せんそうって
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刊行日 2026/07/21 | 掲載終了日 2026/07/23
ハッシュタグ:#せんそうって #NetGalleyJP
内容紹介
せんそう、あなたはなんですか――?
哲学者・永井玲衣と写真家・八木咲が、「せんそう」を語る言葉と出会い、探すドキュメンタリー。
この社会を生きるひとびとの多くが「戦争を知らない」世代になった今、
わたしたちは、どうやって/どのように「せんそう」を知り、語るのか――。
哲学者・永井玲衣と写真家・八木咲が立ち上げた「せんそうってプロジェクト」。
二人が見て・きいた「せんそう」の声を、記憶をあなたに手渡す、「せんそう」を語る言葉と出会い、探すドキュメンタリー。
世界中で戦争が起こっているのに、わたしたちは「せんそう」をあまりに知らない。
でもわたしたちは、本当は「せんそう」を知っている。
「せんそう」を経験している。「せんそう」を生きている。
※p145~p176は、写真掲載ページのためカットしております。予めご了承ください。
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著者/永井玲衣(ながい・れい)
人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。せんそうについて表現を通し対話する、写真家・八木咲との「せんそうってプロジェクト」、後藤正文らを中心とするムーブメント「D2021」などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』『世界の適切な保存』『さみしくてごめん』『これがそうなのか』。第17回「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
写真/八木 咲(やぎ・さき)
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★★★
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出版情報
| ISBN | 9784065441374 |
| 本体価格 | ¥2,000 (JPY) |
| ページ数 | 174 |
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NetGalley会員レビュー
図書館関係者 717973
毎年6月に実施する平和月間。戦争を実際に体験していない私が、子どもたちにどう伝えるのか、どうしたら伝わるのか、ずっと悩んできました。
この本は、その答えが書いてあるわけではないけれど、私の悩み・モヤモヤを言語化してくれた。
戦争があった。たくさんの人が亡くなった。という大きなくくりの中にある、人々の言葉に注目し、丁寧に関わることで実際に体験していなくても、経験者の語りや文字で追体験することはできる。そして、そこからどう自分事として受け入れ、先へ進むヒントとするのかのヒントがちりばめられた本でした。
子どもたちだけでなく、沢山の大人に読んでほしい。
レビュアー 781279
“せんそう、あなたはなんですか?”
私はこの問いに答えられない。
だから、私が受け継いだことを少しだけ書きたいと思う。
私の母方の祖父は戦争当時、ある物を作る技術者として各地を転々としていたらしい。大きな空襲で都市が戦禍に包まれ、祖母や母を連れて田舎に疎開したそうだ。祖父は私が生まれる前に亡くなっていたので詳しいことは知らない。当時子どもだった母からの伝聞なので曖昧にしか記憶していない。
その田舎に疎開しなければ、私の父と母は出会うこともなく私も産まれていなかった。
祖父世代の方々は戦争に行った人も多く、極寒のシベリアでの生活を話してくれた。
中国残留孤児となった方が、私と同じ年の女の子を連れて親戚を訪ねてきていた。私は彼女の名前を覚えている。一緒に食べたお菓子が売っていると彼女を思い出す。
こうした私の記憶を受け継ぐ人は誰もいない。
だから、“せんそう、あなたはなんですか”その問いの答えは出ないが、私の知っているせんそうを少しだけ記した。
私達はせんそうを知っている。
だって、私が子供の頃はイラン・イラク戦争があり、その後も戦争は繰り返されている。
だからこそ、私は戦争を知らないとは言えない。
“原爆投下後の写真は、ほとんどがモノクロだ”
広島平和記念資料館にも行ったのに、私もモノクロで捉えていた。
だが昨年、写真家の土田ヒロミ先生の写真展に行った時、当時のそのままの色で私の目の前に現れた。おそらくAIでは色付けられない当時の色。その写真展を見なければモノクロのままで捉え続けていたかもしれない。
135p~136pの言葉がずっしりと重みのある言葉として心を覆った。“わたしたちは、これらの問いを堪えながらともに背負わないといけない”この言葉のように私も背負わなければならないのだろう。せんそうとは?その問いがでないまま4回この本を読み直した。それでも答えは出ない。
今起きている戦争について、今の日本にある問題について捉え方が人それぞれ違うのは当たり前だ。関わりたくない、遠ざけたいという思いを持つ人もいるだろう。ただ、無関心でいないでと伝えたい。
誰かの声を聞き、沈黙を聞き、私もこれからも考えていかなければならない。
レビュアー 1821913
今年は、戦後81年。
戦争を知らない世代として、「戦争とは、どんな日々だったのだろう?」
そんな問いから、この1冊を手に取りました。
本作は、実際に戦争を経験した方々との対話を記録したドキュメンタリーとなっている。
教科書や映像では伝わりきらない、1人1人の記憶や想いが綴られていて、その言葉の重みに何度も立ち止まりました。
平和は、決して当たり前ではない。
だからこそ、過去を知り、語り継ぐことの大切さを改めて感じる。
読み終えたあと、きっと誰かと「戦争って、なんだろう。」
そんな問いを語りたくなる作品です!
レビュアー 1045834
私は人よりたくさん戦争の本を読んで、
人よりたくさん考えてきたつもりでした。
けれど、本当は思うほど本質が
見えていなかったのではないかと
打ちのめされています。
それほど哲学者の深遠な思索を
追いかける読書は未知の体験となりました。
たくさんの人に出会い話を聞くという
途方もない努力の果てにできた本作品には
無数の叫びが詰まっています。
怒りや悲しみに染まるあまたの言葉たち。
その声を決して聞き漏らさぬよう
私も真剣に耳を傾けました。
国に見捨てられた沖縄で燃え盛る感情や、
被爆者が抱え続ける言い知れぬ苦悩には
胸がつぶれる思いでした。
心を歪ませる思想統制の末路には
個人のあまりの無力さに震えあがりました。
戦争に対して思考を突き詰めていけば
「選挙はいのちがけだ」という作中の言葉に
行き付くことになるのでしょう。
私も考えるのをやめず、
自分に何ができるのかを問い続けていきます。
(対象年齢は13歳以上かな?)