ニワシドリのひみつをもとめて

ものづくりする鳥のふしぎをさぐる旅

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刊行日 2023/07/19 | 掲載終了日 2023/07/10

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内容紹介

子どものころに図書館で出合った「ものづくりする鳥」の写真――。大人になり、絵本作家となった著者は、その謎を解くため、南半球へと旅立ちます。ふしぎな鳥「ニワシドリ」の秘密にせまる、イラストたっぷりの旅行記です!

子どものころに図書館で出合った「ものづくりする鳥」の写真――。大人になり、絵本作家となった著者は、その謎を解くため、南半球へと旅立ちます。ふしぎな鳥「ニワシドリ」の秘密にせまる、イラストたっぷりの旅行記です!


おすすめコメント

「なんでこんなものをつくるんだろう?」 子どものころに抱えた謎に迫るべく、鈴木まもるさんは「ニワシドリのアズマヤ」をさがす旅に出かけます。

オーストラリアにはじまり、粗野な魅力にあふれたニューギニア島、そして秘境の地・イリアンジャヤ――。自然あふれる土地土地で取材を進めるうち「アズマヤ」への考察は深まっていき……。ほぼ全ての見開きにイラスト入り。読んだら旅に出たくなる、絵本作家の冒険の書です!


「なんでこんなものをつくるんだろう?」 子どものころに抱えた謎に迫るべく、鈴木まもるさんは「ニワシドリのアズマヤ」をさがす旅に出かけます。

オーストラリアにはじまり、粗野な魅力にあふれたニューギニア島、そして秘境の地・イリアンジャヤ――。自然あふれる土地土地で取材を進めるうち「アズマヤ」への考察は深まっていき……。ほぼ全ての見開きにイラスト入り。読んだら旅に出たくなる、絵本作家の冒険の書です! ...


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784652205525
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 207

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NetGalley会員レビュー

著者は図書館で、ものを集めて東屋を造る不思議な鳥の写真に出会い、その不思議を実際に見てみようと、旅に出ました。インターネットが普及し、AIの発展によって図書館や書店は不要だと考える人が増えています。でも、インターネットでは、検索語がわからない未知のものと出会うことはできません。また、不思議だなあと思うことは、自分で体感してみないと理解することは難しい。本書では、そんな未知を既知に変えていく楽しさを教えてもらいました。

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「自分の絵本を作るためにには他の人の意見ではない自分で見て考えた事をかかなければ」と作者の鈴木まもるさんは語ります。まさにこの本はその通りで、鳥の研究者や生物学者が書いたものではなく、絵本作家というアーティストの目線だからこそ描き出された唯一無二の本だと思いました。
きっと作者は物を作る同じアーティストとしてニワシドリを対等な存在とみているから、ピカソやセザンヌの作品を見るようにニワシドリのアズマヤの芸術性とそこにこめられたメッセージを解き明かせるのだろうと。
そう作者は、ニワシドリの中に人と変わらない心を感じ、描きだしているのだと思います。
そのニワシドリの心があるからこそ、地球に生きる生命として私たち人間が平和を願う尊さに気付かされました。
観測された事実だけを語る科学者ではこうはいかなかっただろうと思います。

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『ニワシドリ』(庭師鳥)のことは聞いたことはあった。でも、たくさんの種類があり、更に様々な形の『アズマヤ』(東屋)をつくる事までは知らなかった。
この『アズマヤ』を中学時代に知った、絵本作家の鈴木さんがその疑問を解決していく様子を、自分の絵本作家の歩みと並行して物語っていく。
彼の積極的に鳥の巣の本を出し、海外で巣探しをするその積極性に、ただただ尊敬の念しかなかった。
そして50年かかって、オーストラリアでとうとうアオアズマヤドリルのアズマヤの実物を見た時の感動。さらに各国を回るアズマヤと巡り合うための旅が始まる。生き物の神秘に加えて、鈴木さんの生き様、更に外国の文化や生活、自然などが非常に興味深く語られていく。
そして、今までの総決算として、アズマヤについての鈴木さんの考察が始まる。アズマヤがオスからメスへのプロポーズのためである、と言う一件当たり前の結論さえ、一つ一つ考えをきちんと積み重ね納得しながら辿り着く様子に、絵本作家の鋭い感性を備えるだけでなく、生態学的/論理な視点を持つ彼の素晴らしさを感じた。そして、巣づくりからアズマヤづくりへの移行についての彼の仮説を支える、自然環境、生物の繋がり、系統樹や解剖学まで、何と言う幅の広い知識とそこから導く考察の深さに驚く。
そして、各種のニワシドリが作るアズマヤについて、そのオスの気持ちにまで迫って一つ一つ解釈していく様子は、正に圧巻だった。
最後に、アズマヤと言う鳥の被造物から、人と言う存在を、社会を見つめ直していく。そして「一人一人への賛歌」へとたどり着く。
これは、アズマヤという存在に魅せられた鈴木さんの、単なる探究の物語ではない。その中に、彼の生き方、生物への共感、生態学的な視点、様々な文化や生活への受容があり、その根底には人ひとりひとりへの温かで肯定的な態度がはっきりと滲み出ていた。そんな、彼の人としての大きさを実感した自伝だった。

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鈴木まもるさんの鳥の巣の本が大好きで、絵本『ニワシドリのひみつ』も読んでいました。今回、その裏側をドキュメンタリーとして記録してくださって、鈴木まもるさんの冒険、探検へのわくわく感、臨場感、共に後追いでたっぷり味わうことができました。研究者目線ではなく、モノを作る者、表現する者、アーティストとしての立場でニワシドリのアズマヤを見る。そこから、鈴木さんの独自の答えらしきものが見えてくる、その道筋にどきどきさせられました。アズマヤには、ニワシドリのオスからメスへのたくさんのメッセージが込められているという考え方にも大いに肯かされることがあります。そして、「おわりに」のことばに、万感の思いで綴られた平和の尊さに共感を覚えました。

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