業平センパイの読書会 堤中納言物語
花形みつる/作
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刊行日 2025/05/20 | 掲載終了日 2025/05/25
ハッシュタグ:#業平センパイの読書会堤中納言物語 #NetGalleyJP
内容紹介
「てか、この主人公、コンプライアンスって言葉、知らないよな。」
「平安時代の貴族の男って、ほかにやることなかったんすか。」
「後半戦はMCバトルかぁ。」
千年前の物語のナゾとたくらみを読み解く新感覚古典小説!
ムダに美形と評判の古典研究部、業平部長は
部員集めのため読書会を企画したものの、予想外の展開に見舞われる。
現代の高校生が、「虫めずる姫君」などで知られる『堤中納言物語』のナゾとたくらみを
訳し、つっこみ、続きを書きながら読み解いていく新感覚古典小説!
出版社からの備考・コメント
【ご注意下さい】 ここに掲載している作品データは刊行前のものです。刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
販促プラン
【著者紹介】
作 花形みつる(はながたみつる)
神奈川県生まれ。
『ドラゴンといっしょ』で野間児童文芸新人賞、『サイテーなあいつ』で新美南吉児童文学賞、『ぎりぎりトライアングル』で日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、『徳治郎とボク』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。作品に「荒野のマーくん」シリーズ、『アート少女』『Go Forward!: 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘』など多数。
【著者紹介】
作 花形みつる(はながたみつる)
神奈川県生まれ。
『ドラゴンといっしょ』で野間児童文芸新人賞、『サイテーなあいつ』で新美南吉児童文学賞、『ぎりぎりトライアングル』で日本児童文学者協会賞、野間児童文芸賞、『徳治郎とボク』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。作品に「荒野のマーくん」シリーズ、『アート少女』『Go Forward!: 櫻木学院高校ラグビー部の熱闘』など多数。
出版情報
発行形態 | ハードカバー |
ISBN | 9784037450007 |
本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
ページ数 | 224 |
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NetGalley会員レビュー

超絶イケメンだけど、デリカシー低めの残念男子が率いる、廃部寸前の古典研究部の読書会の様子は、なんだったら古典が苦手でも楽しめちゃうんじゃないかと思えるほどに自由でアグレッシブな意見が飛び交う。
少しずつ古典にもなれて自分なりの愉しさをみつける村崎さんと清宮さんの姿にうきうきするし、マイペースで気だるげで一見やる気がないような和泉先輩の古典が大好きな様子にはニヤニヤしちゃう。
解釈重視ではなく、物語を楽しむ心にふれて目から鱗が落ちる業平部長には素直な部分が垣間見えてなんだか微笑ましい。
濃い目のキャラクターたちが織り成す、めくるめく古典世界への招待状のような作品でした。

この作品は、古典研究部の部長である業平くんが、副部長の和泉さん、顧問の狭衣先生といっしよに古典の読書会を新入部員候補の1年生と読書会を開くというものだ。その対象となるのは「堤中納言物語」。色々な話の入った短編集である。なにしろ古典研究部は部長の業平くんと副部長の和泉さんの二人しかいないので、廃部寸前。業平くんも必死なのだ。思ったのは、古典も内容が分かると結構面白いということ。しかし作品が書かれた時代と現代の間には1000年以上の時が流れている。だから当時の常識と今の常識では大分違っている。例えば黒ギャルなんかが平安時代にタイムスリップしたら、大騒ぎになるんじゃないかなあ。結局新入部員は.3名確保できたようで、廃部の危機はまぬがれたようだ。よかった、よかった(笑)。