本屋のミライとカタチ

新たな読者を創るために

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刊行日 2024/02/15 | 掲載終了日 2024/02/14

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内容紹介

本屋の未来の姿を考えるノンフィクション。

「書店員」だけではなく、「本の魅力を伝える人」すべてを広義の「本屋」ととらえ、未来の読者を創るために、高校の国語科教諭や、TikTokerのけんご氏など、いまどんな人たちが活躍しているのかをインタビューなどで紹介。

さらに、プロレス産業など、衰退産業でありながらV字回復を遂げた業界から、書店業界の復活のヒントを探っていく。

出版業界に関わる人のすべてが必読の一冊!

本屋の未来の姿を考えるノンフィクション。

「書店員」だけではなく、「本の魅力を伝える人」すべてを広義の「本屋」ととらえ、未来の読者を創るために、高校の国語科教諭や、TikTokerのけんご氏など、いまどんな人たちが活躍しているのかをインタビューなどで紹介。

さらに、プロレス産業など、衰退産業でありながらV字回復を遂げた業界から、書店業界の復活のヒントを探っていく。

出版業界に関わる人のすべてが必読の一冊...


おすすめコメント

新たな形の本屋を創出する人の気概、本の魅力を多角的に伝えている人の活動、他業種の復活事例などから、書店の将来の可能性を探る。

新たな形の本屋を創出する人の気概、本の魅力を多角的に伝えている人の活動、他業種の復活事例などから、書店の将来の可能性を探る。


出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784569856353
本体価格 ¥1,700 (JPY)

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NetGalley会員レビュー

この本の中に「世の中の出来事と出版売上高」という表がある。これを見て衝撃。こんなにも本の売り上げは落ちこんでいるのか、と。本好きで本屋の未来を守ってほしいと切に願うものの一人として興味深く本書を読んだ。

未顧客の文脈に合わせて価値を提案して大ヒットしたヤクルトや低価格帯にして新たな顧客を得た「chocoZAP」などマーケティングの観点から本屋の未来を考えのも面白いし、元高校教諭やプロレスラーの視点などよいものはどんどん取り入れていこうとするのはとても意味のあることだと感じた。

個人的には、けんごさんも豊崎さんも好きなので、未顧客がターゲットのけんごさんの強みとコアファンに対する書評家豊崎さんの強み、どちらも活かせるような本の業界であってほしいと願う。

本を愛する人たちも、これから本を読む人たちも、本に関わる多くの人にとって興味深い内容だと思う。

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本をいかに読者に届けていくのか?ということをテーマに書かれた一冊。
「本を売る人だけが本屋じゃない」「本を読むことにプラスアルファの報酬を加える」
出版とプロレス業界の共通点と相違点もすごいし、あれぐらいぶっ飛んだこともしないと業界として縮んでいくだけなんだろうなと。
ポッドキャストやTiktokなどいろんな場が広がっているので、読者同士の広がりができるとよい読書体験に広がると思う。

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なんと素敵な本でしょう!
広義の「本屋」について、いろいろ発想の種をいただきました。
業界内部よりも外の事例が参考になるという点、その通りですね。
図書館関係者の一人として、本に興味がない層にこそアピールしていきたいと改めて思います。

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本屋=書店(本を売る場所)という既定概念に捉われず、本屋=本に関わる全ての人(著者、出版社、書店、取次、図書館、学校、読者などなど)という内容で、とても面白かった。

私は狭義の本屋(出版社、書店)の関係者には当てはまらず、一介の本好きでしかないのだけれど、そんな私も広義の本屋であると言ってもらうと、とてもわくわくする。
ただの消費者ではなく、本の業界を盛り上げられる当事者として扱われていることが嬉しい。
どうやって本の魅力を、本を全く読まない人に伝えようかな、伝わるかなと考えてしまう。

本書は、普段本を読まない人に同アプローチしていくかという内容がメインだけれども、この本自体が、一般読者を巻き込んで業界を盛り上げる仕掛けになっているのかなと思う。

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著者の北田さんを存じ上げていなかったのですが、大阪梅田にある蔦屋書店の店長をされながらご自身の出版社としての活動もされているとのこと。
私はたまたま昨年訪れる機会があったのですが、エレベーターから出た瞬間から目の前に広がる書棚との配置にワクワクが止まりませんでした。きっと、北田さんや多くのスタッフたちと作り上げたものではないかと推測します。

さて、本書は「本への入口を創る」「本への入口を広げる」の切り口で様々ひとたちが登場します。
それぞれが自身の活動で本と携わっていることを知り、心強く思いました。

読書好きな私にもできることから読書活動を広めていきたいと思います!

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これまで、漠然と考えて居た「本屋とは何で、どうあるべきか」という回答の示唆を得ることができる1冊であったように思います。
中々、本屋に行くことができていませんが、本屋のこれからを見つめるためにもできる限り本屋に行くべきであると思いました。

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梅田蔦屋書店で店長を務めながら出版社としても活動している著者が、「本屋とは何か」と向き合い、未来の読者を創るために活躍している、けんご氏などにインタビューする。

蔦屋梅田書店は私にとっては、この本を買おうと思い行く書店ではなく、まるで本の森に迷い混んだような構造と本の陳列により、偶然出会う本に期待して行く書店だ。買い物や映画の終わりにふらっと立ち寄り、こんな本があるんだという発見が毎回ある。私には偶然に思えていた出会いも、出会わせてくれた書店さんにとっては「必然的に出会わせている」仕掛けがされている事に納得した。

その必然的な出会いを、未来の読者にどう結びつけるのか。
本の魅力を伝える人すべてを、広義の本屋と捉えてその未来の読者への発信方法などが語られ、また今の読者も大切だと語られる。

SNSなどで本の魅力を伝えることは誰でも出来る。
でもそこに「本はこう読むべき」というその人なりの読書論を見かけると辟易する。好きな本を好きなように読めばいいし、好きなタレントやインフルエンサーと同じ本を読みたい、そんな気楽なきっかけでいいのではないだろうか。
文学フリマに行けば人が溢れ、図書館に行けば大型活字本を探す高齢者も多く、まだまだ本の需要の高さを感じる。私がリアル書店で買うのは、紙の本にこだわりがあるわけではなく、苦手なフォントがあるのでフォントを確かめるためだけである。

これだけ娯楽に溢れた現代において、これからの読者が手に取りたいと思うきっかけとはいったい何だろうと思いながら読んだ。
Audibleの活用にも触れられていたが、昨年の4月から今年1月までのTBSラジオで放送された『深夜特急』の朗読もとても良かった。「途中乗車も途中下車もお気軽に」という言葉で放送が終わる。好きな本を最後まで読みきらなくてもいい、未来の読者たちにもその気軽さが伝わればいいなと思う。

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「本が売れない」と嘆いていても、仕方がない!
もっとオープンに、もっと柔軟に、まだまだやれていないこと、まだまだ試してみる余白はたくさんあると伝えてくれるような本でした。
今まで知らなかった試みや取り組んでいる人たちのお話が聞けて面白かったです。

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ちょうど読んでいるタイミングに、経済産業省が売れる本屋のついての提案を、というニュースが流れた。
本屋の売上が落ちていることに、政策として危機感を持っている証拠であるけれども、その提案のついてさまざまな意見が出たのも記憶に残った。

この本を読めば良いのに・・・と、思ってしまった。
本が売れるために、いかに多面から切り込んでいるか、とても参考になる。

翻って自分自身と本屋との関わりについても、反省点がたくさんだということにも気づく。
全く本屋に行かない月もあった。
学生時代には、下宿の近くにある個人書店に足繁く通っていた。
先日懐かしくなってその街を訪ねたが、書店は消えていた。
自分の若かった頃もいつの間にか消えていってしまったように感じた。
隣の庚申塚に思わず、本屋さんはどこ?と聞いてしまったほど。

この本はそんなノスタルジーを求めてはいない。
むしろ本屋に足を運んだことのない人たちにいかにして来てもらうか、について、
論じている。
視点が面白い。
本好きな私は、自分の仕事やプライベートを通して、本屋に1人でも連れて行けるように行動していこうではないか。
それが今の自分にできることだ。
この本がその覚悟を、くれた。

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この本は「本を売る」「書店の開業」のノウハウではなく、「未来の読者を創る」ために何ができるか、どんな方法があるか。が書かれている。書店や出版社だけが本屋ではなく、未来の読者を見据えた時、著者や図書館、教員、読者他も広義の意味では本屋になると。書店の閉店がある中で、掛け合わせ「本×⚪︎⚪︎」にはそういう手もあったか。と。TikTokerのけんごくんが書評家に言われたアレコレに対しての意見、国語教員の「おみくじ読み」にもフムフム。とヒントがあった。リピーターも大切にしながら未来の読者を創る。
図書館に関わらず、自分の仕事に活かせるヒントが沢山あった!

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『唯一無二のブックマーケティング本』

「本屋とは何か」というシンプルで深い問いの答えを探すための本。出版不況が叫ばれる昨今において読書人口を増やす、つまりは未来の読者を創るにはどうすれば良いかを考え抜いている。

本書は主にインタビューと考察で構成される。出版業界の中の人(書店員や出版関係者など)や、本とは関係のない外の人(国語教師やプロレス業界)の話をヒントに本屋の未来のありかた・可能性を模索し、最終的に著者なりの答えを出しているところに読み応えを感じる。

一番興味深く感じたのは、本を売るためにはペルソナの設定が大事だということ。当たり前だが本屋は本を買うための場所である。しかし本が欲しい人だけにペルソナを絞ってしまうと市場は広がらず、未来の読者は創れない。

だから、最近の本屋には雑貨や文具、玩具、攻めた店舗では衣服や食料品など様々なものが置いてある。本×○○で本屋に足を運ぶきっかけを作っているのだ。本以外のものを読書へのCEP(カテゴリーエントリーポイント)にしているところが面白い。小説紹介クリエイターのけんごさんの「本を読まない人に本を紹介するときには著者紹介は不要」という言葉も印象的だ。ペルソナによって伝える情報は異なるのである。

本書を読むと、人が本を購入するときの行動メカニズムがわかる。その点で、読者ターゲットは本を売りたい人に絞られる。しかし、本書で定義されている「本屋」は非常に範囲が広い。世の中にマーケティングの本はたくさんあるが書籍に特化した作品は少ないので、書店員はもちろん、読書ブロガーやブックユーチュバー、広義の本屋に該当する多くの人に読んでほしい作品である。

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本屋のミライを明るくするためにどうしたらよいのか?その答えとしてこの本から強く響いたのは、それぞれの役割を持った人が「自分の持ち場で役割を果たすこと」という一言である。その一言に基づいて、様々な分野からの第一人者の提言が続々と…面白い。マーケティングの観点で目から鱗の数値をもって、ものを売る仕掛けの提案をしていたり、本を読みたくなる国語の授業が紹介されていたり、今をときめく小説紹介クリエイターけんごさんのテクニックが紹介されていたり…。次から次へと飛び出すアイディアに、本屋の未来はまだまだ明るいぞ!と嬉しくなる一冊です。

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