ぼくのいばしょ ぼくのかぞく
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刊行日 2026/08/01 | 掲載終了日 未設定
ハッシュタグ:#ぼくのいばしょぼくのかぞく #NetGalleyJP
内容紹介
大きな目と、魚のようなエラをもつボリスは、沼のそばで人間の夫婦に拾われ、愛されながら育ちました。けれどある日、懐かしい沼の匂いをきっかけに、「ほんとうの居場所」と「ほんとうの家族」を探し始めます。
沼にかえり、見た目が同じ仲間と出会ってもなお揺れ続ける心。
両親は、ボリスと離れても伝え続けました。「あなたが今いる場所で幸せなら、私たちも幸せだよ」
────────
家族になる、家族でいる、とはどういうことでしょうか。 本書は、血のつながらない家族の物語を通して、人を愛することに見た目や出身は大きな問題ではないということを語りかけます。
私たちは日々さまざまな関係の中で生きています。家族、親友やクラスメイト、地域の人、同僚、ニュースで目にする国や文化……「違う」と感じる相手と自分は、本当にそれほど違うのでしょうか。どんな違いに引っ掛かりを覚えて、どんなところに共通点を見出せるでしょうか。
「あなたが幸せなら、私も幸せ」そんなシンプルな気持ちが、人と人をつなぐのかもしれません。
おすすめコメント
家族とは複雑なものです。大切な人だとわかっているのに、時に窮屈に感じたり、分かり合えないと思ったり。ボリスのような養子の立場でなくても、思春期のころに誰でも一度は経験するのではないでしょうか。そしてまた、似たような経験は家族だけでなく、親友やクラスメイト、大人になってからは地域の人、同僚とでも発生します。習慣や文化が異なる人と、どうしたら仲良くできるでしょうか。違うと感じる相手と自分は、実際何が違うのでしょうか。どんな違いに引っ掛かりを覚えていて、どんなところに共通を見出せるのでしょうか。読むタイミングやそのときの立場などでさまざまに感じることが変わる奥深い絵本だと思います。世の中との関わり方や、自分の立ち位置に悩んだときに読みたい本です。(訳者より)
販促プラン
・人を愛することに見た目や出身は関係ない。重要なのは相手を大切に思う気持ちであることを、家族、友達、社会、さまざまな環境に当てはめて読める絵本。
・「あなたが今いる場所で幸せなら、私たちも幸せ」という、おしつけではない愛情のかたち。親子でも友達でも大切な感情を伝える。
・周りの大切な人と自分の間の、違うところ、同じところを考えるきっかけに。
・人を愛することに見た目や出身は関係ない。重要なのは相手を大切に思う気持ちであることを、家族、友達、社会、さまざまな環境に当てはめて読める絵本。
・「あなたが今いる場所で幸せなら、私たちも幸せ」という、おしつけではない愛情のかたち。親子でも友達でも大切な感情を伝える。
・周りの大切な人と自分の間の、違うところ、同じところを考えるきっかけに。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784911344040 |
| 本体価格 | ¥2,200 (JPY) |
| ページ数 | 24 |
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NetGalley会員レビュー
レビュアー 781279
沼の近くで拾われたボリスは、人間の夫婦に愛されて育ちます。
だけどある日、懐かしい匂いにより忘れていた記憶が蘇ります。
“ぼくは ほんとうに しあわせなの?
これは ぼくがのぞんだ いきかたなの?”
ボリスは、自分の幸せとは?自分の生き方とは?と色々考え自分の居場所を探しに行きます。
ボリスを拾った両親は「あなたが いまいるばしょで しあわせなら わたしたちも しあわせだよ」といつも手紙を置いていきました。
イラストが個性的で、どのページも細かいところまで丁寧に描かれていて飾っておきたくなるような可愛さです。
ボリスは両親とはまったく違う見た目です。生まれた場所も違います。でもボリスが大切だからこそ、ボリスの幸せを祈る両親の言葉がとても素敵でした。
離れて暮らしていても、大切な家族が幸せならそれでいいのだという、優しいメッセージに心が温かくなりました。
レビュアー 1604179
自分のルーツを知りたい。その思いは誰にでもある。旅立ちが望んでいた未来へ続いているのか今はわからないけれど、このままここにいては感じられない景色は必ずある。今作もダヴィデ・カリさんの話は深みがある。道は一つではない。それは自ら選択できるもの。私たちは希望が叶わない世界でも思いを馳せることができる。例えば過去や未来のように。私たちは自由を制限されてしまう水中であっても、本当に大事なことはなにか、愛すべき人は誰かと考えられるだろう。大切な人とともに、心豊かであたたかな生活を送れることを誰もが望んで生きている。
レビュアー 1469440
透明感のある水の輪に、水草の陰影に、
主人公エラの瞳に、樹々の葉の四方八方に
吸い寄せられるに魅入りました。
画の美しさはそのまま、物語の美しさでもありました。
自分には違うことがある。それはご縁でした。
自分には違うものがある。それは個性でした。
自分には違う匂いがある。それは導きでした。
何処で生きるのか。誰と生きるのか。
幸せのかたち、未来の選択。
送り出す者の願い。旅立つ者の決心。
くりかえされる「しあわせ」。
かみさまの千里眼は賜物でした。
レビュアー 529296
ポリスは、子供ができないと医者に言われた夫婦に沼で拾われた子でした。ポリスにはエラがありましたが、夫婦は愛情たっぷりに育てました。しかしある時、沼の匂いが風にのってやってきました。ポリスは沼こそ自分の居場所だと思いましたが、結局は夫婦の元に帰りました。金子みすゞではありませんが「みんな違ってみんないい」という言葉を思い起こさせるような作品でした。
教育関係者 645139
《「好き」は、違いを消さない。違ったまま、同じにしてくれる》
ダヴィデ・カリとマルコ・ソマのコンビによる絵本を読むのは、『ハトのしあわせうり』に続いて二作目。
前作でもじっくり味わった、マルコ・ソマの細密な絵。
その静かで優しい異質さが、今回も物語に独特の味わいを与えている。
沼のそばで夫婦に拾われた赤ちゃん、ボリス。
えらがあっても、まんまるの顔にまんまるの目でも、夫婦にとっては大切な子ども。
大切に大切に育てられ、
幸せに幸せに暮らしてきたボリス。
でも、その幸せは、
自分で見つけたもの?
それとも、与えられたもの?
表情を変えることのないボリスの切実な思いが、短い言葉によって、はっきりと伝わってくる。
ブリキの破片から組み立てられたような魚や鳥に導かれ、ボリスは沼へと戻っていく。
たどり着いたそこには、確かに〈生きている〉ものたちがいた。
自分と似たものたちがいた。
これが〈同じ〉ということなのだと、音もなく伝わってくる。
けれど、そこにいるものたちは、よく見ればみんな違う。
なら、何が〈同じ〉なのだろう。
その答えをボリスに気づかせたものは、とても美しかった。
その心も、それが入れられたものも、美しかった。
読んでいて、胸がぎゅっと締めつけられた。
〈好き〉とは何か。
〈同じ〉とは何か。
〈好き〉は、違いを消すことではない。
違ったまま、同じ場所に立たせてくれることなのかもしれない。
どちらも、目に見える形だけでは捉えられない。
それを静かに教えてくれる、
大事な、大事な絵本。
出版事業関係者 2037568
ずっと曇り描写でどこか切なくどんよりしているのに、ずっと温かさは感じる不思議な絵でした。
子どもの純粋さと親の見守る強さがにじみ出ていたと思います。
周りの目や他の価値観に従うのではなく、自分の気持ちと向き合い行動したからこそ、本当の居場所を見つけることができたのだと思います。
家族愛と自己愛どちらも美しかったです。
教育関係者 468529
家族って何だろう?
ちがうということへの違和と、共通を見出すことの難しさ。
相手を大切に思う気持ち。
ボリスはずっと考えていました。
離れていてもあなたが幸せなら私たちも幸せ
というメッセージを送り続けてきてくれている、育ての両親。
美しい絵と、どこかほの暗い水中。
少し不安を感じてしまうのは、ボリスの心の投影なのかもしれません。
出版事業関係者 2123046
自分がいるべき場所はここじゃないとボリスが気づくのが、「におい」なのが良かったです。
自分の居場所は、どこなのか。
そこにいると嬉しい気持ちになるのはどこなのか。
読んだ人はボリスと同じように、自分の心地いい居場所を思い浮かべるでしょう。
同時に、あたりまえになり、忘れているその大切さにも、きっと気づくでしょう。
読んだ人それぞれが、自分の思い出のにおいと記憶がよみがえり、
ささやかな幸せに包まれるような本だなと思いました。
レビュアー 946550
自らのアイデンティティや居場所を探して心の旅をする主人公の姿が、とても優しく静かに描かれています。
イラストも美しく、細やかで幻想的なタッチの絵を見ているようです。特に暗い水底で光るいくつもの瓶の描写がとても印象的でした。
主人公の抱える不安や温かい心の変化が、軽やかな文体で描かれていて、読みやすく、そしてとても考えさせられる絵本でした。
お互いを大切に想い合う心の重なりこそが「家族」なのでしょうね。
続きが読みたくなりました。
レビュアー 752611
家族とは何なのでしょうか?血縁?心の絆?
エラのある男の子、ボリスの揺れる心が切なく、切実に映ります。
自分の本当の居場所を探していちどは家を出たボリスが元いた沼で考え続けたこと。
愛されているという確信がボリスを支えていると思いました。大きな愛でボリスを育て、今も変わらず愛を贈り続けている両親。ボリスの幸せだけを願って、離れた場所から見ているそのスタンスがすばらしい。彼らもまた、ボリスを愛することで幸せを受け取っているに違いありません。
ボリスの逡巡が決意へと変わっていくあたり、この家族の歩んだ道はまちがいなく正しいものであったと感じました。
レビュアー 762615
沼の辺りで魚のようなエラをもつ子供が人間の夫婦に拾われました。子供はすくすく育ちましたが周囲との容姿の違いを感じ、沼に戻ります。沼には彼と同じようなエラを持つ者たちがいるのですが。水彩のよう絵で描かれた沼地が綺麗です。親が子供に願う言葉が印象的です。「あなたが今いる場所で幸せなら、私たちも幸せだよ」