ぼくのいうことを、きかないぼく
柴野理奈子
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刊行日 2026/05/13 | 掲載終了日 2026/05/11
ハッシュタグ:#ぼくのいうことをきかないぼく #NetGalleyJP
内容紹介
小学6年生の駿は、自分の意志とは関係なく、体や声が勝手に動いてしまう症状に悩み、クラスでも家庭でも腫れ物扱いされていた。「オレの言うことをきかないオレ」に苦しみ、孤独を感じる毎日。そんな駿と、1年生の頃に仲が良かった幼なじみ・遥斗が、学習発表会で同じ班に。最初は「げっ」と思った遥斗だったが、一緒に過ごすうちに、昔見慣れた駿の本当の笑顔に出会い、心を通わせていく。
駿の症状は「トゥレット症」ではないかと疑う遥斗。一方、駿もスマホで自分と同じように声や体が勝手に動く人の動画を見つけ、「トゥレット症」という病気を初めて知る。自分が病気だったんだという安堵と、治療法がないことを知った絶望。そんな中、遥斗から「駿ってトゥレット症なの?」と聞かれ、動揺した駿は「ちがうよ」と答えてしまう。
悩み、すれ違いながらも、少年たちは本当の友情を見つけていく――。
この物語は、病気を抱える子どもの葛藤と、友達との絆を描いた感動作です。相手を知り、理解し、受け入れる勇気の大切さを伝えます。
読書感想文や道徳の授業にもおすすめ。
小学校高学年から中学生まで、心に響く一冊です。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784591189504 |
| 本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 946550
「知る」ことの大切さを優しく、そして力強く教えてくれる、世代を問わず多くの人の心に届いてほしい素晴らしい作品ですね。
周囲の無理解によって孤独に追いやられていく苦しみが痛いほど伝わってくる一方で、偏見を持たずに「知ろう」と歩み寄ってくれる存在の温かさに、深く救われる思いがします。
劇的な魔法で解決するわけではありませんが、互いの違いを受け入れ、不器用ながらも共に歩んでいこうとする姿に、とても勇気をもらいました。
レビュアー 1666318
心が温かくなる本でした。涙、涙で一気に読んでしまいました。登場人物ひとりひとりの成長が伝わってきて、私自身も成長できました。主人公の駿がけなげで、胸がいっぱいになります。そして遥斗。変わってしまった駿を受け入れられずに敬遠していましたが、次第に駿と心を通わせていく過程が丁寧に描かれていました。ワタルの存在が、とてもよかったです。おじいさんになっても3人で映画を見に行こうと約束する場面、最高でした。
作者の強い思いが伝わる力作です。
レビュアー 1045834
ままならない身体への苦悩が
ありえない勢いで突き刺さりました。
自分の意志に関係なく体が動いたり
声が出てしまう「トゥレット症」の少年や
その友人の視点で、計り知れない葛藤に寄り添うストーリーです。
序盤はとにかく苦しかった!
親を含め誰もわかってくれないつらさに
感情を持っていかれたんです。
友人たちの活躍で光明が見えだすにつれて
さらに引き込まれました。
少年たちが考え抜いて打ち出した奇策と、
それを見守った先生には盛大な拍手を送りたくなりましたよ。
私もこれまで街などでそれらしき人を
見かけることはありましたが、
その胸の内を想像したことがないことに気づかされ、愕然としました。
これは子どもたちにとっても
衝撃の一冊になるでしょう。
きっと、他の病気や障害に苦しむ人の
気持ちにまで寄り添う心が育まれますよ。
もう、ぜんぶの学校図書館に置いてほしい!
(対象年齢は10歳半以上かな?)
レビュアー 848243
自分の体なのに思い通りにならない、原因がわからない、今まではなんともなかったのに
急に始まりいつまで続くかわからない、そういった様々な不安な気持ちを丁寧に描写されていて
駿が一生懸命話すシーンでは私も涙が止まりませんでした。
他人の気持ちをを推し量る様子がちゃんと書かれていて、ぜひ子にも読んでほしいと思う一冊です。
図書館関係者 1600686
一気に読みました。涙が出ました。
知らない,ということが時には暴力になる。
作者さんの思いが、物語の中で強く語られていると思いました。
この本を読んだ子どもたちが、自分の周りの友達や自分と重ねて、友達をもっと知ろう、思いやろうと思ってくれたらいいなと思いました。
ぜひ学校図書館に置きたい一冊です。
レビュアー 1329672
まず、どういう意味だろうと思わせられるタイトル。あらすじを読んで、「トゥレット症」のことだと知ります。
私も駿のクラスメイトと同じように、トゥレット症のことを知りませんでした。
症状の一例としては、勝手に声が出たり、自分の意思に反して体が動くこと。
そういった人を見て、私も奇怪な目を向けていたかもしれないと気づきました。知らないことで、当事者を傷つけていたかもしれない。
「『知る』っていうのが平和への近道だと思います!」(作中より引用)
世の中のいろんなことにアンテナを向けてみようと思わせてくれる一冊です。
作者様のSNSによると、装丁も「いうことをきかない」感を出しているそうなので、紙の本を手に取りたいです。
レビュアー 1049450
トゥレット症の少年の話。
読んでいてとても苦しかった。
自分の状態や気持ちを言葉で説明することは、大人でも難しい場合もある、
子どもならなおさらだろう。
変な行動をする人を「変なヤツ」と切り捨てるのではなく、「どうしてそういう行動をとるのだろう?」と、こちらから知ろうとすることが大切だという著者の思いが伝わってきた。
トゥレット症に限らず、知ることの大切さを子どもの読者に上手く伝えられていたと思う。