図書館のぬいぐるみかします

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刊行日 2024/01/09 | 掲載終了日 2024/01/07

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内容紹介

図書館司書のアンの人形だったアイビーは、「ブック・フレンド」になった。本のように借りることができる図書館のぬいぐるみのことだ。しかし、アイビーは借りられたいとは思っていなかった。アンのお気に入りに戻りたいと思っていた。そんなとき、義理の家族と一緒に図書館を訪れていた女の子に出会って……。

子どもの揺れる気持ちや、悩みを乗り越える勇気を描くと同時に、ぬいぐるみたちも自分の居場所や価値を見つける物語。

絵本のつぎに読みたい本。

〇ひとり読みの練習にも。

〇読み聞かせにも。

〇子どもの想像力を育む。

〇自己肯定感を高める。

図書館司書のアンの人形だったアイビーは、「ブック・フレンド」になった。本のように借りることができる図書館のぬいぐるみのことだ。しかし、アイビーは借りられたいとは思っていなかった。アンのお気に入りに戻りたいと思っていた。そんなとき、義理の家族と一緒に図書館を訪れていた女の子に出会って……。

子どもの揺れる気持ちや、悩みを乗り越える勇気を描くと同時に、ぬいぐるみたちも自分の居場所や価値を見つける物語...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591180372
本体価格 ¥1,300 (JPY)
ページ数 112

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NetGalley会員レビュー

自分が使わなくなったぬいぐるみを図書館に寄贈し、「ブック・フレンド」として貸し出すシステム、とてもすてきです! 

 物語は、たまたまブック・フレンドを借りたファーンと、はじめてブック・フレンドとして貸し出された人形のアイビーが交互に語る形式です。ファーン主体の文章のなかにも、字体を変えてアイビーの気持ちが描かれ、物語にとても入りやすくなっています。

 離婚したお父さんの新しい家族といっしょに過ごすとき、ファーンは自分の気持ちをすなおに伝えられずがまんしがちです。けれど、ブック・フレンドのアイビーといっしょに過ごすうちにお父さんや義理のきょうだいたちとの関係を変える勇気をもらいます。

 一方のアイビーも、ほかのブック・フレンドとの交流を通し、もとの持ち主から卒業してブック・フレンドとしての生きがいを感じるようになっていくという二重の成長物語だと思いました。

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忘れられるって、とても悲しいことです。おもちゃに限らず。図書館のブックフレンドたちの共感力が暖かい。アメリカではこういうサービスをしている図書館があるのでしょうか。どんなふうに過ごしたか日記帳が添えられて貸し出されるのって、すごくいいな。アイビーがアンを恨まない展開で良かった。

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本と一緒に子どもたちの家へ行って一緒に遊ぶのがブックフレンドのお仕事のようなんですけど、どんな子に連れていかれるのか?どんな家へ行くのか、アイビーはとっても不安でした。

 本と同じように子どもたちに貸し出されるぬいぐるみたち、それぞれにいろんな経験があって、話を聞いているうちにアイビーは自分のこともいろいろと思い出したんです。

 ぬいぐるみたちの話を読んでいたら、何だか胸がザワザワしてきました。たいていの家の子なら持っていただろうぬいぐるみたち、その後どうなっちゃったんだろう?神社で供養してもらうために持ち込まれたぬいぐるみを見たこともあるし、ゴミとして捨てられちゃったり、押入れの奥で忘れられちゃったりしている子もいるんだろうなぁ。

 ブックフレンドになって、再び子どもたちと遊べるぬいぐるみたちは幸せだよね。うちの子たちも大事にしなくっちゃと思ったのです。

 日本の図書館でも、こういうサービスがあったらいいのにねぇ。衛生的に難しいっていうのかなぁ。売れずに廃棄されてしまう子たちが、そういうところで活躍してくれたらいいのだけど。

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「ブック・フレンド」とても魅力的です。
当館にもぬいぐるみはありますが、貸し出していないので、遊んだ後でお別れするのが悲しくて連れて帰りたいと泣く子どももいます。いつもどうにかお別れしてもらっているのですが、そうか、貸出もできるのかと目からウロコでした。愛着のある人形と好きな本を読む時間のなんと豊かなことでしょう。
ライブラリー・ドッグ同様に、何も言わず受け入れてくれる存在の大切さを感じられる1冊でした。

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ファーンが図書館の〈ブック・フレンド〉の中からアイビーを選んだのは、きっと惹かれ合うものがあったから。アンへの想いに囚われて、他の〈ブック・フレンド〉と馴染めないアイビー。一方、離婚した大好きな父と過ごすには、ソフィーやイーサンと遊ばなければならないファーン。
だから、2人と合わせて仕方なく〈ブック・フレンド〉を借りなくてはならなくなった時、アイビーに目が行ったのだろう。
でも、2人と共にいる事に耐えられなくなったファーン。だから隠れて木の影で始めたんだ。アイビーを側におき、本を見ながらの妖精の家づくりを。それは、アイビーが初めて体験する〈ブック・フレンド〉としての自分。アン以外から話しかけられる体験。それに感じることがあったから、アイビーの心が変わったのだろう。
だからこそ、アイビーは木の上で積極的にムササとやり取りができた。にっこり笑い、知恵まで出せた。更に、「わすれられるって、もういちど見つけてもらえるってことよね」と、ほほえんで言えた。アイビーはきっと、〈ブック・フレンド〉の仲間たちが言っていた言葉、「かしだされるときは、いつもあたらしいぼうけんなのさ」「ぼくらのものがたりはどんどんふえていく」を、ちゃんと覚えていたのだろう
一方のファーンも、こうやってアイビー達が危機を脱したのを見たのが、きっかけになったはず。だから、父に想いを打ち明け、更にソフィー、イーサンらとのわだかまりからも解き放たれる。
アイビーはファーン達の心を救った。これが〈ブック・フレンド〉の役目であり喜びなのだろう。本と人との仲立ち、そして人と人の仲立ち。それを身をもって体験したアイビーは、〈ブック・フレンド〉としての日記の最初に、その想いを書き綴った。
そしてアイビーの素敵な日記には、更なる冒険が、喜びが、そして癒しが書き続けられていくのに違いない。

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図書館にいる「ブック・フレンド」という貸出可能なお人形たち。アイビーは、そのお人形たちの仲間入りをしたお人形。しばらく持ち主の女の子から忘れられていたけれど、大人になった女の子に連れて行かれたのが、この図書館。
子どもたちが勢い余って、時に乱暴な扱いをされてしまうことにびっくりするけれど、子どもたちからの温もりも受け取れる「ブック・フレンド」も悪くないと思い始める。

図書館で、お人形の貸出なんて、素敵な取り組みだと思う。子どもたちに、図書館に来てもらうアプローチになるし、お人形と一緒に本を読むことで、特別な思い出の本になると思うから。

一度は忘れられてしまったアイビーが、また思い出してくれることの喜びを感じているのが伝わってきて、じーんとした。
おもちゃを大事にするように、というメッセージが込められていて、読み聞かせにも良さそう。

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この本は、絵本から9類の物語への移行にぴったりの本!イラストも多くイメージしやすい。すべての漢字にルビが振られ、主人公である人形のアイビーの言葉はフォントを変えてある。さらに、最初のブックフレンドのファーンに共感できること間違いなし。アイビーの気持ちの変化も子どもたちを前向きな気持ちにしてくれるだろう。

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アイビーはアンの誕生日にプレゼントされたお人形だった。いつでもいっしょだったのに、アンは成長してアイビーは箱の中にしまわれてしまった。
大人になって久しぶりに思い出のお人形を見つけたアンは図書館の〈ブック・フレンド〉にアイビーを加えたけれど、アンが大好きなアイビーは貸し出しされたくない気持ちでいっぱい。

物語がアイビーの視点で語られるので切なくて哀しい。最後は前向きな気持ちになっているけれど、アンが少しでもアイビーに気持ちを語る場面があれば良いのにと思った。

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図書館にいる「ブック・フレンド」。使わなくなった人形を図書館に寄贈して子どもたちに一定期間貸し出すシステム。その人形のアイビーは以前のように司書のアンの元で暮らしたかったという希望を持っている。だから貸し出されたくなかった。
両親が離婚し、父親の元に2週間だけやってくるファーンのもやもや。義きょうだいたちと過ごすことの肩身の狭さ。そんなファーンが借りることになったアイビー。
ファーンとアイビーの孤独が切ない。嫌々でもことばを交わすことで心がほどけることを知ったファーンとアイビーの変化が見もの。それぞれが自覚したこれからのことに、明るい兆しが見えている。

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