フィクサー
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刊行日 2026/09/01 | 掲載終了日 2026/08/24
ハッシュタグ:#フィクサー #NetGalleyJP
内容紹介
大ベストセラー「ハゲタカ」シリーズの鷲津に続く、
著者渾身の新たなるダークヒーロー誕生!
スキャンダルは甘い蜜だ。
そして、「フィクサー=もみ消し屋」にとっては、飯のタネだ。
■内容紹介
スキャンダルを飯のタネにしている伊達正義の職業は「もみ消し屋」。アメリカなどでは、「フィクサー」と呼ばれている。主に永田町を中心に、政治家やセレブが巻き込まれたトラブルをきれいに始末し、何事もなかったかのように修復するのが仕事だ。今回、伊達への依頼は現職の外務大臣からのものだった。国立競技場でのサッカー日本代表のテストマッチの最中に、ロシア人と難民であるユーラシア人との間で乱闘が勃発、死傷者も出た。この事件でのもみ消しを依頼されたのだが……。
■著者略歴
真山 仁(まやま・じん)
1962年大阪府生まれ。87年に同志社大学法学部政治学科を卒業し、中部読売新聞に入社。89年に退職し、フリーライターを経て2004年に『ハゲタカ』(講談社文庫)でデビュー。近著に『アラート』(新潮社)『玉三郎の「風を得て」』(文藝春秋)『ここにいるよ』(祥伝社)『チップス』(日経BP)などがある。
出版情報
| 発行形態 | ハードカバー |
| ISBN | 9784758415132 |
| 本体価格 | ¥0 (JPY) |
| ページ数 | 400 |
閲覧オプション
NetGalley会員レビュー
レビュアー 746064
主人公の伊達は優秀で地位も名誉も入れたが過ちでフィクサーになった。確かに優秀だがヒーローではない。その中で立ち廻り前に進むしかなかった。ロシアとあの国の戦いをスパイ天国の日本で政府も警察も事件に巻き込まれる。著者ならではの設定や展開そして表現が巧みで心地よい。最後の答え合わせで日本人らしいひとのよさや甘さがわかる。たぶんシリーズ化でなく完成品として本作を楽しんでほしいと捉えた。おもしろくもみ消し屋のかっこよくダサい男が映像もみたいものだ。
レビュアー 482286
■ その本の印象の紹介
登場人物は多いです。
政治、経済、国際関係が絡んで進んでいきます。その中で、
いくつかの問題が発生し、その関連を想像しながらエンディングを迎えることになります。
■ 読者の想定
ミステリー、サスペンス、経済小説が好きな方
経済小説好きの方には、池井戸潤さんや黒木亮さん好きの方にも合うと思います。
■ 主人公は、新たな主人公が登場します。仕事は書籍のタイトル同様の『フィクサー』です。
仕事ぶりは、
□ 開かない門があれば、叩けばいい。出ない令状は、出せる奴に頼めばいい。
とミッションに対して力強い言葉を発しています。
■ 今後、このシリーズが続いていくのでしょうか。
『フィクサー』は過去、著者の書籍を読んでいない方でも、新シリーズ?なので問題なく読み続けられます。
■ 東横キッズの話題が出てきます。それに対して元ロシアの人は、
□ 贅沢な話だ。幸せが辛いんなら、シベリアで暮らしてみればいい。そうすれば、自分が、いかに贅沢を言っているかわかるでしょうに。
と言い放ちます。今の日本を表しているようです。
■ 著者は、
『ハゲタカ』シリーズが有名です。でも政界の候補者を扱った『当確師』や『震災』を扱ったシリーズもあります。
読んでいて、フィクションとノンフィクションの境目がわからなくなります。
きっと詳細な取材を継続されている方なのだと思っています。
■ 書籍や筆者の特徴
真山仁さんが思っていることを、登場人物の言葉を通じて言い放っています。
例えば、
□「次期総理には、願わくば、もう少し国際感覚を持った方にお願いしたいですな。」同感だ。
□ 国際関係においてはも、紛争においても、常に政治的な打算が、そこで暮らす人たちを犠牲にして断行させる。非難すべきは、利己に走る政治家や犯罪者であることを、我々は忘れてはならない。
□ 私は、日本の伝統文化や自然は大好きでリスペクトしているが、国民は稀に見るお人好しというなの愚か者だね。
などです。
直接思っていることを、SNSなどで発信すると叩かれる場合があります。しかし、小説であればあくまでも小説の中であるので叩かれることはないと思います。
こういった「文章」に会えるのが真山仁さんの書籍を読む理由の一つになっています。
レビュアー 750665
社会問題をタイムリーに題材とした作品が定評の著者の新刊は、難民問題という国際社会の協力と責任分担が不可欠な極めて重要なテーマを底辺に、歴代内閣の魑魅魍魎のパワーバランスに、それを裏で支える揉み消し屋=フィクサーを主人公にしたスケールの大きな物語だった。主人公の「伊達」という姓を見て、故大藪春彦氏が生んだ稀代のダークヒーロー「伊達邦彦」を思い出したが、本作の「伊達」さんもロシアから心を取り戻し永田町の裏側で暗躍する続編に期待したいが、ラストシーンの仕掛けは続編が国際的なインテリジェンス社会の物語にするための布石だったのかも知れない。早く続きが読みたいですね。
レビュアー 2125113
真山仁らしさにあふれた社会派エンタメミステリー。そのスピード感とスリルを楽しんだが、日本人の危機意識の低さ、大物政治家の軽率な言動、政府の隠ぺい体質なんかはそのものすぎて、笑いが引き攣ってしまう。題材もアメリカや中国ではなく、ロシアと東欧、移民・難民というところで、いかにもありそうなシチュエーションに仕立てあがっている。スパイ天国の日本、まあお人よしの国民性がいいところではあるのだが。
レビュアー 1377506
読み終わった瞬間「おもろっ」と声が出ました。
圧倒的スピード感。
次々と語り手が変わるのに、混乱しない。
どんどんとページをめくってしまうのに、混乱しない。
読み始めてから途中4日間くらい時間が取れなかったのですが、再開時ちゃんと覚えている。
凄かった。
物語が気持ちよく着地するのも良かったです。
出版事業関係者 2014287
物語として、結末を全く読めなかった部分が一番面白かった。地位とはなんだろうと考えるきっかけが世の中には多くあるように思う。スーパースターや権力を持った人の死は大々的に報じられるからこそではあるが、目にすることはある。じゃあ、死に追いやられるその立場になんの意味があるのだろうか。問題が起こり、もみ消さなくてはならないことがおこる。それが秩序なのか、金のため、名誉のためなのか、そのすべては本当に価値があるのだろうか。だが、往々にして個人的に困るからもみ消したい、それだけであろうと感じる。人は多くの幸せを背負えないし、他人を幸せにすることもとても難しい。干渉が干渉を起こし、生じた披裂が問題になる。そんな個人の世界がどこにでもあるのかもしれない。そう考えるときりがないが、大義名分とともにどんな人にも逃げられない感情がある、そんなことを思わされた。