はじまりのスープ、夏ゼリー
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刊行日 2026/07/27 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#夏ゼリー #NetGalleyJP
内容紹介
「おいしい」の一言が、明日の私を連れてくる――。
リリーの作るごはんが人の心をつなぎ直す、本屋大賞作家の心あたたまる感動作。
つぶれそうな食堂のオリジナル親子丼。涙が止まらない、海の味のスープ。ごはんをお代わりさせる豚キムチ。熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。そして、思い出のカラフルゼリー。中森リリーが作る料理には、人の心をつなぎ直す力があふれている。読めばきっと、誰かとごはんを食べたくなる、やさしさに満ちた物語。
出版情報
| 発行形態 | ソフトカバー |
| ISBN | 9784104686049 |
| 本体価格 | ¥1,700 (JPY) |
| ページ数 | 288 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 1469380
読み終わって肩の力を抜きなとリリーに励まして貰ったような温かい気持ちになり、無意識に頑張ってるリリーを抱きしめてあげたくなりました。
料理は好きじゃないといいつつ、食べる人のことを考えられて作られた料理の数々にリリーの優しさがつまっています。
レシピ本かと思うくらい出てくる料理の品数も多くて美味しそう。それなのに料理の手間を抜くことを悪いこととせず、手間を抜いて豪華に見える方法も教えてくれる。
私も体調が悪いときでも家族のため…となるべくレトルトを使わずに気を張って料理を作ってしまう恵実タイプ。リリーの料理のレッスンで恵実の考えが変わったように、自分も料理について考えすぎていたことに気づかされました。
リリーとばあさんの漫才のような掛け合いもよくて、そんな日常にほっこり。
ばあさんのためリリーがご飯を作って、リリーのお祝いごとがあったらばあさんがお寿司を贈る。
ふたりとも悪口を言いつつも相手のことを思いやっていて、実の家族よりも家族らしい。
リリーがいるからばあさんも張りがあって元気に過ごせるし、リリーも仕事を続けられる。いつまでもこの関係が続いてほしい。
仕事に執着がないリリーが辿り着いた選択肢もいい。
夢で選んだわけでもなく、仕事は仕事と割り切っていて、でも自分になにができるかとしっかりとこなしている。
肩の力を抜いてやっているのに、どこか楽しそうで適応力のあるリリー。
その姿に仕事に対してそれほど気負わなくてよいと助言を貰えた気がします。
いままでの瀬尾先生の作品のなかで一番好きです。
落ち込んだとき、つらいとき、苦しいとき……いつでも手に取れるように購入したいと思います。
レビュアー 588110
昔から料理が得意で、高校卒業後は定職に就かず飲食店でバイトしたり料理コンテストで優勝したりして生計を立てている中森百合(リリー)。タウン誌の編集者に思い出の味がするスープ、つぶれかけの食堂には何度も食べたくなる目玉メニュー、大家のばあさんが夏バテ中ならサラッと食べられて味もきちんとするお粥、共働きで料理下手な忙しい女性には作りやすい献立、離ればなれの妹には幼い頃好きだったカラフルなゼリー。料理コンテストでさえ常に食べる人のことを考えながらおいしいものを作るリリーの心遣いに身も心も温まった。本人は性格も人間関係もいい意味でさっぱりしていて、優しくしようとか仲良くなろうとか、そんなことを微塵も思っていないところも気持ちがいい。自分でも気づいていない魅力に惹かれていつしか周りに人が集まってくる、そんなリリーの描き方が理想的で楽しかった。夏が盛りを迎え食欲が落ちてきた今の季節だからこそ読みたい一冊。出てくるメニューがどれもおいしそうで、私も付け合わせや盛り付けに心を配ってみたくなった。大家のばあさんとの気の置けないやりとりが特に好きだ。ぜひシリーズ化してほしい!
レビュアー 1953731
最初から最後まで一気に読んでしまいました。
主人公のリリーは最初は変わった人だなと思っていたけど、不器用なだけなんだなと思いました。
その日暮らしをしながら生活していたところは、こういう人も実際に多くいるんだろうなと思いました。
料理の腕がピカイチなので、これは持って生まれた才能なんだろうなと思いました。
身近にこういう人がいたら、ぜひ料理を習ってみたいです。
どの料理も美味しそうだったので、作ってみたくなりました。
次回作があれば、前職の中華料理屋さんで大将と再会するお話が読みたいです。
図書館関係者 1086968
中森リリーは両親が離婚したとき、妹の花梨が母に選ばれ自分は父の元に残された。
それ以来自分は「選ばれない人間」だとコンプレックスを感じ、投げやりなバイト生活をするリリー。父子家庭で上げた料理の腕で、時々料理コンテストに出ては賞金稼ぎをして生計を立てていた。
幼少期に兄を海で失ってから、あさりが食べられくなったタウン誌の編集者下倉。
偏屈ながらリリーを気にかける大家のお婆さん。
赤字のため廃業を決めたものの、料理の仕事が好きな食堂「あらき」の主人。
料理が苦手なことにコンプレックスを持つ「あらき」の娘。
リリーが羨むほど幸せではなかった妹の花梨。
食べる相手のことを考えてつくるリリーの料理は、周りの人々の心を満たし、リリー自身も心を満たされて自信を取り戻してゆく。
書店関係者 1869099
やさしい物語が多い印象の瀬尾まいこさんだけれど、この物語は中でもとびきりやさしい物語だと思いました。
主人公のリリーは自身のことをろくでなしと評するけれど、ろくでなしがあんなに美味しそうで思いやりを持った料理を作れるわけがないのです。
リリーをはじめ登場人物たちがまあまあ灰汁が強めなのだけれど、そこがこの本の美味しいところ。
料理って灰汁を取りすぎると美味しくなくなったりしますもんね。
とにかく出てくる料理がまあ、美味しそうなので、目でも楽しめるレシピ本にならないかなぁ、とか。
映画やドラマで映像で見てみてもきっとおいしいだろうなぁなんて思ってみたり。
ストーリーの面白さ、出てくる料理のおいしそうさ、登場人物の愉快さ優しさ、どれも花丸で大好きと言える物語がまた一冊増えました。
読み終わって清々しく、前向きな気持ちが溢れるようなそんな一冊だと思います。
老若男女とわずオススメして回りたいと思います。
教育関係者 897563
全部で5章、食べ物にまつわるお話。
と言っても短編集ではなく、主人公は一人。中森百合は、料理が得意な女性。お金のためにさまざまなコンテストに出場している。彼女の料理は、食べる人のことを考えて作っている。
だけど、自分のことは粗末にしている。その理由は自分は誰からも選んでもらえない人間だと思っているから。親の離婚のときに、当然母に引き取られると思っていたのに、母は妹一人を選んだ。そのことが彼女の心の中にずっとあって、人生生きづらくしている。
けれど、スープに始まって、食べ物に絡んで色々な人と関わるうちに彼女の心に変化が現れる。
瀬尾さんのお話はいつもあたたかい。
作者さんが登場人物に愛情を注いでいるのが感じられる。
中森さんと大家さんとかけあいをする場面が好きだ。ポンポンと悪口言っているようで、実はお互いを思いやっている、そんな感じがとても良い。
いろんな人に読んでもらいたいな、と思うお話。
書店関係者 571250
服や部屋が多少汚くても人は死なないけど、食べないという選択肢は(おそらく)大部分の人のなかには無い。けど、料理ってとにかく面倒くさい。この物語はそんな料理が上手な女性が主人公。
サバサバしていて真面目なのに少し悪ぶった態度や言動もあったりするけど、人との距離感がバグり気味で本当は寂しい気持ちを無自覚に抱えているんじゃないか…と周りからはみえてそうな中森リリー。めちゃくちゃ魅力的で目が離せなくなります。
作品の良さは無限にあげることが出来るんですが、読んでいるだけで美味しい!と断言したくなるたくさんの料理の数々と、優しく“中ちゃん”を見守る素敵な人々、なんと言ってもテンポ良く繰り広げられる会話が面白くて何度もふふっ…って笑えるのがいい!
時には、食べ物にまつわる記憶や食べ物が呼び覚ます気持ちが心をきゅっとしぼってきて、登場人物たちが口にする『ラッキー』が本当に心から無邪気に言っているようで軽やかな気持ちを運んでくれる。“わがまま”でいることをこんなに肯定的に捉えてもいいだなんて!瀬尾さんのおおらかで優しい人柄が作品に反映されてるんでしょうね。
清涼感のあるゼリーのような爽やかな読み心地に浸れました。ひと足早く読ませていただき、ありがとうございました!
図書館関係者 841977
今回も素敵な作品でした。人生の、日常のままならなさが、何気ないことでほぐされていく様子に心が和みました。主人公の中森さんは、過去に「選ばれなかった」ということを気にしているけれど、意外と自分に対して否定的ではないところがいい。出てくる料理が全部美味しそうで、恵実さんにお料理のレクチャーをする章は、毎日の食事を、頑張り過ぎず美味しいものが食べられる工夫がされていて、自分も参考にしてみようと思いました。「こもれびの丘」で働くようになってからは、料理人としてではなく、身近な人のための料理を作るようになって、ちょっともったいない気もしますが、今は中森さんが楽しそうだからいいのかなぁと思います。中森さんが再び「あらき」を訪れるところが見たいと思う読者が大勢いるはずなので、続編は間違いなくあると思って楽しみにしています。
レビュアー 1661930
とてもとてもとてもとても。もっと続けたいくらいとても暖かい気持ちになりました。中森さんには周りを幸せにするように、もっと自分自身、おまけに妹さんも含めて幸せになって欲しい!と思いました。ありがとうございました。
レビュアー 781279
ほっこりする作品でした。
一つの職場に長くいられない中森さん。
バイトをしながら料理コンテストにして賞金を稼いだり。
中森さんの料理は食べる人を思って作る料理だ。
それは当たり前にやってきたことだけれど、身近にいる人においしいと言ってもらえることの嬉しさを知っている。
中森さんが作る料理はどれも美味しそう。
いろいろな材料や調味料をたくさん入れるのではなく、食べる人を思い、料理をする人の心を軽くしてくれる料理ばかりだ。
下倉さんの「当たり前に明日が来るってすごいことだよ。それは細心の注意を払ってでも手に入れたい貴重なことだからさ」という言葉が一番好きです。
本当にその通りだと思うし、だからこそ中森さんと大家さんの関係もくすっとしながらもお互いを思いやる優しさにあふれていて心に残りました。
「おいしい」「ごちそうさま」って魔法のような言葉ですよね。作ってくれた人への心からの感謝にもなるし、自分が料理して言われたら嬉しいです。
主婦をしていると毎日の献立を考えるのは本当に大変です。でも中森さんの言葉を聞いていたら心が軽くなりました。
一緒に食べられることが一番の幸せですね。たまには自分を甘やかして、家族との食事の時間を大切にしたいなと思います。
レビュアー 1821913
🥣「おいしい」が明日の私を連れてくる。🥣
「食べること」は、お腹を満たすだけじゃない。
人と人の距離を縮め、心まで温めてくれる。
そんなことを改めて感じさせてくれる1冊でした。🍽️
物語に登場する料理は、どれも本当においしそう😋
読みながら、「これが食べたい!」
と想像するのが楽しい!
私もいつか、中森リリーの料理を味わってみたいなぁ…✨
そして、心に残ったのは中森の発したこの言葉。
「今後、おいしいって言わないやつに作るのやめましょう。」
“おいしい”のひと言は、料理への感謝でもあり、作ってくれた人への思いやりでもある。
当たり前のようで、つい忘れてしまいがちな大切なことを、この物語が思い出させてくれました。
読み終えた頃には、誰かと食卓を囲みたくなる。
暑い夏には、物語に登場するひんやりとしたゼリーが恋しくなること間違いなし。🌿
心までやさしく満たされる、夏にぴったりの1冊。📚✨
とってもよかったです!両親の離婚で父娘二人暮らしになり、子供の頃から料理をしてきた中森リリー。長続きしないアルバイトの間に料理コンテストで賞金を稼いで生活していたけれど、出来レースのコンテストで賞金を手にすることができず、新たに始めたバイト先の食堂「あらき」で新メニューを考えたり、知り合った人たちのために料理をしたり。そのお料理がとても美味しそうなだけでなく食べる人の事を考えた心のこもったお料理ばかりですごく素敵でした。リリーの作るお料理をもっと知りたくなりました。読み終わってしまって寂しく感じました。続編をお願いします。
図書館関係者 1920058
帯の言葉「心もおなかもあたたまる、幸せごほうび小説。」に、最初からもっとほっこりほのぼのした物語が始まるのかと思ったが、さにあらず。主人公はアパートに一人暮らしで性格も愛想無し。生活費のために料理コンクールの賞金を狙い、普段はバイト暮らし。審査員を見定めてからメニューをその場で構築して作り上げる彼女の腕は相当のもので、本人も優勝間違いなしと思っているのに、特別賞に甘んじることに。地方の小さめのコンクールって、こんな出来レースもあるのかも、と読んでいて思わされたり。彼女のスープを飲んでその味が忘れられなくなった審査員から、ある依頼を受けることになり、その後の主人公の生き方にも少しずつ影響が出てくる。他人と関係する時に、飲食が関わってくる度、彼女の印象は変わっていく。
親が離婚した時に、母親に選ばれず妹だけが連れていかれたことを、引きずっている主人公は、自分だけの食事にはほとんど気を使わず、普段の言動もぶっきらぼうと見做されてもしょうがないような感じなのに、他人に何かを食べさせようとする時の細やかさや技術は、ちょっとやそっとでは身につかない素晴らしいものだ。それが、小さい時からの苦労の上に身についたとしたら……
赤字続きで閉店間際の食堂を改革したり、その娘なのに料理が下手な女性の思い込みをほぐしたり、憎まれ口を叩きあう大家が熱中症になった時にお世話をし、わだかまりから距離ができてしまった妹とも会って話す、その時々に主人公の相手を想ってつくる料理のレシピが本当に美味しそうなのだ。
初めにタイトルを読んだ時には分からなかったが、確かに「はじまりのスープ」と「夏ゼリー」。主人公の「作るものを食べたら全部OK」なのだね。
ごちそうさま、非常に美味しかったです。
レビュアー 2120447
主人公は定職にはついておらず料理が得意。
料理コンテストの賞金で生活できている気楽さが羨ましい。
料理を通じて親しい人が増えていき、彼女の生活が良い方向に変化していくのも読んでいて楽しかった。
なにより料理を作る描写がどれも美味しそうで自分も作りたくなってしまった。
また、妹との関係も良好とは言い難いようであったが昔のように打ち解けることができ、最後にはほろりと泣かされてしまった。
夏に読んでほしい1冊だと思った。
レビュアー 2118609
主人公・中森リリーが作る料理を通して
人と人との縁が繋がり、傷ついた心が解けていく物語です。
登場する料理はどれも親しみやすく、読んでいるうちに心も満たされました。
特にリリーと大家さんとの軽快でユーモラスな掛け合いが愛おしく
クスッと笑えて心がほっこり温まりました。
表紙そのままの爽やかな読後感で、オレンジゼリーを再現してしまったほどです!
「おいしいもの」を通して誰かと繋がりたい時や
日常に少し疲れて癒やされたい時に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
レビュアー 951966
バイト生活で生計を立てる中森百合(リリー)が作るごはんが皆の心を和ませ前向きにしてくれる。
鳥の角煮の親子丼…食べてみたいし、恵美さんに教えた簡単料理、最近はInstagramとかでもこんな簡単料理でいいんだというような料理色々紹介されてるけど、しっかりやらなきゃというプレッシャーなのかそれではダメなのかもと思ってしまうのを止まれれば料理も苦ではなくなるかなぁ…。
ラストの投稿はきっとあの子と思ってたらやっぱりでしたね。色とりどりのゼリーの話読んだら明日はゼリー食べたくなっちゃったよ。きっとコンビニのだけど。
レビュアー 897572
夏にぴったりの、爽やかで優しい作品でした!
瀬尾まいこさんの作品では、どこか飄々としていて、いい意味で「普通じゃない」男性が物語を引っ張る印象がありましたが、本作ではどちらかというと主人公の彼女がまさにそんな感じで。人との距離を保ち、根無し草のように日々を過ごしてきた彼女が、出会いを重ねながら少しずつ居場所を見つけて、根を張っていく姿がとても印象的でした!
作中に登場する料理も美味しそうで、読み終えたあとは心もお腹も満たされます。
個人的には、「あらき」をもう一度訪れて再会するシーンを読みたかったです…!
レビュアー 1111935
瀬尾まいこさんの作品、やっぱり優しさが溢れていて最高。
すごく好きな作品でした。
お料理を通して人との絆が繋がっていく。
どのお料理も美味しそうだし、その人に寄り添って考え出された、そのときにあった食べたい料理を出して、食べた人に「おいしい」って言ってもらうって最高に幸せなことだなって感じました。
最後もよかった。
このあとどうなるの~続編ほしい、気になる。
なんと言っても、ゼリー食べたくなる
キラキラした何層にもなってるゼリーって、見ててもキレイだし涼しげ。
作ってみようかな~☺️
手っ取り早く買ってきちゃうか。
瀬尾まいこさんに浸りたくて、別の作品も読みなおしてみようかなと思ったり。
とってもよかったです。
読ませていただき、ありがとうございました❗✨
レビュアー 1469440
どうしよう、すごくすごく好きな本だった。
終ってしまうのが寂しくて仕方なかった。
全文をノートに書き写したい。
第1章の完成度の高さ。
家族について、言い難い過去がある。
料理は生きるためにやるしかなかった。
というエピソードに、盛り付ける素材の意外性が、瀬尾まいこの骨頂。
それは、盛り付けの自負、探るのは審査員、
強張ったこころを総崩しにする。
第2章で、しずかに自分を鼓舞する決意が残る。
第3章で、名前の由来の応酬は笑いどころ。
第4章は、泣く。
第5章は、行きついた域。
フリーペーパーの編集者、閉店を決めた食堂店主、大家のばあさん、
自称料理の才能がない妻、親愛なる家族。
寂しいと口に出さない孤独な大人たちの物語。
さっき泣いたカラスがもう笑った。
だって、そこに、あるんだもの。
アサリのスープが、親子丼が、
ホワイトベリーの小豆シャーベットが、カレイの煮つけが、
サイダーとフツーツのゼリーが、コーヒーと牛乳の二層ゼリーが、
うわ~たまらない。
自分に自信がなくなったときの、常備薬のような出会いでした。
レビュアー 1564344
今回も瀬尾まいこさんが紡ぎ出す物語に心地よく委ねられた。主人公は自己肯定感が低いフリーター中森さん。料理コンテストで毎回優勝を狙えるほどの腕前で、相手を思いやる素晴らしい料理を作ることができる。浅利のスープに、鶏の角煮風親子丼、出汁茶漬け、どれもしみじみ食べてみたいと思うものばかり。鶏の角煮なんて思わずネットで似たレシピを探してしまったくらい。タウン誌の編集者や食堂の大将、料理が苦手なその娘、口の悪い大家さん、さまざまな人と出会い、料理を披露するたびに、中森さんの心も少しずつほどけていく。途中、愉快な展開に思わず高揚してクツクツと喜びが喉から溢れてくる。夏の空気をまとった爽やかな読後感を与えてくれる一冊だった。
出版事業関係者 489563
瀬尾まいこさんの作品に出てくる料理はいつも
「がんばれ」「元気出せ」そんな言葉が込められていて、
あたたかい気持ちになる。
あなたのために、あなたのことを気遣いながら作る料理。
体調に合わせて、食べやすさにこだわって、
相手のことを考えて作られている。
登場人物達も、偏屈だけど人情深い
口は悪いが、根は優しい
不器用なお年寄りと主人公、中森さんのやり取りが面白い。
ツンデレ老人なのかなぁ。
つっけんどんな言い方をしたりする。
でも優しさが隠し切れなくて読んでて笑ってしまう。
また中森さんも、優等生タイプじゃない。
コンプレックスの塊。その日暮らし。貧乏なアルバイト。でも愛されキャラ!
ツンデレ老人の言葉を上手に受け流す。上手いなぁって思う。
そして度々出てくる
「中森さんはすごい」「中森さんは天才」
「中森さんが作ってくれておいしい!」
「中森さんが来てくれてラッキー」
自己肯定感底辺の中森さんに自信をつけてくれる。
読んでいて心地が良い。
疲れた人への処方箋みたいな作品。
心が疲れて読書ができなくなった人
重い作品だと疲れちゃう人
そんな人に読んでもらいたいなって思う。
レビュアー 483617
読み終えて「ごちそうさまでした」と心の中で呟きました。お腹も心も軽やかに満たされれるお話です。
リリーの作りだすメニューは読者もすぐ実践出来そうだし、語られる蘊蓄も役にたつものばかりです。定職に就かず収入はアルバイトと料理コンテストの賞金稼ぎで家賃払ってる。その大家の婆さんのとのぶっきらぼうだけど愛ある会話もキャラ設定として面白い。
書籍購入特典として「リアルメニュー実践編」の動画作成してQRコード貼ってみたらどうでしょうか。
レビュアー 946189
自分は人から求められないからと、積極的には人との関わりを持たないようにしてきた中森リリーが、とある中華料理店でのバイトをきっかけに、それまで押さえつけていた感情に触れ始めていく。
人から好かれようと思っていないリリーのストレート過ぎる言葉も、逆に飾らず裏表がなく、周りの人たちとのやり取りが面白い。読んでいてクスッと笑ってしまい、ああいう人間関係が作れることが本当に羨ましく感じられた。
ネット環境も整って、人と関わらなくても暮らしていかれる世の中になったからこそ読みたい1冊!
書店関係者 2103841
170ページで「ばあさんん」と「ん」がひとつ余分に表記されていました。間に合うようなら修正されたほうがいいと思います。
心癒される物語でした。主人公は正直でクールなところもありますが、相手の好きそうなお料理をつくってあげようと工夫したり、お店のためを思って的確な提案ができるところが素敵です。
スープから人間関係がつながり、心の痛みが少しずつほどけていく展開にとても感動しました。
挿絵については、第一章の冒頭のイラストが白黒だと少しわかりづらく感じました。
よく見れば帽子だとわかりますが、最初見たとき何だかわからず「卵の溶けたもの?失敗した焼き菓子?」と首をかしげてしまいました。
表紙のキャッチ文については、「心もおなかもあたたまる」とあるのは、夏ゼリーの絵とあまりマッチしてないように思いました。
レビュアー 1045834
ゼッタイ採用ッ!
こんないい子がいたら
ぜひ雇いたいって思いましたよ。
もし自分が飲食店をやっていたらの話ですが。
主人公はカツカツぐらしの26歳。
自己肯定感が息をしてない彼女が、
自分の持ち味を活かして、関わる人々に
幸せの輪を広げていきます。
ラッキーな出会いが寄る辺なき女性を
変えていくさまに気持ちふんわり。
いい人のごった返しすストーリーに
安らぎと寛ぎをもらえましたよ。
これぞ瀬尾まいこ先生の真骨頂!
不器用に生きている主人公は
ちゃんと考えをめぐらせるから
歯車がうまく回り出すとぐんぐん加速。
けれど、自分よりも人を重んじるせいで
進んで損な役回りにぶつかっていく。
そんな危なっかしいところから
もう目が離せないし、応援したくもなるんです!
本作の”売り”の食に関しては、簡単だけど
ありきたりじゃない魅惑の一品が
登場するレシピを使えばホラ出来ちゃう。
ラクにおいしくできる
料理の勝ち筋を教えてくれるのは嬉しいですね。
私はこれまで、洗う手間を減らすために
おかずの類いをお皿にぎゅうぎゅうに
詰めて出していたのですが、あえて余白を
作ったほうがおいしく見えるということも
この物語に教えられましたよ。
面白くって役に立つとかヤバすぎ!
憎まれ口を叩き合う年の離れた
大家さんとの掛け合いも楽しいですね。
根底にはちゃんとやさしさがあって
二人は紛れもなく名コンビだと感じました。
そして何より素晴らしかったのは
神がかってるラスト!
稲妻のような伏線の発動に跳ねる鼓動。
さざ波のように広がる余情。
この快感があるから
本をめぐる旅はやめられないのよ。
(対象年齢は12歳以上かな?)
レビュアー 746064
あったかく、やさしく、ほっとする物語。わたしの存在価値ってなんだろうか?主人公は両親の離婚で姉妹は父親と母親に別れた。小さいころから料理を作るのが好きだった。メニューごとの連作短編集。人間関係をつくるのが苦手で基本関わらない。防衛手段でアルバイトを次々と変えていく。大家のばあさんとのやりとりが漫才のようだ。お互い言いたい放題だが本心は家族以上かも?アルバイト先で人間関係が上手くいくようになっても警戒心は消えない。この不器用だが生き方は嫌いではない。むしろかっこいい。やりたくても世間体からか出来なかった。精神的にたくましくなったのは、自分から距離を置いた家族だった。今、若者は生きるのは大変だ。だからこそ勇気をきっともらえると思う。
図書館関係者 894621
久しぶりに瀬尾まいこさんの小説を読んだ。
読み始め、これまで読んできたものとちょっと違う感じがしたのだが、読み進むにつれて、ああ、やっぱり瀬尾さんの世界感だなぁと思った。
自己肯定感の低い主人公、中森百合(リリー)。人と関わるのが苦手で定職につかずに来たが、それは育ってきた背景に要因がある。
しかし、そんな彼女が少しずつ変わり始める。
自分が思う自分と、関わる人が見ている自分の姿は違う。
これまで人と深く関わらないように生きてきたリリーにとって、人から自分を肯定的に言ってもらうのも初めての体験。
昨今、〇〇ハラスメントを恐れて言葉を選びすぎ、人との関りが狭く、少なくなっていると感じる。
昭和生まれの自分も、令和の人付き合いのルールを気にし過ぎる所がある。
こんな風に自分の住む地域で緩やかな支え合いができたらいいな...と思う。
また、毎日当たり前のように料理することの大変さを代弁してくれたことにも感謝!
レビュアー 530109
リリーは、会社勤めが性に合わないのをよくわかってるから、正社員になって堅実な生活をなんてことは目指してません。幸い、料理の才能はあるようなので、あちらこちらで行われる「料理コンテスト」の賞金稼ぎと単発バイト(ティッシュ配りとか)で何とか生活しています。
大家のばあさんは口が悪いけど、家賃が安いのだけが取り柄のボロアパートで暮らしてます。働くこと自体に余り意味を感じていないので、「家賃が払えなくなるとヤバイからバイトを探す」という感じで生きています。
リリー本人はよくわかってないけど、彼女の料理の才能って、料理自体がどうのこうのというよりも、この状況で食べる人はこう感じるだろうということを考える力があるところのようなんです。料理コンテストだと審査員はたくさんの料理を食べなければならないから、「お腹がもたれないものがいい」とか、高齢者には「一口が小さめのものがいい」とか、細やかな気遣いができるんです。たいていの人はそこに気がつかないのよね。
「はじまりのスープ」の審査員に、あのスープをもう一度食べたいと言われて潮干狩りに行ったり、熱中症で具合が悪くなった大家さんに、簡単にできる小豆シャーベットを作ったり、リリーが作る料理はきっと優しい味がするのでしょうね。
最後に登場したゼリーは、リリーの得意技です。「ジュースとゼラチンがあれば簡単にできるもの」ってリリーは言いますけど、そうやって作ってくれる人はなかなかいないのよ。
やさぐれた人を装っているけど、リリーってとってもいい子なのよ。だから、みんなに優しくしてもらえるんだけど、それに気がつかないところがリリーらしくていいのかな?
レビュアー 946550
日々の中で誰かのために作るご飯が、人と人の心をそっとつないでいく様子にとても癒された。
主人公は過去の寂しさから他人と距離を置いて生きてきたけれど、料理を通して少しずつ周りを笑顔にし、自分の居場所や前を向く力を見つけていく。その過程がとても魅力的だった。
瀬尾ワールド、いつも心地よいです。
レビュアー 1246685
主人公・中森リリー 子供の頃、両親が離婚 母は「妹はまだ小さいから」と私ではなく妹を選んだ。
母に選ばれなかった、この想いがリリーの中にずっとある。自分はどうでもいい人間。
その後、リリーは目立たず、選ばれることを期待しない人生を歩む。高校卒業後、一人暮らしを始めるが、定職につかず、不定期なアルバイトで最低限の生計を立てて暮らす。自身の食生活も味噌汁ご飯で構わない。
しかし、彼女には料理の才があった。料理コンテストでの賞金稼ぎ。
人とのかかわりを無くして生きているように見えて、彼女は食べる人のこと観察し、その人たちの望む料理を作る。
出来レースで優勝を逃したことがきっかけで、タウン誌編集の下倉と出逢ったことで、彼女の新しい人生が開けていく。
タイトルにある「はじまりのスープ」下倉の辛かった過去、食べられなかったアサリの思い出を塗り替えてしまった。
下倉にとっても、リリーにとってもはじまりとなる印象的な料理。
第2話は、おせっかいな大家の紹介でアルバイトに行った食堂「あらき」老夫婦の潰れそうな店。妻の入院で閉店はカウントダウン。メニューと手間を減らし、名物料理を作り、夫婦二人だけでも営業していけるまでに立て直し、さっと立ち去っていくリリーがカッコいい。この凄い事が彼女にとっては普通のことである点がとても良い。
第3話 口うるさい大家の婆さんとリリー 夏、食欲不振でやせ衰える大家、プライドは高い彼女に煩すぎないアプローチの仕方もまたリリーらしくて好き。
第4話 あらきの娘・恵実は料理下手。食堂の娘だから料理が巧いに違いないという重い荷物を背負ってきた彼女。リリーがほぐしていく様子がとても良かった。料理を教えるだけでなく、レトルトだって、インスタントだって、外食だっていいんだ。働く女性に優しい声を掛けたくなりました。第5話 母に選ばれた妹・花梨、可愛くて仕事もそつなくこなしている と思っていたらそうではなかった 老人介護施設で働いたことで、花梨のSOSに気づく 姉妹の想いでのメニュー・夏ゼリーが本当に綺麗 ここで下倉のタウン誌に繋がっていく構成も見事。
瀬尾さんらしい、家族、人との繋がりが描かれ、そこに美味しい料理まで、とても素敵な夏の一冊でした。
レビュアー 2122700
「おいしい」があれば、明日もきっと頑張れる。
中森リリーの作るごはんは、食べる人を元気にする。それは、相手を想って心を込めて作るから。
読後は、まるでリリーのごはんを食べたあとのように、心がじんわりと温かくなる物語だった。
大家さんとリリーの軽快な掛け合いも魅力的。どこか人と距離を置き、いつも一人でいようとしていたリリーが、ごはんを通して人とつながり、自分の居場所を見つけていく姿にも心が温かくなった。
食事は毎日やってくる。だからこそ、「おいしかった」「ごちそうさま」の一言を、これからも大切に伝えていきたい。
……あぁ、今日は冷たいゼリーが食べたくなったな。
図書館関係者 1038994
中森リリーと友だちになりたい!
自分より他人を優先するリリー。
得意の洞察力で、相手が喜ぶおいしいものを作っていく。「おいしい」ってなんて幸せなんだ。
わがまま放題、言いたい放題の会話も痛快コミカル。
人の為に動ける行動力もあってリリーの魅力全開。
バイトを転々とするのも性格にあっている感じ。
妹とのわだかまりもゼリーの口どけのように軽くなる。
毎日の料理も気持ちが楽になった。
もう一度読みたい。星の数が足りない。
書店関係者 544802
やはり、瀬尾さんの食と家族の物語は、気持ちがほっこりして良い読後感を
味わえる。
主人公中森リリー(百合と書いてリリーと読む)は、定職につかず、飲食業のアルバイトを転々として暮らす。
得意な料理を活かして、料理コンテストの賞金稼ぎで滞納している家賃を払おうとするが、出来レースで手にしたのは鍋。
換金していたところに、コンテストの審査員をしていたタウン誌の編集者・下倉が追いかけてきて、もう一度スープを作ってくれと頼まれる。
彼女が作ったのは、アサリのスープ。
それを口にした下倉は泣きだし、その思いを語りだす。
食に関わる記憶や、思い出は誰もが持っているだろうが、全てが良いものとも限らない。
辛い記憶もあるだろう。
でも、生きるために人は食べる。どんな状況でも。
近所の食堂で閉店までの期間限定アルバイトを始め、大将の人柄に触れ、少しずつ変化していくリリー。
新メニューの開発や、働きやすい環境整備をしていきながら、客観的に自分を見ることができるようになる。
それは、新しい扉が開いていく瞬間でもある。
人の成長って、本人の素直さと謙虚さがあれば、どんな時でも、どんな場所でも育まれるものなんだなと思う。
リリーはアパートの大家のばあさんと、日々毒舌な会話を繰り返しつつも、
交流を深めていき、ある時、介護施設での仕事を紹介される。
苦手だと思った仕事だが、意外にも続けられる。
高齢者に相手も嫌ではない。
そんなことに気づいていくリリーの姿に励まされる。
子供の頃、両親の離婚時に母は妹を選び、リリーは父と暮らすことに。
そのトラウマから抜け出せず、人との交流も最小限にし、自分なんてと自己肯定感も低いまま、1人で頑張ってきたリリー。
家族との距離を感じつつ、逆に気楽だと過ごしてはきたが、
大好きな妹への思いは変わらなかった。
そんな妹が悩んでいることを知り、彼女が大好きだったゼリーを作る。
色鮮やかなゼリーは、心の清涼剤。
それも、簡単。
私も、もっと子供達に色々作ってあげればよかった。
大将の娘さんへの料理指南は、私も励まされた。
家族のために、毎日、献立を考え、買い物をし、料理をする。
その繰り返しが、どれほど偉業なのかに気づく。
頑張ったんだよ、私。
同時に、そうやって育ててくれたんだなと感謝。
瀬尾さんの作品には「おいしい」という言葉がよく出てくる。
言っても、言われても嬉しい言葉の一つだろう。
そして、とても力になる言葉だと思う。
ここに出てくる料理はどれも美味しそうで、作れそう。
親子丼、トライしてみたい。
レビュアー 545029
瀬尾まいこさんの作品はいつも心温まる物語ばかりで、いつもチェックしています。今回も全編においしい食べ物が出てきて、大家のおばあさんとの掛け合いも秀逸でした。タウン誌の最終ページのコーナーがこの作品のキーポイントだったんですね。続編をぜひ楽しみにしています。
レビュアー 752611
両親の離婚時に母親に選ばれなかったリリー。26歳となった今も心の片隅に蟠りを抱えるまま。就職せずにバイトで食い繋ぎ、子どもの頃から培った料理のスキルで料理コンテストに出ては賞金稼ぎ等をしつつの暮らしだ。そんなリリーが作る料理は食べる人のことを第一に考えたもので食堂「あらき」を手伝った1か月が貴重な経験となる。大家のばあさんとの毎日のバトルがいいアクセントで、荒いことばの裏の思いやりが沁みた。「クリア」が誰かはわかっていたけれど、ふたりの本心が溶け合う時間が美しかった。ゼリーのようにキラキラして。
図書館関係者 455878
料理はもっとラクに作っていいんだな。私も真面目にやりすぎて、しんどくなって料理が嫌いになったタイプの人間だった。でもこの本の中で、リリーの料理への向き合い方を知って、何か重いものがなくなった感じがした。
ラストの姉妹の投稿には、思わずグッときた。とてもいい本に出会えたなあ、という気持ちになった。
レビュアー 503042
極上の物語と絶品の料理を目で味わえる幸せを体験出来るご褒美小説
自分のためではなく相手のことを思って作る料理は時に人生も変える
明日の景色が爽やかに色づき前向きな気持ちになれる
「おいしい」は全てを幸福に彩る魔法の言葉
ほっこりとした世界観に夏の爽やかさを連れてくる読後感が幸せに染めていく
著者の作品はいつも希望を与えてくれる
今作も素敵な物語に出会えて嬉しかったです
図書館関係者 584759
この主人公はたくましい。でも彼女にその自覚はない。中学生の時、親の離婚で母は妹を連れて行き、母に選ばれなかったことに傷つきながらも、父と暮らし始めた彼女は、家事全般をこなすなかで、好きな「料理」が強みとなっていく。定職に就いていなくても、贅沢できない生活であっても、食べる相手やその状況を考えて料理を作る。バイト先のメニューや味、動線なども、店のことを考えて改善する。"『おいしい』と『ごちそうさま』を言ってもらえる仕事"が彼女の居場所であり、人との繋がりの元であり、自分の人生を生きている実感がある。素敵だ!
図書館関係者 609141
瀬尾さんのお話を久方ぶりに読みました。やっぱり温かい読後感、嫌な人が出てこない安定感、そこは期待通りでした。今回は美味しそうなものばかり出てきて、リリーは全く自覚ナシに相手を思って行動できる真面目な子で。大家のばあさんとのやりとりも嫌味なく、ぶっきらぼうで温かい。下倉も、花梨も、あらきの面々も、今後も気になる続編希望です。
レビュアー 1726999
瀬尾まいこさんのとてもやさしいお話。とても安心して読めるし感動できる。
登場人物の掛け合いがまた良い。ちょっとこじらせてるリリーに大家のあばさん。
あらきのご主人に娘、そして悩みを抱えているリリーの妹さん
一風変わった良い人たちばかりの掛け合いが読んでる人に元気をくれます。
レビュアー 573233
最後まで読んで、泣きそうになってしまった。
色々な想いを呼び起こさせてもらった。
主人公と大家さんの会うたびに繰り広げられるかけあいも、「RE-BING川端」の下倉さんとの出来事も、大家さんに紹介してもらった老人ホームで出会う人たちとの毎日も、どれも愛おしく感じられた。料理を通して紡がれた一つ一つの出来事が最後まとまり、心にジーンときました。
書店関係者 1084454
とってもよかった。中森さんの作る料理は温かい。誠実に目の前の人のことを思って作るからだ。そこに自分をよく見せようという余計な雑味が混ざっていないからだ。だから、中森さんの料理を受け取る周りの人も温かい。出てくる料理もどれもおいしそうで私も食べたくなった。