月満ちる島のホテルで
斎藤千輪
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刊行日 2026/07/30 | 掲載終了日 2026/07/29
ハッシュタグ:#月満ちる島のホテルで #NetGalleyJP
内容紹介
“セキレイが囀る満月の日、巫女石の近くにいると予知夢を見る”。そんな不思議な伝説が残る島・鶺鴒島にたたずむレストランホテル「オーベルジュ鶺鴒」。
ホテルを訪れる客たちも巫女石に導かれ、各々の“未来”を見てしまう。
不仲な両親と少女、愛犬を連れたセレブ、訳アリのカップル……。スタッフの天原雅たちは、必ずしも明るいとは限らない未来を見た彼らがより良い選択をできるよう、最高のおもてなしで迎える。
一方、雅も「島に異変が起き、ホテルがいずれ倒壊する」という予知夢を見ていた。最初は半信半疑だったが、支配人の弟・太河がスタッフに加わり、夢につながる事柄が起きていくうち、雅は予知夢を現実にしないように奔走し……。
「未来を知っても運命は変えられるのか?」
奇跡が起こる島とホテルのスタッフたちが織りなす、感動のヒューマンドラマ。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784569861296 |
| 本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
| ページ数 | 240 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1469440
表紙絵は語る。
高いところから見る貴方の居る場所、色のやわらか、羽を広げるセキレイ。
滑らかな書き出し、流れる文体、舞台は孤島のホテル。
私も旅の演出家の一員になって、いつのまにかのめりこんでいた。
わざわざ訪れる客人たちは揃って
何が起きてもおかしくない人生に遭おうとしている。
「なりたくなかった」今に居るのはホテルキャストも同様だった。
物語の核は「未来」。
さあ、どうする。未来がはじまる。
ホテルのキャストも、地場の素材も、そこに在る自然も
生きとし生ける者すべてが、いい仕事をする。
へこたれない未来を画策する。
私はいま、旅が終わってしまった寂寥と
未来がはじまる狭間で、軽く酔っている。
~よし、今からまた未来を変えてやる~
レビュアー 781279
鶺鴒島にある、レストランホテル「オーベルジュ鶺鴒」
ここでは満月の夜に鶺鴒が囀ると予知夢を見るという不思議な伝説がある。
鶺鴒が囀る満月の夜に巫女石の近くを訪れる、ホテルのスタッフも、訪れるお客様も未来を見てしまう。
ホテルのスタッフ、お客様が見る未来は必ずしも良いものであるとは限らない。自分が描く未来の姿でないものを見てしまうことがある。
オーベルジュ鶺鴒では最高のおもてなしが受けられる。
それは美味しい食事だけでなく、お客様が見た未来をわずかでも変えるような心を込めたおもてなしだ。
大切な人を守りたい、大切な場所を守りたい。
その思いがあるからこそ、人は未来を知りたくなるのではないだろうか。
自分のことだけでなく、守りたいものがあれば未来は変えられると、強く思えるお話だった。
未来が見られるとしたら何を願うだろうか。
未来は見えないけれど、大切な人と笑って過ごせるような未来が続くように、いつもと同じ日々を大切に重ねていきたいと思う。
書店関係者 1068733
満月の夜に予知夢を視ることができる鶺鴒島。
そこのオーベルジュに憧れて働き出した新米のスタッフ雅ちゃん。彼女の一生懸命な奮闘が微笑ましいです。
オーベルジュだけあってシェフの作る滋味深いお料理はどれも本当に美味しそう。お客様の味わってる様子に読んでてぐぐっと惹きつけられます。
滞在中に未来を視てしまったお客様たちがその先を良い方向へ変えていこうとする勇気と強さに感動しました。
結果、変えられなかったものがあっても、それを回避しようと抗った努力はその先の人生の糧になると思います。
雅ちゃんも視てしまった未来を変えるために手を尽くそうとするけれど、1人ではどうしょうもないこともあって、そんなとき経験豊かな朝子さんや支配人たちみんなに支えられて、ここのオーベルジュは家族みたいに温かいな、と思いました。
一度訪れてみたい不思議な体験ができる癒しのオーベルジュです。
メディア/ジャーナリスト 2102938
登場人物たちが、自分の未来を変えるために努力するお話。情景描写が繊細で、映像化したらとても美しいだろうと感じた。リゾートホテルが舞台ということもあり、なおさら素敵な景色だった。全員が未来を簡単に変えられるわけではないというところが、ただのファンタジーヒューマンドラマとは違うなと感じた。しかし、未来が思うように変わらなかった人も、最終的にはそれぞれが自分と向き合い、前を向けているところが素敵だと思った。