ぼくらがやりたい10のこと
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刊行日 2026/06/03 | 掲載終了日 2026/06/10
ハッシュタグ:#ぼくらがやりたい10のこと #NetGalleyJP
内容紹介
中学受験を考える母親に、塾のために大好きなイラスト教室をやめるように言われ、どん底の小学4年生・栄太。
落ち込んでいたとき、声をかけてきたのは、クラスメイトのゴウ。力が強くて声も大きく、ちょっぴりうっとうしいキャラクターのせいでクラスから浮いているゴウと、絵の世界に入りこみ、とくべつ仲のいい友だちもいない栄太。
そんなふたりは、ゴウの提案で、やりたいことを出し合い実行していく「やりたい10のこと」リストをつくり、チャレンジをすることになって……?
やりたいことをやるのはわがまま? ためにならない? そんなの……やってみなくちゃわからない!
でこぼこな10歳のふたりが見つける、“やりたい・頑張りたい”の気持ちと絆が、前へ進む勇気を教えてくれる――笑いと涙いっぱいのビタミンストーリー!
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784591190029 |
| 本体価格 | ¥1,500 (JPY) |
| ページ数 | 192 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
教育関係者 645139
《「やりたい」は、わがままじゃない。自分で世界に手を伸ばす、最初の言葉だ》
「英太のためだから」と、いつも正しいことを言ってくる英太のママ。
英太も、ママの言うことは正しいと思いたい。
でも、なぜか納得しきれない。
だから、4年生が終わるまでの2週間、英太とゴウは「やりたい10のこと」を決めて取り組むことにする。
「やりたいことをやるのは、わがままではなく、自分のためなのだ」と証明するために。
そんな中で、一緒に取り組むゴウがふともらす言葉が、英太だけでなく、読み手の心にまで響いてくる。
「無理って言うと、本当に無理になっちゃう」
「やってみたからわかった。自分のためになった」
ただ、「10のやりたいこと」を出し合うのだから、英太にとってはあまりやりたくないことも出てくる。
でも、ゴウの言葉を聞き、ゴウの後ろ姿を見ていくことで、英太も少しずつ変わっていく。
「やりたいことは言葉にして、本気で行動する」
「本当にやりたいことはわくわくする」
そして、算数の勉強と体育のドッジボール。
互いが苦手なことに取り組んだからこそ、こんな新たな気づきも生まれたのだろう。
「好きなことをやるのでなくてもいい。その先に『好き』があればいい」
更に、人と人の結びつきに気づいた英太を、とても頼もしく感じた。
「自分ではできないことも、相手がいればできるようになる」
でも、前向きのかたまりのように見えるゴウにも、気を遣っていること、悩んでいることがある。
英太も、自分の本当の気持ちをママに伝えられないでいる。
それでも、2人はちゃんと前に進んでいる。
3歩進んで、2歩下がっているように見えても。
そこに、イラスト教室の坂口先生の言葉から、英太が得たもの。
誰かに言われて選ぶ道。
自分がやりたくて選ぶ道。
なぜママの言葉に納得しきれなかったのか。
英太は、ようやくその理由に気づいていく。
それは、かつて子どもであり、今は親である読み手にとっても、身に覚えのあることだった。
親に言われるままピアノを習ったことがあった。
子どもにとって良かれと思い、絵画教室に通わせたことがあった。
でも、子どもだけでなく、大人だって成長するのだった。
ママの考え方と態度の変化に、かつての自分を振り返り、胸がチクっと痛んだ。
でも、今からでも変わっていけるはず。
ゴウの本当の気持ちを知った時。ゴウの言葉がどこから来ていたのかを知った時。
英太は、自分から動いた。
「やりたい」と思ったことを実行した。
そして、10番目の「やりたいこと」は……
子どもたちの「やりたい」は、ただのわがままではなく、自分で世界に手を伸ばすための最初の言葉なのだと思った。
巻末の付録にも、そんな子どもたちの伸びやかな成長を願うような温かさがあり、目頭が熱くなった。
図書館関係者 1038994
やりたい気持ちは、ただのわがままなんかじゃない。
今回はすぐに叶えられるリストだったけど、夢に置き換えても心に響く言葉がたくさんあった。
前向きになれる本
親目線でも読んでしまう。子どもにはやりたいことをやらせてあげたい。けれど心配もあって...。
親子で読んで感想を言いあったり、授業参観でも使いたい内容でした。
レビュアー 1045834
断言できます。
子どもたちのほんとうの気持ちが
あらわになるシーンで、
全小学生の共感が爆発しますよ~。
主人公は押し出しの弱い小学四年生。
受験だからと大好きな習い事を
続けられないことに悩む彼が、
真逆キャラの少年にグイグイこられ、
心の声に従う喜びに目覚めていきます。
感情ダダ洩れ男子が最高!
先走り女子も笑えすぎる!
見たこともない強烈なボケや
絶妙にズレた会話のピンポンに
序盤からガシッと掴まれましたよ。
もうおかしくって口元が緩みっぱなし。
流され気味な主人公を囲む
パワフルキッズたちに読むほうも
メチャメチャ引っ張られますね。
大人たちにもビックリ個性があって
楽しさのスキップが止まりません!
一方で、親視点では身につまされることも多々。
子どもに賢い選択はできないと決めつけ
思い通り支配しようとすることの危うさが
ストーリーから猛烈に伝わってきました。
やはり、どうせわかってもらえないなんて
子どもに思わせてはいけないですね。
きちんと話を聞くことの大切さが身に染みました。
いちばんグッと来たのは
暴走機関車のような少年の
ワクワク探しのわけが明るみになる瞬間ですね。
相棒のピンチに主人公が見せる
成長ぶりも胸アツでしたよ。
イラストの先生や担任教師の
あったかい人柄も見逃せません。
彼らが著者の気持ちを
代弁するようなシーンは特に要注目!
そして、主人公の特技が思わぬ形で生きる
技ありシナリオには思わずニヤリ。
想像を軽々超える
ハッピーな読書になりましたよ。
中学年向け推薦図書はコレでしょ!?
(対象年齢は9歳以上かな?)
書店関係者 571250
母親に勝手に中学受験することにされ、栄太の意思を置いてきぼりに、これまた勝手に塾へ通うためイラスト教室をやめるように言い渡される。あまりのピンチにため息が止まらない栄太
はくじら公園で同じクラスのゴウに出会う。どうやら彼は彼で悩みがあるようで、2人で話をしているうちに修了式までにやりたいことを10こやり遂げることに!ちょっぴり強引なゴウくんにひっぱられるように栄太のチャレンジがはじまる!
ひとくちに“やりたいこと”と言っても、わくわくするから、好きだから、特定の誰かのため、苦手を克服するため…と、様々な考え方やアプローチがあって面白かったです。
自分でも自分の気持ちをうまく分析できなくて、余計に本当の気持ちのカタチがあやふやになったりする栄太がゴウくんに心をひらいて影響しあっていく姿は、人と関わる醍醐味を説教くさくなく読者が受けとれるようになっていて心地よかったです。
メディア/ジャーナリスト 1036613
親にとって小学4年生(10才)ってまだまだ小さな子ども。間違えたり失敗してほしくないから、ついつい親が考えた子どもにとって良いと思う道を決めてしまいがち。それで子どもが嫌だと思ったら、そう言ってくるだろう、そう言ってこないのはきっと納得してるからなんだな、と思ってしまう。でも、違うんだな。そう教えてくれたのは主人公の二人。絵が大好きでクラスでは存在感の薄い栄太(えいた)と体が大きく人の気持ちなんて関係なくぐいぐいくる強(ごう)。栄太は本当はイラスト教室を辞めたくないのに母親が「栄太のためだから」と言って勝手に決めた中学受験に心の中で嫌がっている。外では言いたいことを言い放題の強も父親の再婚相手の前では黙ってしまう。でもそれは相手が嫌いだからじゃない。言いたいことを言葉にして相手に伝えるって大人でもうまくいかないことが多いのに、ましてや10才の子どもうまくできる、とは思わない方がいい。だから、親は自分が考えた良いと思う案を子どもがどう思うか、時間をたっぷりあげて考えさせてあげた方がいい。ーこの物語では栄太と強の二人が親(栄太の母)に「あなたのため」と言われたことが本当に自分のためになるかを証明するために、修了式までの2週間「やりたいこと」の10個を決めて実行していく。最初は自分が「わくわくすること」がやりたいことなのだ、と思っていた二人が色んな「やりたいこと」があってもいいんだ、と気づいていく。性格も体格も全く違う二人が実行していく「やりたいこと」。さて、あなたの「やりたいこと」はなんでしょうか。大人だって「やりたいこと」を見つけてやってもいいんですよ。笑いあり、涙ありのこの作品。ぜひ、親子で読んで欲しい。そして巻末の付録を使ってぜひ「やりたいこと」をやってみてほしい。
レビュアー 1937833
面白かった。希望できらきらしていて、明るい気持ちになれる。二人の友情も良かった。やりたいことをすることと、親との関係についての考えを丁寧に書いていて良い。
登場人物たちも善性を感じられて好き。メインの二人やユウカちゃんはもちろん、ミーナちゃんがなかなか良いキャラクターをしていた。
坂口先生のエピソードは、やりたいこととは違うことを一度選んでも、やりたいことの道を後から選んでも良いんだ、やりたいことをやるのに遅いことはないんだという励ましにも感じられた。
レビュアー 946550
ふたりで「やりたい10のこと」をリストアップし、修了式までの短い期間で実行していく。
初めは自分に自信がなく、大人の言うことに流されがちだった主人公が、少し変わった友人との出会いをきっかけに、やりたいことに全力で挑戦していく過程がとても爽やかに描かれていました。
時には失敗したりぶつかり合ったりしながらも、互いの抱える悩みや隠された事情にそっと寄り添い、絆を深めていく展開に心を打たれました。
また、物語の世界観を生き生きと彩る挿絵も大変魅力的でした。
レビュアー 2092300
いろいろな感情が丁寧に描かれていてよかったです!子ども側の気持ちもわかるし、親の気持ちもわかるし、リストの後ろの方のお話には泣いてしまいました。
主人公は中学受験をしない選択をしましたが、逆説的にも中学受験するような子が読むにはちょうどいい文章でした。
絵も綺麗で読みやすいです。
教育関係者 468529
ママは全部「栄太のためだから」と言います。栄太が大好きなイラスト教室も、勝手に決めた中学受験塾のスケジュールにあわないから
辞めてきなさいと言うのです。そんなとき栄太は公園で同じクラスのゴウと出会います。そしてやりたい10のことを書き出して実行することに。
さて、子どもにとってやりたいことは、栄太のママのような大人にとっては「やってほしくないこと」「やっても(きっと無駄だから)仕方ないこと」
側だったりします。
その対立構造として、栄太とゴウとママが描かれているところで登場するのが、ゴウと一緒に住むユウカちゃん。
ユウカちゃんは、緑色の髪をした大人です。ユウカちゃんの存在は「やりたいこと」を阻害する大人ではなく、子どもたちの目線も理解する
ニュートラルな存在として描かれています。
その他にイラストの先生や、学校の担任の先生。決して大人は子どもたちの前に立ちふさがって進路を指し示すだけの存在ではないことが
わかります。でも栄太はなぜママの言うことが気になるのでしょう?それはママだから。
親という存在は、オセロ板だったら四隅に立ちふさがる石のようなもの。周りが真っ白に見えても、四隅が黒だったらパタパタと色が変わって
しまいます。そのコントロール力は、親が思うよりも大きいもの。10のやりたいことに邁進する栄太とゴウの輝きに大人たちは気づくのでしょうか。
お話の最後に二人が気づく大切なこと。とても素敵です。子どもたちもきっと巻末のリストにやりたいことを書きたくなります。
レビュアー 1564344
大人になってから児童書を読むと、なんと心が伸びやかになるのだろう。栄太くんやゴウくんの幼いながらも真っ直ぐな曇りのない言動が眩しい。反面、「栄太の為だから」と呪いの呪文をかけてしまうママの気持ちもよくわかる。言葉が追いつかなくて黙ってしまう栄太くんに我が子を重ねてしまう。新しいママであるユウカちゃんとゴウくんの手探り状態で母子関係をはぐくむ関係も尊い。2人のケンカシーンではつい親目線で読んでしまい、涙腺が緩みっぱなし。後半ではやりたいことリストがクラスのみんなをも巻き込む内容となり、思った以上に心揺さぶられる展開に。やりたいことに果敢にチャレンジしてひとまわり成長した栄太くんに勇気を貰ったし、最後は理想的なカタチで締めくくり、とても爽やかな読後感だった。願わくば我が子にも栄太くんのような、ゴウくんのような友達が出来ますように。
出版事業関係者 2037568
感動しました!思春期の思っていること感じていることは沢山あるけど、言語化できないもどかしさや葛藤がリアルで、
共感もできました。あぁ、こうやって私も成長したんだなと、大人が読んでも何か原点に戻れるような感じがありました。
小学生の私に読んでほしかったです。すごく勇気がもらえる一冊だなと思います。
それから、自分が親になった時にも読みたいなと思いました。
親子におすすめしたいです。年代問わず前向きになれる作品です!
レビュアー 1666318
読み終わって、何だか冷や汗が出てくるような気がしました。
この本に出てくる栄太のママが、まさに自分に思えてしまって。大人って、ずるい。あなたのことを考えて言ってるのよ、というのを切り札に、子どもを意のままに操ろうとする。自分でもそんな身勝手に気付かないふりをして。だからゴウと栄太が、悩み苦しみながらも自分の気持ちを見つめようとする姿に、胸が熱くなりました。そして、自分のエゴに気づかせてくれたふたりに、知らず知らずのうちにエールを送っていました。
爽やかな感動が胸に迫ってくる作品でした。
レビュアー 1118667
ママが言っていること、大人が言っていることが本当に正しいのか?と迷うこともあるけれど、結局はママの言う通りにしてしまう栄太。
そこに現れたのが栄太とは性格が正反対のように見えるゴウくん。
「わくわくするってことがたいせつなんだ」
「無理っていうと、本当に無理になっちゃうんだぞ」
というゴウくんの言葉を強引だなと感じつつも楽しんでいる自分に気づく。
栄太は五十二点でよろこんだゴウくんを見て考える。
「百点じゃなくていいんだってこと、ぼくはわすれてた」
「やりたいって思うだけで、一歩、近づける」
「たいせつなのは百点をとることじゃないだろ!」
「ゴウくんが五十二点でうれしかったのは、本気でがんばったから。ぼくはまだ、本気をだしていない!」
友だちの行動から自分を振り返るのって難しいのにすごいよ。
ママに何も言えない栄太だったが、ゴウの母親ユウカちゃんが寝坊して担任に叱られているのを見て
「大人もまちがえるってことだ」
そうだよね、大人も間違える。
だから、大人は間違えたときには謝ることを見せた方がいい。もちろん、子どもが相手でも謝る。
そして栄太に一番必要やこと。
「ちがうと思うなら、そなのことを伝えなくちゃいけない」
「自分の思いを、自分の言葉で」
勇気がいるけれど、言葉にするのは難しいけれど、大切だよね!
「正しいことが、ぼくの正解とはかぎらない」
大人にもひびく言葉がたくさん。
子どもにも伝えていきたい。