魔女と家族になる方法
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刊行日 2026/06/29 | 掲載終了日 2026/06/28
ハッシュタグ:#魔女と家族になる方法 #NetGalleyJP
内容紹介
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「それでもやるの? あんた、なにが起こるかわかってる?」
「……わかってる」
「でも、やらなきゃいけないと思う」
今を生きるすべての人に贈るノンストップ・ファンタジー!!
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親との会話はすれ違いばかり、学校では理由のない孤立にさらされている少年・玲は、
心を閉ざすことでしか日常をやり過ごせない子どもでした。
ある日、玲は“金の卵を産むめんどり”と、それを管理する魔女・ヌイと出会います。
千年を生きている魔女ヌイと、自分の感情に蓋をしてしまった玲の不思議な出会いは、
やがて契約へと変わり、玲は<魔法の側の世界>の中で、魔法が万能ではないこと、
契約には対価があり、願いには歪みが宿るということを知ります。
そして、玲は目の前の「誰か」のために考え、自分の言葉で決断することを
少しずつ覚えていきます。
──ぼくは、この世界で、自分の力で、生きていけるようになりたい。
孤独だった少年が「誰かと生きようとする」までの物語。
出版社からの備考・コメント
ここに掲載している作品データは刊行前のものです。
刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
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おすすめコメント
【著者紹介】
作/木地雅映子(きじ かえこ)
1971年石川県生まれ。作家。日本大学芸術学部演劇学科卒業。1993年「氷の海のガレオン」(群像新人文学賞優秀作)でデビュー。作品に『ねこの小児科医ローベルト』『ステイホーム』『悦楽の園』「マイナークラブハウス」シリーズ、『あたたかい水の出るところ』『夢界拾遺物語』『ぼくらは、まだ少し期待している』などがある。
絵/五十嵐大介(いがらし だいすけ)
1969年埼玉県生まれ。マンガ家。作品に『魔女』(文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)、『海獣の子供』(日本漫画家協会賞優秀賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)、『リトル・フォレスト』『ディザインズ』など、絵本に『人魚のうたがきこえる』などがある。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784037275105 |
| 本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
| ページ数 | 396 |
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NetGalley会員レビュー
図書館関係者 2089198
ピーターパンのお話の中で、ティンカーベルが死にそうになったときに、ピーターが世界中の人たちに向かって、「妖精を信じますか?」と呼びかけるシーンが好きでした。この作品を読んでいて、そのシーンを思い出しました。いろいろ魔女や魔法のほんはあるけれど、おおぜいの人間の思い・イメージが魔法のもとというふうに書いているものは少なかったように思います。物語の展開もおもしろくて、あっという間に読んでしまいました。
ただ、冒頭のエピソードと本編のつながりが、私には今ひとつしっくり来なかったのと、ちょっとどのくらいの年齢層を対象に書いているのかがわかりにくかったです。(ちなみに児童書が大好で、年齢はかなり大人の私はこのお話を楽しみましたが・・・)
書店関係者 571250
学校でも家庭でも居場所がなく孤独さを抱える玲は、ある日、登校するのをやめて学校とは反対の道をどんどん進み、不思議なめんどりと出会う。めんどりは金の卵を産み落とすと唐突に逃げ出し、玲のランドセルには置き去りの卵。それを返すため追いかけた先に待っていたのは予想を上回る奇跡だった…!
意外と曖昧だったりする金の卵を召喚する時の条件が面白くて、気持ちの強さって何事も左右してくるんだな、と感じたし、ナマズ先生の『だれだって、尊厳を守ってくれない場所に、無理して居続ける必要はないからね』の言葉には、我慢ばかりしてきた心をゆるめてくれる作用がありました。
なんの因果なのか、しばしば死の危険を背負う玲と、なにげに玲を慕う桐花の様子はキュンが渋滞しているし(たくさんの魔法使いの気持ちがわかるぅ~!)、玲の声援がちゃんと魔力として効果を発揮している物語の後半には胸熱でした。
ヌイの『女の子だからって…』の言葉に世の中の多様性の影響を感じるし、桐花の選択を心配する気持ちを感じて、すごくすごーく心があつくなりました。でも、自分がその選択をしたことがあるからヌイに『絶対に後悔しないよ』って伝えたい。そして、このラストが、プロローグに繋がるんだと思うとこの作品、素晴らしすぎるんですけど!目頭が熱すぎて明日が心配なんですけど!
ひと足早く読ませていただき、ありがとうございました!
レビュアー 781279
なんて素敵な物語なんでしょう。
もっと軽い物語かと思っていたら、色んな方向から刺さり先を読まずにはいられませんでした。
玲はめんどりを置い魔女のヌイの家に迷い込みました。
なんとこのめんどりは、金の玉子を産むめんどりだったのです。こういう魔法が出てくる物語のアイテムが登場するのも楽しいです。
魔女のヌイは千年も生きているそうです。
玲は家にも学校にも色んな不満を抱えています。
友達に仲間外れにされ、ママに相談しても取り合ってくれません。
ママは玲に「世界には、あなたよりつらい思いをこらえて、がんばって生きている子どもが、山ほどいる」と言うのです。
この言葉、言われたことありませんか?私も親から同じことを言われました。だから辛いとか、学校に行きたくないとかそんな言葉を飲み込んでいました。
でも玲は魔女と一つの願いを契約するのです。そこから始まる玲の魔女との生活。現実世界での玲の生活がある方法で続いていくのも面白かったです。
玲の成長とともに物語は進みます。
体の成長、そして心の成長。
いろんなことを学び、自分のことだけでなく他人のことを思いやれる玲。
だからこそ玲には味方も増えていきます。
何よりもヌイと、玲たちが勝ち取ったものに心打たれました。
魔法使いの課題なのに、人間の親だって難しいことだからです。
だからこそ、すべての子供達がこうなりますようにと願わずにはいられませんでした。
ラストとプロローグが繋がっていて、感無量でした。
現代社会が抱える問題も描かれていて、大人にも届いてほしい物語です。
レビュアー 946550
居場所のなかった主人公が、ちょっと不思議な存在との出会いをきっかけに、自分の生きる道を見つけていく。ワクワクして心温まるファンタジー作品でした。
逃げるように不思議な世界へ飛び込んだ主人公が、そこでの暮らしや、周りの優しくて少し不器用な仲間たちとの関わりを通して、次第に誰かを守れるくらい強くたくましく成長していくところがいいですね。
ラストも読後感もいいし、読んでてこちらも優しい気持ちになれました。出会えてよかった。素敵な一冊です。
五十嵐さんの絵は、なんともいえずいいですねえ。これからもどんどん描いてほしいです。
レビュアー 1045834
最初はわけわかんなかった書き出しが
終わってみればメチャ刺さるという妙技。
ラストの余韻に浸りながら
冒頭を読み返して歓喜に震えましたよ。
主人公は家にも学校にも
安らげる場所のない少年です。
思いがけず魔女と出会った彼が
無二の願望に寄り添われるなかで
強い心と大切にしたい想いを宿していきます。
迷える男子の成長ぶりに揺さぶられますね~。
とくに終盤は事の成り行きにくぎ付け。
例の集団の「邪魔させるか!」っていう
気持ちに共感するあまり笑いがこみ上げてきましたよ。
そしてヒロインの芯のある強さ。
未来の教育方針まで心に決めているという
彼女の振り切れた言動からも目が離せませんでした。
普通の世の中と魔女のいる空間が
絡み合うような独特の世界観は素敵ですね。
社会問題や新しい価値観も盛り込まれていて
いい具合に学びを楽しめました。
AI革命のもたらす光と影や
貨幣制度による金の役割の変化などは
とくに興味深かったです。
いったん足を踏み入れたら逃れられない
闇バイトの恐怖には震えあがりましたよ。
ずっと好きなことだけをしていては
ダメになってしまうという部分や、
成長には人と関わるのが好ましいという
エピソードも示唆に富んでいましたね。
ストーリーが指し示す魅力的な道に対して、
必ずしも一つの生き方にとらわれる
必要は無いとするくだりからは
多様性の時代ならではの温かみを感じました。
子どもの自立心を伸ばし
想像する楽しみを教えてくれる一冊。
たくさんの子どもたちに届くといいですね。
(対象年齢は11歳以上かな?)