カーテンコールはきみと 自分で選ぶ魔法のランプ
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刊行日 2026/07/30 | 掲載終了日 2026/07/31
ハッシュタグ:#カーテンコールはきみと自分で選ぶ魔法のランプ #NetGalleyJP
内容紹介
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見た目でわからないことは多い。
それをもってだれかを、自分を、決めつける必要もない。
そして、決めつけられる必要も。
おれは、演劇をやってみたいと思ったから演劇部に入った。
ヘタでもなんでも、それでいいのか。
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演劇部で脚本を担当している芥川は、スポーツは得意であるものの舞台での不器用さ、自分の適性について思い悩んでいた。
演劇部では、クリスマス公演に向けた稽古が始まる。しかも上演する脚本の原案は、静自身が書いた小説。仲間たちと作品を作り上げる日々のなかで、同じ初心者として頑張る中田さんへの想いも少しずつ大きくなっていく。
自分では気づかないうちに芽生えていた恋心。才能あふれる同級生への劣等感。期待される自分と、本当の自分との間で揺れる気持ち。そして舞台本番直前に知る、残酷な事実――。
「変わりたい」と願うすべての人へ贈る、まっすぐで少しほろ苦い青春物語。演劇という“誰かになれる場所”で、少年はようやく“自分自身”と向き合い始める。
出版社からの備考・コメント
ここに掲載している作品データは刊行前のものです。
刊行までに内容の修正があり、仕様の変更がある場合もございますが、ご了承下さい。
【ご注意下さい】
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おすすめコメント
【著者紹介】
作/神戸遥真(こうべ はるま)
千葉県生まれ。著書に「ぼくのまつり縫い」シリーズ、「カーテンコールはきみと」シリーズ、『25センチの恋とヒミツ』『透明なぼくらのレモンとキス』(以上偕成社)、『休日に奏でるプレクトラム』(メディアワークス文庫)、「恋ポテ」シリーズ(日本児童文芸家協会賞)、『笹森くんのスカート』(児童福祉文化賞・以上講談社)などがある。
絵/井田千秋(いだ ちあき)
イラストレーター。書籍の挿絵、装画などで活躍中。装画作品に「ぼくのまつり縫い」シリーズ、『25センチの恋とヒミツ』『ブレーメン通りのふたご』、著書に『家が好きな人』『ごはんが楽しみ』『おさまる家』など。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784036492909 |
| 本体価格 | ¥1,100 (JPY) |
| ページ数 | 188 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 946550
自分が好きなことに一生懸命取り組んでいても、周りの才能ある人やキラキラした人と比べてしまって、自信をなくしたり、落ち込んだりすることは誰にでもあると思います。私もそう。いつもそうでした。でも、失敗したり、かっこ悪い思いをしたりしながらも、逃げずに自分の好きなものと真っ直ぐに向き合っていく主人公の姿に、すごく勇気をもらえました。
仲間たちとぶつかり合いながらも、みんなで一つの目標に向かっていく展開が熱く、読んだ後はとても前向きで爽やかな気持ちになれました。素敵な作品でした。
教育関係者 645139
《演じることで、自分を変えたい。でも、本当の自分は、誰が決めるのだろう》
3年生の冴島部長が引退し、2年生の高科が新部長となった演劇部。
今回の主人公は、1年生の芥川。
シリーズとして読んできただけに、部の世代が少しずつ移り変わっていくさまに、胸が熱くなった。
芥川は、小学生時代に柔道をやっていた、中学1年生にして身長180cm近い巨漢。
その一方で本が好きで、自分でも小説をサイトに投稿し始めている。
まず息を呑んだのは、芥川が自分の小説を脚本化した『ミライビジョン』の公演場面だった。
『ミライビジョン』の登場人物たちと、それを演じる芥川たち。
役の思いと、演じる側の思い。
その両方が同時に描かれていくことで、読んでいるこちらまで舞台の上に立っているような臨場感があった。
芥川は、小学5年生の時に見た演劇に魅せられて入部した。
でも、演劇に取り組み、自分を見つめ直す中で、芥川はさまざまなことを考えていく。
役を演じることで、不器用な自分を変えたかった。
自分は、演じられる役の幅が狭いのではないか。
本気でやると楽しいのなら、本気って何だろう。
決めつけられるのを嫌っていたのに、いつの間にか自分で自分を決めつけているのではないか。
一方的にライバル視してくる坂井。
秘めた片思い。
バスケ部の助っ人としての活躍。
そうした出来事の一つ一つに揺さぶられながら、芥川は少しずつ、自分自身と向き合っていく。
自分にも、こんなふうに何かに揺れ続けていた年代があったのだと思い返しながら、芥川の思いを読んでいた。
そして、時は進み、とうとう三年生を送る会へ。
演劇部の題目は、高科に芥川が協力してつくったオリジナル脚本『安楽島と魔法のジーニー3.0』。
前2巻の『夢の舞台はブレーメン』『銀河鉄道の夜が明ける』とはまた異なる、近未来SF劇だ。
その部内オーディションの場面でも、演じる者と、演じられる役の姿が重なっていく。
それは、このあと芥川が演劇部の仲間たちや、さまざまな人と向き合っていくことを、静かに暗示しているようにも思えた。
部長の高科との会話で知る、彼の内面の不安。
高科の「やったかどうかという事実はのこる」という言葉。
坂井の一言。
水上とのやりとり。
それらを抱えたまま、三年生を送る会の『安楽島と魔法のジーニー3.0』が始まる。
その舞台は、まるで芥川自身がここまでたどってきた足跡のようだった。
ならば、芥川はこの主役を演じたあと、何を感じるのだろう。
何を考えるのだろう。
そして、誰と、どんな言葉を交わすのだろう。
それを確かめたくて、じっくりと読み進めた。
読み終えてから、今回のサブタイトルを見直した。
そして、こう思った。
来年は、この演劇部にどんな生徒が入部してくるのだろう、と。
図書館関係者 1038994
今作も爽やか。高校生の悩みがリアルです。
脚本も今の世の中への痛快なメッセージにもなっています。
見た目では分からない、人の気持ち。分からないからこそ間違ってしまうこともあるだろうけど、腹を割って話せば大丈夫。
向いていないかも…なんて悩みは大人になっても続く。まずはやりたいことをやってみる。ただそれだけでいいんだ、と背中を押してくれる。
父親の押し付けっぽい発言が嫌だったけど、バスケをしながら最後にガツンと言い返したシーンが印象的。
レビュアー 1118667
演劇部シリーズの3作目。
未読の1作目も2作目も読もうと思います。
『幕が上がる』(平田オリザ)は高校の演劇部でしたが、こちらは中学生。
お芝居そのもののおもしろさというよりも、好きなものへの関わり方や恋愛、友人関係を中心に描かれています。つまり生き方について。
演劇を好きで始めたけれど、自分に向いているのか悩み始めた主人公の芥川。
先輩や同級生、そして先生たちと一緒に活動していくうちに、やりたいことをやればいい、自分なりに生きていけばいいと考えるようになります。
きっとこれからも悩むことがあると思いますが、それでいいんだと前に進んで行けそうです。
それにしても、失恋は忘れることができるのでしょうか…気になります。
神戸さんの作品なので、これまでの作品と学校や登場人物が重なっているかもしれませんね。それに気づくのも楽しみの一つ。
作中劇のお芝居もおもしろく、飽きずに読むことができました。
最後に個人的なことですが、途中まで高科先輩は女性だと思っていたことに気づき、自分の中にある先入観にショック。
図書館関係者 841977
シリーズ3作目。今回は、芥川と坂井の関係がフューチャーされるのかなと思いきや、芥川が自分の適性や恋愛に悩む様子が描かれていて、予想外でしたが、実際の中学生たちが持つ、よくある悩み事がテーマとなっていて、多くの中学生が共感したり勇気づけられたりするのではないかと思います。
わりと一方的な坂井とのバトルも、相変わらずに見えつつ、お互いを認め合うような空気が感じられました。また、作中の劇は、AIに何でも決めてもらう世界を描きながら、「自分で選び取る」ことの大切さを伝える内容になっていて、たくさんのメッセージがさりげなく伝わりそうです。
芥川が先輩になる自分を想像する場面もあり、まだまだ続編が期待できそう。かわいい1年生たちが入部して、芥川たちがどんな先輩になってゆくのかが楽しみです。
レビュアー 1049450
中学の演劇部に入部した体の大きな男子生徒の話。
体格に恵まれているから運動部に入ればいいのに、と周りの人間が思う中、小学校の時に見た舞台に感化され、演劇部に入った芥川。
やりたいと思って自分から演劇部に入部したものの、部内で失恋したり、思うように演技ができずに自分は演劇に向いているんだろうかと悶々としたり、悩みが尽きない。
前作、全然策と比べて演劇要素は少なめなような気がするが作中劇のストーリーはよかった。
レビュアー 780363
今回は大人しくて控えめな芥川くんが主人公。
前作までは寡黙で割と何を考えているかわからないキャラクターの位置付けだったので、彼がどんな気持ちで演劇部にいるのかが描かれていて、とても良かった。
普段スポットライトが当てられない人がフォーカスされていると嬉しい。
そして、この芥川くんが私に似ている性格の持ち主だということが分かって、親近感が湧いた。
自分の気持ちをスパッと言えない。
他の人と比べてしまう。
自分に自信が持てない。
だから、想いを寄せる中田さんに気持ちを伝えられないまま失恋してしまったり、
演劇が向いていないんじゃないかとうじうじ考えてしまったりする。
そんな中、恋のライバル(という中田さんの恋人)である水上くんへのコンプレックスも高まっていく。
でも、顧問の先生や先輩たちの話を聞く中で、自分の「やりたい」気持ちと、その気持ちを大事にすることを知っていく。
水上くんが演劇部の裏方作業を手伝ってくれるのだけど、主演である芥川くんとも息があっていく。
ラスト、元のサッカー部に戻ることになった水上くんと、演劇部を続ける決心をした芥川くんの友情が芽生えた瞬間がキラキラと輝いていて、胸にグッときた。
青春!!
そんな呑気で爽やかな一言では片付けてはいけないけれど、このモヤモヤを経ての二人の関係性がとても尊い。
芥川くんも水上くんも好きになる。二人の未来を応援したい。
書店関係者 2103841
すごくおもしろかったです!十代の若い読者さんにオススメですし、大人が読んでもおもしろい作品。
学園モノによくある「名物教師が生徒を導く」タイプの作品とは違って、主人公がクラスメートや先輩と関わりながら自分で答えを模索していく展開が良かったです。
主人公の名前は最初変わっているなあと思ったのですが体格と文才のくだりで納得しました。見た目や体格のレッテルで「こうしたほうがいい」と勧められるのはたしかに本人からするといやなもので、主人公が演劇に心をつかまれる気持ちもすごくよく分かりました。
でも演劇がビジュアルでキャラクターを見せていく性質のものである以上、見た目を無視して役作りをするのは難しくて、また「向き不向き」について主人公が考えるなかでの葛藤がよく伝わってきました。
ほかのキャラクターもみんな生き生きしていて、練習や対話の様子が目に浮かびました。
挿絵はストーリーによく合っていると思います。
レビュアー 1469440
分野でいえば、アオハル。中学演劇部の成長録。
感情の昂ぶりに押されて一気呵成に!
なんて読めなかった。
他者と自己感情のぶつかり合いを
演劇公演のメイキングに
恋の行方に、好きなことと向いてないの格闘に
いつまでも居たかった。客席から離れたくなかった。
劇中劇にさえ、感情の布石を落とし込む。
創り手の意図は、
会話文の最後の一文字まで読み込みたくてたまらない。
登場する人たちの誰ひとり、とりこぼさない。
スポットライトを当てる瞬間が用意されている。
部活の顧問の達観
父親の自分人生観軸の押し付けと余計なお世話
そして中学生たちの自我成育期進行形
比べるな、ということが無為な時代
もったいない、って何が誰にとって
AIが導き出す、間違いのないコスパのいい最適解
欲しいですか。従いますか。
「ああ、なんか。すごくすごく、楽しかった。」
中学生たちの真っ直ぐに
後悔しないための後悔があることを知りました。