ゾンビ回収婦
この作品は、現在アーカイブされています。
ぜひ本作品をお好きな書店で注文、または購入してください。
出版社がKindle閲覧可に設定した作品は、KindleまたはKindleアプリで作品を読むことができます。
1
KindleまたはKindleアプリで作品を閲覧するには、あなたのAmazonアカウントにkindle@netgalley.comを認証させてください。Kindleでの閲覧方法については、こちらをご覧ください。
2
Amazonアカウントに登録されているKindleのメールアドレスを、こちらにご入力ください。
刊行日 2026/07/07 | 掲載終了日 2026/07/09
ハッシュタグ:#ゾンビ回収婦 #NetGalleyJP
内容紹介
☆☆第175回芥川賞候補作!☆☆
わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。
殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。
一気読み必至の圧倒的虚構世界〈リアルライフ〉。
AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし――の前にもうひとつの現実がたち顕れた。
三十余年良い子で大人になったわたしは、これまでと変わらずに、賢明にひたむきに役割をこなしていく。
感謝されず、褒められもしない。それこそまるで「 」みたいに?
------------------------------------------
著者/小砂川チト(こさがわ・ちと)
1990年岩手県生まれ。慶応義塾大学文学部卒業、同大学院社会学研究科心理学専攻修了。
2022年、「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞。同作が第167回芥川賞候補作となる。2024年に「猿の戴冠式」で第170回芥川龍之介賞候補、第37回三島由紀夫賞候補、第46回野間文芸新人賞候補となる。
出版社からの備考・コメント
空白ページは削除して公開しております。
発売前の大切なゲラをご提供させていただいております。弊社では、下記のような方からのリクエストをお待ちしております。
○発売に向けて、一緒に作品と著者を応援していただける方
○NetGalleyへレビューを書いてくださる方
○自分には合わない内容だった際、どういったところが合わなかったかなど、建設的なご意見をくださる方
下記に該当する方のリクエストはお断りさせていただく場合がございます。
ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
○お名前・所属などに詳細な記載がなく、プロフィールにてお人柄が伺えない方
○作品ごとに設けました外部サイトへのレビューのルールをお守りいただけない方
○フィードバック率の低い状態が長く続く方
-----------------
※※リクエストの承認につきましては現在お時間をいただいております。
販促プラン
読み終わりましたら是非NetGalleyへレビューをご投稿ください!
著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。
また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと嬉しく幸いです。
※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
★★★
作品の拡材や指定配本をご希望の書店様は
恐れ入りますが<講談社 書籍営業部>まで直接お問合せをお願いいたします。
出版情報
| ISBN | 9784065441121 |
| 本体価格 | ¥1,800 (JPY) |
| ページ数 | 157 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
書店関係者 1084454
とても面白かった。
話の構造やモチーフなど、タトゥー入りの身体の部位を拾ったときの「わたし」のように、色々考察したくなる面白さもあるが、それだけではない。
AIがこれだけ進化し続ける時代に働くことの意義や人間らしさとは何かという問いが突きつけられる。読みながら、今いるこの世界において「私は『わたし』とは違う」「私はNPCではない」とは言い切れないと感じた。
支配される側に身を置く「わたし」が相手によっては簡単に支配する側に転じることも、よかれと思った愛情から誰かを支配してしまうのも、ある意味人間らしいのかもしれず、AI の台頭によって、人は人間のもつ弱さや不完全さに今まで以上に向き合わざるを得なくなるのかもしれない。
図書館関係者 1038994
正直最初は気持ち悪い、イヤミスに近い感情で読んでいた。
そこにケンタッキーの曲げ出てきて現実と虚構の狭間を行き来した。
クマとの問診?がおもしろい。AIに仕事を取られる、働けど働けど感謝されない、などこれまた現実でも起こっている問題。
タトゥーの意味も興味深い。
書店関係者 907063
NPCとして生きる主人公、そこはゲームのなかであるはずなのに、あまりにも現実を浴びせてくる。自分の人生、価値観、欲しかったものを問いただしてくる。
ゲームのなかで自分と向き合いながらゾンビを回収する主人公。
読み進めていくうちに、そこは現実か虚構かどちらだろうと、まるで主人公のように混乱してきました。
また、ゾンビの描写や音にぞわぞわ…
ぐいぐいと引き込まれてしまう一冊。
おもしろかったです!
書店関係者 1060763
私はホラーが苦手だ。だからこの作品のゾンビの描写は今までにない表現の仕方が、リアルさを際立たせていて本当に怖かった。
読了後、なぜかワンオペで育児をしているときのことを思い出した。自分のことは後回しの子供優先、理不尽に思えることにも文句は言わず、とにかく目の前の家事を片づけていく。もちろん母親として当たり前、みんなやっている事、感謝されるどころか鳴き声がうるさくないかな?とこちらが気を遣う。そんな目が回る時期はあっという間で、母の日に「ありがとう」というメッセージが書かれたカードをプレゼントされるとワンオペ育児の苦労なんて木っ端みじんになり、今ではすっかり忘れていた。主人公は自分を押し殺して理不尽と言われることも黙々と拾い上げ処理してきたが、いつかそのような仕事はなくなり、”あなた”とゆるやかに過ごすことができる世界がやってくるのだろうか。わt
一気に読んで色々と考えさせられた。私たちを取り巻く世界がとてもバーチャルなものに思えてきた。『ちゃんと生きなきゃ』とタトゥーにしたくなった。
書店関係者 681228
ザラザラと喉の中を撫でてくるような表現力の凄まじさに終始背中が強張っているのを感じました。ゾンビの表現、現実と非現実の曖昧さ、時折混ざるシニカルな言葉、「NPC」の意味を色々考えさせられてしまう「わたし」の状態に「うわあ…」と目眩がしそうでした。ゲームには全く詳しくはないのですが、それでもなんだか「わたし」が異常者とは思えないといいますか…ああ、うまく言葉で表現できないのがもどかしいです。
図書館関係者 2116230
読みはじめは世界観に入り込めるか不安だったけれど、進んでいくうちに描きたいことが徐々に伝わってきた。回収婦を務める主人公の、仕事に対する激しい情緒の動きに共感できたことに驚いた。
文学系の作品で登場人物に入り込めることが、こうも喜ばしいことだとは思わなかった。
書店関係者 1987087
芥川賞候補作ということで、読ませていただきました。ゾンビ回収婦という発想がすごいと思いました。ただ、なんかちょっと疲れました(笑)初めて読んだタイプの小説でした。刺さる人には、すごく刺さりそうだと感じました。
メディア/ジャーナリスト 890602
受け止めたよ、と抱きしめたくなるような小説です。
急げ、急げ、ミスすんな。改善しろ向上しろ発展しろ進歩しろ、死んでもミスんな、進化しろ
社会だあ、と思いながら読みました。
すごく窮屈で、慎重に足を進めなくちゃいけないのに急かされ背中をぐんぐん蹴飛ばされる。
そして当たり前だったものを時代にぽんと奪われることが怖い。
こんな世界好きでもないのに生きていけなくなるのが怖い。だからもっと同化して、あれわたしは何がしたくて何のためにここにいるんだろう?とわからなくなってしまう感覚。
焦燥感が著者の筆を進ませ加速させ、わたしたちの目線に「取りこぼすなよ」と圧をかけてきます。
でも彼女は、いちどきりの情熱を持っている。
ぐちゃぐちゃのペースト状、木っ端微塵、ジャムのように崩れた顔。これでもかというほど人を打ち砕く言葉でたんたんと弾を打ち続けるこの文体が、そのまま次の章の失望と怒りを表しているように思えてなりません。
素晴らしい小説をありがとうございます。
教育関係者 645139
《バラバラになったゾンビを拾い集めるたび、現実世界の呪いが見えてくる》
なぜ〝わたし〟は、〝VR世界〟に住むことにしたのだろう。
〝現実世界〟の人々が気まぐれに侵入し、ゾンビ狩りをしていくだけの、このゲームの世界に。
なぜ、バラバラになったゾンビを、「あなた」「あなたたち」と丁寧に呼びながら、ひたすら拾い上げていくのだろう。
ゲーム内の〝VR世界〟で機械的に動くNPCに、自らなった〝わたし〟。
その心情に押し流されながら、けれど、つかみどころのない流れに戸惑いながら、ただただ読み続けることになる。
この〝VR世界〟での、ぬいぐるみのクマによる治療は上手くいっていたのではなかったのか。
それなのに、〝わたし〟はクマの心を傷つけて去った。
お互いが、あれほど本気だったのに。
クマが示した、〝現実世界〟での大人の有り様についての指摘は、読んでいて突き刺さってきた。
〝わたし〟もそうだったのだろうか。
現実世界から目を逸らしているのは、読み手が思う以上に、そこが辛かったからなのだろうか。
だから、バラバラになったゾンビのタトゥーから、「いつもありがとう」という文字を探し始めたのか。
〝現実世界〟が心に侵入してきたために、無益にも思えるこの仕事に、意義を求めているようで胸がつまる。
ただ一体、〝わたし〟がアラスカという個体名をつけたゾンビが、夢に出てくる。
目覚めた〝わたし〟が泣くことができたのは、それによって〝現実世界〟のしがらみを洗い流すためだったのだろうか。
ただただ、その夢に感謝する。
だから、〝わたし〟はまた、この仕事を続けていける。
やがて、〝現実世界〟からの「価値の警告」が表示される。
でも、〝わたし〟はそれを気にも留めない。
既に彼女の価値は、この世界にあるのだから。
それを否定できず、否定してはいけないと思っている読み手がいる。
〝現実世界〟でひとりの人間として育てられた〝わたし〟が、意識においては9年もの間、解放されて生きた時間。
だから、現実の人間こそNPCに見えるのかもしれない。
与えられた役割を、延々とこなすだけのものとして。
AIが進化し、仕事の意味も、人間らしさの輪郭も揺らいでいく時代。
「私はNPCではない」と、本当に言い切れるのだろうか。
誰かに与えられた役割をこなし、急かされ、結果を求められ、価値を測られながら生きる私たちは、〝わたし〟からどれほど遠い場所にいるのだろう。
そうして、作中のこの二つの言葉が浮かんできた。
【働かざる者、食うべからず】
【急げ 急げ 結果出せ】
現代=〝現実世界〟を支配するその〈呪わしい呪文〉を、読み手に気づかせるための、これは大きな大きな回り道だったのか。
それでもなお、物語は容赦なく続いていく。
もう逃げ場はなく、見届けるしかない。
ようやく読み切った時、顔を上げるのが、周りを見るのが、少し恐ろしく感じた。