挿し絵も子どもたちが好きそうです。
読者にも犯人を考える時間があるので、一緒に謎ときをしているようで良かった。
ぜひ子どもたちに読ませたい

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知念先生初の児童書本格ミステリシリーズ第一弾
[ようこそ。ミステリ好きの人生へ]
最初のこの言葉とても好きです。まだミステリを読んだことのないお子さんが、ミステリを好きになるきっかけになる本かもしれません。

学校のプールに放たれた金魚。いったい誰がなんのために?
「ミステリトリオ」が事件解決のために動き出します。
そしてミステリトリオの一人、名探偵の辻堂天馬くんからの挑戦状にこたえられるでしょうか。推理する楽しさを味わいながら、ぜひ挑戦してほしいです。

挿し絵がとても可愛く、おまけの天馬くんの読んでいる小説紹介もいいですね。
親子でぜひミステリを楽しんでほしいです。

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本格ミステリ作家の書く児童向けミステリって一体どんなお話だろう…と、興味深く読ませていただきました。
小学生が主人公で、起こる謎も誰かを傷つけるようなものでなく平和な世界。だけど、大人顔負けの鋭い推理力や、伏線回収もちゃんとあって、しっかりとしたミステリ小説。
最後までワクワク。とても面白かったです。

これを読んで、鮮やかに謎を解決する天馬くんや、"ちょっとした特技"で事件解決のサポートをする陸くんへ憧れを抱く子もたくさん出てきそうです。
挿絵も雰囲気にピッタリで、イメージが湧きやすくて良かったです。次のお話が楽しみです。

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一気読みならぬ立ち止まり読み!
ミステリーは、ついつい犯人が知りたくて一気読みしてしまいますが、今回は違いました。
天馬くんの罠にまんまとかかり、ページを前に繰って犯人探し。どこかにヒントが隠れてないか?念入りに読んで見つけました!
そこから先は、答え合わせのようにドキドキ。立ち止まり読みならではの新鮮な感覚です。
半分しかあってなかったけど、自分で解いたという爽快感。ミステリーの新境地ですね。
ラストもほんわか。小学生にも安心して読んでもらえます。天馬くんのセリフがまたよかったよね。書いてなかったけど、きっと当事者はみんなの前でちゃんと謝ったんじゃないかな?と想像しました。
あ、これも天馬くんの罠?

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少しばかり既視感がありますが、子どもたちが楽しみながら頁をめくる姿が想像できます。イラストも魅力的で、意表をつく展開をみごとにサポート、装丁も凝っていて、こんな素敵な本を手にできる今の子どもたちってなんて幸せなんだろうって思いました。有名な推理小説の名作をちりばめ、そして最後にはしっかりと紹介してくれていて、この本からさらなる広がりが期待できそうです。子ども向けの推理ものといえば、やはり、はやみねかおる先生が人気をほこっていて、その牙城を崩すことができるかどうかは、これからの作者さんの本気度しだいなんでしょうね。子ども向けの本だからこれくらいでいいかあ、すぐれたトリックは大人向けで使おうなんて考えていたら頓挫してしまうので、これからが本当の意味での勝負なのでしょう。期待しています。

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思わずもう一度見直した。あの知念先生が児童書?と。ならばミステリも児童文学も大好きだから、読むしかない。
名前の始めを並べて「ミステリトリオ」とクラスメートから呼ばれる、小学4年生の美鈴、天馬、陸。Gurin. 先生のカラー挿絵からは、3人の個性溢れる雰囲気が伝わってくる。その3人が放課後まで残ることを特別に許された部屋が、通称「ミステリクラブ」。ここまで揃っていたら、小学生版「日常のミステリ」が起きないはずはない。
今回は名付けて『金魚の泳ぐプール事件』。それぞれの得意分野を使った調査が頼もしい。そして解決編に入る前の、まるまる1ページを使った天馬のこのセリフに思わず拍手。
『ぼくは読者に挑戦する』
それから、今までの物語に散りばめられていた要素だけを使い、キッチリと事件を解決する天馬。更にその「犯人」への対応は、優しく思いやりに満ちたものだった。
読み手である小学校中学年に対して様々な配慮をしながら、ここまで本格ミステリをやった児童書はなかった。それも、読み手を引きつけるキャラクターや、学校生活での身近なことに関する事件と、魅力いっぱいにして。だからこそ、二度読みをして欲しい。ストーリーや挿絵に散りばめられたヒントを再確認するという、本格ミステリの醍醐味を、小学生にも味わって欲しい。そして、「本を読む楽しさ」を堪能して欲しい。そう思った。

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子どもの頃にもっとこんな作品に出会いたかった!
ワクワク謎解きのステキなミステリ小説です♡
一見なんの関係もない出来事が徐々に…
大人の人が思考回路の柔軟運動として読むのにもいい作品だと思ったので親子でも楽しめるかな- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b

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ミステリー入門編として、子どもたちにオススメしやすい本。
しかもあの知念さんの本…!
読者への挑戦状つきなので、子どもたちもワクワクすること間違いなし。人の死なない日常ミステリーで、学校図書館ですぐにでも紹介したい本です。次作もたのしみにしています。

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こども向けの「はじめてのミステリ入門」として、オススメしたい!
事件の舞台となる学校周辺地図や挿し絵が充実しており、読書に馴染みがなくてもしっかりと想像の手助けをしてもらえます。
また、主人公の愛読書として作中に出てくるミステリの名作が巻末で紹介されており、ハマる子はミステリ沼へと一直線でしょう。

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神山美鈴、柚木陸(主人公)、辻堂天馬の3人が学校のプールに金魚が放流された謎に立ち向かうホワイダニット。ものの見事に騙されました。登場人物は少ないので、犯人は想像できるんだけど、ホワイで膝を打ちまくるハメに。イラストまで使ったトリックを堪能しましょう。同じクラスの早乙女さんが突然買い始めた猫がキー。ネコ好きの知念氏だけあって、謎へのはめ込み方が実にうまい。登場人物で好きになったのは辻堂君だろうか。辻堂君の謎への欲求ぶりと活字中毒ぶりは同著者の天久鷹央を思い出す。柚木くん、いっぱい振り回されてほしいね。

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人が死なないやさしいミステリで、楽しみながら、論理的思考を鍛えるのにとてもいい小説だと思います。すでにシリーズ化が決まっていて、この「金魚の泳ぐプール事件」で心をつかまれた読者が心待ちにする様子が思い浮かぶようです。中学生も著者のファンが多いので、番外編で中学生が活躍する事件もあるといいなと思います。

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大人向けと同じようにしっかりミステリしてました。さすが知念先生!夜のプールで泳ぐ色とりどりの金魚がとても綺麗にキラキラとした光景で想像できて、そのあとは夢中になって読みました。個性的なキャラクターたちでユニークなミステリクラブの誕生ですね!イラストも可愛くとても読みやすいです。これからの、このミステリクラブの活躍を楽しみにしています。

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現役の医師でもある著者による学校ミステリ。探偵役は小学4年のクラスメート、神山美鈴、辻堂天馬、柚木陸の通称ミステリトリオと呼ばれる3人。ちなみに、その名前は各自の名前(美鈴のミス、天馬のテ、陸のリ)から取られたものだ。なお、その中でも本物の名探偵は辻堂天馬で、あとの二人は助手のような役割である。
 事件の方だが、学校で水泳の授業の始まる前の日、プールに色とりどりの金魚が離されていた。いったい誰が、何のために。この謎を解明するのがミステリトリオという訳だ。児童書なので、殺人事件なんかはおこらないが、ちょっとしたことが、事件を解き明かすための伏線になっており、なかなか面白いミステリになっている。そして読んだ後は、ちょっぴりほっこりとした気持ちになるというのも児童書ゆえか。

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その昔、子供がは初めて読むミステリといえば、ポプラ社の少年探偵団シリーズだった。クラシックなシリーズだが、誰もがドキドキしながら読んだものだ。ミステリ好きになれば、それから先にさまざまなミステリへと手を伸ばしたものだ。
その後、ミステリ好きのきっかけとなる作品は増えた。小説では「かいけつゾロリ」シリーズがあれば、映画では「名探偵コナン」シリーズがある。特に「名探偵コナン」には名作ミステリを底本にしたストーリーも多数あり、本格ミステリの要素も含まれていたりする。
その作品は、少年少女がミステリ好きになる新しいきっかけになるべく誕生したシリーズだ。いわゆる「ジュブナイル」だがレベルは高い。さすが、当代切っての売れっ子ミステリ作家が書いたものだけある。
登場人物それぞれのキャラクターもいい。この先どのように活躍するのか楽しみだ。
読書の機会は減り、出版危機の時代と言われて久しい。子供の頃から読書に親しみ、読書が習慣化することで将来の読書人が育っていく先行投資として、この作品はぜひ成功して欲しいと思う。

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児童文学らしいミステリー。気弱なのかな?という陸くんが気の強い美鈴ちゃんに振り回され、探偵・天馬くんと3人で仲良し。巻末に天馬くんのオススメミステリー小説が出てくるし、作者の知念さんの子ども達にミステリーが好きになってほしい気持ちが伝わるお話しでした。

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知念実希人さんの書かれた児童書は初めてなのでどんなものかな?と思い読んでみました。

内容的には小学生中学年くらいがターゲットですかね?ほのぼのした感じで読みやすく本に馴染むための一歩めになり得そうな感じでした。

私はマガーク少年探偵団が探偵ものの導入だった事を思い出しました。

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「人生初の"伏線回収"を子どもたちへ」をコンセプトに、知念実希人氏が書いた児童書ミステリ、と聞けば、読まずにはいられない!
初めてミステリ小説を読んで、あちこちに散りばめられた伏線を見事にまとめて、謎を解決する結末に、驚きと感動で心が震えたことを思い出しました。
本作は子ども向けに書かれているので、残酷な描写もなく、安心して小学生にもオススメできます。
けれど子どもだましな仕掛けはなく、大人でも十分楽しめるミステリ入門書。
ぜひ小学校の図書館にも置いてほしい!
そして、より多くの子どもたちに、ミステリの面白さを体感してほしい。

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勤務校で児童向け推理小説が人気なので、新シリーズをと思い読みました。
絵のスタイル、本文中での分量などちょうど良く、子どもが手に取りやすいと思います。また事件や謎解き部分、簡単過ぎず難し過ぎず、こちらもちょうど良いと思います。
ただひとつ「司書がうるさいので、図書室でしゃべれない、お菓子が食べられない」という旨のくだりがありましたが、ここが学校司書的には引っかかります。勤務校は公立小学校の図書館ですので、公共、その他一般的な図書館を正しく使うための利用者教育もしています。「静かに、期限を守って、資料の汚破損防止のために飲食禁止」は、一般的な図書館利用のマナーで、うるさい司書がいなければやっていいこと、ではありません。また最近は、図書「室」ではなく、学校図書「館」という言い方が一般的かと思います。
この「引っかかり」を理由に、勤務校への導入は見送ろうかと思います。その他の点では勤務校のニーズにあった本ですので残念です。次巻に期待しています。

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主人公が小学生の子ども向けに書かれたミステリー。
3人組の活躍が楽しい一冊。
児童書なのでこのぐらいのボリュームが適切なのかとも思うが、一つの事件では物足りない感じもする。
小学生向けによくあるように、シリーズ化されていくのか。
筆者のミステリー愛が感じられる。作品に出てくる有名なミステリー小説の説明が巻末にあるが、この本のターゲット層が読むには少し難しい気もする。
些末なことではあるが、現在、プールには錠剤の塩素を投げ入れることはほとんどありません。(顆粒等を使います)また、プールに異物があった場合、安全性が確かめられるまで使用できません。万が一ガラスの破片や薬品などがあったら大変です。金魚をすくえばいいというわけでなく、場合によっては水の入れ替えを行います。

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少年探偵団。
ミステリー好きなら、憧れたことが必ずあるだろう。
そして快適な秘密基地。
子どものころ、空想で描いていたワクワクする出来事を、いつからリアルと比較するようになってしまったのか。
実に大人になるってつまらないな、そう思える物語だった。
ささいなミステリーから、思わぬ人間関係が明かになり、いじめっこの優しさが見えてきたりと、意外性に心をほっこりさせた。
昨今、子どもに読ませてもいいかな、と思える本が少ないのではと思っていたやさき、この本ならばいいなあ!と安心できた。
大人の視点での、いいなあ!など、子どもには迷惑かも知れないけど、やはり良い本と出会ってほしいといつも願っている。
ミステリーの最初に、この本と出会えたら幸せだな。そう思える質のよい物語だった。

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伏線回収の醍醐味を味わえる子どものためのミステリー登場!
ありそうでなかったタイプのミステリーだ。謎解きのヒントを拾い集める気持ちで読むうちに、文章を丁寧に読むようになって読解力も上がるオマケがついてきそうだ。キャラが立っているから、登場人物のイメージもしやすくて、秘密基地な場所もあって憧れ性もある。……流石です

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殺人事件が起こらず、安心して読めるミステリです。想像以上に本格的で驚きました。そのうえテンポよく読めます。
解決編での謎解きの道筋や動機がわかりやすく、「だれが」「なぜ」「そうなったのか」「そうしたのか」が理解しやすい。そのため、内容が頭に入ってきやすいのが本当にいいです。
ミステリにありがちな読者への挑戦もよく、絵もかわいらしいです。

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表紙の3人が学校で起きた事件を解決する、知念先生初の児童書本格ミステリー。
小学生から中学生ぐらいの年齢層がターゲットなので、スラスラ読みやすいですが最後に本格的な謎解きも用意されているので、子供はもちろんですが大人でも楽しめ、親子で推理しあうのも楽しくていいかもしれませんね。
子供の頃に読みたかったです。

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すごい!殺人は起きないし、怖いわけでもないのに、本格的。現場の見取り図、読者への挑戦状、名探偵の名台詞まで。ここから大人向けのミステリを読んだって楽しめるし、間口の広いミステリ入門書ですね。今から読める読者がうらやましいです。

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著者初の児童向けミステリ。美鈴・天馬・陸の「ミステリトリオ」が
身近に起こる事件を解決します。解決の過程も分かりやすく、
小学校低学年から楽しめます。大人が読むと小学生時代を
懐かしむことができます。人が死なない、読後がすっきりする物語です。

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知念実希人氏による子どものための本格ミステリ。これがシリーズになるというのだから楽しみで仕方ない。
学校の隅っこにあるミステリクラブの部室の設えが本当にすごい。こんな部室なら入り浸りたい!大人のミステリをたしなむ辻堂天馬の堂に入った推理の筋道にぞくぞく。緻密に貼られた伏線も膝を打ちたいほどのみごとな回収。
何より謎解きだけではなく、クラスメイトの心を推し量ることのできる子どもたちに感動しました。ミステリトリオがおなじみになるまで、シリーズ追っかけます!

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売れっ子知念先生の楽しい児童書ミステリー。表紙からして、いい年した大人までワクワクするじゃありませんか。小説だからできる学校内の奥深くにある「ミステリクラブ」、挿画も「ふむふむなるほどね」と、時間の流れを再確認する懐かしい感覚で、あっという間に読破しました。ご自身がワクワクされた海外のミステリーを踏襲されたかのような世界がそこにはありました!

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分かりそうで,見落としていたヒントなどがあったりして,そうだったか〜と楽しめました。3人のキャラクターもいいですね。そう長いお話ではありませんが,本格ミステリを十分味わえました。これからの続刊を楽しみにしています。

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知念さんが。大人のミステリ小説と全く同じ手法で書いた、子どもも楽しめる本格ミステリが どんな話なのか、読む前から楽しみでした。主人公はイギリスからの帰国子女で、ホームズに傾倒している天馬と、同じクラスで天馬と共に「ミステリトリオ」と呼ばれている陸と美鈴。陸は合気道の心得があり、美鈴は小さい頃から体操を習っていてスポーツ万能。この3人が担任の真理子先生の依頼で、夜の学校のプールに投げ込まれた金魚のナゾを解く。天馬の大人顔負けの推理も見事でしたし、伏線の回収もちゃんとされていて、確かに大人も十分楽しめました。次回作も楽しみです。

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子どもの頃に初めてミステリというものを読んだ時のことを思い出した。ワクワクして自分なりに推理しながら読み進めていく楽しさ。
そこからシャーロックホームズやポアロ、エラリィクイーンなど児童向けに翻訳されたものを図書館で借りまくった。楽しかったなぁ。
今の子どもたちにも本の世界を楽しむということを是非知ってもらいたい。間違いなく今作は読書の入り口としてしっかり楽しめるんじゃないかと思う。

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子ども向けなら私にも簡単に!などと一瞬でも考えた自分が恥ずかしくなるくらい本格的なミステリでした。
ミステリトリオがそれぞれの持つ個性を活かしながら大活躍!
素敵な挿絵にも心が躍ります。気づけば大人の私も夢中になりわくわくしながら真剣に挑んでいました。
鮮やかなトリックだけでなく、思いやりや優しさも教えてくれます。
この作品を読めばミステリ好きになる子どもが続出する予感がします。シリーズ化楽しみです!

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私の娘が知念実希人さんの大ファンなので、この『放課後ミステリクラブ』を読ませていただいたのですが、子供向けとはいえとても面白かったです。
学校のプールで金魚が泳いでたらびっくりですよね~。いったい誰が金魚を放したのでしようか?
学校のみんなに知れたら大騒ぎになっちゃうので、先生は「放課後ミステリクラブ」の3人に依頼します。
3人の子供たちのキャラクターもいいし先生が依頼人ていうのも面白かったです。
そして、謎解きの場面の前のページが全面黒塗りで読者に「一緒に考えよう」て言ってるように感じました。
巻末には「放課後ミステリクラブ」の天馬くんがお話の中で読んでいた推理小説の読書案内も載っていて『おしりたんてい』を卒業した子供たちを本格ミステリーへ導く良い本だと思います。
第二弾も期待しています。

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始めから終わりまで懐かしい気持ちでいっぱいになった。イラストも、学校の謎も何から何まで懐かしく楽しく読んだ。『ミステリクラブ』の3人もそれぞれ役割があって活躍場面が楽しみ。一見別々の事件に思える2つの謎。その背景にある動機。探偵役の謎解き場面。そして読者への挑戦と大人が読んでも充分に楽しめる。知念さん初の児童書だが、あとがきにあるミステリへの想いや、読者となる子供達へのメッセージもとても良い。シリーズ2作目が楽しみだ。

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知念実希人さんが児童向けに書いた作品と聞いて、絶対に読みたい!と思いました。話の舞台や設定が小学生に馴染みやすく、それぞれのキャラクターの個性も立っていてとても面白かったです。
私は小学校で司書をしていますが、6年生になってもおしりたんていという児童もいます。もちろん、人気作品ですし好きな作品を繰り返し読むのも良いのですが、もうワンステップ先の本を見つけられるといいのに、と思っていました。私もテレビアニメルパン三世からの怪盗ルパン組ですが、今の子どもたちは残念ながら金曜ロードショーのルパン三世しか知らず、その先に繋がらないんですよ。
中学年向けで、より小学生のリアルに近く、感情移入できるものがあるといいなぁ、と思っていました。プールに金魚?倒れたお地蔵さん?夏祭り?子猫?キャッチーです!イラストも最近の児童書にありがちなキラキラ系じゃないから学校図書館に長く置けます。これ、シリーズ化しますよね?図書館にコーナー作って待ちますので、ぜひぜひ続きをお願いします!楽しみです!ステキな作品をありがとうございます!あ、一つだけ。小学生は生徒ではなく児童、が一般的です。作中そこだけ気になりました。

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とにかくほっこりする物語でした。ミステリトリオの3人がとても可愛くて微笑ましかったです。ふたつの事件がどう絡むのか、どんな背景があるのか、大人でも充分に楽しめる内容でした。親子で一緒に謎ワクワクしながら謎を解いたり、本の話をしあったり、子供が読書を好きになるきっかけになれば嬉しいですね。
シリーズ二作目、三作目も楽しみです!

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今どきのお子さん達は、昔のように大人の名探偵のサポート役では満足しない。みずから謎を捜査し、解決に導く。『硝子の塔の殺人』で、大人の読者のミステリマニア魂や知識欲を刺激した知念先生は、子供達の興味をどうやって掻き立てるのか?
 この物語に少年名探偵は登場するが、決して独り舞台ではない。地味そうな子も引き立て役にとどまらず、意外な特技があって解決に貢献する。もちろん、女子だってサポート役に徹したりしない。読者は、それぞれの個性を活かしたチームワークの大切さを実感できるだろう。
 推理して謎を解く面白さを知った子供達は、長じても国内外のミステリ小説を愛好するはず。名探偵君がホームズっぽい扮装をしたり、ところところでコナン・ドイルやクリスティの小説を読んでいたり、とあちらこちらに種子が撒かれている。年若い読者達に向かって、著者がおいでおいでをしているのが目に見えるようで微笑ましい。いずれ、何人もの子供達が『硝子の塔の殺人』に出てくるミステリを読み尽くすようになるのだろう。

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ミステリクラブの3人が、キャラが立っていて安定感があった。題材も身近で、子ども達が「えっ、どういう事だろう?」ってなりそう。謎解きの手前で読者への呼びかけがあるのも楽しい。ここで一旦やめて、議論に入ると面白いだろうな。シリーズ化するといいな。

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最初は作家さんのお名前に惹かれて、でもまだ小さいお子さん用のお話だし・・・と思いながら読みました。
実際に読み始めると大人でも考え込んでしまうような謎と、自分にも覚えがあるお友達との探偵ごっこに懐かしく楽しく読めました!
お子さんと一緒に読んで一緒に推理してみたり、ミステリー作品読書の入り口にしたりできる作品だと思います。

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子どものミステリーとはどんなものかなと思っていたけれど、とてもかわいいほほえましい謎解きだった。学校と自宅という狭い範囲でもこんなにドラマチックに推理を組み立てることができるのだと思ったら子どものミステリーもどんどん書いてほしいものである。そんなミステリーに触れて本好きになる子供たちも増えるにではないか、そして大人のややおどろおどろしい世界とは違った、どの子どももが持つ生き物への愛着や学校生活の楽しみなどに改めて気づくこともできるのではないかと思う。

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子どもとミステリを出会わせてくれる、魅力的な本。
読みやすいし、しっかりと謎があってすっきり解決もするし、人が死なないところも好みです。
最後に有名なミステリ作品の紹介ページもあり、読者の世界を広げてくれそうです。
積極的に小学校図書館に置きたい1冊。続刊も楽しみです!

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思えば、子供の頃、物語を読むのが大好きだった。ホームズにはあまり転倒しなかったが、乱歩先生の少年探偵団シリーズは、それはそれは好きで、図書館にあるものはすべて読んだ。その後、中学では、アガサクリステイ作品に、高校生になってからは、エラリークイーンや横溝正史作品に夢中になった。思い出す、子供の頃に物語、ミステリに夢中になっていたことに。そして、こんなふうにコナンばりに名推理を披露してみたいものだと思っていた自分に。本当は、このお話に出てくるように、大好きな幼なじみと浴衣を着て、夏祭りに出かけるなんてしゃれたこともやってみたかったが、現実の青春はそんなに軽やかで楽しくなかったから、だからせめて物語の中に自分を投影して、やれなかったことの想いを浄化させてみたい。少年探偵団にだって、実際加わりたかったけれど、いやいや、危ないでしょ。だから、こうして物語の中で、夢をみて、楽しむことだっていいじゃないか。こんなにわくわくする子供の頃の気持ちを本を読むことで、取り戻せるなんて。ああ、やはり読書は、楽しい。そして、この楽しさを多くの子供達が知ることによって、人生を少しでも豊かにしてほしいと思う。

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放課後ミステリクラブ/知念実希人 ライツ社

-謎解き、秘密基地。子どものワクワクが詰まったシリーズが誕生ー

4年生の天馬くん、陸くん、美鈴ちゃんの通称「ミステリトリオ」が
小学校に起こる謎の事件を解決しちゃう新シリーズが登場

プールの中が金魚で一杯!夜中のうちに、誰が?何のために?
いよいよ待ちに待ったプール開きの日に起こった事件。

楽しさが一杯詰まった秘密基地、いやミステリクラブの部室に
担任の理子先生が相談にやってくる。

大人顔負けのミステリー小説好きで名探偵の天馬と、
元気で明るくスポーツ万能の美鈴と、
大人しいけど実はすごい特技を持つ陸の3人で事件に挑む

読みやすい文章、たくさんのかわいいイラストを見ながら読んでいくと…
「ぼくは読者に挑戦する」と名探偵からの挑戦状が!
手がかりは全てしめされた。
誰が、何のために?プールにたくさんの金魚をはなしたのか?

ここで頭をフル回転して、犯人・動機・証拠を探す…。
いくつか分かる気がするけど、全てわかったような気がしない。

そして物語は、犯人と対峙してすべての謎がとけていく。
エピローグも鮮やか。気持ちよく読了できる。
そういうことか~。ともう1回読みたくなる。

小学生低学年の子が読んでも安心なストーリーで、
読みやすく、たくさんのイラストがあってとっても分かりやすい。
きっといくつか気になる点を見つけて、僕(私)すげーっ、となる。
そこからの解決していくストーリーで、予想をはるかに越える、
伏線が見事につながった時の、おおお~!を感じてくれるはず。

これは、ミステリーの絵本として、大人が読んでも面白いです。
もちろん、親子で楽しめること間違いなしです。

自分自身、小学5・6年生の頃に児童文学のホームズとか読んでましたが、
はっきりとミステリーが分かって読んでなかったような気がするし、
誰も読んでなくて、誰かと一緒に楽しむことは無かったです。
こういう、わっかりやすいミステリーの入門のような本と出会えれば、
ミステリーの魅力にもっと気付いて、何より友達も読んでくれて
本好きの輪がもっと広がったのではないかと思いました。

本が好きな、ミステリーが好きな子ども達がどんどん増えていく
きっかけとなるような1冊が誕生したことを嬉しく思います。
しかもシリーズ化がすでに決定。楽しみです。
小学校の図書館にぜひ入れて欲しい。

素敵な物語をありがとうございます。

#フタバ図書 #読了 #NetGalleyJP

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知念実希人さんが児童書を書いた、というだけで興味しんしん。さっそく拝読いたしました。

いきなり「プールに○○」という、どこかほっこりさせられるけれど、それってあったら困るよなあ、という謎がつきつけられたかと思ったら、ニュートラルな感じの主人公・陸くん(だけど特技あり)、ホームズ役があからさまに似合う天馬くん、そして運動神経がもはや忍者なみの美鈴ちゃんというミステリトリオの登場と、テンポよく進んでいくストーリーに魅了されました。
あざやかな謎解きにいたるまでのさりげなく張られた伏線もグッド!
そしてなにより、納得のいく解決の形に「さすが!」とうなりました。

それにしても校内に自分たちだけの「ひみつきち」があるだなんて。ミステリトリオの三人がすごくうらやましくなりました。

二作め、三作め、もあるとのことなので期待しています!

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小学生向きの物語の本を選書するのはいつも悩ましい。私たちが子どもの頃とは取り巻く状況が全く違うからだ。自分が子どもの頃に感動した物語でもいまの子には捕捉説明がいる。当時は当たり前のようにあったものが今は姿を消していたりやり方が違ったり、「何それ?」「どういう意味?」質問の度に中断してブックトークも思うように進まないこともしばしばだ。しかし推理モノやミステリーとなるとジェンダーギャップは問題にならない。物語としては誰もが楽しめるジャンルだ。 この物語も学校のプールでおきた不可思議な出来事を個性的な子どもたちが解き明かしていく物語だ。挿し絵も今の子どもたちになじみやすい。さいごまで本を読むことができなかった子どもに進めたい。

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知念先生の児童書!?とワクワクしながら拝読しました。
フォント、字の大きさ、絵のかわいさ、絵の量や色あり、白黒など、児童が飽きずに楽しめる工夫がいっぱいで、話はちょっと非日常的な事件あり、個性的なキャラクターたちがそれぞれ活躍してとても楽しかったです。
あとがきに先生の子供時代のお話がありましたが、漢字総ルビだったので、低学年からも興味を持って読めて大変良いと思いました。
続きも気になります。
読ませていただき、ありがとうございました。

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幼年文学とジュニア小説の間に位置するミステリー入門として最適。挿絵が謎解きの手助けとなっており、文章だけでは読みづらい子にもいい手助けとなっている。
安易な殺人などが出てこないのも良い。
今後、このトリオがまた事件を解決していく続きが出ることを期待しています。

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知念実希人さんの初のジュブナイル・ミステリーの一冊目で殺人事件はなく小学4年生の三人組、辻堂天馬、柚月陸、神山美鈴がミステリクラブを結成して学校で起きる謎の数々に挑みます。私は古いですがユーモラスなマガーク少年探偵団シリーズを思い出しましたね。そうですね、まあ子供から大人まで楽しめるといいながらも幅広い年齢層を楽しませるのは難しい思いますが、中々に困難な分野に挑んで知念さんに頑張って欲しいですね。本書を読むと、どんなに些細な手掛かりも何らかの意味があって最後に真相に結び付くというミステリの基本を学べます。また世界の古典ミステリーの名作も教えてもらえますので、ひょっとしたら本書を読んだ方々のちびっ子たちの中から将来の大作家が生まれるかもしれないという楽しみもありますね。今作はまずまずの滑り出しでしたので2巻以降ますます面白くなりそうな予感がしますので、ぜひ続巻を期待して読みたいと思いますね。

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知念さんによる初の児童書本格ミステリ。ページをめくっていくと可愛らしい絵とプールに放たれた金魚という謎に思わず頬が緩む。先生の依頼で動くのは4年生のミステリトリオ。児童書とはいえ大人のミステリと同じ手法で書かれたというだけあって、子供たちの小さな噂話や出来事が無駄なくちりばめられた伏線になっていて、綺麗に回収されるのに舌を巻く。大人も子供も楽しめるさすがの知念作品だった。警察が捜査するような事件を読む前に、子供達がこういう本格に触れられることが嬉しく羨ましい。沢山のミステリ好きの子供たちが育ちますように。

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知念実希人さんが書く児童書って??
さすがですね。児童書とはいえ、しっかりしたミステリーでした。
かわいらしい、やさしいミステリー
(名探偵コ〇ンの、少年探偵団がふと頭に浮かびました)

本をあまり読まない小学生にすすめたい。

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知念実希人さんが児童書!とビックリ。表紙もとても可愛いしイラストも沢山で子供でも読みやすい仕様。そんな子供向けでも流石ミステリは本格的でした。ミステリトリオもそれぞれ魅力的ではやくも次作を期待してしまいます。

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子供向けなのに本格的!!
シャーロック・ホームズ好きの頼れる名探偵の推理は鮮やかで面白かったです。知念先生の死なないミステリーは大人も楽しめました。
夏がテーマなので夏休み中に家族で読みたい1冊です。

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可愛い表紙ですが、中の挿し絵がとても美しい本です。事件が起こるたび、ドキドキしながらページをめくりました。小3の子にもみてもらいましたが、初めてのミステリー作品にはピッタリでした。怖くなくて、ハラハラして面白い!という感想でした。続きがあれば良いなー!と嬉しそうでした。

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最近は知念先生の新しい魅力に驚かされてばかりです。バイオホラーの次は、児童向けミステリとは。しかも面白かった。
 3人のキャラクターがしっかりしていて、話に深みを加えていると思います。シャーロック·ホームズ好きの天馬のちょっと芝居がかった言動や、一歩控えて大人しそうに思える陸の思わぬ特技、行動力抜群の美鈴。3人で協力して事件を解決していくのが爽快です。
 イラストも作品の雰囲気にぴったりでした。
 身近な出来事が謎となる日常ミステリというのもよかった。さすがに児童向けで連続殺人や凶悪犯はちょっと…と思うので。
 小学生の頃にこの本に出会っていたら、きっと夢中で読んだだろうなあと思います。(ちなみに怪盗ルパンシリーズは大好きでした)
 2作目も決まっているようなので、シリーズ化がとても楽しみな作品です。

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学校のプールにたくさんの金魚が泳ぐ…。子どもたちにとっては自分たちの学校のプールで起きた事件で、興味を引く内容だと思います。解決するのも、どこにでもいるようなキャラクターの小学生で、親近感を持って読み進めることができると感じました。中学年から読みやすく、ミステリーに興味を持つきっかけになりそうな一冊です。

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シャーロキアンといえばコナン君ですが(笑)、新たな小学生シャーロキアンが誕生しました!それぞれの特技を活かしつつハラハラドキドキの作品でした。子どものときって変なところで嘘つきますよね。そんなことを思い出しながら一気読みしました。次回作も楽しみにしています!

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「ふつうの人が気づかないような、ささいなできごとから真実をみちびいていくのかま、名探偵という存在なんだよ」

小学四年生の美鈴、天馬、陸の三人はそれぞれの名前の頭文字からミステリトリオと呼ばれていた。
ある日、プールに大量の金魚が泳いでいて水泳の授業が中止に。
ミステリ小説好きの天馬は嬉々として謎解きに取り掛かる。

子供向けなのですが解けそうで解けないくらいの謎で読んでてワクワクしました。
おすすめです。

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