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デフ・ヴォイス

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刊行日 2026/06/18 | 掲載終了日 2026/06/30


ハッシュタグ:#夢見る言葉 #NetGalleyJP


内容紹介

手話通訳士・荒井尚人は、NPO法人「フェロウシップ」からの依頼を受けて訪れた障害者作業所で、盲ろう者の通訳の現場に立ち会う。 人と人との接触が制限されたコロナ禍、視覚と聴覚の両方に障害を持つ彼らのコミュニケーションの場が失われていたことに気づき、 尚人はその境遇に愕然とする。一方、長女・ 美和は、猛勉強の末に幼馴染みの漆原英知とともに、埼玉県内の私立の進学校に進む。部活に力を注ぎながら進路と英知との関係に悩む日々。そして妹の瞳美は、日本手話での授業が実施されている公立の特別支援学校に通い始めた。母親のみゆきも刑事として忙しい日々を送る。そんなある日、瞳美の通う特別支援学校で、大事件が巻き起こり、前代未聞の裁判に荒井家は巻き込まれてゆく──。〈デフ・ヴォイス〉シリーズ堂々の完結編。

手話通訳士・荒井尚人は、NPO法人「フェロウシップ」からの依頼を受けて訪れた障害者作業所で、盲ろう者の通訳の現場に立ち会う。 人と人との接触が制限されたコロナ禍、視覚と聴覚の両方に障害を持つ彼らのコミュニケーションの場が失われていたことに気づき、 尚人はその境遇に愕然とする。一方、長女・ 美和は、猛勉強の末に幼馴染みの漆原英知とともに、埼玉県内の私立の進学校に進む。部活に力を注ぎながら進路と英知と...


出版社からの備考・コメント

【ネットギャリーをご利用の方へ大切なお願い】
・多くのレビューをお待ちしておりますが、物語の核心をつくような、所謂「ネタバレ」はお控えください。
・ネタバレ行為はネットギャリーのみならず、読書メーター、ブクログ、Twitter 等の多くの方が目にする場でも同様にお控えいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
・本作は校了前の大切なゲラデータを著訳者よりご提供いただいた上で公開をしています。本作の刊行を楽しみにお待ちいただいている、多くの読者のためにも、ご理解、ご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

・多くのリクエストをお待ちしておりますが、過去のフィードバック状況やレビュー内容からリクエストをお断りする場合がございます。予めご了承ください。

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出版情報

発行形態 ソフトカバー
ISBN 9784488029500
本体価格 ¥1,800 (JPY)
ページ数 336

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NetGalley会員レビュー

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デフ・ヴォイスシリーズ完結編。今回は、美和、荒井、みゆきの視点でろう者、盲ろう者、ろう者の教育についてなどの社会問題を取り上げ、荒井・みゆきや、美和・英知の繊細な関係性も書き出されていて、読み応えのある1冊だった。この小説を読まなければ知らなかったことも多く、日々の生活の中で見過ごしてしまうことが多くあることに気づかされます。あとがきで「伝えたいこと」とエンターテイメント性のバランスについて述べられていましたが、著者がそれだけこのテーマに真剣に向き合おうとしてきたからだと思います。この巻をもって完結とありますが、スピンオフ的な作品は書いていくとのこと、美和と英知のその後もいつか書きたいとあとがきにあったので、楽しみに待ちたいです。その時、世の中が少しでも弱い立場の人々に沿うものであってほしいと思いました。

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実は本シリーズを読んだのは初めてでしたが、小説として楽しめました(シリーズで読んだ方がもっと深く味わえるんだろうなとは感じました)。同時に今まで知らなかったこと、知ろうとしてこなかったろう者や盲ろう者の方のことに触れ、恥ずかしさを覚えました。もしかしたら、この本に携わる方々の中には、作中に出てくる手話歌のように、エンタメとして消費するような形にしてよいのかという思いと、このシリーズをきっかけとしてろう者の方々のことを理解しようとする人が増えたらうれしいという葛藤があったかもしれません。でも、私は読めてよかったし、知ることができてよかった。ここで終わらせずに、行動に移していきたいと思いました。

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日本手話と日本語対応手話の違いとか、裁判の話など小説を読んでいるのにノンフィクションを読んでいるような気になった。
恥ずかしながら手話は一種類しかないと漠然と思っていた。自分がいかに無知でろう者、ろう児に対して無関心だったのか突きつけられた。
たまに助っ人で行く店舗にろう者のお客様がいらっしゃるが、コミニュケーションに困った時は筆談でどうにかしていた。ろう者の中には読み書きが不得意な人もいると想像すらせずに。私は善意でやっていたけれど、もしかして傷つけていたのかもしれないと思った。

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『デフ・ヴォイス』シリーズ完結編

このシリーズを読み始めた時、自分は健聴者だったが6年前に進行性難聴を発症し、今は中等度難聴者で補聴器を装着している。
手話教室にも2年ほど通ったので、この表紙絵の手話が「家族」を表していることもすぐに分かり、今回は荒井の家族の話なのだろうと思った。

一つの家族の中に、健聴者・コーダ・聾者が存在する。
聾である瞳美の母みゆきは健聴者であまり手話が得意でない。父親の荒井はコーダで手話も口話も同じように使いこなす。みゆきの連れ子である美和は幼少期から荒井に手話を習っていたので堪能だ。
完結編では、美和の私立高校進学によって瞳美の進学先を公立の聾教育を行う小学校に選んだが、教員や校長の異動により問題が生じる。
それがきっかけとなって、家族の歯車が見えないところでズレ始める...
聾者の公教育の平等性についても、その問題の大きさが分かる。自分たちの教育を自分たちで選ぶことができないのはおかしい...マジョリティに投げかけられた大きな問い。

完結編だからと言って、収まりよくまとめられていないのが本当に良かった。
家族一人一人を取り巻く問題が解決したわけではないが、ひとまず保留したり、どこかで折り合いをつけていく姿がリアルで読み手を引き込む。

冒頭に書いたように、現在自分は中等度難聴だ。でも障害者認定は受けていない。
日本の難聴者の障害者認定基準はとてもハードルが高く、中等度難聴では健聴者とみなされる(補聴器がなければ、間近で聞かない限り殆ど聞き取れないが)。
たとえ認定されても補助は制限が多い。補聴器も性能の良いものは補助対象外となることが多く、私の知り合いの難聴者も補聴器を両耳につけられていない人が多い。
聾者は聾者のコミュニティがあり、健聴者はマジョリティなので言わずもがな。
中途失聴・難聴者は発症した時期により、手話の習得度合いも違うし、コミュニティを見つけにくい。
また自分だけ手話を覚えても、家族が覚えていなければ、家族間のコミュニケーションも難しく孤独になりがちだ。
そんな人々の話も書いてほしい...。

美和と英知、荒井家のその後も気になるので、著者丸山さんも触れていますが、是非スピンオフを!

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本が知らなかったことを教えてくれた。正にそれでした。聴こえないにも程度はある。音声日本語、日本手話。手話を使うと差別的な扱いを受ける時代があった。優生保護法の対象だった。頭では分かっていた大変だろうなが、手伝えることがあったらお手伝いできたらいいなという気持ちを恥ずかしがらず伝えたいと強く思えるようになりました。

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シリーズ完結編。手話通訳士・荒井尚人とその家族の時は進み、様々な問題に直面していた。ろう者の恋愛や、就業問題、ろう学校での学習環境など、はじめて耳にすることが多く、まだ多くの事を知らないのだなと痛感する。「日本手話」訴訟の法廷シーンでは、「誰もがその能力に応じて、ひとしく教育をうける権利」を改めて考える。当たり前だと思っていることがそうではないこと。「私たちのことを、私たち抜きで決めないでください」は当事者不在で決められる事がまだ多くあり、声が届いていない現実を突きつけられた。色々考えさせてくれる良書。

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