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父たちのこと 表紙

父たちのこと

一九四四年のクラスメイト

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刊行日 2026/07/21 | 掲載終了日 2026/07/23


ハッシュタグ:#父たちのこと #NetGalleyJP


内容紹介

——そこには、私の知らない父の姿があった。

東大文学部教授の著者が父親の手記をもとに書き起こした、
圧巻のノンフィクション!

21歳、海軍経理学校の卒業後すぐに戦地に赴いた
父・阿部克巳が見た「戦争」とは何だったのか。

4ヵ月間起居を共にしていた200人もの秋風乗員たちは、
たまたま入れ代わりで別の船に乗艦した父の目の前で、
一瞬のうちに火柱となって南シナ海に消えた——

「克巳は八八歳で亡くなったが、その短いとは言えない生涯を、一年半ほどの軍隊での経験と、とくに艦上での数ヵ月の出来事を生き直すために費やしたようにも思える。その言葉をどう伝えるかあれこれ考えながら、自身の存在の小ささを思い知らされている。」(本書より)

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著者/阿部公彦(あべ・まさひこ)
1966年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。英米文学研究と文学一般の評論を行う。1998年「荒れ野に行く」で早稲田文学新人賞、2013年『文学を〈凝視する〉』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『英詩のわかり方』『英語文章読本』『小説的思考のススメ』『即興文学のつくり方』『スローモーション考』『幼さという戦略』『詩的思考のめざめ』『英文学教授が教えたがる名作の英語』『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉』『事務に踊る人々』『文章は「形」から読む』など。

——そこには、私の知らない父の姿があった。

東大文学部教授の著者が父親の手記をもとに書き起こした、
圧巻のノンフィクション!

21歳、海軍経理学校の卒業後すぐに戦地に赴いた
父・阿部克巳が見た「戦争」とは何だったのか。

4ヵ月間起居を共にしていた200人もの秋風乗員たちは、
たまたま入れ代わりで別の船に乗艦した父の目の前で、
一瞬のうちに火柱となって南シナ海に消えた——

「克巳は八八歳で亡くなったが、その短いとは...


出版社からの備考・コメント

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著者・担当編集者ともに楽しみにお待ちしております。また、適したメディアやお持ちのSNSにもレビューを投稿いただき、多くの方に本を拡げていただけますと幸いです。※発売前作品のため、ネタバレになるレビューはくれぐれもお控えくださいませ※
ご協力の程、何卒宜しくお願いいたします。
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出版情報

ISBN 9784065441398
本体価格 ¥2,500 (JPY)
ページ数 312

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NetGalley会員レビュー

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父の手記をもとに丁寧に紡がれた本書は、圧倒的な記録に裏打ちされた臨場感が際立つ一冊。戦地の描写は鮮明で読みやすく、当時の空気がありありと伝わってくる。また、戦争という極限の中で交錯する登場人物の人間模様が深く心に残り、現在の日本ではリアルに実感することが難しい【戦争】について考えさせられる。

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“彼らの経験はすべてが苦いだけであある。読み物とおしては楽しくも愉快でもないし、心地よくもない。しかし決して無駄にならない「苦さ」だと信じる”

著者が父親の手記をもとに書き起こしたノンフィクション。
戦争末期に21歳の父がみた戦争とは何だったのか?
ビハール号事件についても詳しくは知らなかった。いったい何が起きたのか?そこに関わった人は何を見たのか?あまりにも辛いが知らなければいけなかった、繰り返してはいけない事件でった。
著者の父・阿部克己氏は偶然が重なり日本へ変えることができた。戦禍に巻き込まれるかどうかの紙一重の運命であった。
著者の祖父・耕運氏と克己氏の会話は、戦時下であっても父が子にかける言葉は平和な今という時代とも変わらないとも思った。

第二次世界大戦終結から81年。今だからこそ戦争とは一体何なのか、戦争を経験した人たちは何を見て何を感じたのかということを知らなければならないと思う。
266ページの、高田氏の回想録で語られる米軍捕虜の言葉に、私の心で苦さが広がり続けている。今起きている戦争のニュースを見るたびに思い出す言葉になると思う。それが私にとっての“無駄にはならない「苦さ」”の一つとなり心に残り続けるだろう。

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著者の父、阿部克巳は海軍経理学校卒業後主に事務方を職務とし、艦船での人や物資の配置輸送計画、日々の戦況記録等を任務としていた。また個人として日々目にものの詳細なメモを残している。これがこの本の元になっている。海軍経理学校の存在も初めて知ったし、軍の中にその様な職務がある事も知りませんでした。克巳氏の偶然の積み重ねでの生還は、持ち帰った膨大な記録を子息である著者が世に出すことは大きな意味があると思う。戦後80年以上経った今歴史を顧みないような政治の風潮に、読者は自分の頭で考えなければならないと思う。
おわりにに記されいる、「会計監査法人トーマツ」との繋がりも興味深い。

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東大文学部教授の著者が父親の手記をもとに書き起こしたノンフィクション。著者が自分自身で言っている通り、基本的に実際の記録や書簡などのデータに基づいた事実ベースの本であり、著者の個人的解釈は少なめ。実際に前線で戦っていた人だからこそ分かる臨場感ある描写が印象的だった。

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父の手記をもとに、父である克己氏が海軍経理学校を経て戦地に赴き
少しのタイミングや人事によって生還し、戦後を生き抜くまでを記した
ノンフィクション。
まるで甲板上で隣で見ているかのような臨場感。著者の阿部氏は小説を
書くときとは異なり記録を基に個人的な思いを入れず記述されていて、
多くの資料からたくさんの人の様子がそこから具体的に浮かび上がってくる。
米軍の魚雷がみえる様子、空からの爆撃。艦隊が必死に速度を上げて蛇行し
爆撃を避けようとしながら反撃する様子。
そして目の前であっけなく消える命の多さ。克己氏が総員退艦のために軍人勅諭などを身体につけて、燃料の浮く海を泳ぐ記述では、読む私も漂う石油臭さに辟易するほどである。

経理学校の短現出身者のその後について、色々思うところあったので、この本で
その記述に出会えたことも自分にとって興味深く読んだ。

戦争を美化せず、本当の姿はこういうものだということを知り、
感覚ではなくきちんと考える一助となる一冊だ。

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