葬式同窓会

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刊行日 2023/10/10 | 掲載終了日 2023/10/12

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内容紹介

高校の恩師の葬儀に集った元クラスメートたち。彼らは、8年前の夏至の日に、3年6組の教室でおきた“事件”を思い出しはじめた――


<あらすじ>

クラス担任だった水野先生の葬儀で思いがけず再開した北海道立白麗高校3年6組のクラスメートたち。そして水野が授業中に起こした”事件”が切っ掛けで不登校になったクラスメートがいたことを思い出す。船守大和――彼の名前を記憶していたのは柏崎優菜、一木暁来良、碓氷彩海の三人だけだった。


著者 乾ルカ(いぬい・るか)


1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』『花ざかりを待たず』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

高校の恩師の葬儀に集った元クラスメートたち。彼らは、8年前の夏至の日に、3年6組の教室でおきた“事件”を思い出しはじめた――


<あらすじ>

クラス担任だった水野先生の葬儀で思いがけず再開した北海道立白麗高校3年6組のクラスメートたち。そして水野が授業中に起こした”事件”が切っ掛けで不登校になったクラスメートがいたことを思い出す。船守大和――彼の名前を記憶していたのは柏崎優菜、一木暁来良、碓氷彩海の三人...


出版社からの備考・コメント

※本データは製作途中のゲラを元にしたものです。刊行される書籍と異なる箇所がありますことをご了承ください。
※外部サイトやSNSで本書をご紹介いただく際に本文を引用される場合は、必ず発売後の製品版より引用をお願いします。
※本ページのサムネイル画像はNetgalley専用に作成したもので、実際の表紙画像とは異なります。
※無断複製、他者への転売を固く禁じます。

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販促プラン

<中央公論新社営業局より>

この度はご覧いただきありがとうございます。

ご一読いただき、面白いと思って頂けたら、ぜひコメントを頂戴できますと嬉しいです。

※いただいた感想(書店名・お名前など)は、弊社のTwitterや宣伝・拡材などに掲載させていただく場合がございます。掲載にあたっては事前に確認のご連絡を差し上げます。


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出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784120000007
本体価格 ¥1,700 (JPY)
ページ数 344

閲覧オプション

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NetGalley会員レビュー

前2作同様、こちらも学生時代の痛々しさが蘇ってきて、めちゃくちゃおもしろかったです!
特に華がもうイタすぎて…
こんな子に小説なんて書けるの!?と思ったけれど、弁が立つからこその小憎たらしさ無神経さかと最後には納得でした。
それぞれ抱えるものは重いのに、ラストではふっと明るい気持ちになれてよかったです!

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母校で司書教諭として勤務する優菜にクラス担任だった水野の訃報が届く。葬儀の際、集まった同級生との話に出たのは水野のある日の模様だった・・・。
ごくごくありふれた学校生活の中で芽吹いていた感情が回想というオブラートに包まれたまま丁寧に綴られます。ただオブラート自体が薄いため飲み込むタイミングを誤ると苦みをとても強く感じてしまうかのよう。
他人からすると許容範囲内、平均値と評されかねない感情のゆらぎをやもすると負の方向に増幅させかねない苦み、痛み、澱は誰もがおそらく経験していることであるからこそ、記憶として定着させられているのであろう。
無意識、意識下それぞれに抱え込んでいるものを一度顕在化し痛みを感じさせたうえで昇華させる著者の真骨頂三部作、完結編。

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高校の担任の葬儀で8年ぶりに再会した、3年6組の元級友たち。プチ同窓会になり盛り上がる青春の懐古談。記憶の齟齬が揺り起こす、過去の罪と痛みに向き合い、ゆっくりと再起をかける青春群像劇3部作の終結。

白麗高校を舞台にした3部作ではあるが、3作とも独立した作品として引っ掛かる所なく、どの作品からでも楽しめる。他作を読んでいる場合は、小さな繋がりに「おっ」と気持ちが昂ること間違いなし。

年齢と共に妥協を重ねた者、過去に重ねた妥協が決壊した者、何を重ねようと他人事を貫く傍観者―――それぞれの欲望が入り交じり、無機質な過去が脚色されていく。自分の物差しだけで判断する事の愚かさ、軌道修正の邪魔をするくだらない自尊心、わかっていても簡単には変えられないエゴを痛切に感じた。

「自分以外に矛先が向くくらいなら、それを苦に感じていない自分が引き受ける」という赤羽の考え方にとても惹かれた。さらっとそういう事を言えちゃう人への嫉妬心と同時に、そう言えるようになるまでの赤羽の人生を想った。見えているものだけが全てではないと、繰り返し教えられた作品。

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この作者の作品は1作しか読んでいないので、ほとんど予備知識もなく読んだが、特にイヤミスでもなく、どちらかというと苦い青春という感じ。「そういえばこんな奴いたよな」と思わせてくれるリアリティがある。
子供のインセントな悪意とは違う、自覚を伴う明確な悪意を持った人たちが醜悪なその後を演じる。心の奥に触れてよかったのか、よくなかったのか。裏にある悪意とドス黒い欲望を知ってよかったのか。
そもそも同窓会自体が醜悪なイベントだ。その醜さが人の悪意を際立たせる。人の善を信じている人は読んではいけない一作。

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