わたしと話したくないあの子

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刊行日 2024/09/02 | 掲載終了日 2024/09/30

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内容紹介

悩みを抱える女の子の気持ちに寄りそうロングセラー『わたしの苦手なあの子』『わたしの気になるあの子』の著者新作

友だちって、なんだろう。

大好きだった親友から「もうわたしと関わらないで」と言われてしまった早紀──

*  *  *  *  *

3年生の時に転校してしまった親友のわかなが、6年になって戻ってきた。

早紀はうれしくて、また仲良くできると思ったのに、わかなは素っ気ない。「あのころの自分とは違う。わたしと関わらないでほしい」と言われショックを受ける。

しかしある日、わかなの母が倒れ、わかなは早紀に助けを求める。

すっかり貧しく変わっていたわかなの家の様子を、つい見まわしてしまった早紀に、わかなは傷つく。

友だちとは何か? 迷いながら助け合う女の子たちの物語。

悩みを抱える女の子の気持ちに寄りそうロングセラー『わたしの苦手なあの子』『わたしの気になるあの子』の著者新作

友だちって、なんだろう。

大好きだった親友から「もうわたしと関わらないで」と言われてしまった早紀──

*  *  *  *  *

3年生の時に転校してしまった親友のわかなが、6年になって戻ってきた。

早紀はうれしくて、また仲良くできると思ったのに、わかなは素っ気ない。「あのころの...


出版情報

発行形態 ハードカバー
ISBN 9784591183052
本体価格 ¥1,500 (JPY)
ページ数 204

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NetGalley会員レビュー

友だち関係に悩む少女たちの物語。

本当の友情とはどういったものか?

3人の少女の葛藤に触れることで、
読者の子どもたちも考えさせられる
ことでしょう。

物語で導き出される答えには
私も一票を投じたいです。

主人公は小学6年生の少女。

かつての親友が転校生として
戻ってきた喜びは、
相手の信じがたい振る舞いで
戸惑いに変わっていきます。

何が二人の関係を変えたのか?

トラブルの末に彼女が知ったのは、
思いもよらぬ事の真相でした。

貧困からくる差別や、
劣等感の根の深さが身に沁みました。

やはり、大人の事情のせいで
子どもにこんな思いをさせては
いけないですね。

つらい経験があればこそ
嬉しいことが際立つという捉え方は、
前に進もうとしたとき
支えになってくれそう。

できる人が、できるときに誰かを助ける。

助けられた人は、いつか誰かの力になればいい。

物語が訴えかけてくる
こうした思いやりの広がりは
世の中をより良く変えていくための
尊い一歩になりそうです。

(対象年齢は10歳半以上かな?)

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友達ってなんだろう、親友ってなんだろう、そんな友人関係で思い悩む小学校高学年くらいの子どもたちにぴったりなのが朝比奈蓉子さんの「あの子」のシリーズ。今回は、転校していった仲良しだった女の子との関係が思うようにいかなくて悩む早紀が主人公。
大人たちの言葉がヒントになることもあり、何でも自分で解決しようと思わなくてもいいのだなぁと楽になる子がいるかもしれません。今回も挿絵がかわいくて女の子に好まれそうです。

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学校での人間関係って大人が思ってる以上に複雑です。自分自身がそんな経験をしていたのに、なぜか大人になると忘れてしまいます。本書は、そんな大人が忘れてしまった子どもたちの世界を鮮明に描いています。
いま、学校の人間関係に悩んでいる子どもたち、複雑な友達関係を描いた物語を求めている子どもたちにおすすめしたい児童書でした。

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早紀のクラスにやってきた転校生はかつての大の仲良し・わかなだった。戻ってきたのが嬉しくて声をかけても何故か素っ気ないわかなに悲しい気持ちが隠せず、6年生になってから仲良くなった友達のなつに心配をかけてしまう。

あんなにお互いを思いあっていたのに、戻ってきたら、あの頃の自分とは違うから今後は関わらないでほしいと言われてしまうわかなの混乱する姿が切ない。転校している間、わかなに何があったのか事情を知れば知るほど“友達”ってなんなのかだんだんわからなくなり、でも、周りの意見や助言をちゃんとまっすぐに受けとめ、自分で答えを出すしなやかな強さも持っていて、作中でも出てきたけど、優しさが当たり前に循環する世の中を信じて行動したくなる1冊だと感じました。

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中学受験頻出の朝比奈先生の作品ということで興味を持ちましたが、想像以上に面白く、久しぶりに一気読みさせていただきました。

女の子同士の人間関係のもつれ、貧困家庭への同情……など昔からあるテーマが現代風にアレンジされていた上、登場人物に共感しやすかったのでグイグイ物語の世界観に引き込まれました。

結末は希望が持てる形で爽快な読後感。それぞれの登場人物に幸あれと祈る気持ちです。
通読後、あらためて表紙を見てみると、女の子たちの立ち位置や視線、服装も意味深に感じられました。

さまざまな葛藤を抱える子どもたちを大人たちがサポートする点も安心して読める要素です。
読書好きのお子さん(&親御さん)はもちろん、中学受験を考えている5年生以上のお子さんは必読!でしょう。

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