佐藤の告白
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刊行日 2026/05/20 | 掲載終了日 2026/07/20
ハッシュタグ:#佐藤の告白 #NetGalleyJP
内容紹介
夏休み明け、「佐藤君が鈴木君に告白したらしい」という噂が学校中に瞬く間に広まった。
佐藤に片想いしているひなのは、佐藤を振った鈴木や、いじめとしては処罰されない程度に悪意のある嫌がらせを行う男子たちのことが許せず、佐藤を守れる屈強なゴリラになりたいと願う。
鈴木の担任のオカジュンは、学生時代いじめられていたトラウマから、事なかれ主義で生徒に好かれる先生を演じていたが、佐藤の告白問題の対応に迫られる。
佐藤の母は学校からの呼び出しを受け、息子が男を好きになったのは、夫のDVが原因で離婚した家庭環境のせいではと思い悩む。
ある男子生徒から男子生徒への「告白」が、学校という小さな世界の中に次々と波紋を描いていく――。
2025年集英社ノベル大賞〈大賞〉受賞を果たした、愛おしくておかしくてせつない、青春群像劇。
出版情報
| 発行形態 | 文庫・新書 |
| ISBN | 9784086806992 |
| 本体価格 | ¥720 (JPY) |
| ページ数 | 288 |
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NetGalley会員レビュー
書店関係者 1869099
店頭で、地味に売れてるなーと思って気になっていました。
タイトルから、あー、流行りのゆるBLかな?と思ってたんですが、もっと今の時代にフィットした多様性を扱った本でした。
夏休み明けに広がった「佐藤が鈴木に告白したらしい」という噂。
男子が男子に告白したらしい。
そんなセンセーショナルなうわさが吹き荒れる中学校。
告白したらしい佐藤君とその周りの人々を描いた話。
まず、告白したらしい佐藤君と告白されたらしい鈴木君だけがメインでなく、先生や母親、そして同級生と、語り手が変わるところがとてもよかった。
そしてその語り手たちがそれぞれ抱えているものはあるものの、基本的に善良で強くしなやかで優しいところがよかった。
正直そんな事態に自分が直面したら、どうだろうかとか、きれいごとすぎはしないけれど、この本の中のように現実の世界は優しいだろうか、とか、考えてしまう部分はあるのだけれど、この多様性が叫ばれる今、理解の手助けになりうる一冊だと思いました。
まあ、そんなことは置いておいて、テンポよくストーリーの展開も面白く、読み終わって心がほこほこする一冊だったので、いろんな人に読んでもらいたいなと思います。
書店関係者 1034604
学校の閉塞感がリアルだった。壮絶というほどではない、だけど息苦しい感じが伝わってくる。中学生達の話の中に大人視点の章もあり、特に先生の話が印象的だった。後半に明かされる事実は想像だにしないもので、ミステリーを読んでいる時のような驚きがあった。あらゆる種類の面白さを内包している小説だった。
図書館関係者 1038994
それぞれの人物の告白。
なかでも意表をついたのは鈴木の告白。
告白というと、もっと甘酸っぱい青春もののイメージだったけど、この作品は全く違った。
この勘違いのままで終わるのー?
噂はやっぱり怖い。
オカジュンの内申書のくだりが恐ろしい。
教育関係者 468529
中学生生活は息苦しいし、難しい。
その環境のなかで夏休み明けに噂が。
「佐藤が鈴木に告白したらしい」
実は佐藤に恋をしていた女子長谷川、鈴木のクラスの担任オカジュン。
佐藤の母、そして鈴木。佐藤の告白の噂によって引き起こされた波紋が
それぞれの気持ちをかき回していく。
クラスの悪意ある男子たちのふるまいや、担任のオカジュンが思いだす中学時代のいじめ。先生同士の微妙な立ち位置とやりとりなど、リアル。
リアルすぎて、その場に乗り込んでいって、様々なやり取りに口をはさみたくなってしまうくらい。
今、中学生たちが読んだらどう思う?と聞きたい。