希望を運んだ図書館
馬に乗って本をとどけた女性たち
ローレン・H・カースティン
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刊行日 2026/05/24 | 掲載終了日 2026/05/24
ハッシュタグ:#希望を運んだ図書館 #NetGalleyJP
内容紹介
むかし、アメリカの山あいの町や村には、図書館がありませんでした。
道はけわしく、家は山の奥にあり、本を読む機会がほとんどなかったのです。
そんな場所へ、馬にのって本をとどけていた人たちがいました。
WPA(公共事業促進局)で働く、騎馬図書館員とよばれた女性たちです。
彼女たちは馬やラバに本をのせ、川をこえ、ぬかるみの道を進み、ときには歩いて、
子どもや家族のもとへ本を運びました。
本をとどけられた人々はこう言いました。
「本が来ると、さびしくなくなる」
「学ぶ希望が生まれる」
彼女たちが運んだのは、本だけではありません。
知るよろこびと、未来への希望でした。
★小6国語教科書(光村図書)単元教材「ぼくのブック・ウーマン」の副教材としてもおすすめ!
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784774339696 |
| 本体価格 | ¥1,600 (JPY) |
| ページ数 | 48 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
図書館関係者 831903
1930年代、図書館がない地域の本を心待ちにしている人たちに、
馬に乗り、険しい山道や川を超え、
本を届けた女性のライブラリアン達。
本の未来や、本がもたらす幸せを信じていたからこそ、
こんな困難なことができたのだろう。
こんなに素晴らしい志の先輩達がいたことに、
自分の職業を心の底から誇りに思う。
そして、”本を通して喜びを届ける”という原点を、
決して忘れてはならないと思った。
レビュアー 946550
知らなかった。こんな人たちがいたなんて。
本を届けることにかける情熱と、そこから生まれる希望に胸が熱くなるお話でした。
主人公たちが大変な思いをしながら道なき道を進み、どんなに冷たくされても諦めない強さに心を打たれました。本がただの紙ではなくて、誰かの心に光を灯して未来を切り開く魔法みたいなものなんだと、改めて気づかせてくれました。
ノスタルジックで温かみのある絵もよかった。本を読む楽しさをもう一度噛み締めたくなるようなすてきな一冊でした。
タイトルもいいですね!
レビュアー 1604179
この活動を次世代に残したい。細かく調べ上げたうえでこの作品が生まれた、丁寧な仕事ぶりが伝わってくる。そこに一冊の本があれば人生の見え方が変わる。物語の世界で人と人がつながっていく。まだ自由に本が手に入らなかった時代、騎馬図書館員がケンタッキー州から駆け出した。本を手に取れない人のために。当時のいろんな時代背景があったようだけど、届ける方も届けられる方もうれしい、次の本が来ないかな、物語を待ちわびる、この気持ちは今も変わらないもの。本屋や図書館に行けばたくさんの本があるけど、手にした一冊を大切にしたくなる。
レビュアー 530109
1936年に大恐慌が起き、深刻な不景気が発生しました。米国のフランクリン・D・ルーズベルト大統領は経済対策としてWPA(公共事業促進局)を作り、仕事を増やしました。しかし、これによって仕事を得たのは男性ばかりでした。ケンタッキー州では、女性のための仕事を作らなければならないと考え、騎馬図書館員を募集したのです。
ところが、本を馬で運ぶという事業なのに、肝心の本がありません。なぜなら、本を買う予算はないというのです。女性たちは市民に本の寄付を仰いだり、本を手づくりしたりして本を集め、やっと、山あいの町や村へ本を届ける仕事が始まりました。
山を越え、川を越え、馬で行けない場所へは歩いていき、雨や雪の中も、本を届けました。
彼女たちは本を届けるだけではありません。当時は、図書館がないだけでなく、学校で学ぶ機会がない人もいて、文字を読めない人が大勢いたので、読み聞かせもしました。本を読むことで、知らない世界や知識を得ることができるということを伝えていったのです。
「本と図書館の歴史」では、らくだで本を運んだということが書かれていましたが、アメリカでは馬で本を運んだという時期があったというのにはビックリしました。1937年には1ヶ月で6万冊もの本が貸し出されたそうです。
騎馬図書館は26,000世帯の家庭と、155の公立学校を訪ねました。その活躍が認められ、本を購入する予算もついたそうです。
こういう地道な活動が、人々の暮らしに希望や楽しみを伝えてきたのです。
こういう歴史を知るのはとてもいいことです。どんな場所に住んでいても、等しく教育を受けられることの大事さを伝えてくれるのですから。